本部
【白刃】山と紅葉とトカゲとNINJYA
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 5~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/10/20 07:30
- 完成予定
- 2015/10/29 07:30
掲示板
-
【作戦】全ては任務達成の為に
最終発言2015/10/20 01:57:14 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/10/17 00:23:08
オープニング
●H.O.P.E.
「……老害共が、好き放題に言ってくれる」
H.O.P.E.会長ジャスティン・バートレットが会議室から出た瞬間、幻想蝶より現れた彼の英雄アマデウス・ヴィシャスが忌々しげに言い放った。
「こらこらアマデウス、あまり人を悪く言うものではないよ」
老紳士は苦笑を浮かべて相棒を諌める。「高官のお怒りも尤もだ」と。
愚神『アンゼルム』、通称『白銀の騎士(シルバーナイト)』。
H.O.P.E.指定要注意愚神の一人。
広大なドロップゾーンを支配しており、既に数万人単位の被害を出している。
H.O.P.E.は過去三度に渡る討伐作戦を行ったが、いずれも失敗——
つい先ほど、その件について政府高官達から「ありがたいお言葉」を頂いたところだ。
「過度な出撃はいたずらに不安を煽る故と戦力を小出しにさせられてこそいたものの、我々が成果を出せなかったのは事実だからね」
廊下を歩きながらH.O.P.E.会長は言う。「けれど」と続けた。英雄が見やるその横顔は、眼差しは、凛と前を見据えていて。
「ようやく委任を貰えた。本格的に動ける。——直ちにエージェント召集を」
傍らの部下に指示を出し、それから、ジャスティンは小さく息を吐いた。窓から見やる、空。
「……既に手遅れでなければいいんだけどね」
その呟きは、増してゆく慌しさに掻き消される。
●宿営地
生駒山。神話時代のエピソードをも抱える由緒も歴史もあるこの山の頂きは、しかし現在はアンゼルムという愚神の統治下に置かれドロップゾーンと化していた。そのふもとでは多くのリンカー達が、H.O.P.E.会長ジャスティン・バートレットの指令を受け続々と集結しつつある。あなた方も招集指令を受け、従魔討伐のために宿営地を訪れていたエージェント達の一人であった。
「君達の任務はCポイントの斥候だ。現在生駒山全域に従魔や愚神が集結しつつある事は君達も聞いていると思う。中には周辺の人里に降りて被害を及ぼしているものもいるらしい……」
オペレーターは言葉を切ると、苦々しく息を吐いた。
「ああ、すまん。私が暗い顔をするべきではないな。つまり、だ。君達にはCポイントへ斥候に行ってもらい、従魔や愚神がいるようであれば討伐をしてもらいたい。討伐が進めばそれだけ我々の行動範囲も広がり、さらに多くの愚神や従魔の動きを押さえる事が出来るようになる。
だが、一体どれだけのレベルが、どれだけの数いるのかは分からない。もし君達だけでは歯が立たないと思ったなら、無駄な戦闘はせずにすぐにここに戻って来い。君達が無理に倒さずとも、十分な戦力を以って討伐に当たる事は出来る。功を焦るな。無理をするな。君達一人一人が貴重な戦力である事を肝に銘じて行動してくれ」
そして、オペレーターは言葉を切った。すでにこの生駒山に潜む愚神によって多くの犠牲が出ている事は聞いている。その不安を隠す事は出来ないのだろう。オペレーターは心なしか少し目を潤ませつつあなた方を見送った。
●Cポイント
移動する事30分、あなた方は指定されたCポイントへと辿り着いた。山自体は綺麗な紅葉色に彩られ、こんな事態でなければハイキングとしゃれ込んでもいいような美しさがあった。しかし、山であれば必ず聞くはずの虫の声や鳥の声はなく、生きているものの気配もしない。この山が現在、魔の住まう土地である事をそれらが静かに突きつけていた。
「んん……何かいるでござるよ」
妙な口調で奥へと指を差したのはガイル・アードレッド(az0011) という、色々とツッコミ所のある恰好をした一人の金髪の青年だった。青を基調とした忍び装束にサングラスと、「外国人が忍者になろうとしたらこうなるに違いない」を見事に体現しまくっている。その後ろにいたガイルの相棒、デランジェ・シンドラー(az0011hero001)も、ガイルの肩に顎を乗せ森の奥へと視線を向ける。
「あっらーん、本当ね。どうする? 撃つ? 撃っちゃう? 真正面から撃ってみる?」
