本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 5~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/05/06 22:00
- 完成予定
- 2017/05/17 22:00
このシナリオは2日間納期が延長されています。
掲示板
-
相談卓
最終発言2017/05/05 22:37:54 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/05/04 01:33:11
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●四国被害状況
ゾンビ達の侵攻地域は拡大の一途を辿り、感染者数も増大傾向。
四国山脈の所々では動物のゾンビ化が頻発。
本州四国連絡橋の補修工事は完了しておらず、未だ通行止め。
感染者数に対して治療薬の数が足りず、増産要請中……
●任務通達
「七十五番札所、善通寺。本尊にある薬師如来坐像は、空海の作った本尊の焼け残りをその胸に収めている。
八十八番札所、大窪寺。本堂奥殿にある薬師如来坐像は空海が作ったと言われている。
いずれも空海にゆかりのある寺であり、かつ、敵は何らかの理由でこの二つの寺を狙っているものと考えられる」
オペレーターはエージェント達も手にしている資料の中身を読み上げると、二枚目を、と指示を出した。言われた通りに紙を捲れば、そこには「善通寺」の文字と地図。
「現在、HOPEは敵の襲撃に備えこの二つの寺にエージェントを派遣し、交代で護衛任務を行ってもらっている。君達には善通寺に赴き現在任務中の者と交代、そのまま護衛に就いてもらいたい。なお、周辺の善通寺市民は自衛隊の協力も得て避難しているため、市民の安全について心配する必要はない。襲撃があった場合は戦闘を行う必要があるし、襲撃がなかったとしても夜通しの任務となる。各自十分準備をした後、現地に出発するように!」
●邂逅
夜。渋滞や悪路に巻き込まれ、マイクロバスは予定より大分遅れて暗闇に沈む善通寺市を訪れた。オペレーターの言葉通り、市民は全員この地から去っているようだ。見える光は街灯のみ、人の気配はまるでない。たまに烏の鳴き声が耳に入ってくるが……感じられるのはそれだけだった。
このままバスで善通寺近くまで移動、現在任務に就いている者と入れ違いに護衛を行う。夜通しの長い任務を思い、誰かがふうと息を吐いた――瞬間、全員が今正に起きている異常事態に気が付いた。何故、深夜なのに烏の鳴き声が……闇夜では動けぬはずの烏の声が聞こえてくるのだ。
異変を悟ったエージェント達が声を飛ばそうとした、その時、ドシャンッ! と巨大な音と振動がバスの前方に襲い掛かった。同時にエージェント達の全身に鉛のような重みが掛かり、エージェント達は呻きを漏らしながらも、状況を確認しようとそれぞれ視線を持ち上げる。確かにあった運転席は見る影もなく潰されており、壁とひしゃげた運転席の隙間から、変わり果てた運転手の手がぶらんぶらんと揺れていた。
突然の出来事に誰もが息を飲んだ――と、血塗れになった運転手の腕が、緩慢な動きで持ち上がり、自身を挟む壁と座席の隙間に手を差し入れた。運転手は……運転手だったものは腐敗が始まった腕でなんとか瓦礫を押し退けると、爛れた皮膚、溶けた眼球をエージェント達にぎょろりと向ける。
「あァああああああ」
ゾンビ。
蠢く死体としか言いようのないその姿は、今正に四国を冒し貪る脅威の影。その悲劇に、一瞬にして成り果てた運転手の姿にエージェント達は重い体を奮い立たせて動き出した。何故、一瞬にして運転手がゾンビに変わり果てたのか、その理由をすぐさま当てる事は不可能だったが、いずれにせよ今すぐ外に出て状況を把握しなければ。共鳴してAGWで扉を壊し、エージェント達は闇の中の善通寺市へと転がり出る。とにかく状況を、とそれぞれ視線を上げた無人の道路の真ん中に、佇んでいたのは数多の烏と、それらに囲まれる一人の男。
「うん? なんだ貴様ら……ああ、“りんかあ”とか言う輩か。……そうか、この先の善通寺に用があるのだな」
男性的でありながら、寒気がするほど美しい顔。
身には僧衣を纏い、手には錫杖。しかし仏に仕える身の上ではない。
愚かなる神にして、この四国を蠢く死者で満たそうとする。
神門。
その名を掲げる愚神が、今、人工の光を浴びながらエージェント達に視線を向けていた。
「車……とか言ったか。こちらに向かってくるのが見えた故に止めてみたが、成程、我は運がいい。烏で遊ぶのも飽いた所だ。鬱陶しい小蝿とは言え烏共よりは楽しかろう」
何故、神門がここにいるのか。
自分達を待ち伏せしていたのか。
職員がゾンビと化したのはこいつの仕業か。
あの烏共もゾンビなのか。
善通寺は大丈夫なのか。
こいつを振り切って向かうべきか。
こいつを放置すればかえって危険になるのでは?
