本部
愚神の再生者
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 6~6人
- 英雄
- 5人 / 0~6人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/10/10 07:30
- 完成予定
- 2015/10/19 07:30
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/10/07 05:22:46 -
みーてぃんぐるーむ
最終発言2015/10/09 23:10:03
オープニング
●導入
街を見渡せる高台に立つ男は、眼下に広がる街灯りに目を細めた。この世界に来てから、ここまで来るのにずいぶんと時間を費やしたものだ。
ライヴスの絶対量が少ない山中に出現してしまい時間こそ掛かったが、これからは効率的にライヴスを集めることが出来るだろう。そして、もはや依り代も必要が無いという確信が男にはあった。
男は愚神なのだ。これから始めるライヴス収集の事を思うと自然と口元に笑みがこぼれる。
愚神は、気配の無い山道を街に向かって歩き始めた。一歩踏み出す毎に、全身にみなぎる力を感じて。
●リジェネレート
こんなはずでは無かったと、愚神は思った。京都市の北から始まり、周囲のライヴスを吸収しながら自分の力を増幅させていたはずだ。それがどうだ、十数人のライヴスを吸収し、中京区まで来る頃には、強力なAGWに手を焼かされ追い立てられている。
愚神は、致命傷とまではいかないものの、ずいぶんと傷を負っていた。このままダメージが蓄積すれば、自身の存在が危ういだろう。
「まあ、道すがらライヴスをすってりゃあ治るか……」
愚神は、巨躯をモノともせず市内を飛び回り、道すがら通行人のライヴスを吸収していった。それと共に傷は癒えていき、5人目を数える頃には傷が完治していた。追っ手も直近に気配があるのでこの場を去らなければならない。
「フンッ」
鼻を鳴らして愚神は、ライヴスを絞りきった死体を一瞥した。再び全身に力が漲るのを感じ、ひとっ飛びに民家の屋根に飛び移る。
屋根から屋根へと逃走しているうちに、自分と同様の気配が愚神に感じられた。
「もう少しマシなライヴス供給源が必要か」
どれも自分よりも弱いモノだが駒として使えるだろうと、愚神は考える。上位のモノに下位のモノが従うのが愚神の常なのだ。
すぐさま愚神は、号令とも言えるテレパシーを周囲に放った。程なく二体のデクリオ級が一人、また一人と合流する。
「お手伝いしますぜぇ、アニキ」
「俺も手伝わせて貰います」
愚神の男は、二人を見てニヤリと笑う。
「俺のことは、山崎とでも読んでくれ」
これは、愚神が支配している男の名前だ。
「このまま南下し地下に潜る」
二人のデクリオ級は、頷いて山崎の後に続いた。
●バスターミナルの戦い
「市民の避難誘導完了しました」
「狙撃班、狙撃ポイントに到着」
「よし、予定通り京都駅正面、バスターミナルで奴を仕留める。烏丸通りから塩小路の交差点に出た瞬間に狙撃だ」
京都駅正面口に設けられた本部でレシーバーを耳に当てる獅子口に、次々と無線が入る。
「さて、狙撃を突破されたときには正面からの戦闘となる。その時には、諸君らの出番となる。心して対処して欲しい」
集まったHOPEのメンバー達を獅子口は順に見た。
「愚神は、周囲のライヴスを吸収し再生する能力を持つと思われる。まずは狙撃によりケントゥリオ級愚神を行動不能にする。その間、なんとかして愚神に対処して欲しい。再生に対しては、このナパームAGWでケントゥリオ級愚神を完全に焼却するものとする」
獅子口は、用意されていたナパームAGWをHOPEのメンバーへと引き渡す。
「戦闘に関しては、あなたたちが専門だ。宜しく頼みます」
徐々に烏丸通りが騒がしくなってきた。遠方に跳ねる黒い影が三つ。もうじき塩小路へとたどり着くだろう。そして、先頭の巨大な愚神が角からその体を出した瞬間だ。
線状痕を一直線に引いて強力な閃光が山崎の心臓を貫き、そのままアスファルトへと突き刺さる。その余りの熱量に、アスファルトが青白い煙を上げる。次いで、愚神の体が膨張し爆発四散した。
「作戦開始!」
愚神を睨み付ける獅子口の号令がバスターミナルに大きく響いた。
●作戦区画の情報について
作戦時刻は13時を少し回った頃となります。
戦闘地点である塩小路通りとバスターミナルとタクシー乗り場は障害物が殆ど無く大きく開けています。また、塩小路通りの北側は商業ビルが建ち並んでいます。現場には、警察による誘導により関係者以外おりません。
●戦闘開始時に於ける愚神の状況について
深山のトロール・山崎はPCがたどり着いた時点で再生が完了しており襲いかかってきます。再生の際に魔法攻撃型の愚神からライヴスを吸収したため、残っているデクリオ級愚神は魔法防御型愚神となります。
1ラウンド目に山崎は必ず従僕の召喚を行います。
解説
リプレイは、戦闘開始からスタートします。
狙撃の2発目はありません。また、警察関係の能力者は市民を誘導や他の事件に出払っているため、この戦闘に介入することはありません。
●登場
ケントゥリオ級愚神「深山のトロール・山崎」:巨大な肥満体型をしたケントゥリオ級愚神。生命力と攻撃力が非常に高い。丸太のような両腕で1ラウンドに2度の攻撃が可能である。周囲のライヴスを吸収し、粉々になっても3ラウンドで肉体を再生し活動する。
従僕の召喚:直径500メートルほどのテレパシー領域。このテレパシーは従魔・愚神のみ受信することが出来る。1d6で1-5が出た場合従魔を1d10体召喚する。6が出た場合1体のデクリオ級愚神を召喚する。召喚されるデクリオ級愚神は、後衛魔法防御型・後衛魔法攻撃型のどちらかとなります。戦闘時このスキルはメインアクションとして扱う。
デクリオ級愚神二体:一人が後衛魔法攻撃型。もう一人が後衛魔法防御型となります。
獅子口 劾:京都市東山署の刑事。42歳。厳つい顔に見合わず心根のよい真面目な男。
ナパームAGW:ライヴス駆動のナパームです。直径10メートルを超高熱の炎で焼き払います。これは、一発しか用意されていません。山崎の焼却用に用意されました。
マスターより
こんにちは、鷲塚です。
今回は、警察との共同戦線の様子をシナリオにしてみました。思う存分戦って下さい。
ファンタジー好き故に、愚神に伝承や神話のクリーチャー名をついつい使いたくなります。
よろしくお願い致します。
リプレイ公開中 納品日時 2015/10/17 21:08
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/10/07 05:22:46 -
みーてぃんぐるーむ
最終発言2015/10/09 23:10:03