「ミーもそうしたいのはヤマカンでござるが、オペレーター殿は無理はするなと言っていたでござる。ここは走りだしたいのをグッとパーして様子をチェックした方が……」
「グシャアアアアッ!」
その時、ガイルが指差していた黒い何かが振り返り、辺りへ耳障りな声を上げた。するとその声に呼び寄せられるように同じ形をした従魔がわらわらと集まり始め、あなた方はあっという間に従魔の群れに取り囲まれた。
しかし、従魔達はあなた方を取り囲んだだけで、奇妙な事にそれ以上動こうとはしなかった。強いて言うなら最初の一匹に呼び寄せられ、とりあえずこの場に集まったという感じである。
そして、奇妙な事はもう一つある。最初にガイルが発見した従魔は十メートルは離れており、一応こそこそと会話していたガイルとデランジェのやり取りは、聞こえないはずなのだ。普通であれば。しかし、最初の一匹は背中を向けた状態であなた方の存在に気付いて仲間を呼び寄せ、しかし今は目の前にいるはずのあなた方に何の反応も示さずにいる。
という事はつまり。
「た……頼もう……」
ガイルが、サングラスの奥から少し涙目であなた方に視線を向けた。従魔の謎に気付き始めたあなた方の顔からザッと血の気が引いていったが、しかし眉根を下げているガイルはその事に気付かない。
「これ……ひょっとして、ミーのせいでござるか……?」
ガイルが呟いたその瞬間、ガイルの声に反応した従魔が一斉に襲い掛かってきた。
解説
●目標
従魔「オンリーヒア」の討伐
●敵情報
オンリーヒア×15体
視覚と嗅覚が存在せず、聴覚のみで敵を発見し襲い掛かってくる従魔。外見はトカゲに似ている。全長80cm程度。
どんなに小さな音でも聞き取ってしまう聴覚を持つが、あまり賢くないらしく、より大きな音のする方に移動する習性がある。
・噛み付き
鋭い歯で噛み付いてくる。当たるとダメージを食らう他、稀に【拘束】付与。
・尻尾ボム
千切れた尻尾が敵のライヴスに反応すると爆発する。当たるとダメージを食らう他、稀に【翻弄】付与。ボムはすぐに生えてくる。共鳴を解除したリンカーには(周囲にあるライヴス量が低いため)反応しないが、英雄や共鳴状態のリンカーには反応して爆発する。
●NPC情報
ガイル・アードレッド
世界最強のNINJYAを目指して修行中の伊達男。回避適性。現在従魔に気付かれたのは自分が原因かと落ち込み中。
デランジェ・シンドラー
「アサシンが忍ばないといけないって誰が決めたワケ~?」が自論の元殺し屋英雄。シャドウルーカ―。暗殺スタイルは「真正面から銃で撃つ」「生き物は頭撃ったら大体死ぬ」。
・ジェミニストライク
ライヴスで作り出した分身と共に攻撃を行う。稀に【狼狽】付与。分身はスキル使用後に消滅する。
・モアドッジ
活性化中、回避が上昇する。
武器:バトルサーベル(剣)/オートマチック(銃)
※NPCへの指示や作戦などございましたらプレイングにて指定をお願い致します。特に指定がなければPCに合わせて動きます。
●マップ情報
生駒山C地点
紅葉をつけた木々が所々に生えている。生き物は一匹もいない。西に三十分行くとH.O.P.E.の宿営地がある。駆け込むと救援が得られるがミッションは失敗とする。
●持ち物情報
H.O.P.E.から貸与された無線機、手帳、ペン、バナナ(おやつ)
音楽機器とスマホは使っている暇がないという事で宿営地に全員置いてきている。
マスターより
こんにちは、雪虫です。【白刃】イベントに参加下さり誠にありがとうございます。
今回は世界最強のNINJYAを目指すガイル、デランジェコンビと共にミッションに当たって頂きますが……さっそく落ち込んでしまったようです。あくまで従魔の討伐、及びこの先に待ち受ける強敵に備える事が主なミッションとなりますので、ガイルをどうされるかは皆様にお任せ致します。ただ、余裕があればでいいので同じリンカー仲間として何か声を掛けて頂けると嬉しいです。
それでは、皆様のご武運を心よりお祈り申し上げます。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2015/10/22 17:21
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【作戦】全ては任務達成の為に
最終発言2015/10/20 01:57:14 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/10/17 00:23:08