様々な考えが一瞬にして頭を過ぎり、エージェント達は、それぞれ決意を固めるや己が得物を持ち上げた。エージェント達がこの愚神と見えた記録は一つだけ。それによればこの愚神はただ通り過ぎただけで、それだけで命ある者を蠢く死者に変えるという。ここで見逃す事は出来ないし、見逃して貰える事もないだろう。少なくとも善通寺に向かわせる訳にはいかない。
逃げるどころか戦意を示す敵の姿に、愚神は、にいと、笑みを浮かべた。口元を微かに吊り上げながら、しかし切れ長の瞳の奥に険呑の光を滲ませる。
「空海めがと腹立だしく思っていた所だが、丁度いい。憂さ晴らし程度にはなるやも……か?」
●敵情報(PC情報)
神門
最低でもトリブヌス級と推測される。周囲に黒いもやのようなものを展開。もやを構成するものはウィルス従魔の発するライヴスと推測され、これに触れた生物(非リンカー)は一瞬でゾンビと化し、リンカーはステータスの劣化を起こす模様(ステータス劣化はもやの外に出ると回復する事が確認されている)
他回復スキル、防御スキル、変則的な性能の単体攻撃スキル、恐怖的な幻覚を伴う範囲スキルが確認されているが、未だ不明点も多い
烏
夜だが何故か大量にいる
解説
●目標
メイン:一定ターン神門の攻撃を耐え凌ぐ
サブ:神門のステータスやスキルについて情報を得る
●状況
・バスで善通寺に向かう途中でバスが壁(進行方向の左側)に激突。バスの運転席は完全に潰れているので、バスを運転する事は不可能
・バスを運転していた運転手はゾンビ化
・エージェント達はバスを降りた所で神門に遭遇。善通寺までの距離は3km(移動力20の者が全力移動したとしても30ターン以上かかる)
・PC達は現在道幅20sqの道路上にいる(道の長さは判定的に無限として処理)。灯りは街灯のみ
●敵情報(PL情報)
神門
一定ターンが経過するといずこかへ移動する。まだ能力を隠し持っている
何故か左手首から先がない(左手がない事は神門を詳しく観察した時のみPC情報として使用可能)
リプレイ開始から2ターン経過で左手は完全に修復される。左手が修復されるまでの間神門は積極的に動かないが、修復後は積極的に攻めてくる
烏ゾンビ×20
全ステータスが低いが、10体で一気に敵に群がる事により【拘束】付与。倒すと烏の死体に戻るが、特定の条件下でゾンビとして復活する
運転手ゾンビ×1
既に完全に従魔と化しており、救出は不可能。PCに噛み付こうとする。倒すと腐敗前の死体に戻るが、特定の条件下でゾンビとして復活する
●その他PL情報
・PCが神門に遭遇したのとほぼ同じタイミングで善通寺は敵の襲撃を受けている
・敵は解説に提示されているもののみ(解説に提示されている以外の敵は現れない)
●その他
・使用可能物品は装備・携帯品のみ
・PL情報はPLのみが知っている情報。PCが使うためにはPC情報への落とし込みが必要/落とし込みが不十分の場合は使用不可
・提示している難易度は目標に対する難易度
マスターより
こんにちは雪虫です。ヤンホモ始めました!(あいさつ)
神門が何故ここにいるのか、何を考えているのか、能力の全容は……分からない事だらけの状態からのスタートです。
神門が隠し持っている能力が皆様を苦しめるかもしれませんが、今回の戦いで得た情報が四国を救う突破口になるかもしれません。
ご武運を。
※このシナリオは特設ページのノベル『天と地、表と裏より攻めよ』と連動しています。ノベルに関連するプレイングは入れても入れなくても構いません。いずれにせよ今シナリオの成功度には影響しません。
リプレイ公開中 納品日時 2017/05/17 00:15
参加者
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相談卓
最終発言2017/05/05 22:37:54 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/05/04 01:33:11