本部
餓え乾くD
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/11/09 22:00
- 完成予定
- 2017/11/18 22:00
掲示板
-
出し尽くす(プレ卓)
最終発言2017/11/09 20:47:14 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/11/05 23:15:03 -
相談卓
最終発言2017/11/09 21:40:03
オープニング
● 丑三つ時に邪悪な柱。
H.O.P.E.海上支部へ続く連絡通路。その遥か前方にて強大な霊力反応が検出された。
異常な霊力数値だ。それも多種多様な愚神、英雄の反応が検知された。
あれはいったいなんだというのか。
その光景を目の当たりにして現場は混乱していた。
一時期落ち着いたはずの子供たちが騒ぎ立てる。
「ああ、そんな! そんな、全部終りだ」
「食べにくる」
「ジェニーが」
「ラルゴが」
「ボックスが」
「マリーが」
「生き残った僕らを殺しにくる。嫌だ、逃げないと。嫌だ!」
事の発端は数時間前に遡る。
とある任務のために、ヴィランを護送していたリンカーたちだったが。
その後を追いかけてやってきたのが刺客exhaust・D。彼は少年たちを先兵にリンカーたちに戦いを挑み。
結果。この状態となりはてた。
黒い柱が世界を焼かんと立ち上りあたりに霊力をまき散らしている。
「あ~あ、やってしまったね」
その様子を眺めて言葉漏らすのは、護送されH.O.P.E.支部に拘留される予定のBuyer・D。
彼はその柱を眺めてつぶやいた。
「彼はこの支部ごと私を殺すつもりだね。ただそれはあのEの力をもってしても難しいと思うが」
「Eの力ってなに、彼が強いのはわかるよ」
春香はBuyer・Dに問いかける。彼は飄々とした姿勢を崩さずに視線だけ彼女に投げるとこう答える。
「彼はね、怨念の集合体なんだよ。その体に破壊衝動を束ねて詰め込んだ殺戮兵器。」
そのDの返答に言葉を失う春香、そんな彼女走り出そうと拳を握りしめたが自分も任務中であることを思い出した。今Buyer・Dを野放しにすることはできない。
「さぁ、お前たちの正義は犠牲者の子供たちをどうするつもりだ?」
だがBuyer・Dは春香に対してもう興味を示していない、彼は暗く立ち上る柱に向かってこう叫びをあげる。
「その怒りを鎮めるための人柱になる? 心の救済のために心を差し出す? それとも犠牲が出ないようにさっさと殺してしまうのか? 救いを求める指先を切り落として、お前たちは死を救済だと押し付けるか?」
Buyer・Dは心から楽しそうにそう訴えかける。
「ああああああ! 見ものだ、君たちは私を悪だとさんざん罵ったね。そうさ、私は生粋の悪だね。正義に背くものすべてをかき集めた結果私になるだろう、だがね」
Buyer・Dは告げる。満面の笑みを浮かべて、月に手を伸ばし吠えた。
「君たちだって悪だ! 偽善だ! 救えない、君たちは救いを求める者をすくうことはできない、いつだってそうさ!」
「ドクターDから問いを預かっているよ。救うことが善ならば、悪性を持つ者をすくうことも善なるか? あああ、ドクターに見せてやれよ、君たちの正義と言うやつをさ!!」
戦いが始まろうとしている。泥にまみれた戦いが。
単なる殺し合いと化した戦いが。
●戦闘フィールド。
今回の戦闘フィールドは百メートル四方の一帯だと思ってください。
この外に出ると瞬時にexhaust・Dを止めることが不可能になります。
この戦闘フィールド三分の一が海。三分の二が森です。
木がうっそうと生い茂っていて視界が悪く、草木に足をとられます。
それを分断するように二車線道路が走り海側にはガードレール。
そんなフィールドで地の利を生かしエグゾースドを打ち破らねばなりません。
● 正義のありかとは
先ずexhaust・Dの戦闘能力について解説します。
彼は現在身長三メートルほどの黒い巨人の姿になっています。ステータスが大幅に増加し。さらに体から黒い霧を流しています。
このエグゾースドの攻撃は肉弾戦以外に三種類。
・バインド
