本部
【悪人】悪辣の残痕
- 形態
- シリーズ(新規)
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,300
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/03/29 22:00
- 完成予定
- 2018/04/12 22:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
プレイング卓
最終発言2018/03/28 22:20:48 -
相談卓
最終発言2018/03/29 21:12:00 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/03/29 21:07:32
オープニング
●告解と『悪人』退治
──あふれる赤、まじる、あたしだけのものではないたくさんの血。
死にたくないと呟いたあたしの声に応えてくれた英雄の声。
「あたしは、忘れることはできない。
快楽の為に人をいたぶり楽しむ悪辣なヴィランに家族とあたしを殺されたあの日のことを。
力を得たとは言え、人間で在りながら圧倒的な力で同じ人間を踏みにじるヴィランなんていうゴミクズ共を、あたしは全て潰してやる……」
昏い瞳で過去を告白した少女、ミュシャ・ラインハルトを彼は信じた。
レイモンド・ガブリエルはイギリスの元政治家である。かつては地方議員として活動していたが、今は稼業の傍らヴィランに対する刑罰強化の運動と……密かに彼は彼が組織した『アストレア』を通じて、ヴィランを捕縛する活動を行っていた。
ミュシャはレイモンドの活動の理解者の一人かつ、彼らが『猟犬』と呼ぶ支援者だった。
勿論、アストレアは合法的に活動することを心掛け、仕事もH.O.P.E.経由での依頼という形を取って活動している。捕縛されたヴィランも無暗に殺傷せず、きちんと行政に引き渡してた。
ただ……その捕縛を主に担当するのがミュシャのような経歴を持った人間で、その活動をアストレアのメンバーへ事細かく報告する義務があった、という部分は通常の依頼との少々異なってはいた。
窓辺で膝を抱えてぼんやりとするミュシャのスマートフォンが鳴った。
擦り切れたリボンの付いたそれを掴んだ彼女は表示された名前に動きを止めた。
──レイモンド・ガブリエル。
ならば、内容はヴィランの追跡と捕縛。
数秒の沈黙。それから、彼女は通話ボタンを押した。
「……ええ、いつもどおりに。ただ、今回はあたし独りではなく──いいえ、H.O.P.E.を通して集めたエージェントです」
数日後の夕方近く。
この奇妙な依頼を受けたエージェントたちはミュシャに案内されて、館へと案内された。
「君たちがH.O.P.E.のエージェントか」
前衛的な家具が揃った室内。レイモンドはイギリス式のスーツを着こなした銀髪の紳士で、その手は黒々とした鋼のようであった。
「ようこそ、我らの活動を支援してくれるなら君たちを歓迎する」
言葉とは裏腹に、彼の顔にはどこか警戒心が感じられた。
「これから数時間、館を自由に歩くこと、そして、現在館に滞在している情報提供者たちと接触することを許そう」
ただし、誰がどのヴィランの情報を持っているかは教えられない、と彼は言う。
「これが個人的にヴィランを追う市民の集い、我ら『アストレア』のやり方だ。
我らの資源は有限で憎むべきヴィランを数限りなく。
しかし、悪人は悪人だ。誰を先に退治するか、それを選ぶことは我らはしない。
いつものように今回も、ここに集められた情報提供者からより多くの情報が集まったヴィランの追跡と引続きの情報提供を行うつもりだ」
ある程度資金と情報が集まるとヴィランの情報を持った情報提供者を集め、呼び出された『猟犬』は彼らからヴィランの情報を引き出す。その中でより多くの情報を得ることができたヴィランを次のターゲットとして、彼らはその時のリソースを使って追う。
それが、レイモンドたちアストレアのやり方だった。
「今回のターゲットは──ミュシャ、君も良く知るヴィランズ『アスカラポス』のメンバーたちだ」
ミュシャは無言で頷いた。
●情報提供者
A:レイモンド・ガブリエル
四十代男性、アイアンパンク(義手)
ヴィランズの被害者支援を行う元政治家
ミュシャに個人的にヴィランの追跡を頼んでいた
屋敷の主
B:ローズ・ジョーン
娘を亡くした三十代母親
心を患い問いかけによっては取り乱す
ずっとくたびれたタオルハンカチを握っている
C:ジョニー・グラント
中年の元エージェント(能力者)右手が無い
バトルメディックだったが英雄が心を病んでエージェントを引退した
D:デヴィット・バーニエ
心を閉ざしている十歳の少年
笑うことなく、ただ、ずっとアーミーナイフを弄っている
●ターゲット
アスカラポス:『趣味の快楽殺人犯』が活動の為に協力し合う特殊犯罪組織
合理的かつ雑多な集まりの為、ボス格を叩いても一網打尽は難しい
Z:キファ(ドレッドノート)
持ち主の手首ごと気に入った武器を蒐集するのが趣味のヴィラン
英雄はラリス
登場:悪人どものグーグス・ダーダ/ヴィランの誘掖、キファの悪戯/ミュシャからの依頼
X:サルガス(バトルメディック)
女子供を殺すのが趣味のヴィラン
登場:悪人どものグーグス・ダーダ
Y:リリス(シャドウルーカー)
15、6歳の女性の姿をしており、うっかり招き入れた一家を惨殺する
ミュシャの家族の仇だが、ミュシャ自身の手で仇を討つことに今は執心していない
●補足 ゼルマ・ニル
──数ヵ月前、【爻】事件後。
その部屋の唯一の灯りである中央の背の高いフロアランプに部屋の様子が浮かび上がる。
土壁と冷たいタイルに敷かれた古いが品の良いラグ。ゆったりとした白いソファーとテーブル、本棚、寝台。
しかし、それら全てに怪しげな紋様が描かれていて、異様な雰囲気を漂わせていた。
「H.O.P.E.? へええ、私にH.O.P.E.のエージェントを紹介してくださるの」
灰墨信義の話を聞いて、ソファー腰掛けていた女性はおっとりとした微笑みを浮かべた。
白い肌、血のような赤く濃い瞳、チョハに似た白い服を纏った気品のある女性だ。
「いつまでもここでタダ飯喰らいというのも心苦しいと思ってね」
信義の言葉に彼女は笑顔のまま、首を傾げた。
「あら、食べ物なんて一切頂いたことはありませんけど──それより、H.O.P.E.だなんて聞いて無かったわ」
「リンカーなんて殆どがH.O.P.E.に登録しているよ。君らセラエノのようなヴィラン以外はね」
ヴィランの単語に、反射的にミュシャが瞼を閉じ奥歯を噛みしめた。
「ウレタンなんて担いで戦うような方たちとうまくやっていけるか」
「それくらい逞しい方が君にはぴったりだと思うがね」
ふうん?
