本部
メロエ遺跡の暗号解読
- 形態
- シリーズ(新規)
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,300
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/02/04 22:00
- 完成予定
- 2017/02/13 22:00
掲示板
-
相談卓だよ
最終発言2017/02/04 21:37:21 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/02/03 22:16:48
オープニング
●
場所はアフリカ。
ダカール支部とアレキサンドリア支部、そしてヨハネスブルク支部の3つのH.O.P.E.組織が存在する現代では急速に統合の進んだアフリカ合衆国での事。
「過去の遺産――ですか」
それはセラエノが求めているオーパーツの類ではないか? とすんでの所でのみ込んで、その3つの支部の1つ。アレキサンドリア支部にいる女性教官は頷いた。
「ああ。そうだ過去の遺産。それもかつてその昔、クシュ王国が建立したユネスコの世界文化遺産に登録されているメロエ遺跡にあるらしい」
「――あの遺跡でですか? 現地では有名ですよね」
その時点で何かを察した女性教官。嫌な予感がした。
「そうだ。知っての通りクシュ王国とはアフリカの歴史上、最も古くからあるナイル川上流に位置する黒人王国でな、後にアクスム王国となり、最終的にはエチオピア王国へと昇華した」
「それで――? 現代のエチオピア州に接近してそのメロエ遺跡の中にある『何か』を調査しろと仰るのですか?」
「実に察しが良いな」
説明していた男の教官は苦笑した。女性教官の上司に当たるこの男はアレキサンドリア支部の古株としてそれなりに経験を積んでいる。
「例のメロエ遺跡は形状はピラミッドそのもの。そしてその中にある過去の遺産である『何か』はメロエ文字で書かれている石板らしい。何とかしてその暗号を解読しなければならない。実は既にその調査団は派遣されたんだが……予期せぬ事態が起こった」
「予期せぬ事態? 帰って来なかったのですか?」
「……」上司の男は沈黙で応じた。
それをYESと捉えた部下の女性教官は溜め息を吐く。そして言った。
「具体的な理由は? どういった関係で?」
その言葉には2つの意味合いが込められていた。1つはなぜ、メロエ文字の石板の暗号解読が必要なのか? そしてもう1つは派遣された調査団に何があったのか?
「最初は単なる考古学に関する検証だった。だから、俺も信じちゃいねえんだけどよ……」と、上司の男は一拍置いて――
「その過去の遺産であるメロエ文字を解読する事によって、このエチオピア州の歴史。特にローマとの抗争に深く関わったクシュ王国の女王と王子の名前や、過去に至るまで全てが暴かれるんだとよ」
「――? それのどこに信じがたい事実が?」
「まあ、落ち着け。話はまだここで終わらないんだ。派遣調査団の行った遺跡の奥。――だが、そこでとんだ邪魔者が入った。もう既に知っての通りあの遺跡の中には愚神がいる」
「プリセンサーの反応がそれですか」
女性教官はもう一度溜め息を吐き、そして続けてこう言った。
「その情報は他の支部にも――?」
「もちろん、既に連絡は回っているはずだ。だが、エチオピア州に一番近い位置にある我々アレキサンドリア支部がその管轄として今回の任務を任された。つまり全責任は我々アレキサンドリア支部に委ねられたのだ」
「――はあ~。全く全世界を統括する立場にあるってのにH.O.P.E.も随分手前勝手な要求をしてくるものですね」
「我々もそのH.O.P.E.の一員なのだから仕方があるまい」
あくまで事務的な語り口調で年配の男は話す。
「それで――何か手がかりは無いのですか?」
「手掛かりはたった1つだけ。現代の愚神たちがその過去の遺産である――『何か』――メロエ文字で書かれた石板を必死で守ろうとしているってとこか」
●
事態は混乱を極めていた。場所は言わずもがなメロエ遺跡。そこには地元住民のアフリカ人のみならず海外からの観光客である外国人も多数見られる。
――しかし……。
『中に怪物が!!』
『従魔だ!』
海外から来た観光客や地元住民達はそれぞれの言語で異常事態を知らせる。
そしてその中には日本人も含まれていた様で――
「じゅ、従魔が――次々と観光客を!! それも愚神が棺から飛び出しきた――!」
現場はプリセンサーの反応と共にすぐに警戒態勢へと入っていった。
●
「つまり――その石板を解読すれば、事件は解決に一歩近づく……と言う事ですか?」
「それどころじゃねえ。メロエ文字の石板は既にロンドン支部のある大英図書館に詳しく記載されてある」
「大英図書館と言えば……」
「――そうだ。我々アレキサンドリア支部にもある大図書館と連携している。今回の狙いはそれだ」
どうやらそのメロエ文字の刻まれた石板が今回の事件の鍵を握っている様だ。
解説
今回は超久しぶりに海外ものをしかも『調査』ジャンルでやっていきたいと思います。そこで幾つかこのシナリオについての条件を提示します。
・もちろん愚神を倒せば石板が手に入ります。
・現地の人との会話はあまりにも複雑すぎる(言語が多種多様なので)極力できないものと思って下さい。ただしOPに登場した派遣調査団を助ける事が出来れば通訳してくれます。
・ピラミッド内では、現地の観光客や住人を生贄にした強力なライヴスを持った愚神が既にドロップゾーンを形成。従魔もうようよいます。それなりの準備が必要でしょう。
・ピラミッド内部にいた現地の人達は一時的にライヴスを捕食されていますが、愚神本体を倒せば元に戻るので、暗号解読に役立つヒントを貰えるかもしれません。その為、ただ倒せば良いものではないです。
・住人や観光客を依り代にした従魔の形態は包帯グルグル巻きのゾンビで、不死生物に近いです。ほとんどの攻撃を無力化してしまいます。ただ、火には弱く毒霧の様なBS的息吹きを口から吐き出します。
・メロエ文字の解読は難解極まりなく、アレキサンドリア支部にある図書館だけでは物足りないですが、愚神から解放したクシュ人たちの子孫から得たヒントと照合すれば事件の全貌が明るみになります。
・愚神はケントゥリオ級です。知能はやや高く、理性もあります。手には薙刀の様な物を装備していて、全体攻撃に特化しています。一番やってられない展開は、周囲の配下である従魔を操ると言う事です。しかもゾーンルーラーですから狭いピラミッド内を自由に組み替え行き来出来るある意味最悪な敵です。
――と、まあこんな感じです。がんばって皆さんで協力したプレイングをお待ちしております。
マスターより
やはり季節柄寒いですね。ふーもんです。
今回は海外でのリンカーたちの活躍を皆さんと共に描きたいなと思います。
それでは熱いプレイングお待ちしております!
リプレイ公開中 納品日時 2017/02/10 19:06
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相談卓だよ
最終発言2017/02/04 21:37:21 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/02/03 22:16:48