黒い靄を硬質化させて動きを止めます。エグゾースドとの距離が25SQ以内だと確率で発動し、exhaust・Dの手番は消費されません。
バインドが発動すると移動が不可能になる上に、回避のステータスが半分になります。
このバインドを受けると、幻想が見えることでしょう。
それは、生きながらにして体を引き裂かれる苦しみ。生きながらに薬に蝕まれる感覚、体の外、内から無数の刃毒薬にて壊されていく想像を絶する苦痛が、皆さんのPCを襲い、さらに断片的な拷問シーンを皆さんのPCに見せるでしょう。
・カースド
これは自身に対して遠距離攻撃を行った物に恐怖の感情を与える呪いです。
恐怖で足がすくみ、ステータスが微量低下します。さらにエグゾースドへ攻撃するためにはこの恐怖を振り払う必要があります。
この恐怖は、得体のしれないものへの恐怖心からくるものです。
彼を遠距離攻撃すると、その中に様々な脅威を見ます。
それは千の人間を惨殺し、佇む王子の図。
もしかしたら皆さんの英雄の邪悪性が見えるかもしれません。
その恐怖に打ち勝てるものしか怪物を討伐する機会には恵まれません。
・ブリング
偶数ラウンド、つまり2ラウンド目、4ラウンド目の最初に分身を生み出します。
分身の数はそのラウンド数と同じになります。
この分身は生命力が1ですが他のステータスは全てエグゾースドと同じです。
さらにこの分身を作り出したラウンドは自身の防御力が半分になります。
このブリングによって作り出される存在を『Eトークン』と呼称します。
このEトークンを破壊すると、他者の意識が自身に流れ込んでくる感覚を味わいます。
それは共鳴と感覚が似ていますが、全く別物の感覚。
その後遺症でステータスが変わることはありませんがPCによっては嫌悪感があるのではないでしょうか。
解説
成功目標 exhaust・Dの撤退。
大成功目標 exhaust・Dの撃破。
● その力の源は ***************PL情報
exhaust・Dと戦闘を行う場合、彼の真実について知る可能性があります。
それぞれは手がかり程度の情報量しかありませんが、全ての情報を繋ぎ合わせる、もしくは想像をめぐらせれることによって皆さんのPCは信実にたどり着けることでしょう。
彼は怨念の集合体なのです。
正確に言うと彼の体には三つの苦悩持つ魂が封印されています。
いえ、三種類でしょうか
・実験体にされた子供たち
彼らの目的は自分たちの救済、この苦痛からの救済。
しかし攻撃を受けると痛覚が何倍にも増幅されて伝わるらしく、攻撃されればされるほどに苦痛を増し出力を増していきます。
・合成された英雄たち
このエグゾースドを作り上げる際に、様々な英雄、愚神を統合し力としました。
英雄と呼ばれるからには彼らには日常とは異なる凄惨な記憶があり、それが前面に押し出される結果、異常な殺意や威圧感と言った形で恐怖に変わるのです。
・エグゾースド自身の苦悩。
エグゾースドは自身の体と心に様々な要素が継ぎ足され続け生まれたキメラです。
そしてこの三つの情報を受け取る、もしくは受け取らず。皆さんが彼をどうするのが正義か結論を出した時。
exhaust・Dの特殊効果が消えます。
このexhaust・Dが張る結界は、心の迷いに反応し出力を弱める者なので。
皆さんの正義が、そしてexhaust・Dの処遇がはっきりしているならばこの能力の影響を受けるものではないのです。
皆さんはこのエグゾーストDの処遇を決めて。
回答:○○という形でプレイイングに記載してください。
***********************ここまでPL情報
マスターより
今回のテーマは犠牲、犠牲者である彼に彼にしてあげられることはなんなのでしょうか。
しかし彼が脅威なのは事実、倒してしまっても忘れないという事だけが、彼への救済になるかもしれません。
リプレイ公開中 納品日時 2017/11/17 14:08
参加者
掲示板
-
出し尽くす(プレ卓)
最終発言2017/11/09 20:47:14 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/11/05 23:15:03 -
相談卓
最終発言2017/11/09 21:40:03