本部
悲鳴始め ~ヒメハジメ~
- 形態
- ショート
- 難易度
- 不明
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/01/11 22:00
- 完成予定
- 2018/01/22 22:00
このシナリオは2日間納期が延長されています。
掲示板
-
相談卓
最終発言2018/01/11 00:01:24 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/01/07 14:52:40
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●狂い初める悪夢の正月
「エジプトのアレキサンドリア支部から、緊急応援要請が入りました!!」
突如、H.O.P.E.東京海上支部のロビーにて、佐藤 信一(az0082)の大声が響いた。
その表情に一切の余裕がなく、事態の深刻さを窺わせる。
「プリセンサーが愚神出現を予知しました! エジプト近郊の町なのですが、このままだと全滅するおそれがあります!」
どうやら現地エージェントのみでの対応は厳しいと判断されたようで、他の主要支部にも応援要請を出しているらしい。
「愚神出現が予知されたのは今から数時間後です! アレキサンドリア支部から町までの所要時間もほぼ同じですので、もう時間がありません!」
つまりエージェントたちは、己が救援へ向かうか否かを、今この場で決めなければならない。
少しでも時間を無駄にすれば、多くの人命が失われる状況。
わずかな迷いも致命的になりうる。
「予知で把握できたのは場所と時間、そして想定被害規模だけです! 今回の敵は進行速度が異常に速く、すぐにでも止めないといけません! かなり危険な任務になると思われますが、どうか力を貸してください!!」
●願嘆(がんたん)迎えて始まる死年(しんねん)
「キャハハハハハハハハハハッ!!」
――ザシュッ!!
走る。
「オラ、逃げろ逃げろォ!!」
――ザシュ、ザシュ、ザシュ!!
走って、走って、物陰に、隠れる。
「んァ? ……よしよし、うまく隠れたなァ?」
――ポタ ポタ ポタ ポタ
今度は、誰が、殺された、んだろう?
「そうだよなァ、そう簡単に終わッちャァ、つまらねェもんなァ?」
――ザクッ!
友達は、無事、だろうか?
「これは、アレだ。極東の島国がヤッてるッつう慣習でェ……」
――ザクザクザクザクザク
朝日とともに、現れた、悪魔は、楽しそうに、肉を、切り刻む。
「そう! 『悲鳴(ヒメ)始め』だッたかァ!」
――ザクッ!!
もはや、誰かなんて、わからない、
私と同じか、ずっと幼い、『子ども』の肉塊を、
殺した後も、執拗に、ぐちゃぐちゃと、斬り続ける音を、響かせて。
「俺は行ッたこたァねェが、愉快な国じャァねェか! 新しい年が始まッたら、人間の悲鳴を肴に酒をかッくらう、イカレた奴らの集まりだッてなァ!」
――ポタ ポタ ポタ ポタ
本当か、嘘か、わからない話を、声高に語りつつ、悪魔は、また、歩き出す。
「面白ェ行事は他にもあッてなァ。……あァ、なんつッたッけなァ?」
「うわあああああ ぁ が っ!!」
――ザシュッ!
あぁ、また1人、悪魔に従う、シャムシールの亡霊に、大人が、斬られた。
「そうッ! 思い出したァ!!」
――ポタ ポタ ポタ ポタ
悪魔が、両手に握る、ショーテルから、落ちる滴が、地面の砂に、染み込む音が、聞こえる。
「『落とし魂(ダマ)』だァ!」
――ポタ ポタ ポタ ポタ
体が震え、歯がカチカチと鳴り、私の涙が落ちる音と、同じくらい鮮明に、聞こえる。
「新年のお祝いとやらでェ、ガキの首をぶッた斬ッて頭(タマ)と命(タマ)を落とすんだッてよォ!? 最ッ高ォにイッちまッてんだろォ?!」
――ポタ ポタ ポタ ポタ
悪魔の笑い声が、私たちの全部を食い潰すみたいに、耳から離れてくれない。
「せッかくの新年だァ、新しい文化を体験するいい機会だろォ? 俺が懇切丁寧に教えてやるぜェ! ありがたく思えよォ!!」
――ポタ
え……?
「なァ? メスガキ?」
頭の高い位置から、
ゆがんだ笑みが見下ろして、
ゆがんだ刃から反射した光が顔に当たって、
「ヒャッハァ!!」
振り下ろされ――
――ぎゃりぃっ!!
「ッ!? あァ?」
でも。
悪魔の刃は私に届く前に、
私をかばう誰かの背中に、
止められた、ようだった。
「……んだ? 俺の邪魔すんのかよ? 殺すぞ?」
一瞬で離れた悪魔は、不機嫌そうに誰かをにらむ。
でも、誰かは一向に逃げようとしない。
あの悪魔と、戦うつもりだろうか?
「――け、て」
干上がった喉から、
自然と声が、
漏れた。
「おねがいっ! たすけてっ!!」
死にたくない。
それだけしか、考えられなかったから。
解説
●目標
一般人の救援
愚神の討伐
●登場(PL情報)
ムティアダ…ケントゥリオ級。手足の長い長身痩躯にアラビア風民族衣装をまとい、酷薄に浮かべた薄ら笑いが特徴。言動から狂気や残虐性がにじむ快楽殺人鬼。目的や意図など詳細不明。
武装は半円を描くように大きく刀身が湾曲した両刃剣――『ショーテル』の二刀流。刀身の切っ先だけ柄の延長線上で真っ直ぐに戻る独特な形状で、刺突や鉤のような役割を可能とする。
能力…不明
スキル…不明
ナハブ…デクリオ級。頭と顔を覆う黒いターバンの奥から目らしき2つの赤い点が浮かぶ、成人男性型従魔。発声器官がなく、命令に淡々と従う様は亡霊のよう。ムティアダの配下で、数は不明。
武装は非常に薄い刃をわずかに湾曲させた細身の片刃剣――『シャムシール』を所持。斬撃に特化し、特殊な攻撃手法はない。
能力…不明
スキル…不明
●場所
プリセンサーが予知した、エジプトの都市部近郊にある中規模の町
土壁やレンガでできた背の低い建物が多く、地形的にやや複雑
町中はある程度整地されているが、外はほぼ砂漠と同じで足をとられやすい
天気は快晴、気候は温暖で空気は乾燥気味
●状況
現場到着は正午前
プリセンサーの予知で愚神出現が発覚
PCたちはアレキサンドリア支部を経由して町へ先行
が、愚神はすでに現場におり問答無用で戦闘開始
予想以上に愚神到着が早く、事前に避難勧告を出すも住人の多くがまだ町にいる
初期配置では愚神は町のほぼ中央、従魔は広範囲に展開して襲撃中、PCは自由に展開
すでに町中は乱戦状態にあり、人的被害は現在進行形で広がっている
PCたちが予知で把握したのは以下の通り
・愚神の出現位置と時間
・愚神がもたらす被害
よって、愚神の持つ能力や戦力など戦闘面における情報は皆無
マスターより
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年からヘヴィな内容をお届けして申し訳ない気持ちもありつつ、MSとしてもコイツはさっさと何とかしてほしいと思っております。もう少し正月気分を味わわせてくれ。
今回の敵が厄介なのは、『殺人』の躊躇が全くないことです。言動からして言葉が通じる手合いではなく、倒す以外に被害を抑える手段はないでしょう。
PCはもちろん、PL情報としても不明点が多いため、作戦や行動指針はきちんと話し合っておいた方がいいと思われます。
特にOPの少女を助けるのなら、誰か1人は駆けつけてあげてください。
この愚神は、NPCでは荷が重いです。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/01/22 19:11
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相談卓
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