本部
それをセラエノに渡すな
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 6人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/04/26 15:00
- 完成予定
- 2016/05/05 15:00
掲示板
-
【相談卓】大英図書館地下室
最終発言2016/04/26 07:38:55 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/04/22 10:57:09
オープニング
香港で巻き起こる闘争にH.O.P.E.は多くのエージェントを動員した。
しかしエージェントの数は有限、大きく動けば薄みが生じるのは避けられないことである。
『科学と魔術の融合』そして『真理の解明』を掲げて欧州全域で活動する秘密結社『セラエノ』は、香港の戦いに乗じて密かに動き出す。
自分たちを妨げるH.O.P.E.が愚神との戦いで手一杯になっている今こそ、『奴ら』を出し抜く好機なのだ。
真理の解明のために、全てはセラエノが手に入れる。
そして、ドイツに潜伏しているセラエノ構成員たちのもとに連絡が届く。
「地下から出土……はい、わかりました。すぐに回収致します」
回収するは、古代の遺物。
理解も人智も超えるモノ、『オーパーツ』である。
●幻覚に襲われて
ドイツの某都市では、地下鉄の延伸計画が進んでいた。
全ては滞りなく進行して、開削により円筒状の地下空間は順調に延びていた。
そんな中、1人の作業員が現場で不思議な物体を見つける。
「……何だこりゃ?」
地下の土に埋もれていたそれを簡単に拭うと、奇妙な文様が見えてきた。身にまとう土をあらかた拭い取ると異物の正体がわかった。
石で出来た円盤のようだ。盤面には奇妙な文様が刻まれているが、読むことは出来ない。
こいつは大層な歴史的遺物なのではないか。そう思った作業員はそれを持って地上に上がっていく。
「これ、高く売れたりするのか……?」
地下を出て、外気に触れる。この瞬間は気分が良い。
これでこの円盤が価値ある物だったとしたら最高だ。
そんなことを考えて手持ちの円盤に視線を下ろすと、彼は円盤の紋様がうっすらと光りだしているのに気づいた。何故かはわかるはずもない。
ちょっとした疑念を感じつつも、それほど気にすることでもない、と作業員は気を取り直して顔を上げた。
目の前に広がるのは、従魔たちが無差別に暴れまわる光景だった。
殴り、蹴り、噛んで、裂いて、剥がして、潰して、濁った色の血を浴びて踊る。
彼がついさっきまで存在していた世界ではないような、おぞましいものが繰り広げられる。
「どうなってんだ……いや、とにかくH.O.P.E.に通報を……」
救援を求めようと考えたところに、背後から誰かがやってくる気配を感じた。自分の後に地下から上がってきた同僚かもしれない。
「待て! 今こっちはヤバ――」
振り返って、彼の口は止まる。
近づいてきたのは同僚ではなかった。
腐臭漂わす、醜悪なモンスター、というべきモノが眼前まで迫ってきていた。その牙が自分の喉を食いちぎろうとしている。
そう見えた。
「――ああぁあああああぁああーーーーーーーーーーーーーー!!」
夢中になって、武器に使える物を手近で探し、何か棒状の物を探り当てて掴んだ。
力いっぱいにモンスターを打つと、それは地に倒れこみ、苦痛に悶えているようだった。
だが安心するのも束の間、また別の方向から別のモンスターが駆け寄ってきた。向こうも手に何かを持ち、武器として使ってくる。
死んでたまるか、と作業員は棒を握りこみ、向かってくるモノの胴体に容赦なく打ち込む。
しかしその場には従魔も異形も存在しない。
存在するのは人間のみだ。
互いに怪物と、敵と思い込んで彼らは武器を取って戦う。
元凶は円盤。オーパーツの力が周囲一帯の人間に恐ろしい幻覚を見せていたのだ。
人々に幻覚をもたらし、苛烈な暴動を誘発した円盤は、いつの間にか地に捨てられたまま妖しい光を放ち続けていた。
●危険な遺物
ロンドン、大英図書館地下のH.O.P.E.支部に集められたエージェントたちは、オペレーターから依頼の詳細を聞かされている。
「ドイツでオーパーツによる事件が起きるようです。プリセンサーが観測した情報によりますと、オーパーツは周囲の人々に幻覚を見せる力を持つようで、そのせいでひどい暴動が起きています……。皆さんには今から現場に急行してもらい、元凶のオーパーツを回収してきてもらいたいんです」
話によれば回収するオーパーツは小さな石の円盤で、幻覚効果はリンカー相手にも幾らかの影響を与える可能性があるとのことだ。
「回収の際にはこれをお使い下さい」
オペレーターは1枚の革袋をエージェントたちに手渡す。説明によるとその袋もオーパーツであり、円盤を入れれば周囲への影響を遮断できるのだそうだ。これがあるからこその回収命令とも言える。
「現在は危険な状況を生み出してしまっているオーパーツですが、同時に貴重な遺物でもありますので破壊は厳禁でお願いします」
回収が第一優先というわけである。遺物への造詣が深い者たちが多いロンドン支部では特別おかしいことでもない。遺物は替えが利かないというのがやはり大きいのだ。
「それと、オーパーツを狙ってセラエノが今回の現場に現れることも予知されています。彼らとの戦闘は避けられないと思われますので、どうかお気をつけて」
セラエノとのオーパーツ争奪戦、というわけだ。
どちらが遺物を手にするかは、エージェントたちの手にかかっている。
一刻を争う状況だということを理解すると、一行はドイツへ向かう輸送機へと駆け出していった。
解説
■目標
オーパーツの回収
セラエノに奪われたり、オーパーツを破壊してしまった場合は失敗
■敵
セラエノの構成員×8
うち
ブレイブナイト×1(守るべき誓いを活性化しており、PCをオーパーツに向かわせないつもり)
シャドウルーカー×3(イニシアチブと移動力特化の装備構成。オーパーツを回収するため)
までは予知にて判明済み。
■場所
オーパーツの出土現場付近の地上。夕暮れ時。
スペースは広いが、工事現場であるため遮蔽物が多い。
■オーパーツ
石の円盤。奇妙な紋様が光っているので、現場到着時から在り処はわかる。
■状況
・セラエノもオーパーツを狙っており、PCと同時に現場到着する。
PCが先に回収すれば強奪を図り、セラエノが先に回収すれば逃走を図ります。
・リプレイは現場到着時からスタート。全員、共鳴済みとする。
非共鳴状態ではオーパーツの幻覚効果に抵抗できません。
・オーパーツの影響はリンカーにも及ぶ。
特殊抵抗値が低いほど、アクションやリアクションにマイナス修正が入る。
・オーパーツは渡された革袋に収納すれば無力化することができる。
・争っていた作業員たちは騒ぎの末に現場からいなくなっています。
よってセラエノとの戦闘に巻き込む危険性はありません。
マスターより
どうも、星くもゆきです。
今回はドイツにてセラエノとの遺物争奪戦となります。
エージェントとはワールドワイドなお仕事ですね。
リプレイ公開中 納品日時 2016/05/07 19:20
参加者
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最終発言2016/04/26 07:38:55 -
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最終発言2016/04/22 10:57:09