本部
神隠しライブラリー
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 0人 / 0~0人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/09/22 19:00
- 完成予定
- 2015/10/01 19:00
掲示板
-
本を探そう相談卓!
最終発言2015/09/22 10:24:24 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/09/19 15:57:41
オープニング
●失踪する本達
夏の暑さも遠のき、冷たい風が頬を撫でる季節となった。学生同様、木々も衣替えの準備を始めている。
秋と言えば食欲、スポーツ、読書などが捗る季節だ。
図書館でも気温が下がるに連れ、利用者が増えていた。子供から年配の方まで、様々な年代の人達が思い思いに読書を楽しんでいる。
小学生の男の子が、カウンターにいる司書に声をかけた。
「すみません。この本を探してるんですけど……」
男の子は、本の情報が印刷された紙を差し出す。図書館のパソコンを使い蔵書の所在を調べたが、見つからなかったようだ。
司書は少年から紙を受け取り、カウンターにあるパソコンで検索する。
貸し出し中ではないことを確認した司書は、その本があるべき書架へ向かった。だが、いくら探しても目当ての本は見つからない。
「お待たせしました。ごめんなさい、本は見つからなかったの。誰かが館内で読んでいるか、別の本棚に戻しちゃったのかもしれないわ」
「……そうですか。探してくれて、ありがとうございました」
司書はもう一度、少年に謝罪の言葉を述べる。少年は顎を引くようにして頭を下げた後、図書館を後にした。
結局、少年が探していた本は見つからず終いだった。それどころか、他にも行方不明となる蔵書が相次ぎ、司書達は頭を抱えた。
図書館内は明るいが、外はとっぷりと陽が暮れている。夏至はとうに過ぎ、暗くなるのが早くなっていた。
「どこに行っちゃったのかしら……」
図書館が閉館した後も司書は本を探し続けていた。なくなった本はまだ一冊も見つかっていない。
ため息をついて、司書は帰り支度を始める。その時、目の端で何かが動くのを捕らえた。
「……え?」
書架の間をふよふよと危なっかしく揺れながら、本が飛んで移動している。司書は思わず目を疑った。すると、次から次へと本が宙を舞い始めたではないか。
司書は叫び声を上げ、荷物を引ったくるように掴むと一目散に逃げ出した。
●司書の嘆願
「最近は少し肌寒くなってきましたね。さて、秋と言えば読書の秋! そこで、皆さんには自分の好きな本を選び、読書感想文を書いてもらいたいと思います」
教壇に立つ教師は、黒板に概要を書いていく。来週までに原稿用紙3枚以上の感想文を提出しなければならないようだ。
「皆さんがどんな感想文を書いてきてくれるのか、楽しみにしていますね」
板書を終えた教師はくるりと振り返り、生徒達に笑顔でそう告げた。
放課後、生徒達はそれぞれ連れ立って書店や古本屋、図書館へ向かう。
その中で図書館に向かったグループは、渋面している司書と対面していた。
「皆さんが探している本の中に行方不明になっているものがあるようですね。申し訳ないのですが、まだ探している途中でなんです」
司書はますます俯き、
「本を見つけても、少し目を離した隙になくなっていたり、移動したりしているみたいなんです。こちらも、どう対応すればいいのか途方に暮れている状態で……」
と、小さな声で漏らした。ほとほと困り果てているのが伝わってくる。
司書は手を祈るように組合せ、生徒達を見つめる。その瞳は薄い涙の幕に覆われていた。
「どうか、本を探すのを手伝って頂けないでしょうか? ……もう、他に頼れる人がいないんです。お願いします……!」
生徒達はお互いに顔を見合わせた。
解説
●目標
行方不明になった本(複数)の回収
本が行方不明になった理由の解明
●登場
司書
20代後半の女性。見つからなくなった本を探そうと奮闘している。
夜に本が飛んで移動するのを目撃した。
イマーゴ級従魔 複数
クリオネのような形状。大きさは20cmほど。
戦闘力はほとんどないため、払えばいなくなる程度の強さ。
本を移動させ、いたずらをしている。1匹では本を運べず、3匹ほどで持ち上げている。
基本的に集団で行動する。
本を動かすのは夕方から夜が多く、昼間は寝ている。薄暗い場所が好き。
●状況
舞台は、古めかしい造りの図書館。老若男女問わず様々な人が利用している。
利用者に話しかけることも可能。
図書館は地上2階建て。
1階は背の高い本棚がいくつも並んでおり、小説や専門書などが置かれている。
机や椅子、ソファがあり、座って読書ができる。
2階は児童書や絵本が中心となり、子供向けとなっている。本棚は低く、1mほど。
カーペットを敷いたスペースがあり、くつろいで本を読めるようになっている。
1・2階共につり下げるタイプの電灯を使用している。
開始時刻は昼。天候は晴れ。
マスターより
初めまして、紐と申します。
皆様にリンクブレイブの世界を楽しんで頂けるよう、精一杯頑張っていく所存です。
どうぞよろしくお願いいたします!
さて、今回は「読書の秋」ということで、図書館を舞台に行方不明になった本を探して頂こうと思っております。館内は様々な物が置かれ、視界の妨げになったり、行動を制限したりするかもしれません。
登場する従魔はデコピンしただけで消滅してしまうほど弱いので、あまりいじめないであげてくださいね。
リプレイ公開中 納品日時 2015/09/30 19:56
参加者
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本を探そう相談卓!
最終発言2015/09/22 10:24:24 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/09/19 15:57:41