本部
きみの嘘がきみを殺す
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/04/03 07:30
- 完成予定
- 2016/04/12 07:30
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/31 13:10:56 -
英雄世界の戦い
最終発言2016/04/03 00:15:38
オープニング
●絆の壊れたリンカーたち
リンカーによって結成された新人ユニット『fuwa_fuwari』は解散の危機に瀕していた。
すべての原因は、新曲『Fight ☆ to run!』のプロモーションで訪れた町で起きた騒動のせいだった。その町のラジオ局で彼らの曲が流れた瞬間、放送を利用した従魔の催眠攻撃によって町中の英雄と能力者がおかしくなったのだ。
その影響はもちろん、『fuwa_fuwari』のリーナとクリフにも現れた。互いが互いに向けた狂愛染みた激しい感情に支配され、お互いを殺そうとしたのだ。だが、リーナは華奢な女性能力者であり、クリフは鍛えられた男性で、更にライヴス以外に傷つくことのない英雄である。勝敗は明らかだった。
「……」
ホテルの一室。開け放したドアの前でクリフは一歩を踏み出せずに足を止めた。
──件の騒動は、他のエージェントたちが従魔を倒したことによって、催眠が解けて解決した。クリフもすんでのところでリーナを殺さずに済んだが、それ以来、二人はうまくコミュニケーションが取れずにいた。
「……リーナ、新曲が入ったアルバムがランクインしたそうだ」
部屋に入れずにクリフは廊下から声をかけた。皮肉なことに、騒動のお陰で新曲は有名になり飛ぶように売れていた。
──どうせ、話題になるのは一曲だけだ。くそっ、リーナの歌はこんな騒動とは関係なく素晴らしいのに……なのに、俺は……俺のせいで。
暗い気持ちを引きずって、自分の部屋へ戻ろうと踵を返したクリフの腕がそっと引かれた。
「リーナ!?」
それは、久しぶりに見るパートナーの姿だった。彼女の顔は青ざめクリフを見る瞳は恐怖に揺れていて、そして、少し痩せたようだった。
「……このままじゃ、ダメだよね」
勇気を出したリーナが提案したのは、簡単な依頼を受けること。
今、ふたりの絆の力はガタガタだった。
●とある研究室の一幕
「まおーさまー?」
紫峰翁センターの須頼主任研究員は自分の上司である真央室長を探して施設内をうろついていた。
「須頼、真央室長は長期休暇を取ったみたいだぞ。娘さんの結婚で随分気落ちしてたからなあ」
同僚の言葉に須頼は首を傾げる。
「ええーっ。アレはエージェントさんたちのお陰で落ち着いたと思ったんですけど……」
「ぶり返したのかもなー? ところでどうした?」
須頼は用事を思い出してはっとした。
「そうそう、うちの研究室のヘッドセットがいくつか無くなってるんですよー!」
「お前、備品管理はちゃんとしておかないと懲罰モノだぞ?」
「いや、ちゃんとしていたんですが……」
●水族館の夢
「ごめんなさい、わたしにはあなたは必要ないの」
暗い世界で、唯一眩しく光る彼女はそう言った。──言葉と同時に絆が切れる音がする。
──ああ、たしかに。確かに彼女には俺は必要ない。
明るく輝くこの世界で、彼女はクリフが居なくても生きていた。自分は彼女が居なければ、この世界では消えてしまう存在で、彼女をリンカーとしての苦労や危険に晒すだけの存在だけど。
「リーナ……」
──それでも、オレは。
だが、クリフの願いも空しく、するすると暗闇の手がクリフを、そして目の前のリーナを絡めとった。
意識が混濁する。
ああ、あの、催眠騒動の時とおなじだ。『狂愛』のような想い。契約の楔から解き放たれた自由を求める気持ち。
そして、すべてを壊したい破壊衝動。
●届かない声
「クリフ、クリフ!」
リーナは薄暗く仄かな青い光に満たされた部屋で、壁一面に広がる厚いガラスを叩いていた。どんなに力を込めても、その向こうへ彼女の声は届かない。
