本部
どうか泣かないで聞いてください
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2017/06/06 19:00
- 完成予定
- 2017/06/15 19:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/06/05 02:59:01
オープニング
● グロリア社にて、ちょっとした手違い。
グロリア社では薬品も取り扱っている。
即座に体力が回復するアンプルだとか、食べると生命力が回復する食べ物など。
その開発にあたってどうしてもどこかのタイミングで人体実験を挟む必要がある。
「治験ってやつね、チケーン」
遙華は白衣を纏って意気揚々と告げた。
今回は即効性のあるスキル回復薬の実験、実用にはまだ遠いのだが、とりあえず今の段階で人体にどのような影響があるか調べたい。
というので、そこそこな値段で君たちはその新薬実験を受けた。
それが全ての元凶の始まりだった。
五日拘束ののち君たちは解放される。
ちょっと多めの採血と、唾液と尿検査、それだけで普通の従魔討伐と同じだけの報酬が手に入るのだからちょっとした休暇も同然だった。
「じゃあ、報酬なんだけど、ごめんなさい。私の執務室のデスクの上にあるから持ってきてくれないかしら?」
機材の片付けに手間取る遙華のかわりに君は執務室に赴き茶封筒を手に取った。
そしてそれを仲間たちに手渡して、遙華に帰宅する旨を告げる。
「ええ、ありがとう。これで全行程完了だから、何か問題があれば連絡するわね」
そう遙華と挨拶をし、一行は解散する。
その後遙華が自分の執務室に戻ると、なんとあれがない。
「あら? TTRPGのハンドアウトがない」
代わりにおいてあるのは報酬が入った茶封筒
「持って行き忘れたのかしら。困るわ」
どうやら間違えられてしまったらしい。
「うーん、ハンドアウトはまた印刷するとして、お金は」
見れば時刻は九時を回っている、薬の副作用できっと眠くなっているはずだ。
そう考えた遙華は。
「明日連絡すればいいわ」
そう仕事に取り掛かり、そのまま連絡するのを忘れてしまった。
● 封筒の中身は死刑宣告
「重大なことがわかってしまいました、あなた方は一週間程度で死んでしまいます。これは死に晒された一週間を、あなた達がどう生きるかの物語」
最初はおかしいと思った。
茶封筒の中味は報酬ではなく、紙切れが一枚。しかも大仰な文章でいろいろ書かれている。
「あなたは新薬の実験により、僅かばかりの報酬を得ましたが、支払った代償からするとおおよそ安すぎました。あなたの命はその薬のせいで一週間に縮められてしまい、風前のともしびです」
あなたは思わず紙を強く握りしめました。
不快感のためでもありますが、何より……なんだか気持ち悪い。
「それを保証するようにこの一週間で様々な異変が体に起きます、突然の胸の痛み、疲労感、感情が不安定になる。等々」
吐気と眩暈が増す中。それでもあなたはその手紙から目が離せません。
「あなたはこの一週間で、今ままで生きてやるはずだった全ての事をしないといけないでしょう。生きたあかしを残し、生きた罪を生産し、愛する者に言葉を残しましょう」
思わずあなたは膝をつきます。そしていつの間にかその大仰な文章を信じ切っていたのです。
「一週間とはとても短い物です、後悔の内容に過ごしてください」
あなたはその文章を読み終えると、空に……紙を投げ捨てた。
天井には夜空が広がっていた。
もうすぐあの、瞬く星の仲間入りをするとしたら。急に外気が冷たく感じられた。
● あと一瞬間しか寿命が無いと言われたら?
今回のシナリオは皆さんが最後の一週間をどう過ごすかというテーマです。
英雄、あるいは能力者、もしくは両方がこの実験に参加してしまったことで、命あとわずかな状態だと信じ込んでしまいます。
PCの皆さんはそうなってしまったらどうすると思いますか?
ご飯を沢山食べる? 友達と過ごす? 恋人と?
旅に出る人もいるかもしれません。いつもと変わらない日常を過ごして、遺言を残すのかもしれません。
それは皆さんの自由です。
ご丁寧なことに茶封筒に入っていた紙にはやりたいことリストがついていました。
先ずはここをうめるところから初めて、この七日間の儚い物語、沢山楽しんでいってください。
ちなみにこの一週間の間。眩暈や頭痛、倦怠感、動悸、吐気と言った症状に突発的に襲われる場合もありますが、薬の副作用です。
あと、念のために書いておきますが、一週間たてば体調不良は治りますし、一週間たっても死なないのでご安心を。
●グロリア社に行くと?
遙華は出張した旨を知らされ会うことはできません。係り員からは塩対応をされ、お金の入った茶封筒を渡されます。
これはあなた達が本来受け取るべき報酬なのですが、タイミングと言い、不十分な説明と言い、なんだか口止め料を支払われた気分、あるいは金で追い払われたような気分になります。
解説
●シナリオについて
今回のシナリオは、みなさん死刑宣告された状態からスタートと思いきや。
死ぬ前に一緒にいたいと思う相手すら、死刑宣告されていると話が複雑ですよね?
なので、最後の一週間を一緒に過ごすために事情は分からないけど誰かと一緒にいると言ったプレイイングもありでしょう。
また、シナリオのアクセントとして、下記のシチュエーションを提案します。
アクセントなので使わなくてもいいです、発想の肥やしになれば嬉しいです。
*英雄がその薬の効果を肩代わりすると、能力者は死ななくて済む。あるいはその逆。
どこからか分かりませんが、共鳴時に薬物の効果を相棒に移せると言った情報が流れてきます。実際に共鳴してなんとなく念じながら共鳴を解くと、薬物由来の体調不良が相手にうつります。
また、他にもこの死刑宣告を撤回させる手段として何か噂が流れてきてそれのために孤軍奮闘するようなお話も楽しいかもしれません。
*NPCに逢いに行く。
遙華は出張なので出せませんが(そもそも出すとこのシナリオ速攻で終わるので)
鳴海が管理する他のNPCであれば希望して逢いに行くことを可能とします。NPCに挨拶したい人もいるかもしれませんので。
*むしろ生きてると危険。
茶封筒の中に入っている紙には、個別の一文が追加されている可能性があります。
たとえば、あなたは一週間後も生存していた場合、この病を周囲に感染させてしまう。
などです。英雄死を促す文面ですね。ただ。一週間きっかりで遙華から連絡が来り、新薬実験に参加した他のメンバーから勘違いだったと連絡が来るので、実際に自殺には至らないと思います。
マスターより
今回のシナリオテーマは最後の一週間ですね。
遥か昔にこういう映画があったみたいですが、鳴海は見たことがありません。
タイトルが分からないのです。興味があるので、タイトルわかる方は教えていただけると嬉しいです。
では悲観にくれた一週間、もしくは晴れやかな生き様の一週間をご堪能ください。
リプレイ公開中 納品日時 2017/06/14 14:44
参加者
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/06/05 02:59:01