本部
Deus ex Machina
- 形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 9人 / 4~9人
- 英雄
- 9人 / 0~9人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/01/10 19:00
- 完成予定
- 2017/01/19 19:00
掲示板
-
教えて?青藍ちゃん【質問卓】
最終発言2017/01/09 10:51:52 -
オブジェクト解体まで【相談卓】
最終発言2017/01/09 16:53:42 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/01/08 09:09:56
オープニング
――Deus ex Machina. 器械仕掛けの神。元は収拾の付かない脚本を強引に終結させるために用いられた、大団円強制発生装置。作劇における奥の手である。だが皮肉にも、機械が生まれた今の世において、デウスエクスマキナは機械仕掛けの神という、一つの強烈な概念として再び現れた。アレは、広義にはこれには含まれないであろう。機械仕掛けだろうが何だろうが、アレは愚神だからである。しかし彼を信じる者にとっては、この世に大団円をもたらしてくれる神としか見えなかったに違いない――(M.S.のメモより)
●機械への神化
――過去――
「……今まさに、新世界秩序を実現する時が来ました。旧き神が与えた人類への頸木、死と争いを捨て去り、全て一致団結して神に対峙する時が来たのです」
一段高いところに立った青年が、白装束に身を包む人々に囲まれながら朗々と言い放つ。彼は両腕を広げ、アジトの天井を仰ぐ。
「お見せしましょう。我々が持つ新たなる可能性を」
その瞬間、青年の肉体は弾け飛び散り、中から血にまみれた一体の操り人形が現れた。バイザーに浮かぶ緑色の眼。それを以て、それは唖然として自らの事を見上げる人々に向かって言い放つ。
「私がマキナ。旧き世界の秩序を滅ぼし、新たなる世界の礎となるべき者。皆は幸いです。もうじき、愚神も、従魔も、ヴィランズも、能力者も無能力者も、全ての括りが無意味となる。全ては世界を織り成す一つの歯車となり、この世に完全なる秩序をもたらすのです。そう、私も、皆さんも、マキナという一個となる」
機械の身体へと転生した――無論実際には愚神マキナが乗っ取っていた青年の個体を捨て去っただけなのだが――青年を見上げ、人々は歓喜の声を上げる。無数の危機に襲われ、不安の中気息奄々で暮らす彼らにとって、マキナがまさに新たな秩序をもたらす存在なのだ。
「皆で一個の機械となるのです。機械は間違いを犯さない。完全です。美しい秩序をもたらしてくれる。一秒ごとにどこかで殺戮の起こる世界は終わりを告げます――」
――現在――
「――そう。ですから、無数の個など必要ない。共に参りましょう……」
マキナ自身も、何かに憑りつかれたかのように呟く。彼をぐるりと取り囲む、拳銃を握りしめた五人の精鋭。志願の下、未だ理論の確立していない、身体50%以上の機械化を目指したフェーズβへと臨んだ者達の末路だ。皆全てフリークスとなり、ただ動き続ける死体となって立っている。さらにそれをぐるりと取り囲む四十人の機械のものども。必ずや旧き『希望』が絶望を与えにやってくる。七つ首の竜のように。その七つ首の獣を滅ぼすことで、自分は真の希望となるのだ。希望となって何をする? もちろん旧き神の楔を破壊し今ある世界を破壊するのだ。それがマキナに与えられた、愚神としての召命であるからだ。
「はあああっ!」
聞こえてきた。旧き希望の猛りが。従僕は密集陣形を組み、盾を構えてのしのしと光差すドームの入り口に向かって行進を始める。それと同時にドームの中へと転げ落とされてくる、右腕を破壊された信者達。その後から現れる、紺の軍服に身を包んだ長身の剣士。その外套に縫いこまれた、澪標水丸紋。澪河青藍だ。
「行くぞ!」
