本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/08/30 12:00
- 完成予定
- 2016/09/08 12:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/08/27 17:12:36 -
質問卓
最終発言 -
相談卓
最終発言2016/08/30 06:10:39
オープニング
●跡地は
灼熱の砂漠の真ん中、クレーターと化した遺跡群の残骸。アル=イスカンダリーヤ遺跡群。
『赤き月の伝承』が再現された夜、現れた異界への門がセラエノの手によって崩壊を起こし、黒い半球形と化したそれは辺りを呑み込んだ。
今はサラサラと砂が流れ、まるで何も初めからなかったかのような雰囲気を湛えている。
次元崩壊の跡地、あの黒い半球形の痕跡など一つも見当たらない。見渡す限りでは。
その砂漠に八人の人影が立つ。全員がロングスカートにエプロンというヴィクトリアンメイド服を着用している。
「さあ、始めますわよ。我らがリヴィア様の為に」
リーダーと思しき女性が胸を張り砂漠を見下ろす。張られた胸はストンッ、と垂直、所謂まな板、というやつだ。
彼女達はリヴィア・ナイの命により、この地の全てを徹底的に調べる為に訪れた。
次元崩壊を起こした後に何が残るか、どのような変化が起こるのか、それはセラエノにとっても興味深いことだった。
『真理の解明』に近づく何かを見つけることが出来るかもしれない。
その重要な任を受けられた幸運を彼女達はただ喜び、完遂する決意を胸に炎天下の中、作業を始めた。
●コラードとグーリル
H.O.P.E.アレクサンドリア支部で特殊金属「フリギア」の開発に携わっていたコラードだったが、今回の次元崩壊を受け、すぐに跡地の調査行う必要性を訴えた。
だが、セラエノに属していた彼の言葉にH.O.P.E.は渋りを見せる。
もちろんH.O.P.E.も跡地の調査をする予定は立てていた。しかし騒動直後は皆後処理に忙しく人員を割くのも容易ではない。次元崩壊時にエージェント達が観測していたデータの解析も行わなければならない。
今すぐに、となると手の空いている者に声を掛け、少人数で向かう他ない。
「セラエノもすぐに跡地の調査を始めるでしょう。もし何か次元崩壊に関わる手掛かりが跡地に残っていたなら、セラエノは迷わず持ち去るはずです。ですから……」
そういうコラードの言葉も逆に困難さを極める要因になっていた。セラエノが関わってくるとなると、もしものことを考え一般人の研究者を連れていくわけにもいかない。
「ワタシ達が研究者として参りましょう、坊や」
コラードの隣に座っていた銀色の長い髪をした16歳くらいの少女が口を開く。コラードの英雄グーリルだった。
「しかし……」
「ワタシ達がセラエノと未だ繋がりを持ちこれを機会に情報を手渡す、その可能性を懸念しているのですね」
言い淀むH.O.P.E.の職員にグーリルは感情の篭らない声で指摘する。沈黙が訪れる。
「ですが、セラエノが求めそうな手掛かりを発見しやすい、という利点もありますし、何より世界蝕や亜空間の研究には長年携わってきているのです」
監視をつけてもらって構わない。こうやってごたごたとしている間に、セラエノが全ての手掛かりを持ち去るだろう、とグーリルは続ける。
「……分りました。手の空いているエージェントは居ないか、募集を掛けるようにします」
「早急にお願いします」
H.O.P.E.職員が調査隊の手配を請け負い部屋を出ていく。
「グーリル……ありがとう」
「……坊やは約束を守り一人でセラエノを抜けました。ですからワタシも約束通り坊やに力を貸すだけです。それに……」
隣のコラードへとグーリルはその蒼い瞳を向ける。
「もし承諾を得られなければ一人で向かっていたでしょう? セラエノの方達と蜂合わせでもしたらどうするつもりだったのですか?」
「……まぁ、まだ脱退がばれていなければ適当に誤魔化すことも出来るよ。それにH.O.P.E.とセラエノは今、一応一時停戦をしてるだろう? だから、言い訳には事欠かないさ」
苦々しい笑みを零しながらも問いかけに答えるコラード。それに対しグーリルはため息を逃がした。
短剣を二本引き抜き次元崩壊を起こしたセラエノに対し、まだ停戦協定が有効かどうかは分からない。上層部は後処理の会議や諸所今は混沌としていて協定を破棄するかどうか、そこまで手が回っていないのだろう。
