本部
七夕の願いが叶うとき
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 5人 / 4~8人
- 英雄
- 5人 / 0~8人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/07/20 12:00
- 完成予定
- 2018/07/29 12:00
掲示板
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/07/19 23:24:07
オープニング
「あれ、ここに七夕の笹が飾ってなかったっけ?」
とあるH.O.P.E.の支部。
そこに勤める職員は、女性職員は首を傾げていた。昨日まで短冊をつけて飾ってあった笹が、なくなっていたからである。
「七夕は過ぎたから、誰かが撤去したんじゃないですかね」
男性職員は言葉に、女性職員は「そうかもしれない」と思った。元より、七夕などただのお遊びであった。だから、大抵の人間は自分が短冊に書いた願いさえも忘れてしまっていた。
●自分の願いは
仕事終りに、夜道を歩く女性職員。ふと空を眺めた彼女は、星を見て七夕飾りのことを思い出した。自分は短冊に「素敵な恋人を見つけたい」と書いたが、願うだろうかとちょっと考えてしまったのだ。
「まぁ、こういうのは異性へのアピールぐらいに考えないとね。短冊に書いたことで、恋人募集中だって周囲には伝わっただろうし」
七夕に願いが叶うなんて、思っていない。
そんな女性職員の前に、美しい女性が現れた。
「あなたの願いは――そうだったのね」
女性は、職員に微笑みかける。
たった、それだけのことで職員は意識を失った。
女性職員は、夢を見ていた。
学生時代にプレイしていた乙女ゲームの主人公になって、イケメンたちに愛されまくるという――恥ずかしい内容であった。だが、夢のなかで女性は幸せであった。短冊に書いた願いが叶えられたのだから。だが、女性は思ってしまった。
――ものすごくモテてるけど、誰もプロポーズしてくれない!
学生時代にプレイしていた乙女ゲームの主人公と攻略対象は高校生だった。当然、結婚エンドはない。だが、大人になった女性職員はそれでは満足できない。
「イケメンと結婚したい!!」
彼女は新たな欲望を叫び、目覚めた。
「あら……ここは?」
現実に戻った女性職員は、病院に運び込まれていた。彼女を診察した医師や女性職員によると、彼女は愚神織姫の攻撃を受けたことでずっと眠り続けていたらしい。
「あなたを助けようとしたリンカーたちも眠り続けています。でも、どうして貴女だけが目覚めたのか……」
愚神はすでに討伐されており、どのような攻撃を受けてリンカーたちが眠ってしまったのかもよくわからないらしい。
「あの……私の場合なんですけど、夢の中で短冊に書いた願いが叶っていたんです。その――素敵な恋人が欲しいって」
昔やった乙女ゲームの世界に入り込んでいたとは言えなかったので、女性職員は言葉を濁した。
「おそらく、愚神は短冊に書いた願いごとを少しゆがめた形で見させる能力を持っていたんだと思います。私が学生時代のままごとみたいな恋愛にそれなりに満足していたんですけど、段々と欲が大きくなって……結婚したいって叫んだら現実に戻っていました」
イケメンと結婚したい、と叫んだことは言わなかった。
「つまり、叶えられた欲望に満足できなければ意識が戻るんですね?」
医者の言葉に、女性は頷く。
「だとすれば、時間が解決してくれるかもしれませんね。人間が満たされる時間というのは、とても短い。すぐに、新しい欲が芽生えるものですから」
解説
・夢の中で、短冊に書いた願いが叶います。
夢の中――美味しいものが食べたい、家族に会いたい、異性にモテたい、恰好よくなりたい、すべての願いが夢のなかで叶います。そして、その夢に満足できなくなったとき、夢が覚めます。
愚神織姫――すでに討伐済み。しかし、彼女の攻撃で短冊に書いた願い事が叶う夢をみている。
病院――織姫の被害者たちが眠っている場所。時間が経てば、目覚めます。
マスターより
こんにちは、落花生です。
今回は、七夕の願いが叶う話となっております。願いが叶っても、満足できる時間は少ないかもしれませんが……
リプレイ公開中 納品日時 2018/07/22 17:16
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最終発言2018/07/19 23:24:07