本部
お客様の中に……
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/11/19 12:00
- 完成予定
- 2017/11/30 12:00
このシナリオは2日間納期が延長されています。
掲示板
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質問卓
最終発言2017/11/18 16:47:34 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/11/19 07:30:44 -
そ~だん卓
最終発言2017/11/19 07:44:31
オープニング
●それは何の前触れもなく
日曜の休日に昇った太陽が、そろそろ最高点から下ってくるだろう頃合い。
都内のとあるデパートでは、1週間の内でも混雑する時間帯とあって大勢の人々でにぎわっていた。内訳は、家族連れが多いだろうか? 昼食時ともあって、飲食店や総菜店などに客足が集まっているように見える。
続々と店内を移動する人々は、その大半がエスカレーターやエレベーターを利用する。今も、1階入り口から少し歩いた場所にあるエレベーター乗り場では、多くの人を飲み込んだり吐き出したりを繰り返していた。
「……ん?」
最初に違和感に気づいたのは、誰だったのか。
エレベーター特有の浮遊感を覚えながら、ふと、普段とは違う小さな振動を感じてぽつりと疑問の吐息が漏れる。
それは複数の人がいても1人しか気づかないような、本当に些細なことだ。
しかし、その現象がフル稼働する4台のエレベーターすべてで一斉に生じたのは、確かな異常に他ならない。
「な、なんだ!?」
「地震か!?」
無論、密室にいる人々に別のエレベーターの様子まで知れるはずもなく。
徐々にエレベーターの振動が大きくなったことで、他の乗客も異変に気づく。
そして、階数を指定するボタンに近い位置にいた乗客が非常用ボタンへ腕を伸ばした瞬間。
誰もが明確に理解できる恐怖に変わり、襲いかかる。
『――ひっ!?』
最初に、エレベーターの内壁すべてから ぶにゅぅっ と何かが生えた。
悲鳴を上げる間もなく、生えた何かは急速に成長し、乗客の身に絡みつく。
ほんのりと生温かく、ヌメヌメとした粘液を表面にまとったそれらは。
まるでミミズを思わせる、ピンク色の巨大な触手だった。
●人食い箱から救えるのは
「まずい! 早く、各フロアにいる社員や警備員に知らせて、客を避難させろ!」
真っ先に異変に気づいたのは、デパートの警備室で防犯カメラをチェックしていた警備員だった。それなりに大きいこのデパートでは一定数の警備員が常駐しており、映像を映すモニターを把握できる警備室にも数名の警備員がいた。
初めは、あまりにもあんまりな光景を映すエレベーター内部の映像に呆然としていた警備員たち。とはいえ、ほぼ同時に4つのモニターが砂嵐に染まったのをきっかけに再起動し、あわてて非常事態を客、社員、警備員らに知らせるために走り出した。
「もしもし!? H.O.P.E.ですか!?」
残った警備員もすぐにH.O.P.E.へ通報。エレベーターの異変に飲み込まれた乗客の救助のため、エージェントを派遣してもらおうとした。
『……残念ですが、すぐに派遣することは難しいです』
「そ、そんな!? どうにかなりませんか!?」
しかし、タイミングが悪かった。
対応に出た職員によると、ほぼ同時刻に別の場所で愚神が出現したという報を受け、エージェントたちが出払った後だという。焦る警備員の声に、職員は『すぐに手が空いているエージェントと連絡を取ってみる』と言い残し、通話を切った。
「クソ! それで間に合わなかったらどうするんだ!」
H.O.P.E.職員への八つ当たりだと自覚はあったが、それでも警備員の口からは悪態が出てしまう。
見る限り、エレベーターは従魔に乗っ取られたと考えるのが妥当であり、そうすると内部にいた乗客は真実『従魔の腹の中』にいることに等しい。
「……こうなったら、一か八かだ!」
少しの間だけ思案した警備員は、デパートの社員へH.O.P.E.職員とのやり取りを含め連絡し、あるアナウンスを流すように指示した。
『どなたか! お客様の中に、エージェントの方はいらっしゃいませんか!?』
数分後、デパートの全フロアにせっぱ詰まった放送が響く。
デパートの店内呼び出しアナウンスの中には、客にわからないような表現を用いた業務連絡として用いられることもある。今回は人命を優先してやむを得ず、直接的な呼び出しを行ったのだ。
一刻も早く捕まった客を救出しなければ、取り返しのつかないことにもなりかねない。
しかし、エージェントが必要なほどの事態だと客にも知らせることになり、混乱は避けられない。
葛藤の末、藁にもすがる思いで流された店内放送は、果たして希望をつかめるのか?
