本部
花一匁
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~8人
- 英雄
- 5人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/07/28 07:30
- 完成予定
- 2016/08/06 07:30
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/07/28 00:57:11 -
プレイング卓
最終発言2016/07/28 02:56:16 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/07/27 09:18:10
オープニング
●花一匁
手を繋いで一列になった子供たちが向かい合い、楽しげに歌を歌っている。
勝ってうれしい花一匁
負けてくやしい花一匁
隣のおばさんちょっと来ておくれ
鬼が怖くて行かれません
お釜をかぶってちょっと来ておくれ
お釜底抜け行かれません
お布団かぶってちょっと来ておくれ
お布団破れて行かれません
あの子がほしい あの子じゃわからん
その子がほしい その子じゃわからん
相談しましょ そうしましょ
小さな子供は歌詞の内容を気にしないが、その歌詞は人買いの歌である。何気なく歌われ、遊びになっているのだが、大人になって聞いてみればよくよく首を傾げたくなるような内容だ。
そんな内容を歌いながら「決まった!」「××ちゃんがほしい」とじゃんけんをしている様は、子供らしくてとても微笑ましい。
片方の列の人数が減り、もう片方の列にどんどん人が増えていく。
そしてとうとう片方の列にいる子供は一人になった筈だった。しかし、その子供は手を引かれたのである。
あたかももう一人いるかのように手が繋がれた。
「えっ」と子供はそちらを見ると、そこに同じくらいの大きさの子供がいた。無造作に伸ばされた髪からして、女の子なのだろう。しかし、子供が着ているのは着古して薄っぺらくなった着物であり、その足は裸足であった。そして何より、その顔が無かったのである。
そう、見えないのではなくて無かったのだ。
真っ黒というよりは真っ暗な顔の中で、にやっとチェシャ猫のようにシニカルな笑みを浮かべた口元だけがやけに浮いて見えた。
子供の異変に、もう一列の子供たちも気が付いた。そして、着物の顔がそちらに向くと、何もない顔に口だけ浮かんでいるのを見て「ぎゃぁ」と声を上げて一目散に駆けだした。
「待って! 置いて行かないで!」と、手を繋がれた子供が叫ぶが誰も振り返りはしない。
子供も走って逃げたかったが、繋がれた手はぴくりとも動かなかった。
恐怖で怯えた子供が「来るな! 放せ!」と震える声で言い、首を振るが、女の子は距離を詰めた。
吐息がかかりそうなくらい近くまで顔を近づけると、『遊びましょう』とそう言った。
そして怯える子供が声もなく泣き喚くのにも構わず、再び『遊ぼう』と言った。
その言葉を聞いた瞬間、子供はふっと意識を無くして地面に倒れた。
女の子は倒れている子供を置いて、手を繋いだまま楽し気に笑い声を上げて去って行った。
心配になった子供たちが大人を連れて戻って来た時、倒れている子供以外その場には何もいなかった。そして、子供の意識は未だ戻らない。
解説
●目的
→子供の意識を戻すこと
●補足
→子供に関与した女の子に関しては、歌の通りです。
人買いに買われて親元を離れ、連れられて行く途中に逃げ出したものの、
足を滑らせ、打ちどころが悪くて女の子は死にました。
その女の子の骨は発見されることなく朽ち、しかしイマーゴ級の従魔が複数集まってその骨に憑りつくことよって実体にも近い物を持ったゴーストのような存在になっています。
→女の子は一人寂しく死んだので、遊び相手として子供を連れて行きました。
女の子はイマーゴ級の従魔が寄り集まってランクが上がったミーレス級のゴースト種であり、人の霊体を身体から離す力はあるものの、戦闘能力は全くありません。
また、掴まれでもしない限り連れて行かれることはないので、戦闘に関しては殆ど脅威にはなりません。
→女の子を倒す、もしくは成仏させることによって子供の意識は回復します。
マスターより
花一匁って、地域によって歌詞が違うみたいですね。
私は幼稚園の時からこの遊びをしていたのですが、私がいた場所ではこの歌がそうでした。
子供は今、意識不明の状態になっています。子供の安全の為にも、なるべく早く意識を取り戻させてあげましょう。
リプレイ公開中 納品日時 2016/07/31 18:29
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相談卓
最終発言2016/07/28 00:57:11 -
プレイング卓
最終発言2016/07/28 02:56:16 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/07/27 09:18:10