本部
こっくりさんに潜むもの
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/06/18 07:30
- 完成予定
- 2016/06/27 07:30
掲示板
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狐祓い(相談卓)
最終発言2016/06/17 00:06:27 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/06/15 00:32:46
オープニング
●とある学校の放課後
こっくりさん――それは昔からある降霊術の一種である。
そう、こっくりさんとは狐狗狸からきているものであり、その名の通りそれに関わるのは化かすともいわれる動物達である。
方法は至ってシンプルで、手順を踏みさえすれば何ら問題はない。そう、手順を踏んできちんとお帰りいただければ何でもないのだ。
しかし、手順を守らなければその霊は帰ってくれない。それどころか、その霊に憑りつかれてしまうのである。その場合、多くは「狐憑き」とそう呼ばれている。
小学校でも放課後の校舎ともなれば昼間の喧騒とは打って変わり、しんと静まり返っている。
もう入日も近い。
逢魔が時である。
そんな時間帯であるというのに、四人の少女達は一枚の紙の上に十円玉を載せ、その上に其々人差し指を置いている。
四人は頷き合うと声を揃えて「「「「こっくりさん、こっくりさん、どうぞおいでください。もしおいでになられましたら「はい」へお進みください」」」」とそう言った。
するとどうであろう。
十円玉がすっと動き、そして「はい」で止まったのである。
このことに少女達はわっと声を上げた。顔を見合わせて「すごい」と言葉を連呼している。
「それじゃあ、最初は私ね」と一人の少女が何かを言うと、十円玉はすっと動いた。
それを見て少女たちは興奮したかのようにきゃらきゃらと楽しそうに笑い声をあげて、「じゃあ、次は私ね」とそう言って何事か口にすると指を置いた十円玉がすっと滑らかに移動した。それを見てよりいっそう楽しげに声を上げるのだ。
女子小学生が仲良く楽し気にしているのだ。こういうシチュエーションでなければいっそ微笑ましいだろう。しかし、今やっているのは曲りにも降霊術なのである。つまりは、まったく安全なことではないのだ。
質問が何順しただろうか。
辺りはすっかりと暗くなっている。
「じゃあ、もうそろそろ終わりね」と誰かが口にし、十円玉を見つめていてはたと気が付いた。
人差し指が五本あるのである。
四人でやっているのだから、人差し指は四本なのだ。それなのに、五本あるのはあまりにも不自然であった。
一人が蒼褪め、引きつった表情をした。そしてそれによって、他のメンバーも気が付いてしまったのだ。指が五本あるということに。
「きゃあ」と誰かが悲鳴を上げた。
そして、指を放してしまったのである。
「馬鹿っ!」と慌てて声を上げるが、もう遅い。
こっくりさんは「こっくりさん、こっくりさん、どうぞお戻りください」とお願いして、こっくりさんが「はい」と答えた後、鳥居まで10円玉がもどってきたら、「ありがとうございました」と礼を言って終了するのが通例であり、恒例なのだ。参加者達はそれをせず、途中で指を放してはいけないのである。そうしないと、降りてきた霊が還ってくれないのである。
教室の窓ガラスが一斉に割れた。
破片が教室内へと降り注ぐ。
それに驚き、他の少女達も指を放してしまった。
しまったと思ってももう遅い。
少女たちは獣のように涎を撒き散らし、そして唸り声を上げ、四つん這いのまま駆けて行く。そして衝動のままに物を振り回し、投げ、壊し、校舎の物を破壊して廻った。
警報が鳴り響く。
校舎の異常を高らかに告げている。
しかし、この校舎にはもうあの可愛らしい少女だったもの達はどこにもいないのだった。
解説
●目的
→四人の少女を正気に戻すこと
●補足
→少女達は狐の従魔に憑りつかれ、それによって暴れています。
狐の従魔が身体を乗っ取った状態であり、それらを少女から引き離して倒しましょう。
→四人はこの校舎内の何処かに居ます。しかし、四人一緒にはいません。それぞれが思い思いのまま攻撃的な行動をとって暴れ回っています。
また、獣のような行動をとっているので彼女たち自身には言葉は通じません。
→まだ小学生の女の子が相手なので、なるべく相手に怪我をさせない方向が望ましいです。なので、女の子を傷つけずに従魔を身体から出す方法が好ましいです。
従魔を体内から出してしまえば、狐の従魔との戦闘になりますので、それを倒しましょう。
→彼女たちは従魔が体内に入ったことにより、衝撃派のようなものを放ったり、倫理的な考えもなく行動しているので、普通に物を投げたり壊したりしてきます。常識的に考えて……というのは難しい状態です。人間というよりは、獣を相手にしているという方が近いかと思われます。
狐の従魔は自身が戦闘するというよりは、相手を乗っ取って攻撃するタイプなので、単体では強くありません。野生の狐を相手にしているような状態です。但し、女の子の身体を乗っ取ったように、一定のルールに則ってそれを違反したものを支配下に置くことができます。今回の場合媒体になっているのはこっくりさんなので、こちらがこっくりさんをしてルール違反をしなければ乗っ取られはしません。
しかし、狐の従魔なので化けることができます。プレイヤーそっくりの姿になって攪乱してきますので注意が必要です。但し、姿が似ているだけで中身は狐の従魔なので矢張り戦闘自体は弱いです。
マスターより
こっくりさんは、小学生の時に気が付いたら流行っていたということがありませんか? 私自身はやったことはないのですが、小学生の中学年頃になったら何時の間にか流行っていました。何処からこういうネタは仕入れられるのでしょうか? 不思議です。
相手が小学生ということもあって、いろいろな意味で手強いかと思います。確りと対策を練ってから臨んでください。
リプレイ公開中 納品日時 2016/06/22 19:12
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狐祓い(相談卓)
最終発言2016/06/17 00:06:27 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/06/15 00:32:46