本部
文化祭の惨劇
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 6~8人
- 英雄
- 5人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/09/25 07:30
- 完成予定
- 2015/10/04 07:30
掲示板
-
相談卓
最終発言2015/09/24 20:36:43 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/09/23 19:34:25
オープニング
●進学校の文化祭、とあるお化け屋敷で
日本のとある地方都市にある私立Q学園。創立100年を超える中高一貫教育の全寮制で、有名大学への進学率は国内で10本の指に入るという名門校である。
日々、勉学に追われる彼らも、今日ばかりは勉強のことを忘れて羽を伸ばす。年に一度の祭典、中高合同の文化祭である。クラスや部活動、有志による模擬店や講演、発表が行われ、学外からは父兄のみならず近隣の他校生たちが来場する。学内は、若者たちの笑顔と楽しげなさざめきに満ちていた。
そんな中、ふだんは使用されていない、まもなく改築予定の旧・特別教室棟から、場違いな悲鳴が聞こえてくる。
「きゃあああああーーー!」
「いやぁーーーー、助けて!!!!」
「殺さないでーーーー、お願い!!!!!」
旧・特別教室棟付近を歩く若者や父兄たちは、一瞬その悲鳴に眉をひそめるものの、建物の入り口に血の色でおどろおどろしく書かれた「お化け屋敷」という文字を認めると、納得顔でそのまま通り過ぎて行った。
「そんなに怖いのかしら」
「さすが進学校だけあって、やっぱり出し物も超高校級なんじゃない?」
「ほら、高等部3年合同って書いてある。卒業前だから、先輩たち張り切っているんじゃない?」
「へえ、この校舎3階分まるまるお化け屋敷なんだ、おもしろそう」
といった会話を交わしながら。
●お化け屋敷で繰り広げられる惨劇
「助けてくれ、頼む!」
脅え、震えながら命乞いする男子生徒の目の前には、大きな鎌を持ち、黒いフードをかぶった死神のようなモノが立っていた。
生徒の声など耳に届かなかったかのように鎌を一振りする。先ほどまで震えて嘆願していた男子生徒がその場にドサリと崩れ落ちた。
その瞬間、死神のようなモノは、満足そうにニヤリと歪つな笑みを浮かべる。その瞳は、血のような深紅だった。
人ではない。いや、元は人だったのかもしれないが。
「オマエもエサにしてやるぞ……クヒヒヒヒ」
そう言いながら、今度は倒れた男子生徒の後ろで脅えている女子生徒に向けて鎌を振るった。女子生徒がくずおれる。
ライヴスが奪われたのだ。
そう、死神のようなモノは、愚神だった。そして、その旧・特別教室棟の出し物が作り物の「お化け屋敷」だと信じて疑わず次々と入って来るエサからライヴスを奪っているのである。
●集えライヴスリンカーたちよ!
「これは……ライヴスリンカーじゃなくては、太刀打ちできないわ……」
旧・特別教室棟の出入り口の一番近くにいたお化け役の生徒が、愚神に気付かれないようこっそりとドアを開け校舎外へと滑り出た。
唇の端から血を垂らし、白い死に装束、額には三角の布。古典的な幽霊の姿をした女生徒が校舎から現れたことで、外の露店に群がっていた生徒や来校者たちは一瞬ざわめいた。
女生徒は
「騒がないで、そっと逃げて」
と人々に告げると自身はそのままどこかへ走って行く。
女生徒が目指す先は、放送室である。
無事、放送室にたどり着いた女生徒は、放送部からマイクを奪うと、息を切らしながら全校に向けてアナウンスした。
「愚神が……、旧・特別教室棟にいる! 校内にライヴスリンカーがいたら助けて! お願い! 早く!」
女生徒の悲痛な叫びを聞いたライヴスリンカーたちは、次々と現場に向かって走り出す。
最初にたどり着いた、とあるライヴスリンカーは呟いた。
「デクリオ級か……、ライヴスを収集しているとなると、まずい。このまま放っておけば、ドロップゾーンを作り始めることになる」
その頃、他のライヴスリンカーたちも、校舎のあちこちから3年F組の教室を目指し、全速力で走り始めたのだった。
解説
●目標
デクリオ級愚神の討伐と既にお化け屋敷内にいる生徒や一般人の救助。
●登場
デクリオ級愚神『死神』
黒いフードに大きな鎌を持つ。死神の姿によく似ているが、骸骨姿ではなく、人間のような姿で瞳だけが深紅。
武器である大きな鎌による攻撃を行うが、鎌に当たっても血は出ず、その代わり触れた相手のライヴスを奪う。物理攻撃というよりも、鎌を使った魔法攻撃のようだ。
大きな鎌の届く半径は約1メートル。鎌の重量があるためか回避は遅め。
人の言葉は理解するが、人のことをエサとしか認識していないようだ。
現在ライヴスを集めている最中ということで、ドロップゾーンを形成させないよう注意が必要。
旧・特別教室棟内の一般人×約20人
シナリオ開始時、教室の中には、まだお化け役の生徒10数人とお化け屋敷に入った生徒や来校者、既にライヴスを奪われて倒れている一般人が数人いるようだ。
どれぐらいの一般人を救出できるかは、PCの立ち回り次第。
●場所
中高一貫高校の旧・特別教室棟と呼ばれる校舎。
校舎は3階建ての木造。1階と2階には特別教室が7つずつ、3階には図書室がひとつ。
現在、愚神が建物のどこにいるのか不明。
建物が老朽化したため、まもなく改築予定で現在はどの教室も使われていない。
図書室の書籍や本棚、理科室の薬品や標本、机と椅子など持ち出せるものはすべて仮のプレハブ特別教室棟に移動済み。
建物の中全体がお化け屋敷となるように装飾が施されている。
文化祭当日のため、学内生徒以外の来校者も多数。
時間帯は日中。天気は晴れ。
既に愚神が登場し急いで駆けつけるところからシナリオがスタートしているため、事前に罠を張っておくことは不可能。
PCは、一般人の安全も確保しながら、愚神との戦闘をする必要がある。これ以上、被害が拡大しないためには迅速さが重要な鍵となる。
マスターより
はじめまして、MS中臣悠月です。
お化け屋敷は、脅かし役の中が人間だとわかっていても怖いもの。そんな中に本当の化け物が混じっていたら?
相当怖いんじゃないかな~、というシナリオです。
怖さを楽しんでいただけるとよいのですが。どうぞよろしくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2015/10/02 18:38
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相談卓
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