本部
【秋食】収穫祭からテーブルを守れ!
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/10/19 07:30
- 完成予定
- 2016/10/28 07:30
掲示板
-
【相談】テーブルは大事
最終発言2016/10/18 12:51:00 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/10/18 12:25:26
オープニング
そろそろ樹木の葉が赤や黄に色づきだす。
野山が秋色に染まるには暫しの月日が必要だがそれよりも早く、秋を感じさせるものがいくつかある。
夏の日射しをたっぷりと浴びた作物がたわわな実をつけていた。厳しい冬に備える野生動物達がそれらを食らって肥え太っていく。
豊富な穀物と果実、そして脂がのったジビエ。それらを黙って見過ごせるほど人の食欲は軽いものではない。
秋のある日に収穫したばかりの食材が調理されて食卓に並べられる。家族や友人知人で囲み、舌鼓を打って心を潤すひとときもあるに違いなかった。
穀物や果実はときに酒となる。肉も長い冬に耐えるためのハムやソーセージ、燻製肉、塩漬け肉に加工されることもあるだろう。
人の営みに欠かせないのが自然の恵みだが、一年を通じて秋の季節は格別のご褒美といえた。
「せっかくですし、一般の方に迷惑がかからない範囲で許可しましょう。但し、強力すぎるのはダメですからね」
ここは大英図書館の館長室。H.O.P.E.ロンドン支部長、キュリス・F・アルトリルゼインは目を通したばかりの書類に判を押す。それは支部が所有しているオーパーツの貸し出し要望書であった。
「ほ、本当によろしいのですか?」
「もちろんですよ」
駄目元で要望をだしたH.O.P.E.女性職員はキュリスの前で両の瞳を大きく見開く。余程信じられなかったらしく、何もない絨毯の上で転げそうになりながら退室していった。
期間限定なものの、こうしてリンカー主催の宴やピクニック等のプライベートな催しにオーパーツが持ち出せるようになるのだった。
●楽しい秋のピクニック
秋晴れの下、茨城県つくば市にある羽衣峰自然公園では、エージェント達貸切の秋のピクニックが行われようとしていた。
「これ、すごいね!」
提供されたオーパーツを見て颯(ワタル)は目を輝かせた。
それは、一見すると単なる古い折り畳みテーブルだった。六角形のそれは細かい装飾のアンティーク風ではあったがアルミのような材質で出来ていた。
「軽い……!」
実はこれはオーパーツである。同じテーブルを七枚組み合わせて大きなテーブルにすると、そこには触った者がイメージした秋に関わる料理が並ぶという……。
「過去に試した時は、スイートポテトパイ、かぼちゃのスープ、山ぶどうのジュース、ワイン、日本酒、新米、栗やキノコのおこわなんかも並んだらしい……」
プリントアウトされた説明書を読みながらニハルが呟く。しかし、この世界に来たばかりで字をようやく覚えたばかりのニハルにはそれらがどんな料理なのかさっぱりだ。けれど。
「ピクニック、楽しみだね!」
颯が笑顔で笑いかけたので、ニハルも自然と笑顔になった。
「うん、たのしみ。────颯、皆の手伝いに行こう」
まだ車から降ろしたばかりの折り畳み椅子やレジャーシートの山を目指して、ふたりは駆けて行った。
●楽しい秋の収穫祭
「────秋と言えば?」
「いきなりなんだ?」
灰墨こころの問いかけに、アーサーは課題のノートから顔を上げた。
「こころさん、秋と言えば紅葉ですね」
アーサーの英雄のクレイがすかさず答えた。ここ、つくばは道路沿いに木々が溢れているお陰で、秋になると紅葉が美しい。
「確かに────しかし、わたしたちに今必要なのは”食事”じゃない?」
彼らは大学のカフェテリアに居たが、カフェテリアは不意の水道管の破裂のために休業中であった。
「学生にとって脳への糖分はとても大切よ────空腹による怒り制御するために、身体を制御しなくてならない」
「さすが、こころさん!」
「何言ってるんだ」
呆れ顔のアーサーだったが、こころの次の言葉を聞いて顔色を変えた。
「エージェントたちが、いくらでもご馳走の出るオーパーツ持参でピクニックをしているそうよ」
ガタッ! カフェテリアで課題をこなしていたC.E.R.のリンカーたちが一斉に顔を上げた。
「ちょっと秋の収穫祭にでも出かけない?」
アーサーが不敵に笑った。
「よし、ショータイムだ」
●紫峰翁大學より提供のあった学生データ
以下が当校の学生ヒーロー組織の概要です。
〇アシスト・シーン(A.S.)assist scene
・リーダー:灰墨 こころ(はいずみ こころ)