跳び上がった青藍は従僕の群れに突っ込み、一気に一人の右腕を切り落とした。侵入者へと迫っていく従僕。一人が右腕から伸びた鋼鉄の鉤爪を振り下ろすと、青藍は別の個体の右腕を掴んで引っ張り、盾代わりにしてその一撃を受け止める。返す刃で今しがた攻撃してきた個体の右腕を切って捨てた。そのままの勢いで目の前の一体に突っ込んで当身、よろめいたところでその右腕に刀を突き刺す。
「……やはり、忌々しい希望だ」
マキナはぽつりと呟くと、銃を構えて引き金を引く。青藍へ向かって一直線に飛んでくる弾丸。彼女は真っ直ぐに刀を振り下ろして銃弾を叩き割った。
「私の方こそ、あんたみたいのは忌々しいと思ってますよ! だから、ここであんたには消えてもらう!」
刀の切っ先を向け、ありったけの力で顔を歪めて叫ぶと、一気に身を翻して近づく二体の従僕を一息に蹴り飛ばした。従魔が態勢を整えられずにいるうちに、新たなエージェント達が続々と乗り込んでくる。
「さあ、行きましょう!」
人心を誑かす愚神、マキナとの決戦が始まった。
解説
メイン:マキナを討伐する
登場敵
ケントゥリオ級愚神『マキナ』
歯車が組み合わさった操り人形の形をした愚神。マキナ教団を組織し、宗教的行為により構成員の射幸心を煽る事で彼らの持つライヴスを活性化、そのライヴスを吸収する事で勢力を増した。ここで止めを刺せ。
ステータス
物攻A 物防S 生命A 命中B その他E
スキル
左腕:八面の盾
盾が目にも止まらぬ速さで飛び交い、魔法攻撃を完全に防御する。
右腕:六臂の魔弾
狙った敵を果てまで追い詰める弾丸。通常カバーリング不能。
顔:開幕の宣告
従僕のライヴスを刺激して1Rステータスをデクリオ級にする。
吊り糸
従魔を意のままに操るライヴスの波動。破壊すると従僕は1R行動不能になる。
コア:終劇の雷光
二か所以上部位破壊されたラウンドの最後に使用。地を這う雷で全体(敵味方判別可能)に30の固定ダメージを与え、その後コアが露出する。コア露出時は物防がE相当に下がる。
デクリオ級従魔『フリークスβ』×5
フリークスから接収した技術を用いてさらに改造が進められた信者の成れの果て。改造は全身に及んでおり、倒した時点で機能が停止するため彼らを救う事は不可能。
ステータス
物攻B、命中A、その他C-D
スキル
C.A.Rシステム
三人へ同時遠隔攻撃。銃を奪い取る事で無効化できる。
CQC
一人へ近接攻撃。
ミーレス級従魔『マキナの従僕』×30
右腕を殴ればとりあえず倒せるし救える。わらわら迫ってくる。戦力にはなってない。
『彼らを蹴散らす』行動を誰も取らない場合、全員の移動力は-3される。
Tips
マキナの部位破壊について
顔、腕、関節、吊り糸を破壊可能。対応するスキルを封じる。ただし2ターン後のクリンナップフェーズには修復する。
フィールド
地下、半径20スクエアほどのドーム状の空間。とりあえず自由に動き回れる。
澪河青藍(ブレ45/30)
未指示状態では従僕を『蹴散らす』。他の局面に当たらせることも出来る。
マスターより
あけましておめでとうございます。影絵 企我です。
MS就任直後に投下したシナリオ群を強引に繋げていきながら一つの線に纏めていき、ここが最後となります。アドバイスとしては、もう一人の参戦者である青藍も含めて、人員を的確に配置していく事かと思われます。敵の弱点が見えているからと言ってボスにばかり注視していると周囲のモブによって蜂の巣とされます。
あと、せっかくなので解放された後の信者達にどう接するか、何てところにも思いを巡らせていただけると嬉しいかなどと思ったり思わなかったりします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/01/15 15:53
参加者
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オブジェクト解体まで【相談卓】
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