ただセラエノから協定を破棄する、という宣言がないのもまた事実だった。
●調査をするにあたって
「今回は次元崩壊跡地の調査です。次元崩壊を起こした後に何が残るか、どのような変化が起こるのか、を調べに行きます」
グーリルが募集に集まったエージェント達に今回の依頼の内容を説明している。
「本来であれば専門家を集め行うのですが、セラエノが同じ目的で跡地に向かっている恐れがある為、エージェントの皆様にご協力をお願いしました」
セラエノとの一時停戦に触れ、必ずしも戦う必要性はないものの、可能性は頭の隅に残しておいて欲しい、とグーリルは言う。
「すみません、またご一緒してもらうことになって」
「せっかくのご縁ですし! わたし、調査とかできないから、護衛、頑張りますね!」
グーリルが説明を行っている最中、コラードは再会したタオ・レーレ (az0020)に声を掛ける。するとタオは笑顔で拳をシュッと唸らせながら答えた。
「また、調査の仕方についてですが……」
最初の世界蝕の折、オーパーツに影響があったことを考え、ライヴスの流れや磁場の変化、機器が必要な観測を行う旨、他、クレーターの砂の中にもしかしたら何かの残骸が残っている可能性も示唆する。
門の向こうに見えた異世界から何かこの世界への遺留物も、もしかしたらあるのかもしれない。
「出発の前に必要なもの、並びに調査内容の要望があればおっしゃってください」
淡々と全員に向かい必要事項でグーリルは話を終えた。
出発まで大した時間はないが、出来うる限り手配できるものはする予定だった。
解説
●目的
次元崩壊跡地の調査、もしくは調査班の護衛
●跡地について
クレーターと化している。クレーターは大きく、埋まる気配はない。
見渡した限りでは目につくものが無い。
●セラエノメイド部隊
リヴィア・ナイを崇拝する共鳴済みの8人の部隊です。全員メイド服を着ています。全員女性で胸のサイズはB以下。
跡地の調査を行っていますが、エージェント側が邪魔をする、と判断されれば戦闘となります。交渉は主にリーダーのメアリーが行います。
戦闘を目的としている部隊ではありませんが、訓練はしっかりとされており、見た目で油断していると痛い目をみます。
【構成】
・メアリー……リーダーと思われし女性。まな板もとい胸のサイズはAA。金髪のボブ。身長も胸も八人の中では一番小さい。ソフィスビショップ。範囲魔法攻撃を主に使用。使用武器は本。
・ソフィスビショップ×1……メアリーと同じく範囲魔法攻撃を主に使用。使用武器は本。
・バトルメディック×2……使用武器は一人が盾、一人が杖。一人が前衛に立ち盾になり、もう一人が回復を担当。
・ジャックポット×2……使用武器は一人が二丁拳銃。一人がロケット砲。後方から連射してくる。
・シャドウルーカー×2……敵の動きを封じるように動く。
●NPCについて
コラードとグーリル、タオと会話をすることは可能です。
コラードとグーリルがセラエノに所属していたことは事前に伝えられます。(監視の意味を含めている為)
現場ではコラード達は機器の必要な観測を主に担当します。
セラエノと戦闘の際はコラードが低レベルの為、足手まといになります。タオは何も指示がなければコラードを護衛する形で対応します。
マスターより
こんにちは、時鳥です。次元崩壊した後のクレーターの調査依頼となります。
セラエノとの一時停戦については星くもゆきMSの「【神月】最後の短剣」「【神月】終末の毒がその地を走る」が関連シナリオとなります。
また、コラードは時鳥のシナリオ「【神月】盗め、大王の宝剣!」に一度出演しています。
どちらも目を通さなくても当シナリオに参加は可能ですので、お気軽にご参加下さい。
基本的にどのような調査を行いたいか、というのはPCの皆様にお任せします。門の向こうの異世界の考察などもして頂いて構いません。
どうぞよろしくお願いします!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/09/07 19:33
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最終発言2016/08/27 17:12:36 -
質問卓
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最終発言2016/08/30 06:10:39