本部
ルクスよ、ほとばしれ!
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/02/03 07:30
- 完成予定
- 2017/02/12 07:30
掲示板
-
相談卓
最終発言2017/02/02 19:07:09 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/01/31 21:21:44
オープニング
●注意:ルックスではない
「はーっはっはっはぁ! 何とも嘆かわしい! 貴様らのような軟弱者がH.O.P.E.を名乗るとは、片腹痛いわぁ!!」
「……く、くそ」
「な、なんて強さなんだ……」
ボディビルダーのようなたくましくも美しい肉体を惜しげもなく披露し、多くのエージェントが膝をつく様子を睥睨するのは、愚神。腕を組んで大胸筋をピクピクさせつつ、高らかに勝利宣言を上げる笑い声に歯噛みし、エージェントたちは拳を強く握りしめた。
決して、油断などしていなかった。
彼らはとある劇場に出現したドロップゾーンを破壊すべく愚神の討伐任務を受け、出撃したエージェントたちだった。
敵戦力は不明だったが、経験の浅い者も含め、数十人以上を投入した。その内半数以上は熟練のエージェントであり、十分に対処可能な戦力を送ったはずだった。
しかし、結果は惨敗。
この愚神と、愚神が展開したドロップゾーンの前では、何も通用しなかった。
剣も、斧も、弓も、銃も、魔法も、スキルも、鍛錬も、連携も、作戦も、何もかも。
信じられないことに、誰1人として愚神に傷1つ負わせることが出来なかったのだ。
すでに撤退の余力さえ残らず、エージェントたちは何も理解できないまま一方的に蹂躙された。
もう、誰1人としてこの愚神にあらがう力など、残っていない。
「いや、まだだ、っ!」
「そうだ、まだ、終わってない、っ!」
そんな中、震える体を何とか支え、立ち上がったエージェントがいた。2人ともまだまだ駆け出しのエージェントであり、本来なら意識を失っていてもおかしくないダメージで、なお、立ち上がる。
「ほぉ? なかなか見所のあるメンズだな?」
愚神は両手を後頭部に回して肘を高く上げ、ブーメラン黒ビキニしか纏わぬ腰を前後に高速で振る。
そして、黒光りした肉体と対比しているように輝く真っ白な歯が、2人のエージェントを照らした。
「いいだろう、もう1度チャンスをやる! さぁ、かかってこい!!」
そして愚神は両手両足を大きく広げ、エージェントたちを迎え撃った!
「高校時代、ずっとサッカー部で補欠だった俺は1度だけ試合に出させてもらって1アシストしたあああっ!!」
「そこはゴールを決めて監督やレギュラーに実力を認めさせ、キラリと光る青春の汗を共有するところだ! 1アシストでは活躍が弱い!!」
「ぎゃあああっ!!」
しかし、現実は非情だった。
「めっちゃかわいい英雄と誓約を交わして人生勝ち組だと思ったら、英雄が俺の親友に惚れて恋愛相談に乗っているうううっ!!」
「惚れた女と親友のために身を引く男気は買うが、表情が未練たらしい! 心から2人を祝福出来るようになってから出直してこい!!」
「ぐはあっ!?」
己の過去を叫びながら武器を構えた2人のエージェントは、愚神からの強烈なダメ出しとブローをもらってあえなく撃沈。
奇跡の逆転劇は、起こらなかった。
「ダメだダメだ、全くダメだぁ! その程度の『ルクス※1』では、私の『ルクス』を超えることなど出来ないぞぉ!!」
ムッキィ! と全身の筋肉を隆起させた愚神は、全滅したエージェントたちへ吐き捨てた。
深いダメージで薄れゆく意識の中、エージェントたちは高笑いする愚神を見上げ、全く同じことを考えていた。
(『ルクス』って、結局なんなんだ……?)
●緊急事態発生!