ガラスの向こうでは、双剣を振るうオメガ・ブルーの髪の美しい青年が……泣き叫ぶような声を上げて、無辜の人々を斬っていた……。
●悪夢への誘い
「という訳で、我が研究室では英雄の皆様にご協力頂きたく」
スーツ姿の青年の言葉に、H.O.P.E.職員は微かに苦笑いを浮かべた。
紫峰扇センター真央研究室では仮想世界『リングブレイク』に英雄をログインさせることにより英雄の記憶の欠片を探っているのだった。
「紫峰扇センターからの依頼では受け付けないわけにはいきませんが、くれぐれも英雄の方々には失礼が無いようお願い致しますよ」
「もちろんです!」
青年は力強く頷くと、必要書類を職員へと手渡した。そこにはきっちりとした真央室長のサインもあった。
「……あれ、そういば、今回はどういった内容の研究なんですか?」
書類を検めていた職員はいつもの項目が無いことに気付き、席を立とうとした青年を呼び止めた。青年は、くっと口角を上げて笑うとこう答えた。
「……英雄世界での『戦い方』、ですかね?」
解説
依頼はログイン(仮)した状態から始まりまる悪夢です。
英雄を拒絶する嘘の台詞を一言お願い致します。※無い場合、簡単なアドリブが入ります。
過激な表現は修正が入ります。
●目的
特にありませんが、能力者は調査すれば従魔見つけ倒すことができます。倒さなくてもペナルティはありません。
英雄は台詞多めの邪英化RPをお願い致します。
目が覚めれば能力者・英雄共に『ほとんど』忘れてしまいます。
●舞台
・仮想世界の水族館、または水の無い水槽の中。英雄側には街があり人が居ますが、能力者側には暗い空間しかない。
・英雄と能力者(偽)、能力者は互いにガラスの反対に居り、能力者は英雄と能力者(偽)が見えますが英雄からは能力者は見えません。
・能力者は同行した仲間と同じ場所に居り、互いにコミュニケーションが取れます。
・邪英化した状態で望めば英雄同士もコミュニケーションが取れますが、まともなものではありません。
・能力者側は望めば、特殊抵抗によるロールで従魔を見つけることができます。
・能力者側はリンクせずに、そのままの姿でリンク状態のスキルを使用可能です。
●敵情報
とあるたいしたことの無いイチ愚神から放たれた一体の従魔の思念体。ミーレス級(Lv.1)。
エイの干物ような姿の従魔×3。3mほどで宙を素早く泳ぐ。
催眠が得意だが、悪夢の世界では物理で戦う。
●PL情報
VR世界のふりをした従魔の催眠による世界です。
愚神によりリンカーたちを調べる為に作られました。目を覚ますと少量のライヴスが減っています。
●注意事項
・依頼後に軽傷を負います。
・「英雄が意識下で思う邪英化」であって本当の邪英化ではありません。誰かわからない愚神に従っているような気分になって英雄自身の意思で暴走しています。(悪役RP推奨)
・邪英化と愚神は違います。ゆくゆくは愚神化するかもしれませんが、今回は愚神の配下状態の邪英化です(ルール>邪英化ルール参照)。
マスターより
●NPC情報
fuwa_fuwari:リーナ(能力者、ボーカル)・クリフ(英雄、ギター)ドレッドノート
最近ユニット名を付けて売れ始めたリンカーの男女ユニット。
『きみがすき。(修羅場編)』、『スリリング・ショット』(昇竜MS)、『歌うジェミニがくくる喉』に登場します。
紫峰扇センター 真央研究室:愚神がこちらを騙っていますが、直接依頼には関係ありません。
『Let's クリエイト a 武器!』『マイ・フェア・Baby!』に登場。
※単独のOPですので関連シナリオは読む必要はありません。
エイプリルフールの嘘は人が傷つかないもの、
そして、嘘をついていいのは正午までらしいですよ。
リプレイ公開中 納品日時 2016/04/11 20:16
参加者
掲示板
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/31 13:10:56 -
英雄世界の戦い
最終発言2016/04/03 00:15:38