本部
【白刃】陽動せよ
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 6~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/10/18 19:00
- 完成予定
- 2015/10/27 19:00
掲示板
-
相談場所
最終発言2015/10/18 14:25:36 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/10/14 22:30:55
オープニング
●H.O.P.E.
「……老害共が、好き放題に言ってくれる」
H.O.P.E.会長ジャスティン・バートレットが会議室から出た瞬間、幻想蝶より現れた彼の英雄アマデウス・ヴィシャスが忌々しげに言い放った。
「こらこらアマデウス、あまり人を悪く言うものではないよ」
老紳士は苦笑を浮かべて相棒を諌める。「高官のお怒りも尤もだ」と。
愚神『アンゼルム』、通称『白銀の騎士(シルバーナイト)』。
H.O.P.E.指定要注意愚神の一人。
広大なドロップゾーンを支配しており、既に数万人単位の被害を出している。
H.O.P.E.は過去三度に渡る討伐作戦を行ったが、いずれも失敗——
つい先ほど、その件について政府高官達から「ありがたいお言葉」を頂いたところだ。
「過度な出撃はいたずらに不安を煽る故と戦力を小出しにさせられてこそいたものの、我々が成果を出せなかったのは事実だからね」
廊下を歩きながらH.O.P.E.会長は言う。「けれど」と続けた。英雄が見やるその横顔は、眼差しは、凛と前を見据えていて。
「ようやく委任を貰えた。本格的に動ける。——直ちにエージェント召集を」
傍らの部下に指示を出し、それから、ジャスティンは小さく息を吐いた。窓から見やる、空。
「……既に手遅れでなければいいんだけどね」
その呟きは、増してゆく慌しさに掻き消される。
●ドロップゾーン深部
アンゼルムは退屈していた。
この山を制圧して数か月——周辺のライヴス吸収は一通り終わり、次なる土地に動く時期がやって来たのだが、どうも興が乗らない。
かつての世界では、ほんの数ヶ月もあれば全域を支配できたものだが、この世界では——正確には時期を同じくして複数の世界でも——イレギュラーが現れた。能力者だ。
ようやっと本格的な戦いができる。そんな期待も束の間、奴らときたら勝機があるとは思えない戦力を小出しにしてくるのみで。弱者をいたぶるのも飽き飽きだ。
「つまらない」
「ならば一つ、提案して差し上げましょう」
それは、突如としてアンゼルムの前に現れた。異形の男。アンゼルムは眉根を寄せる。
「愚神商人か。そのいけ好かない名前は控えたらどうなんだ?」
アンゼルムは『それ』の存在を知っていた。とは言え、その名前と、それが愚神であることしか知らないのであるが。
「商売とは心のやり取り。尊い行為なのですよ、アンゼルムさん」
「……どうでもいい。それよりも『提案』だ」
わざわざこんな所にまで来て何の用か、美貌の騎士の眼差しは問う。
「手っ取り早い、それでいて素敵な方法ですよ。貴方が望むモノも、あるいは得られるかもしれません」
愚神商人の表情は読めない。立てられた人差し指。その名の通り、まるでセールストークの如く並べられる言葉。
「へぇ」
それを聞き終えたアンゼルムは、その口元を醜く歪める。
流石は商人を名乗るだけある。彼の『提案』は、アンゼルムには実に魅力的に思えた——。
●陽動せよ
『あなた』達は、資料を読み込んでいた。
現在は移動中……少しでも情報は頭に入れておきたい。
「敵の数は少なくないようですね……」
そんな呟きに顔を上げると、呟いたらしい女性がこちらに気づいた。
「失礼しました。実戦は初めてなもので、要領が分からず」
剣崎高音 (az0014) と名乗った女性は能力者だそうで、隣にいる夜神十架(az0014hero001)が英雄とのこと。
まだエージェントになって日も浅く、研修は受けていたそうだが、実戦は初めてらしい。
「試合と戦は違うと思いますから、少しでも読み込んでおかないと……」
剣道をしている(家が道場で自分も有段者らしい)という高音は、とても真面目な性格のようだ。
と、十架が高音の服の袖を引っ張った。
「あ、十架が聞きたいことがあるようですから、これにて。……十架ちゃん、何か分からないことあったの?」
