本部
殺陣
- 形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 15人 / 4~15人
- 英雄
- 15人 / 0~15人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/05/14 22:00
- 完成予定
- 2017/05/23 22:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2017/05/14 15:02:45 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/05/14 17:42:04
オープニング
● 殺陣(たて)――その言葉の意味は本来、映画や演劇等で乱闘、捕り物、斬り合い等の演技や立ち回りを表す言葉として伝えられてきた。
「我々には時間が無い」
1人の愚神は厳かに言った。どこか口調が人間めいて見えるが、いつしかそれは伝播する様に周りの従魔達に波及する。
――ワレワレニハジカンガナイ――
そこにいた低級(ミーレス級)から中級(ケントゥリオ級)までの従魔達は己の感情を操ってその言葉を吟味し、復唱する。
無論、彼等とてそこにいた4体の愚神に操られていた支配下達に過ぎなかったのだが……。
「しかし、真の栄光を掴むのは他でもない。我々だ」
2人目の愚神が言う。そして、その言葉を再び吟味し、復唱する従魔及び配下達。
「我々の死せる魂はこの混沌の濁世に繁栄を築くのだ」
3人目の愚神は静かに言の葉を紡いだ。人では無い彼等にもそれなりの掟やルールが存在し、まるでそこに蔓延る数多の僕を歓待せんばかりに。
「我々の『殺陣』――それは、既に完成に近付きつつある。あらゆる敵対者である生物、動植物及びその最高位に立つ人間も我々にたてつく事は最早不可能」
4人目の愚神が吐息を吐く様にそう言い終えると――
――ウォォアアアアアアア!!!!!――
その場にいた配下。従魔達の歓喜のどよめき。怒号が瞬く間に広がった。
●
プリセンサーの異常事態宣言はすぐにH.O.P.E.東京海上支部全体を揺るがした。
「緊急事態ですね」1人の女性監査員が冷静にそう分析すると――
「うむ。その様だな」1人の初老の男。未だエージェントとしての肩書きを持つ今回の事件を任された上司も冷静に促した。
今回の事件は関東圏各地にH.O.P.E.東京海上支部を攻め落とさんと、大量の従魔の群れが静かにじわじわとその姿を隠しながら周囲を取り囲む様に近付いてきている――と言うものだった。
「売られたケンカは買うしかないか」上司の男は冷静さながら少し怒気を孕んだまま、含み笑いをする。
その様子がいつもと少し違う印象を受けた助手の女性監査員は驚きと呆れの混じった顔で訝しげに上司の顔を窺うと――こう言った。
「……どうするんです? このままだと、我々は敵の思うつぼ。森の中で仕掛けた罠に何も知らない野兎の如く辺りを飛び跳ねるしか手は無いんでしょうか?」
その初老の男。上司の顔には少しだけ笑みを堪えたものが未だ貼り付いていたみたいで――助手の女性監査員は怪訝そうな顔を更に色濃くする。そして言った。
「――何か作戦でも……あるんですか?」
「――作戦? そんなものある訳ないじゃないか」
「では、どうして――」
その言葉を手で制して、上司の男は言いきった。
「作戦――強いて挙げるならここがバトルフィールドだ。サッカーで例えるならホーム&アウェイ。こちらの準備は万端だ。何せここは我々のホーム。H.O.P.E.東京海上支部なのだからな」
だが――と、前置きはそこで終わり男の顔は見る見る内に険しいものになった。
そして続ける。
「奴等もここに素手でケンカを売るほどバカじゃないだろう。恐らく……いや、絶対に裏で糸を引く存在がいるはずだ」
そこで女性監査員はようやく普段の彼女に戻り、業務用の表情を作った。
「大量の従魔――つまりそれは、愚神? いや、ヴィランの手先ですか?」
「さあな。そこまでは私も分からん。だが、愚神やヴィランがここを攻め落とそうとするのならば、それこそ最強の作戦を練って来るはずだ」
男はそこで一呼吸間を空け――
「例えばこのH.O.P.E.東京海上支部を一瞬で葬り去るある種の魔法とかな」
●
H.O.P.E.東京海上支部内が異様にピリピリとした空気を孕んでいる最中――
4人の愚神達の所謂『殺陣』の陣形は少しずつ関東圏周辺――千葉、埼玉、神奈川を張り巡らせ、その全てのライヴスのオーラはトップの愚神へと集束する。
そして、リーダー格の1人である愚神は東京へと乗り込んできた。
他の3人の愚神もそれぞれが強力なライヴスを蓄え各地からジリジリと集っている最中だ。
つまり、東京に4体の強力な愚神を迎え撃つ事になる……!
その中の一番手の愚神は『愚神鳳凰四人衆』と呼ばれる今回の愚神、従魔集団のトップに立つ存在であり、『殺陣』の陣形のコア、核心部分、言ってみれば天から降り注ぐライヴスの雷を避雷針として受け取る役目を担っていた。
『愚神鳳凰四人衆』トップの愚神は不敵に笑う。
――さあ、リンカー達諸君。これが最初で最後の最高の舞台にしようではないか! 我々の『殺陣』――果たして見破れるかどうか? 楽しみだ!!――
――こうして異様な空気の中、極限の戦いは始まった。
解説
さて、今回も始まりました。待望(?)のバトル的展開です。果たして従魔率いる『愚神鳳凰四人衆』 VS H.O.P.E.東京海上支部のリンカー達はどの様な戦いをしてどちらが勝利し、そしてどの様な結果が待っているのか? 楽しみです。
ちょっとOPだけでは謎だらけかもしれませんが、幾つか条件を挙げます。それに従い的を絞れば何かと戦い易いかと。
・4体の愚神は関東圏、主に埼玉、神奈川、千葉からやって来て現状は東京に潜伏しています。彼等を撃破するのが目標です。
・敵の陣形『殺陣』ですが、『愚神鳳凰四人衆』の1人でも欠ければ急速にそのライヴスの量は減る訳で……つまり、パワーダウンすると考えて貰えばなと思います。
・愚神はもちろんですが、うようよいる従魔達も厄介です。しかし、従魔のライヴスは最終的に『殺陣』の生贄、トップの愚神に渡るので無視しちゃっても構いません。
・愚神のトップを倒せば相手に壊滅的なダメージを与えられますが、『殺陣』の本体であるトップは強力です。出来るだけ作戦を練って、人数次第では各班ごとに分かれるのが無難かと思われます。(例えば、愚神AにはA班が付くとか、トップの愚神には強力なアタッカー陣を討伐組として組み込むとかetc.)
・プリセンサーの情報等を随時仲間達全員に提供出来る様にH.O.P.E.東京海上支部に要請すれば、各地で暴れている愚神の特定も比較的楽に可能かと思われます。
それでは、皆さんの活躍を期待しています!
マスターより
えーこれまた何かと色々とふーもんです。ここに書くネタもだいぶ減ってきたみたいです。めげずに頑張りたいところですが世の中うまくいかないものですね。
それでは、皆さんの熱いプレイングと参加! お待ちしております!!
リプレイ公開中 納品日時 2017/05/21 19:34
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相談卓
最終発言2017/05/14 15:02:45 -
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最終発言2017/05/14 17:42:04