本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 6~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/10/12 22:00
- 完成予定
- 2016/10/23 22:00
掲示板
-
賞金稼ぎのお時間ですよー。
最終発言2016/10/12 04:53:17 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/10/09 15:59:44
オープニング
●さぁ、ショータイムだ!
『お前ら、よく集まってくれたな!』
酷く乾燥した風が通り抜け、黒毛の馬に乗った厳つい男が太い右腕を振り上げた。その手にはごついリボルバーが握られ、空中に一発の鉛玉が打ち上げられると視線が男へ集中する。
男の前には奇妙な騎馬集団が集まっていた。赤毛の馬にはあくどい笑みを浮かべたチンピラ風の男たちがまたがり、茶色の馬には何故か張りぼてのカカシがくくりつけられている。その内、聴衆のほとんどがカカシなのだから、奇妙と言わざるを得ない。
『これから食料を奪いに近くの村を襲う! なぁに、戦いなんか知らねぇ平和ボケどもの集まりだ、余裕で暴れ回れるだろうよ!』
男の声に従ってか、黒毛の騎馬も声を荒らげ頭を上下に揺する。その際、どうやったのかリーゼントのように固めてキメられたたてがみが、馬の動きにあわせてゆっさゆっさと荒ぶっていた。
『抵抗する奴は殺せ! 食料は奪えるだけ奪え! 特に、若い女は絶対に逃がすなよ!』
『ウオオオオッ!』
男とチンピラが下品な笑みを浮かべ、野太い歓声が上がる。馬も興奮しているのか、ヘビメタの首振りパフォーマンスがごとく、ぐわんぐわん頭を振り乱す。
『行くぞぉ、野郎ども! 俺についてこい!』
『ウオオオオオオオオッ!!』
興奮が最高潮に高まった時、男のかけ声で馬たちが一斉に蹄を大地に打ち付け走り出した。複数の馬の移動により大量の砂塵が舞い、その場を白い煙幕が包み込む。
数分後。煙が晴れて誰もいなくなったその場所に、ぽつんと何かが放置されていた。
『カチッ…………お前ら、よく集まってくれたな!』
それは古びたラジカセで、中に入ったカセットテープが反転し、同じ内容の音声が再生された。
誰もいなくなった荒野のど真ん中で、録音されたうるさい男の声と銃声が、何回も何回も空しく響いていた。
●悪漢どもを蹴散らせ!
「今回皆さんには、荒野のど真ん中にある町の防衛をしてもらうことになるようです」
ブリーフィングルームに集まったエージェントたちの前で、あるテーブルトークRPGのルールブックを片手に職員が説明をしていた。
「舞台は無法者がはびこる西部劇風の世界ですね。プレイヤーも世間から無法者と揶揄されるガンマンとなり、賞金がかけられた悪役を愛用の二丁拳銃で首を取って日銭を稼ぐ、といった殺伐とした背景のある設定です。……この世界を作った人は、アメリカではなくイタリア製のマカロニ・ウエスタンを参考に作ったようですね」
パラパラとルールブックを読み進めつつ解説していた職員は、最後まで読み終えるとルールブックを閉じた。
「この設定から、おそらくドロップゾーン内部では、皆さんの装備がルールブックに従ったものへと変化するものと想定されます。剣を持ち込もうが盾を持ち込もうが、全部二丁拳銃を武器として戦うことになるでしょう」
つまり、普段から銃を扱う者以外は、不慣れな武器で戦わなければいけない。ルールブックに支配されるドロップゾーンでの戦闘なのでやむを得ないが、銃の扱いに慣れていないエージェントには少々煩雑に思えることだろう。
「また、今回の『セッション』はたまたま通りかかったプレイヤーが賊の襲撃を知り、あわよくば金にしようと悪漢どもの前に立ちふさがる、というもののようです。時間的制約から町への周知は間に合わず、プレイヤーは戦闘後に敵の死体を持って町に金をせびりに行く、という流れのようですね」
ということは、一般人の救出もかねているのか? という疑問が上がったが職員は首を横に振る。
「いえ、救助は難しいでしょう。何せ、『セッション』のフィールドが町まで広がっていません。また、ルールブックの設定に従うのであれば、皆さんは『セッション』内で町の住人との接触は一切ありません。たとえ成功しても、町での報酬交渉は別『セッション』として扱われているようで、町に入る前に終了してしまうと推測されます」
