本部
飽食する槍術士
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/08/18 22:00
- 完成予定
- 2017/08/27 22:00
掲示板
-
暴食を喰らう(相談卓)
最終発言2017/08/18 21:11:55 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/08/15 23:25:20
オープニング
●当然の結論
「なぜ殺すか、だと。食事だからだ。お前たちも牛や鶏を食べるだろう」
愚神は命乞いをする男を感慨なく見つめていた。彼の足下には男の友人が血を流して倒れていた。
返事を待つことなく、愚神の槍が男を突き刺した。素早く引き抜き、直ちに失血させる。肉を貫く手応えに愉悦はなく、悲観もなく、彼は淡々と槍についた血を払った。
「じゃあ頂くとするか」
動かなくなった男のそばに愚神はしゃがみ込んだ。死にゆく獲物が新鮮な内に、愚神は目的の仕事を始めた。
●電柱と快活の密林
コンクリートジャングルは理想の狩場だ。
下水、路地裏、高架下、隠れる場所はいくらでもある。面倒が少なさそうな人間は、だいたいにおいて無軌道で、浅はかで、しかも若い命に漲っている。挑発し、目立たない場所へ連れ込み、ライヴスを得て殺す。衣類や金銭をはぎ取れば人間になりすまして束の間の宿を得ることさえできる。繁華街は縄張りであり、非常に効率的な餌場だ。
最初に殺した人間のことは今でも覚えている。あれは最後まで彼を愚神と気づかず、恐怖に怯えて言ったのだ。食うわけでもなし、殺すことないだろ。愚神はその言い回しが気に入っていた。以来、彼はファストフード店に入る客のような気軽さで殺している。ハンバーガーを食べたことはないが、気分は同じだろう。
「腹が減ったな……何か食いに行くか」
愚神は立ち上がり、細長いビニール袋を掴んだ。中身は傘でもポスターでもないのだが、今まで怪しまれたことはなかった。
表通りへ出ると、街の賑やかさに目が眩んだ。愚神は人混みに紛れて夕食を探した。
●すれちがう悪鬼
「愚神のものと思われる連続殺人事件が起きています。現地へ赴いて調査し、それが愚神のものであるなら撃破してください」
手渡された資料に書かれた土地は有名な繁華街だ。主に路地裏など人目につかない場所で、争った形跡なく深い大きな刺し傷を残して死亡した若者が散発的に発見されている。近頃ではニュースでも話題となりつつある。
「あまりに一方的に殺害されているので、愚神や従魔の犯行である疑いがあるそうです。犯行には長く尖った棒状のものが使われているとのことです、犯人を捜す際の参考にしてください」
物陰へ連れ出し、杭のようなもので一撃。恐ろしく手際のよい手口で有名だ。目撃情報は一切なく、犯人の特徴はまったく不明だという。
「被害者は若い男性が多く、その、喧嘩の強そうな人ばかりです。金品を盗まれている人もいます。目撃者のいないことから移動力や隠密能力に優れている可能性があります。万が一戦闘になった場合は、なるべく周囲に被害がないようにお願いします」
繁華街を縄張りに辻斬りしているのだ、戦場は野次馬であふれることになる。一般人を巻き込まないためには工夫が必要だろう。
「調査の方法はお任せしますが……遊びすぎてはダメですよ?」
職員は釘を刺した。飲食物から贅沢品まで、その街にはなんでもそろっている。刹那的な欲求に完璧な答えをくれるこの街は、事件の相次ぐ今でも賑やかなのだ。エージェントはともに楽しむことは元より、それを守る為に行くのだから。
解説
●目的
愚神の討伐。
●場所
大通りに面して屋台や個人店の並ぶ繁華街。路地裏に至る脇道も多く、それぞれの道は複雑に絡み合っている。
マンホールなど地下への道もあるが、シナリオ開始時の愚神は地上を移動している。
●愚神
完全な人型の愚神。デクリオ級。
射程の長い槍状の武器を使用する。命中、回避、魔法防御が高い。
喧嘩を装い路地裏など人気のない場所へ犠牲者を誘い出して殺害しライヴスを奪う手口を好む。標的は短気で屈強な若い男性が多く、その際に小グループやカップルなどもまとめて被害にあっている。標的が能力者の前例はないが、勝てると判断したら積極的に戦いを挑むだろう。
・伸縮突き
単体物理攻撃。射程は武器に依存。対象にBS:翻弄を与える。
・刺突魔術
単体魔法攻撃。射程は武器に依存。対象にBS:狼狽を与える。
・突き返し
ラウンド中に1回使用できる。
物理攻撃の回避に成功したとき、攻撃側が自身の武器の射程内にいるなら、その相手に武器による物理攻撃を行う。
マスターより
どうも、長男です。
生きるために食べ、食べるために殺す。この厳しい現実は自然界に限らずあらゆる生物の根幹を成す原則です。
幸いにも、我々は毎日の食事に感謝することができます。それは人間が自然を越えた一面、叡智と呼んでもよい習慣です。
そして、食われるものは身を守る権利があります。人間を食うものは、人間が退けなければなりません。
統治社会へ自然の摂理をうそぶくものを撃退してください。
皆様の熱いプレイングをお待ちしております。
リプレイ公開中 納品日時 2017/08/25 19:52
参加者
掲示板
-
暴食を喰らう(相談卓)
最終発言2017/08/18 21:11:55 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/08/15 23:25:20