彼女は信義の後ろに立つミュシャ・ラインハルトへ歩み寄った。
「事情は聞いているわ。貴女、とても好みだからきっとうまくやっていけると思うの」
彼女はミュシャへ手を伸ばした。
「そうね、自己紹介を兼ねて貴女に魔法をかけてあげる──私はゼルマ・ニル。ニルは無、null(ヌル)って意味ですよ」
ミュシャの目が開かれ、顔が強張った。
それを見てゼルマは満足げに微笑む。
「魔法はかかったみたい。素敵でしょう? これで貴女は戦う度に私と共鳴する度にずっと過ち(ヌル)を忘れない。忘れることはできない」
ミュシャの手を取って彼女は微笑んだ。
「よろしくね、ミュシャ」
しっかりと握られたそれは、もう振りほどくことはできない。
ミュシャが新たに縁を結んだのはヴィランの元リライヴァーだった。
解説
●目的:ヴィランズ「アスカラポス」メンバーの情報を集める為に集められた人々に話しかけて情報を引き出す
意図したかしないかに限らず一番多く情報が集まったヴィランズが次のシナリオになります
情報を得る相手はOP内・解説『情報提供者』項、
情報を得られるヴィランはOP内『ターゲット』項目参照
情報提供者はそれぞれ心に傷を負っている
●ステージ:レイモンドの館の一つ
近代的な屋敷、使用できるのは四つの個室とエージェントが控える広間
個々に聞きに行くのも広間に一人一人呼び出すのも自由
ただし、質問の仕方により相手が不快になり情報が得られない場合等もある
広間ではお茶や軽食を提供
●追加:情報提供者(及び登場NPC)
E:ミュシャ・ラインハルト ※以前より性格設定変更有
【爻】事件で英雄エルナーが暴走したのは自身の過剰な復讐心のせいだと思っている
ヴィランは憎いが憎しみに囚われないよう戒めエルナーが復帰した時に胸を張って彼に会えるよう努力中
悪癖である独断専行は改めようとしており積極的に情報提供を行う
持っている情報はキファとリリス
F:ゼルマ・ニル ブレイブナイト
ミュシャと契約した第二英雄(OP内『ゼルマ・ニル』項参照)
元はヴィランズ『セラエノ』構成員の英雄だったがパラダイム・クロウ社に囚われた能力者が自害した為、同社に保護を求める
暫定的に社員と誓約を交わし、セラエノの情報をパラダイム・クロウ社に提供
交流はOKだが、彼女自身はアスカラポス関連の情報はなし
備考
【爻】事件
人心を操る愚神が能力者と英雄の不和を試み、また邪英化(偽)を試みた事件
操られたエージェントは復帰し愚神を倒すのに注力したが、エルナーは理性を保ちつつも最後まで愚神側で戦い、その後、ミュシャとの誓約は保ったまま幻想蝶の中で謹慎
灰墨 信義(az0055)はOPのみでリプレイには基本登場しません
エルナーと連絡を取ることはできません
マスターより
【悪人】タグはMS個人のヴィランズ・アスカラポス関連シナリオ用のタグです。
ヴィランに因縁のある方が楽しめるようなシリーズを目指しています。
もちろん、特に因縁の無い方も歓迎致します。
ナビゲーター役としてミュシャが同行することが多いですが、現在、彼女は自身の手による敵討ちに執心していません。
ヴィランは愚神たちとは違い、基本、殺害禁止の犯罪者扱いですのでご注意ください(ワールドガイド「この世界の脅威達(ヴィラン)」より)。
PCのアスカラポスと因縁がある設定はOKですが、趣味の快楽殺人犯の彼らはそれらをほぼ忘れています。
宜しくお願い致します!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/04/08 19:45
参加者
掲示板
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プレイング卓
最終発言2018/03/28 22:20:48 -
相談卓
最終発言2018/03/29 21:12:00 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/03/29 21:07:32