本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/04/08 19:00
- 完成予定
- 2017/04/17 19:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/05 20:06:17 -
相談卓
最終発言2017/04/06 06:05:24
オープニング
この【AP】シナリオは「IFシナリオ」です。
IF世界を舞台としており、リンクブレイブの世界観とは関係ありません。
シナリオの内容は世界観に一切影響を与えませんのでご注意ください。
●こちらミディアンハンター事務所
――私の名前はエイブラハム・シェリング。この街では少しは名の知れたミディアンハンターである。20年前に起きた世界蝕以来、この世界には伽話のみの存在であったはずの化け物が溢れた。愚神、従魔……世ではそれをそう呼ぶ。だが私はあくまでそうは呼ばない。昔から、この手の化け物はミディアンと呼ぶのが決まりだ。今更私はそれを曲げるつもりなど無い――
『……なぁに一人でブツブツ言ってるんです。エイブさん』
「独白はハードボイルドの習わしだ」
ふんぞり返って言い放つ紳士然とした男――エイブラハム・シェリングの言葉に、スーツを着た少女――澪河青藍は呆れたとでも言いたげに溜め息をつく。
『なぁにが。アンタは只の格好つけでしょう。ハードボイルドでも何でもないじゃないですか。知ってますよ。そのコーヒーに角砂糖何個も入れてるって。ハードボイルドが聞いて呆れます』
「お前には関係の無い事だ」
エイブはしれっとして砂糖いっぱいのコーヒーを飲んでいるが、青藍はそんな彼に向かってずいと詰め寄る。
『アンタのせいで私まで変人扱いされるんだから関係あります~。勘弁してくださいよ。英雄の評価の大半は能力者の在り方にもかかってるんですからねー。何しろ記憶が無いんですから』
「記憶が無い記憶が無いというがな、お前はどうにもそんな風には見えんぞ。いつも言っているが」
『まあ私は覚えてる方じゃないんですか? というか特別覚えたり忘れたりするような目に遭ってませんもん。起きて、ご飯食べて、大学行って、講義受けて、でもって友達と遊ぶなり家に帰って神事の勉強するなりする。毎日毎日のルーティンワークですよ。その中で何をしたかなんて、わざわざこっちに飛んでこなくたって忘れますよ』
「つまり向こうでは没個性な人生だったというわけだ。哀れな奴め」
『ぶー……』
青藍がむくれているのをよそに、エイブは煙草を一本取り出し吸い始める。これもまたハードボイルドかぶれなエイブの日々の習慣だ。毎日毎日煙が苦くて敵わないと思っていても、日々一本は吸うようにしている。阿呆である。
「いいではないか。そのまま向こうの世界で暮らしてたら、お前は何でもない女として、何でもない仕事をして、何でもない男と結婚して、何でもない子を産んで、何でもなく死んでいくところだったぞ。そんな退屈な人生があってたまるか? 少なくとも私はお前に退屈はさせていない。毎日が自然と忘却の彼方へ消えていくような日々は送らせていないつもりだが?」
『刺激的すぎますよ! 一日たりと忘れられるか! あんた危ない事ばっかしやがって! 付き合わされるこっちの身にもなれ!』
神社で巫女を務めていたとはいえ、基本的には只の大学生だったという青藍は、エイブが日々繰り返す無茶にすっかり振り回されていた。青藍はうんざりしたようにソファーへ崩れ落ちる。示し合わせたかのように電話が鳴ったのは、まさにその瞬間だった。
「はい。こちらミディアンハンター事務所」
「仕事です。ショッピングモールでヴィランズ二組が抗争を始めたようです。適当にあしらってください」
「了解した。すぐに片づける」
即答して受話器を下ろすと、すぐさまエイブは立ち上がった。青藍は呆然とエイブを見上げる。
『……また仕事ですか』
「ああ。そうだ。行くぞ」
『へーい』
●いざ出撃
「ザッケンナコラー!」
「ヤンノカコラー!?」
ショッピングモールの広場にてどつきあいを始めた二組のヴィランズ、四対四の総勢八人。ただならぬ雰囲気を感じて堅気の人間達はそそくさと彼らから距離を取る。そのヴィランズどもが近頃抗争を始めて一触即発状態であることはよく知れ渡っていた。
