本部
飛び交う虫は本の虫?
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 7人 / 0~10人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/12/23 12:00
- 完成予定
- 2017/01/01 12:00
掲示板
-
質問卓
最終発言2016/12/19 15:51:19 -
本捕獲作戦
最終発言2016/12/23 10:30:58 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/12/21 23:42:00
オープニング
●読書する死者
「ふむ……なるほどな……」
都内の一角にある比較的大きめの図書館。そんな図書館の二階で朝から何冊もの分厚い本を次々と読み込んでく老人がいた。
座った席の近くには5、6冊の専門書が積んである。数冊の本を持ち寄り、一気に読みふけり、そして戻す。そのやり取りをこの老人は今日だけで既に三回は繰り返している。大した読書量だ。
「やはりそうだな……。この国の魔力は物や獣に定着しやすく、人には定着しにくいのだ」
今手にしている本は『日本神話と世界蝕』という本だ。
「『付喪神』……。原理的にはリビングメイルやゾンビと変わらぬはずだが、この国では『人型』であることはさして重要ではないという事か。……試してみるか」
そう呟き、老人が手をかざすと手品のように大きな樫の杖が現れる。
「これだけ数が多いとなると効率も考えんとな」
言ってこつんと杖で本棚を叩く、
対して強い衝撃でもなく、本棚は微かに揺れた程度。
しかし、その本棚に陳列してあった本が一斉にドサっと床に落ちた。
「ふむ……」
そして、次の瞬間には落下した本たちはまるで蝶のように羽ばたき、図書館のロビーに飛び立つ。
「まあ、上出来であるか」
それを確認して、既に姿を隠す意味を失った為か老人が真の姿を現す。黒いぼろ布のローブに身を包んだ白骨の愚神。それが老人の正体だった。
「このような些末事で奴らと事を構えるのも馬鹿らしい。少し、嫌がらせをしてから去るとするか……」
白骨の愚神――『不死者の王』レイドランドはそう呟くと、樫の杖から魔力をいくつか放出してからそのまま影に溶け込むように姿を消したのだった。
●飛び交う本の虫
「えー、糞面倒くさい事件です」
たっぷり3秒ほどの長いため息をついてからリリイ レイドール (az0048hero001)が告げる。
「場所は都内の図書館。平日という事で訪問者はそれほど多くはありませんが、その人たちが閉じ込められました。ドアと窓が開きません」
リリイが手に持った資料を叩く。そこには図書館の見取り図が書かれており、その入口と窓のところに赤いバツ印が書かれていた。
「そして、その図書館の内部を本が縦横無尽に飛び交っています。はい、言ってる意味が分からないですね? こんな感じです」
プロジェクターにスマホで撮影したと思わしき写真が表示される。
そこにはまるで羽虫のように飛び回る本の姿が映し出されていた。
「その数、推定一万冊ほど。空っぽになっている本棚の数からの推察になります」
想像以上の数にエージェント達に衝撃が広がる。
「戦闘能力は大したことないです。というかほとんど皆無です。一般人でも当たったら痛いで済む程度。リンカーならベチってやれば活動を停止すると思います」
ハエを叩くようなジェスチャーをしながら説明するリリイ。
「それで……ええと、言いにくいんですが。一応本ですし、緊急性も薄いということで……できるだけ本は傷つけずにお願いしたいという通達が……」
頬を掻きながらばつが悪そうにリリイが告げる。
「えー、そんなわけで。お願いします」
解説
・目的
従魔と化した図書館の本一万冊を捕獲せよ!
・敵
ミーレス級従魔『ブックフライ』 ×約1万
ミーレス級としても最下級で攻撃力も防御力もかなり低い。一応ライヴスは通っているのでリンカーにもダメージは通る。ただ、囲まれると流石に痛い。
文庫本から百科事典まで、様々な大きさの本が飛び交っている。
一般人でも捕獲は可能ではあるが、活動を止めるためにはライブスの籠った攻撃が必須である。
・状況
3階建ての図書館。ドアと窓ガラスはライヴスで固定されているが、リンカーなら容易く破れる。
一フロアの広さは500メートル四方ほど。ただし、本棚が大量に敷き詰めてある為、体感としてはあまり広く感じられない。
一階の中心部は本を読むためのスペースとなっており、椅子や机はあるものの比較的広い。
中心部の読書スペースは吹き抜けになっており、3階までつながっている。
2階、3階に読書スペースはなく、ひたすら本棚が置かれていて狭い。
一般人はほとんどが物陰や机の下などに避難して、大きな怪我を負ってる者はいない。
中には捕獲を試みた者もいるようだが、結局意味が無いのでやめたようだ。
ブックフライも今のところは特別人を襲おうという動きはせず、好き勝手に動き回っているようだ。
マスターより
地味な嫌がらせによる面倒臭いミッションです。一応続き物ですが、事件自体は完全に単体ですので、関連性は薄いです。
敵は雑魚も雑魚ですのでレベルの低い方でも遠慮なくご参加ください。
基本報酬は高めに設定してありますが、プレイングによっては減額の可能性もありますのでお気を付けください。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/02/14 22:23
参加者
掲示板
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質問卓
最終発言2016/12/19 15:51:19 -
本捕獲作戦
最終発言2016/12/23 10:30:58 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/12/21 23:42:00