本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/09/16 22:00
- 完成予定
- 2016/09/25 22:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/09/16 12:41:44 -
相談卓
最終発言2016/09/17 06:03:57
オープニング
●ついてくる足跡
辺りを円形に囲まれた塔の内部のような場所。ここは一階。存在するのは石造りの白い壁と、その壁伝いに上へ上へとただただ伸びている螺旋階段のみ。
出口を見つけることは、出来ない。
背中に視線を感じた。振り返っても誰も『いない』。
恐る恐る螺旋階段を上っていく。
カン、カン、カン。
鉄製の階段を上る自分の足音が塔の上まで響いて行った。
ぺた……。
しかし、背後から自分の足音は明らかに違う音が聞こえてくる。ぞくり、として足を止めた。
ぺた……ぺた……。
音はゆっくりと近づいてくる。後ろを確認するも誰の姿も見えない。そう、人の姿は。
ただ、階段には赤い液体で足跡がつけられていた。
いや、正しくは、足跡だけがゆっくりと、螺旋階段を上ってきていた。
全力で階段を駆け上がる。あれは、なんだろうか、分からない。
カン、カン、カン、カンッ。
ぺた……ぺた……ぺた……。
明らかについてきている。
螺旋階段を上っていくと小さな踊り場に出た。木製の扉が二つ並んでいる。階段はまだ上へと続いているが、咄嗟に手前の扉を開けた。
そこは広い画廊だった。隣に扉があることから左右どちらの扉を開けても同じところに出ただろうことが分かる。
絵は正面に七枚が順に並んでいた。
ぼんやりと絵を順繰りに眺める。
画廊の中央には小さなテーブルがぽつん、と立っていた。その上には鍵が一つ、置いてある。
その鍵を手にしようとテーブルまで寄り、手を伸ばした時、
ぺた……
という足音がすごく近くに聞こえた気がして、目の前が真っ黒に染まった。
●塔の内部は
現代世界と異世界の狭間に形成されたドロップゾーン。テーブルトークRPGのルールブックを媒体に人間の精神体だけゾーンへと吸い込み捕らえる。
H.O.P.Eはその事件の究明、解決の為、グロリア社と共に共同開発した「VR-TTRPGシステム」を利用し、ゾーン内へエージェント達を送り込んでいた。
そして、今あなた達が訪れているのが「ついてくる足跡」というホラーシナリオが元と思われるエリアだ。
出口の無い塔、壁伝いに上に伸びる螺旋階段。その途中に踊り場が四つ、そこにそれぞれ二つずつ木製の扉がある。螺旋階段を上りきった先には三つの大中小の扉が存在した。
最初のスタート地点を一階として、次の踊り場を二階とする。
二階の扉の先はどちらも同じ部屋に続いていた。画廊だ。
画廊には七枚の絵が飾られている。左から順に少女が絵本を読んでいる絵、少年が恐竜の人形の尻尾を掴んで引きずっている絵、男女の結婚式の絵、書斎とおぼしき誰もいない部屋で本棚には不自然に一冊分の空白がある絵、キッチンに立つ女性の絵、リビングで食事をしている親子の絵、大きくただの四角が描かれている絵、と並んでいた。
絵にはそれぞれタイトルがつけられ、タイトルの前には数字が振られている。何の番号だかは判然としない。
数字とタイトルは以下の通りだ。
少女がベッドの上で絵本を読んでいる絵
10 すきなえほん
少年が恐竜の人形の尻尾を掴んで引きずっている絵
2 すきなおもちゃ
男女の結婚式の絵
4 結婚式を行った都市
書斎とおぼしき誰もいない部屋で本棚には不自然に一冊分の空白がある絵
5 抜けている本のタイトル
キッチンに立つ女性の絵
1 冷凍庫の中のモノ
リビングで食事をしている親子の絵
4 食べているモノ
大きくただの四角が描かれている絵
1 文字はカタカナ
真中には小さなテーブルがあり鍵が一つ乗っている。そしてテーブルの裏に紙が一枚貼ってあった「最上階の三つの扉、正しい出口は一つ。チャンスは一度だけ」と書かれた紙が。
三階は左の扉が少女の子供部屋。
小さなベッドと多くのかわいらしい動物のぬいぐるみ達、勉強机、かわいらしいクローゼット。絵本が並んだ本棚がある。
探索すると他の絵本とは違う場所に「ゆうくんのゆきだるま」という絵本が一冊だけ見つけることができる。
右の扉は少年の子供部屋。
おもちゃ箱には綺麗なロボットやボロボロの古い恐竜の人形、野球のグローブ等が収まっており、勉強机、ベッド、本棚が並んでる。
探索すると昆虫図鑑や恐竜図鑑があり、恐竜の人形はアンキロサウルスだと分かる。カブトムシの入った虫籠もある。
四階が左が両親の寝室。