灰墨が申請して作った、大学の支援を受ける最新鋭の設備を持った組織。各学部の秀才も多く在籍する。
リンカーもリンカー以外も在籍し、AGWの研究なども行っている。
勉学を実践できることが楽しくて意外にも単位を落としたりレポートの締め切りに追われる学生も多いが、課外活動として評価されているので留年まで追い詰められる生徒はまれである。
・灰墨 こころ(はいずみ こころ) 理工学群情報システム学科
日本人、肩までの黒髪、黒目、眼鏡、美人。リンカーではない武装した一般人。秀才。
自分の勉学の内容を実用できるのが楽しくて、本業の課題やレポートの締め切りに追われることも多い人間の筆頭。
〇ヒーロー組織:C.E.R(クリムゾン・イーグル・レンジャー)crimson eagle ranger
リーダー:アーサー・エイドリアン
部室のひとつを使って、アーサーが個人的に組織した同好会扱いの組織。A.S.を真似て作り、リンカーのみが在籍する。
アーサーが計画性のある性格をしているため、本業である学業に無理のない範囲でシフトを作り活動をしている。
資金を稼ぐ為に、仕事を請け負うこともある。
・リーダー:アーサー・セドリック・エイドリアン(Adrian Cedric Arthur)物理適正
体育専門学部 スポーツマネジメント学科
イギリス人留学生、金髪短髪碧眼。リンカー。熱血、正義漢。
・クレイ・グレイブ アーサーの英雄、ドレッドノート
薄い金髪に褐色の肌、黒い瞳。性格は冷静で理屈屋。大学には所属していない。
契約は「正義のために」(ただし、自分たちが判断する正義)
解説
目的:ASボスとCERボスの捕獲、テーブルを破損すると失敗
紫峰翁大學事務局「この度はうちの学生たちがご迷惑をおかけします。
こちらで回復させますので、共鳴済の能力者の学生については重傷レベルまではお仕置きしてくださって結構です。
灰墨こころに関しては多少の怪我は認めますが、非リンカーの為、手加減をお願い致します。
この度の騒動、ご迷惑をおかけして申し訳ございません。重ねてお詫び申し上げます」
ステージ:羽衣峰自然公園(はごろもみね-)
地区基幹公園(地区公園)であり、広さは小学校の校庭くらい(5ヘクタール前後)。
芝生と多数の松の木が特徴の静かな公園。普段はベンチと噴水がある程度。
パラダイム・クロウ社と紫峰山センターの敷地に挟まれており、両施設の職員の憩いの場でもある。
今回はエージェント達の貸切状態。
西:大きな道路、東:松林、北:紫峰山センター、南:パラダイム・クロウ社。
公園内にはまばらな松林が点在する。
●敵情報(大学提供)
各組織は無線機使用
・A.S.
カオティックブレイド×1
バトルメディック×1
ブレイブナイト×1
ソフィスビショップ×1
一般人×1(灰墨)※ドローン使用
・C.E.R.
ドレッドノート×2(うち一人、アーサー)
ブレイブナイト×1
シャドウルーカ―×1
ジャックポット×1
●登場NPC
颯&ニハル:カオティックブレイドの新人リンカー
颯は小学校六年生、気弱な男子。
ニハルは颯と同じ年くらいの緋色の差し色の白い作務衣姿の少女。
●その他の情報
紫峰翁大學:茨城県つくば市にある日本で二番目に広大な連続した敷地を持つ大学
●PL情報
A.Sは公園外の松林に陣を敷き、そちら側から攻め、リーダーの灰墨は陣で指揮を執る
C.E.R.は道路側から分散して公園内の松林に身を潜めながら襲撃
※学生たちを鎮圧しないとお茶会は始められません。鎮圧後ではないと話し合いも無理です。
マスターより
襲撃者を捕らえて秋の味覚を楽しみましょう。
学生たちは『学生リンカーたちは雪合戦におおはしゃぎ』『【甘想】恋想う樹の下で』に登場、
灰墨こころはNPC灰墨信義の妹として『紫陽花の庭で、誓いのまねごと』にも少しだけ出ています。
颯たちは『【神月】七夕に願いを叩き込め!』『【神月】新人講習会とペイント弾合戦』に登場します。
しかし、参加にあたって上記のシナリオを参照する必要はまったく問題はありません。
また、パラダイム・クロウ社は灰墨信義の所属する魔術組織、紫峰山センターはHOPE所属の研究施設ですが、今回のシナリオには関係ありません。
リプレイ公開中 納品日時 2016/10/28 00:53
参加者
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【相談】テーブルは大事
最終発言2016/10/18 12:51:00 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/10/18 12:25:26