本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/25 22:00
- 完成予定
- 2016/04/03 22:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/03/25 21:54:47 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/22 12:04:59
オープニング
●希望の船
香港での戦闘に伴い、横浜港より数隻の船が出港した。
軍艦、武器を積んだ輸送船、そして多数のリンカー乗組員からなるH.O.P.E.の船団である。
香港支部への援軍派遣を主眼としたそれは、言うまでもなく大規模作戦にて最大限機能するべきものだ。
然るに到着は前提にして必須、事前に危ぶまれる事などあってはならない。
幸いにして出港時は天候に恵まれ、予報上も時化などの気配はなく、順調な航海が期待された。
だが、忘れるなかれ。
全てを得んとする者は、全て失う覚悟をしなければならない事を――。
●司令室
「ハール(海霧)ですって? 聞いてないわ!」
テレサ・バートレット(az0030)は苛立たしげに天気図が表示された気象予報のモニターにかぶりついた。
H.O.P.E.の船団が小笠原諸島沖に差し掛かった途端、この海域に濃霧が立ち込めたのだ。
仕事を奪われたスタッフがおろおろと見守る中、何度確かめてみても現時刻に霧が発生する見込みは、ない。
「待ってテレサさん」
ミュシャ・ラインハルト(az0004)がそれを制する。
船窓を見遣り、あたかも異界へ紛れ込んだかの如く薄ら寒い光景に、眉をひそめ。
「……タイミングが良すぎると思わないか?」
「同感だ。恐らく――」
「小笠原諸島周辺のライヴス濃度急激に上昇中!」
「――ね?」
頷く圓 冥人(az0039)の示唆を、ほぼ同時にレーダー技士が補完した。
「前方より所属不明船舶数隻、及び二十――五十――夥しい数のライヴス反応が接近中! 従魔です! ミーレス級からデクリオ級相当! 更に高ライヴスの個体が二点。うち一方の波形は生駒山近郊、並びに明石海峡大橋のデータと酷似!」
即ち――ヴォジャッグ!
「最悪の船出ね」
「まだ生きてたのか……!」
「で、もう片方は? そっちもモヒカンなのか?」
「データありません、ただしケントゥリオ級と推定――」
●海の絶望
「――ククク、これで奴らは死んだも同然」
そのケントゥリオ級の愚神ことキャプテン・リーチは、船の甲板に立ち、邪に口元を歪めていた。
自らが展開した霧のドロップゾーン、その首尾に満足して。
今から襲い、奪い、踏みしだける事に満悦して。
やがて、彼は右手代わりの巨大なフックを掲げる。
「よォし野郎ども! 何から何まで奪ってこォい! 皮も、爪も、髪の毛の最後の一本まで余さずむしり取ってきやがれぇぇ!」
リーチの威勢の良い号令に伴い、ボロボロに傷んだ胡乱な船が、大砲を積んだボートが、無数の大きな魚影が、首なしライダーの集団が、そして――
「へっへっへへへ見てやがれあのエージェントのクソ虫のクソ以下のクソにも劣る最悪のクソから生まれたクソオブクソどもぉお――クジラの餌はやめだ、どいつもこいつも片っ端からぶっ潰してぎっちぎちに丸めてクジラに玉芸仕込んで見せびらかしてやるずぇぁああ~~!!!」
そして、ヴォジャッグが。
耳障りな声で罵詈雑言を並べ立てながら、暴虐的なカスタムを施した水上バイクを悪辣に唸らせ――進撃を開始した。
「ヒィイイイヤッハアアアアアーーーー!!!」
●突撃する者
船内から声が上がる船内。
「覚悟は良いかな?」
冥人はエージェント達に向かってほほ笑んだ。
恐怖と不安で体を震わせる者。
どうすれば倒せるか、と戦略を練る者。
獲物を見つけた猛獣の様な眼光を宿す者。
そんなエージェント達の答えは一つしかない。
「はい、準備は出来ています!」
と、返事をするが数えきれない程の従魔、空が見えない程の霧を見て不安が胸を押しつぶしてくる。
「君達が相手をするのはヴォジャッグのみ。安心して、テレサ達が従魔達を引き付けてくれるよ」
冥人は霧を見つめる。
「大丈夫、向こうは向こうで、やるよ。テレサ君達を信じて」
弩 静華(az0039hero001)はエージェント達を見つめた。
「皆、厳しい戦いにはなるよ。能力者達、英雄達……俺達は道具ではない、生き残れ!」
エージェント達はALブーツで海の上に立つ。。
相手は幾度かエージェント達と剣を交わえた愚神ヴォジャッグだ。
震える体を抑える。
「……不安、でも、信じる」
潮を含んだ風が静華の頬を撫でる。
「ヴォジャッグ撃退に向かう!」
冥人の合図と共にエージェント達は闇色にそまりつつある海の上をALブーツで走りだした。
勇敢な突撃者よ。
無謀は突撃とならん事を……
解説
【はじめに】
こちらは藤たくみMSのシナリオ『【東嵐】ラストスタンドヒーロー』と相互に影響を及ぼし得ますが、処理上は独立したシナリオとしてプレイングを取り扱います。
他のシナリオ参加者との連携は無効となりますのでご注意ください。
【目的】
ヴォジャックの撃退
【状況】
小笠原諸島沖、日中。
最初の交戦地点は大小の岩礁が点在する浅瀬。
前方は島々、後方にH.O.P.E.船団。
霧のドロップゾーンにより視界悪し。
もう一方の状況次第ではヴォジャッグに援軍が現れます。
【敵情報】
・ヴォジャッグ(水上バイクに騎乗)
トリブヌス級と想定。
筋骨隆々の大男。武器は斧。モヒカンヘッドが自慢。
物理特化のパワーファイター型。
ライヴスを吹き込み魔改造した水上バイクに乗っており、凄まじい機動力を有する。
(PL情報:バイクが破壊された場合、1~2ターン消費してバイクを復活させる)
・ロードキラー
パッシブ。
バイクによる暴走移動。ヴォジャッグが移動するスクエア上の対象に攻撃判定が発生すると共に、命中した対象を1d4スクエア後退させる。
・クリメイトダート
アクティブ。
広範囲への火炎攻撃。命中対象へ減退(2)付与。
・アックスキッス
アクティブ。
スクエアを貫通する直線攻撃。攻撃判定を二度行う。
・グラップルボム
パッシブ。
「クリメイトダート」以外の攻撃・スキルが命中時、命中した対象を中心とした範囲(1)内の対象(ヴォジャッグ以外)へ2d6ダメージ。また、回避を行う対象に回避時ペナルティを付与。
【冥人】
静華が後方から援護射撃。
戦況次第では冥人で前衛に出ます。
指示があればそちらを優先に従います。
【その他】
・海上戦につきALブーツ必須
・重体・死亡の可能性あり
※今回の霧のドロップゾーンは人間に対する支配が不完全です。支配されないものとお考えください。
マスターより
紅玉こと玉ちゃんです。
こんな大きなシナリオを書くことになりました。
覚悟して参加して下さい。
皆さんの参加をお待ちしております。
そして、参加して出立する皆さんご武運を。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/04/05 21:19
参加者
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相談卓
最終発言2016/03/25 21:54:47 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/22 12:04:59