大きなベッドが一つ、クローゼットが二つ、アルバムの数冊入った小さめの本棚が一つ。本棚の上には三つ写真立てに入った写真が飾られている。
写真立ての写真は結婚式の写真、赤ん坊の写真、親子三人で撮った写真、だ。
ある写真の裏には「イタリア シエーナにて」と書かれている。
日記を一つ、見つけることが出来るがその中には「結婚式はイタリアのシエーナという都市であげた、子供が××××年の3月に生まれた、親子で今度旅行に行く」という内容が見られる。ただし、日記の最後のページに「小さい扉は開けてはいけない」と震える文字で書かれていた。
左の書斎。
書斎机と椅子、後は隙間なく本が埋められた本棚が並んでいる。
とある「夢の中のバレリーナ」というタイトルの本には一枚の紙が挟まっていた。「小さい扉の先には一つだけ目があった。見てはならない。絶対にだ」と、荒れた文字が羅列している。
五階、左側扉、キッチン。右扉がリビングに出るが、この二つの部屋は内側で繋がっていた。
キッチンには洗い場、コンロ、収納棚、大きな冷蔵庫がある。洗い場の下には包丁や調理器具、小麦粉、片栗粉、から揚げ粉、ごみ袋、キッチン用手袋などが各棚に収まっている。収納棚にはグラスや皿、スプーン、フォークなどなど。冷蔵庫を開ければ肉やバター、チーズ、などの新鮮な食材が収められている。野菜室にはもちろん、野菜や果物。冷凍庫にはアイスクリームが入っていた。
リビングにはテーブルと四つの椅子。テーブルには出来たてと思わしきホットケーキが三皿、今にも食べる直前で人がいなくなったかのようにフォークとナイフ、はちみつ、牛乳の入ったグラスが置かれている。他にはテレビが一つ。
そして最上階。そこには三つの大中小の扉が順に並んでいた。左から一番大きな扉、真ん中が中くらいの扉、右が一番小さな扉。
どの扉も鍵が掛っている。
調べればそんなことが分かるだろう。
けれど気をつけてほしい。
足跡は一人に一つ、ついてくる。そして止まらない。
ゆっくりと、あなたの後ろに迫ってくる。
追いつかれないように、正しい出口を探す。それがあなた達の目的だ。
目を開けて、ここはそう、出口の無い塔の一階だ。
解説
●ミッションタイプ:【エリア探索/霊石採掘】
このシナリオはクリアと成功度に応じて様々なボーナスが発生します。
詳細は特設ページから「ミッションについて」をご確認ください。
●目標
メイン:足跡に追いつかれることなく正しい出口を見つけ出し、脱出する。
サブ:霊石入手
(霊石入手0でもシナリオは失敗にはならない)
●ゾーンルールについて
このゾーンでは共鳴していなくても行動が可能である。
ただし、一定の条件を満たしてしまうと離脱していまう。能力者か英雄かどちらかが条件を満たした場合、セットとして扱われ両方とも離脱となる。
●足跡について
ゾーン内では一人に一つ、足跡が後をついてくる。足跡は階段を上れば上る程、追いついてくるスピードが上がる。
探索対象を調べている間、ターンが経過し、そのターンが足跡が追いつく為に必要なターン数を超えた場合、追いつかれる。
足跡に追いつかれた場合、全員が何をしていようともスタート地点に戻され、下の階の扉から鍵がかかり開かなくなってしまう。(左扉、右扉、次の階の左扉、という順で開かなくなる)
同じ者が足跡に2回追いつかれると離脱してしまう。
●状況
塔の一階からスタート。螺旋階段は人が3人並んで歩けるほどに広い。
●霊石のヒント
霊石は各踊り場の階に一つずつ存在する。
二階は人が二人描かれている絵の後ろ
三階はうさぎちゃんのぬいぐるみの中
四階は書斎にある何かの引き出しの中
五階は食べているモノの中
●全体のヒント
1.OPでは、「どこで」、何が見つかる、という形で書かれていない個所が多数あります。全てを探索していると足跡に追いつかれる可能性が高くなります。探索すべき場所を推察してみましょう。
2.正しい扉のヒントは最初の画廊の謎を解くことです。
3.絵の番号は絵の並び順ではありません。絵の番号とタイトルから導き出せる文字の文字数を考えてみましょう。
マスターより
こんにちは、時鳥です。
卓上戦戯のシナリオとなります。今回の世界はホラーです! ちょっとぞくっとする演出もございます。
探索要素がある内容のため、情報量は多いですが、謎自体は比較的簡単なものとなっておりますので、どうか楽しんでみて下さい!
では、皆様のご参加、お待ちしております。
リプレイ公開中 納品日時 2016/09/25 18:36
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/09/16 12:41:44 -
相談卓
最終発言2016/09/17 06:03:57