……十架相手には少し違うようだ。
仲睦まじい会話に水を差すつもりもないので、十架とは言葉を交わさず、資料の読み込みに戻ることにした。
生駒山に巨大なドロップゾーンを構える愚神アンゼルム。
この愚神によるこれ以上の被害を防ぐ為、大規模な掃討作戦とドロップゾーン除去作戦の敢行を決断した。
『あなた』達に下された任務は、言わば陽動任務だ。
生駒山もよく見える住宅街で、比較的新しく形成されたと推察されるドロップゾーン周辺へ偵察に向かうエージェント達の為に陽動で敵を引きつけるのだそうだ。
想定される従魔の数も多く、奇跡の生存者がいれば救助も行うエージェント達の為に行う陽動の意味は大きい。
失敗は、許されない。
『あなた』は、心の中で呟いた。
やがて、移動のバスから降りる。
この先は危険である為、自分達の足で行かねばならない。
地図は、頭に入れた。
やるべきことは、見えている。
『あなた』達がバスから降りて先へ進んでいくと、従魔の一団を見つけた。
戦闘になれば、周辺の従魔も気づきやってくるだろう。
頷き合った『あなた』達は、戦闘準備を整えた。
より多くの敵を引きつけ、味方エージェントを援護せよ。
解説
●目的
・敵を倒す
●戦闘場所
・生駒山付近にある住宅街内にある児童公園
生駒山もよく見える場所です。
過去激戦の舞台にもなっていないのか、その形を保っています。
児童公園は遊具(ブランコ・滑り台・アスレチック他一般的な遊具)と広場のみ、戦闘の立ち回りに影響がない場所です。
●敵情報(姿以外はPL情報)
・デクリオ級従魔ハヤテx参加人数の2倍
子鬼のような容姿をした従魔で腕にブレードのような刃がある。直接攻撃担当。
力はそこそこだが、移動力・回避・命中が高め。
全力移動してもそのラウンドで攻撃出来る能力を持つ。
・デクリオ級従魔サイカx参加人数の1.5倍
黒いローブを羽織り、中の姿は見えない従魔で両腕が銃となっている。遠距離攻撃(射程15)担当。
移動力・回避は低めだが、命中が高く、腕や足程度の部位攻撃であれば苦にしない。
意図的に跳弾させる能力を持つ。(跳弾時は不意打ち判定、ただし威力は通常より低下)
・デクリオ級従魔エンx参加人数の0.5倍
30cm物差し程度の大きさの空飛ぶ子鬼。援護担当。
移動力が高い以外自身の能力は低い。
ただし、自身を中心に30mに超音波を発生させることで、範囲内の従魔の回避と命中を上げる能力を持つ。
(超音波は300ラウンド継続、範囲内全ての従魔・愚神に有効)
●NPC情報
剣崎高音
参加者より指示がない場合は、直接攻撃に対応し難い参加者の護衛またはハヤテ相手に打って出ます。
●注意・補足事項
・このシナリオの成否は「【白刃】潜めて動け」に大きく影響します。大成功ならば敵の数を減らすことが出来ますが、普通以下の場合、「【白刃】潜めて動け」に登場する敵が増えます。
・最初から全ての敵を目視出来ている訳ではありません。公園内に潜伏している、途中から駆けつける等々あります。奇襲等にご注意ください。
・この任務では生存者捜索、救出等は発生しません。陽動の為にも討伐に専念してください。
マスターより
こんにちは、真名木風由です。
今回は大規模作戦の事前シナリオをリンク形式で行います。
このシナリオの結果はもう片方のシナリオへ大きく影響します。
ただし、「【白刃】潜めて動け」に関連するプレイングは採用出来ず、そちらのシナリオへ登場人物のひとりとして明確な登場をすることはありません。
(例:「【白刃】潜めて動け」の参加者と連絡を取り合い、状況確認し合って作戦を遂行する、陽動終了後彼らに報告の連絡を入れる、成功したら皆で労い合う等)
ですが、偵察を行うエージェントの命運を分ける任務となりますので、力を尽くしていただければと思います。
それでは、お待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2015/10/27 00:37
参加者
掲示板
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相談場所
最終発言2015/10/18 14:25:36 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/10/14 22:30:55