カメラ映像を睨みつける警備員は、幸運を祈るしかなかった。
解説
●目標
従魔討伐
一般人救出
●登場
エレベーター従魔×4…デクリオ級。買い物客を乗せたエレベーターに憑依。乗客を壁面から生やした大量の触手で捕縛し、ライヴスを吸収中。触手は大きなミミズのような色・形・ぬめりであり、結構グロテスク。知性は薄く、人のライヴスへの執着が強い。
(PL情報
被害者のライヴス捕食中は通常のエレベーターと同様に稼働し、ダメージを負ったラウンド(以下、Rと表記)のクリンナップフェーズ(以下、CFと表記)に捕獲人数×1d6生命力回復。連携行動はせず同じフロアで停止しない。1フロア滞在時間は3~6R、1体につき人質は5~10名程度)
能力…防御↑↑↑、命中・生命力↑、攻撃・回避・イニシアチブ↓↓
スキル
・触手縛り…射程1~5、単体物理、物攻+50、命中+100、大量のヌルヌルブヨブヨ触手で対象を捕縛、命中→BS拘束+減退(1)+封印付与、BS拘束の回復と連動でBS減退回復、BS拘束の回復はBS封印回復後のみ可能、CFで減退ダメージ分生命力回復、捕縛中は別対象への使用不可
●状況
都内某所の地上10階・地下2階建てデパート。
日曜日の昼頃で客の人数がそれなりに多く、従魔出現のアナウンスで店内は多少混乱中。
各フロアの社員がエレベーター乗り場から人を遠ざけ、避難誘導は比較的スムーズ。
PCたちはたまたま来店中(理由は各自おまかせ)に放送を聞いて名乗り出る形。
1階のエレベーター乗り場に集合し、現場の警備員から事件の説明を受け行動開始。
エレベーターは等間隔で横一列に4台並び、出入り口付近の空間はさほど広くない。
被害者の安全や今後の営業も考慮し、ケーブル切断などエレベーターの破損は極力避ける。
●その他
階層の移動中はR消費を伴う非戦闘状態扱い(従魔含む)。
消費R数は移動手段や階数の差などの条件により変化。
救出までに経過したR数に応じ、被害者の衰弱レベルが変動。
マスターより
触手体験(健全)を希望するPCは奮ってご参加ください。
エッチなことはされませんが、巨人に握りつぶされるような感覚を味わえます。
ただしヌルヌル。
敵は冗談みたいな存在ですが、状況は割と厳しいです。
偶発的な遭遇ですので、各種H.O.P.E.への要請は対応に時間を要することでしょう。
最終的な人的被害は、たまたま居合わせた形となるPCの皆様の行動次第となります。
うまく連携して早急に人質を救出し、敵を討伐しましょう。
注意点として、今回の戦闘は『環境』を十分に考慮する必要があります。
特にフロア移動による時間経過は被害者の負担と直結しますので、無駄は極力省きましょう。
リプレイ公開中 納品日時 2017/11/29 20:12
参加者
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質問卓
最終発言2017/11/18 16:47:34 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/11/19 07:30:44 -
そ~だん卓
最終発言2017/11/19 07:44:31