「これから皆さんには、正体不明のドロップゾーンの主を討伐してもらいます。こちら、かなりの危険度があるドロップゾーンであることが確認されていますので、最大限の準備をして挑んでください」
召集を受けたエージェントたちを前に、神妙な面もちで職員が口を開いた。
「場所は都内某所の劇場です。規模自体はそう大きくなく建物全体を覆う程度ですが、愚神側の戦力や能力などは一切不明。すでに1度、数十人規模で愚神討伐隊が組まれたのですが、いまだ誰1人として戻ってきてはいません」
つまり、そのドロップゾーンには数十人のエージェントを撃破できるだけの、凄絶な戦力を有していることになる。それだけで、職員の雰囲気が脅しではないと伝わってくる。
「少しでもドロップゾーン内部の情報が得られればよかったのですが、どうやら強力なライヴスが外部との接触を遮断しているらしく、突入した先遣隊のメンバーからの連絡はありませんでした。おそらく、通信機器はすべて使い物にならなくなるでしょう」
自然と誰かから舌打ちがこぼれる。わかっていることは、数十人のエージェントが消息を絶つほどの危険度である、ということだけ。
それを、今集められたエージェントたちだけで攻略しなければならない。先遣隊よりも人数が少ない、自分たちだけで。
「かなりの無茶を言っているのは、こちらも重々承知しております。しかし、そのドロップゾーンを放置してしまえば、愚神はさらに規模と被害を拡大させていくのは明白です。が、まだ発展途上の今であれば、叩けるチャンスは残っているはずです」
そう、引くわけにはいかない。
見逃せば愚神はさらに力をつけ、いずれ都市そのものを飲み込んでしまうかもしれない。
そうなれば愚神も、こちらが討伐できないほどに成長していることだろう。
でも、今ならきっと、まだ間に合う!
「時間に猶予はありません! 一刻も早く、危険なドロップゾーンを消し去ってください!!」
職員の言葉を聞き届け、エージェントたちは一斉に立ち上がった。
想像だにしない敵が待ち受けているとも知らずに。
※1…明るさの単位。より厳密には『対象が照らされている明るさの度合い』と定義され、『照度』とも言う。『カンデラ※2』との誤用に注意。
※2…明るさの単位。より厳密には『光源から発せられる光の強さ』と定義され、『光度』とも言う。
解説
●目標
愚神の討伐・ドロップゾーンの消滅
先遣隊の救出
●登場(PL情報)
ルーメン…ケントゥリオ級愚神。黒ビキニ1丁でボディビルダーのように隆起した巨大な筋肉と、筋肉を美しく見せる黒く日焼けした肌を持ち、光を反射させるため歯をすべてインプラントに差し替えた『肉体美ルクス』の使い手。
並の『ルクス』では弾き返されてしまうほど全身を鍛え上げた『ルクス』は、もはや存在そのものが凶器と言える。特殊なルールを敷くドロップゾーンを形成し、数十名のエージェントを無傷で倒した。
スキル
・『ルクス』耐性…1度浴びた『ルクス』への耐性を得る。ただし、内容が全く同一のものだけにしか耐性は働かない。
●状況
場所は都内某所の小劇場。建物全体がドロップゾーンに覆われ、内部との通信は一切遮断される。1度足を踏み入れれば、ゾーンルーラーを倒すまで脱出は不可能。
(以下、PL情報
ゾーンルール
・『ルクス』至上世界…あらゆる言動を愚神特有の概念『ルクス』に変換し、対象へ反映させる。『ルクス』の蓄積量に応じて対象は弱体化し、ライヴスが奪われる。ゾーンルーラーにも効果は適用。この空間にいる間、『ルクス』が適用されない行動はほぼ無効化。
愚神は舞台の上でスポットライトを全身に浴びながら、腰を振りつつエージェントたちを待ち構える。配下はいない。行われるのは通常戦闘ではなく、通称『ルクス』勝負。エージェントたちが全員舞台上へ移動してから戦闘(?)開始。
プレイングに書かれた愚神へのアクションすべてが『ルクス』として変換される。主体は能力者・英雄を問わず、1PCにいくつ行動させても構わないが、非共鳴だとすぐに『過ルクス状態』となり、行動不能となる危険がある。
リプレイでは『ルクス』勝負のみを描写し、実際の戦闘シーンは全カットされます)
マスターより
勢いでやりました。後悔はしています。
かなり難解なルールに見えますが、簡単に言えば愚神に『コイツ、輝いてやがる……っ!!』と思わせればいいのです。OPのエージェントたちの例では感動系(?)の過去を暴露していましたが、これでPCが輝く! と思う言動であれば手段は問いません。
自己愛、友情、愛情、趣味、経験、愛着、価値観、ダンス、組体操、決めポーズ、ラップ、一発芸などなど。PCたちの個性を光らせる言動であれば何でもOKです。
ただし、シリアスな内容でも最終的にはコメディ処理がなされる可能性が高いので、用法用量を守って正しくお使いください。
みんな、はりきって『ルクス』ろうぜ!
リプレイ公開中 納品日時 2017/02/07 12:25
参加者
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相談卓
最終発言2017/02/02 19:07:09 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/01/31 21:21:44