本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/05/27 09:00
- 完成予定
- 2016/06/05 09:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/05/26 11:25:03 -
相談卓-とあるリンカーの転機-
最終発言2016/05/27 00:52:05
オープニング
●行くべきか行かざるべきか
昼。H.O.P.E.香港支部。
その門に進み入るかどうか、と足踏みする男がいた。傍らには女性の英雄が控えている。
男の名は『岱申寧』。リンカーであり、古龍幇の人間だ。彼は以前、愚神商人が絡む事件で重体の傷を負って病院に搬送されており、現在は病み上がりの状態にある。そんな中で、ここ香港支部に来訪したのは思うところあってのこと。
なのだが……。
「どうするか決めてから来れば良かったんじゃない?」
「いや、心を決めて来たんだが……いざその時になると、な……」
眉間に皺を寄せ、その場で考えこんでしまう申寧。隣の英雄――冷峰は呆れたふうにため息をついた。無理もない。実は申寧はここ数日ずっとこんな感じで、香港支部の門前までやってきては足を止めて引き返すということを繰り返していた。
理由は、H.O.P.E.と古龍幇の間で結ばれた停戦協定だ。その協定の内容には、両組織に同時に籍を置いても良いというものがある。幇の人間でありながらH.O.P.E.にエージェント登録しても問題なく、逆も然り。共同して愚神勢力の対応に当たろうという意志の表れである。
今回の香港の騒動の中で愚神どもに家族を奪われ、翻弄された申寧の中には愚神を打倒したいという火が灯っていた。それまでは幇の意向もあり愚神のことなど気にしたこともなかったが、今は自分にできるすべてをもってして奴らに対抗するつもりだ。そのためにH.O.P.E.に籍を置きたいと考えていた。
だが、いざH.O.P.E.の支部に入ろうとすると、古龍幇への忠義が頭をもたげるのだ。当然ながら幇も合意したからこその停戦協定ではあるのだが、H.O.P.E.への加入は幇を裏切ることになりはしないかと考えてしまう。ゆえに、支部への最後の一歩を踏み切れない。
「幇も俺らの身の振り方に文句は言わねえとしても……頭と心は別だろうしな……」
「そういうこともあるかもしれないわね」
もちろん問題はそれ以外にも、幇の人間が今更H.O.P.E.に入ってちゃんとやっていけるのか、白い目で見られるかもしれずそれに冷峰を付き合わせて良いのか、などなど懸念事項は尽きない。
ヴィランズ『古龍幇』の人間が、人類の希望たる『H.O.P.E.』という組織に加入するというのは、簡単なことではないようだ。
「……今日は帰るか。考えてから、また来よう」
「昨日も言ったわよね……? まぁ私はどっちでもいいけど」
「新しく事を起こそうってのは、難しいもんだな……」
踵を返して去りゆく2人。それはここ数日、この香港支部で何度も目撃されている姿だ。
すれ違う任務帰りのエージェントたち。古龍幇、H.O.P.E.、協定、などの単語が耳に入ってくる。
一体何の話をしているのだろうか、と気になったエージェントたちは2人に声をかけてみることにした。
解説
■目的
岱申寧&冷峰と話をする
2人がH.O.P.E.に加入すれば成功、しなければ失敗ということではない
■登場NPC
・岱申寧 古龍幇に在籍する男
今回の香港の騒ぎの中で、愚神ナレイン・ミスラの手により家族(親、妻子)を失っている。
彼のエージェント登録についての心情を要約すれば下記の3点。
1:H.O.P.E.加入は古龍幇を裏切る行為のように感じてしまう。
2:ヴィランとして生きてきた自分が、エージェントとして活動していけるか。
3:恐らく居心地は良くないだろう環境に冷峰を付き合わせてしまうことに負い目を感じる。
・冷峰 申寧と誓約する英雄
エージェント登録は乗り気でない(申寧が再び愚神に傷つけられることが不安)が、申寧の家族とは自分も家族同然の間柄であったため「愚神を許せない」という気持ちは申寧と同じである。
彼女の心情を要約すれば下記の3点。
1:申寧と愚神をできるだけ接触させたくないという思いが強い。
2:だが申寧の家族の仇を討ちたいという思いも強い。
3:ヴィランである申寧がH.O.P.E.で嫌な思いをしたりしないか。申寧の3と同じ。
■場所
現在はH.O.P.E.香港支部前。その後支部内や街に移動するかは自由。
■状況
・申寧と冷峰は何度も香港支部に姿を見せている。(それをPCが目撃しているかはご自由にどうぞ)
・古龍幇、H.O.P.E.、協定などの単語から2人の素性を推測することは充分に可能。
・申寧は一応、ちゃんと古龍幇に「エージェント登録するかもしれない」と話は通してある。
・申寧の心情3や冷峰の心情は、2人が一緒にいると吐露しにくいだろうと思われる。
・『前回の事件』のあらましは2人とも大体知っている。(当該シナリオに参加していないPCも知っている扱いで構いません)
『前回の事件』
http://www.wtrpg0.com/scenario/replay/1700
マスターより
どうも、星くもゆきです。
今回はエージェント登録について悩む古龍幇の人とお話してもらうシナリオとなります。
過去シナリオに出てきた2人ですが、もちろん読む必要はありません。
これから仲良くやっていこう、と言っても頭と心は別物なのです。
リプレイ公開中 納品日時 2016/06/08 17:04
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/05/26 11:25:03 -
相談卓-とあるリンカーの転機-
最終発言2016/05/27 00:52:05