「ダレンケンカウッカワッテンカオラー!?」
「テメッコソワカッテンノカー!?」
何言ってるかもわからない叫び合いの果てに、とうとう彼らは武器を持ち出した。周囲は悲鳴を上げて距離を取る。だがそんな周囲の様子にヴィランズは気付かない。めいめい共鳴を遂げて、いきなり相争い始めた。
下から騒ぎが聞こえてくる。君達は、それぞれ悠々自適の日々を送っていた。フードコートの一角で食事をしていたり、ゲームセンターでゲームに興じたり、ショッピングに胸を躍らせている者もいるだろう。
君達は騒ぎを聞きつけ様々な事を思った。またヴィランズか。このままでは人々が危ない。放っては置けない! 今ゲームがいいところなんだ。まあ他がしっかりやってくれるだろう。買い物の邪魔が入った。面倒くさい。はたまた、遠いところにいすぎて騒ぎなど全く聞こえてなかったという者もいるかもしれない。何方にせよ、君達には今二つの選択肢があった。休暇を押してヴィランズの抗争に手を出すか、放置して、あるいは騒ぎに気づかぬまま自らの休日を守るかだ。どうせハードボイルド気取りのミディアンハンターがヴィランを倒す。特に気にすることはない。
だが一つだけ確実な事がある。このショッピングモールを巻き込んで、大きなバカ騒ぎが一つ起きようとしている事だ――
解説
メイン 大型ショッピングモールに現れたヴィランズを倒したりせよ
エネミー
・ヴィランズ×8
脅威 ミーレス級
ステータス 能力者Lv20~40、英雄Lv10~25相当
スキル 上のレベル相当の初歩~中級程度のスキルを使用
その他出来る事
・買い物
服飾なり宝石なり買おうと思うものは何でも揃っている。
・食事
ファストフード店からそれなりに美味しい感じの店まで色々。
・ゲーム
ゲームセンターがある。音ゲー、シューティング、格ゲーなど色々ある。
※そのほかショッピングモールで出来そうな事なら何をしていてもいい。
※コソ泥など軽犯罪程度なら一応コメディの範疇で制裁。殺人とかガチなのは勘弁してください。
IFルール
・Reverse
この世界では能力者と英雄の立場が入れ替わっている。OP例でいくと、エイブが能力者として暮らしている世界に、青藍が英雄として飛ばされてきた形になっている。
※世界像はIFじゃない本来の世界とほぼ同じ。
※英雄としてやってくる能力者のバックボーンはある程度アレンジしても良い。(OP参照)
※能力者として暮らしている英雄のバックボーンは本来とは異なるはず。(OP参照)
Tips
・PC達は全員何らかの目的で大型ショッピングモールを訪れている。
・抗争中のヴィランズがかち合い、広場で喧嘩を始めている。
・任務を受けたわけではないので、これを鎮めに行ってもいいし他が行くだろうと放っておいてもいい
・↑いっそ気づかなくてもいい。
・↑↑放っておいた場合はOPの通りエイブ&青藍ペアその他が片づけに行く。
・↑↑↑オープニングでの「君達」の枠から外れてヴィランになってても良い。その場合上のエネミー情報は変わってしまうが……
マスターより
カゲエキガです。
久しぶりにコメディよりの日常モノです。なんてったってエイプリルフールですからね。
今回のシナリオは攻略上の制約はほぼないです。ヴィランズについてはIFな関係を再現するための道具程度に思ってください。繰り返しますが放っておいてもいいです。というか放っておいた方が色々書きやすいまであるかもしれません……
そんな都合上今回のシナリオはかなりアドリブが多くなりそうです。どんな感じのアドリブになるかというと、リプレイを盛り上げるため積極的にPCさん達を絡ませていきます。きっと何とかステイサムが牛乳投げただけで大事件が起きた某映画並みに関連付けていきます。
悪役プレイもいいですが程々に……
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/04/13 21:05
参加者
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最終発言2017/04/05 20:06:17 -
相談卓
最終発言2017/04/06 06:05:24