防衛戦ではあるものの、町の人々と接触できなければ助け出すことは厳しい、ということだろう。今回は一般人への被害を最小限に食い止めるため、敵を倒すことに集中することになりそうだ。
「あと、注意点が1つ。今回の主な敵は『騎手』ではなく、『騎馬』の可能性が高いです」
ん? と誰もが首を傾げ、職員は説明を補足する。
「『セッション』の内容によると、敵は馬に乗って集団で町を襲撃するようですが、2段階の戦闘が設けられています。敵を待ち構えたプレイヤーが、馬に乗った『騎手』を撃ち落とす場面と、『騎手』を失った『騎馬』が暴れるのを鎮静させる場面です。よって、本格的に暴れるのは『騎手』ではなく『騎馬』であることから、皆さんが主に戦うのは『騎馬』となる、と推測されるのです」
なるほど、この『セッション』において『騎手』はただの飾りでしかないわけだ。そういうことなら、職員の推測も納得できる。
「こうした背景から、『騎馬』はNPC化させられた一般人ではなく、従魔が投入されていることでしょう。一部の方は普段扱わない武器で不自由するとは思いますが、皆さんは賞金稼ぎのガンマンです。罪もない人々を苦しめようとする悪役には、勝利の美酒の代わりに敗北の鉛玉をくれてやりましょう。ご武運を祈っています」
そうして、ちょっと物騒な文句で締めくくり、職員はエージェントたちを満面の笑顔で送り出した。
解説
●ミッションタイプ
【敵撃破】
このシナリオはクリアと成功度に応じて様々なボーナスが発生します。詳細は特設ページから「ミッションについて」をご確認ください。
●目標
敵の狙撃→従魔討伐
●登場
ブラウン…茶色の乱雑な毛並みの馬型ミーレス級従魔。背中には貧相なカカシが乗っかっている。全体的に身体能力がやや低く、数も一番多い。
スキル
・嘶き…射程0・範囲3・強度2。特殊抵抗判定に成功→スキル使用従魔へ攻撃対象が固定。
レッド…赤毛のサラサラヘアーな馬型デクリオ級従魔。背中には雰囲気重視の下っ端が乗っている。全体的に身体能力が平均的で、数はやや少なめ。
スキル
・後ろ蹴り…射程1~2。強烈な後ろ蹴り。特殊抵抗判定に成功→衝撃BS(30)付与。
ブラック…黒毛のガチギメリーゼントな馬型デクリオ級従魔。背中には親玉っぽいオヤジが乗っている。全体的に身体能力がやや高く、数も少ない。
スキル
・飛矢突破空(ヒャッハー)!…射程1~20。リーゼントミサイル。命中+50補正。
・悪羅逐螺(オラオラ)!…射程1~5・範囲3。リーゼント散弾。特殊抵抗判定に成功→減退(1)付与。
●状況
場所は障害物が何もない赤土の荒野。天気は快晴。PCは一定範囲内しか移動できない。近くにNPC化した一般人がいる村がある(村への移動不可)。前方から従魔が群れを成し、村を襲撃してくる。
●ゾーンルール
・服が西部劇風となり、武器が射程1~10の二丁拳銃に強制変換。ステータスは装備性能を反映。
・特殊ラウンド…戦闘前に命中対回避の【足止め】判定を行う。
各PCは判定前に【手数宣言】を行う。片手→命中補正×1.0、対象1体。両手→命中補正×0.7、対象2体。判定勝利数=敵戦力。
判定は全部で3回。1回目対象=参加PC数×0.5体、2回目対象=参加PC数×0.8体、3回目対象=参加PC数×1.2体。
マスターより
敵殲滅がメインの一般人護衛シナリオです。ゾーンルールは少々ややこしいですが、特殊ラウンドに勝利した敵の数だけ戦闘を行い、敗北した敵はPCをスルーしてNPCの村を襲いに行きます。特殊ラウンドでどれだけ敵を足止めできるかがシナリオ成功の鍵ですね。
特殊ラウンドは回を増すごとに敵の数が増え、最終的に誰かが『両手』を宣言しないと従魔を村へと向かわせることになります。かといって、全員が命中重視のステータスでは従魔の足止めはできても、その後の戦闘ラウンドで苦労する可能性があります。
自身に最も適した役割は何か、じっくり仲間と相談してみてください。
リプレイ公開中 納品日時 2016/10/22 19:38
参加者
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賞金稼ぎのお時間ですよー。
最終発言2016/10/12 04:53:17 -
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最終発言2016/10/09 15:59:44