本部
学生時代のたてこもり事件
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/12/17 19:00
- 完成予定
- 2015/12/26 19:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2015/12/17 18:54:01 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/12/14 21:19:41
オープニング
●高校生の頃の事件
「なかに入れて、なかに入れてよぉ!!」
友人の声が、教室のドアの外から聞こえてきた。
男子生徒たちは、ミカが教室に入らないように必死にドアを押さえている。いや、正確には、ミカと従魔をなかに入れないようにだ。放課後に突如現れた従魔によって、平和だった学校は一変した。今はもう、生徒たちは従魔から逃げるのに必死だった。私たち五人は、必死になって教室にたて籠ったのだ。ミカを追い出して。
「おまえ、リンカーになったんだろ! なら、戦えよ!!」
男子生徒が叫ぶ。教室の隅に避難していた女子生徒も震えながら、無言で頷いていた。教室の外には、従魔が五体もいる。私たちには、まだ気が付いていない。けれども時間の問題だ。
「お願い……トモちゃん開けて。お願いだから、私は戦ったことなんてないの、リンカーになったのだって昨日のことだし、なにをやったらいいのか分からないの!」
ミカの声に、私は答えられなかった。
一番の親友なのに、力ずくでドアをこじ開けようとはしないミカの優しさに甘えていた。ミカが従魔を倒してくれるんじゃないだろうか、と甘い期待をしていた。やがて、あきらめたようにミカはもう何も言わなくなった。
――その後、HOPEのリンカーが到着して私たちは助けられた。
唯一の犠牲者は、たった一人で戦うことになったミカだけだった。
●ずっとこの時を待っていた
年末に開かれた、同窓会。
大人になった私は、口紅を引いて元高校生たちと再会していた。ミカを教室から締め出して、彼女の優しさに甘えて、私と一緒にミカを殺したヤツラだ。
――絶対に許さない。
私も皆も……。
私は、ホテルのパーティー会場で司会の子からマイクをひったくった。
『さぁ、復讐の始まりよ』
合図とともに、今日のために貸しをたっぷりと作っておいたヴィランズが突入した。スーツ姿に日本刀のそろいの姿が、静かにだが荒々しい雰囲気をかもしだしている。
私自身もHOPEより盗んでいたAGWをバックのなかから取り出す。小さな拳銃だけれども、威力だけは百点満点なものだ。
「また、自分たちは助かろうなんて考えて逃げてごらんなさい。私は、この建物ごとあなたたちを破壊してしまうわよ」
すでにホテル内のいたるところに時限爆弾はセットさせてある。あとは、HOPEがきて一般人を避難させた頃合いでスイッチを押せばいい。それと、あの時の五人以外も理由をつけて解放しなければ。私が復讐するのは、あくまで私自身と五人だけ。
そのとき、私はあることに気がついた。
一人たりない!
ミカが入らないようにドアを押さえていた、男子生徒だった男が居ない。
●人質交換
「たっ、助けてくれ!」
男は、ホテルの外でHOPEに連絡を入れていた。トモがヴィランズを連れてパーティー会場を占拠する前に彼はトイレに行っており、ぎりぎりのところで立てこもりに巻き込まれずに助かったのである。
「同級生の一人……たしかHOPEのリンカーになった奴が、同窓会で元同級生を人質にとってたてこもっている。あいつ、爆弾をホテルにしかけたとか言っていたぞ。ぜったいに、あいつはあの事件の復讐しているんだ。俺が、今度は狙われる。お願いだ、助けてくれ!」
「落ちついてください。ホテルの住所とあなたのお名前を教えてください。すぐにリンカーを派遣します」
受付嬢は男―福田ナオキからの電話を切った。そして、隣の同僚が青い顔をしていることに気がついた。
「今、HOPEに所属している国東トモから連絡があったの。ホテルの一室を占拠して、たてこもっているって。それで、そこから逃げた福田ナオキの身柄とパーティー会場にいる十人の身柄を交換する……。十五時までにナオキの身柄を渡さないと、ホテルを爆破するって」
解説
・トモおよびヴィランズの身柄の拘束
・爆弾の解除
・一般客の避難
ホテル……十三階建の有名ホテル。多数の一般客がいる。
作りは……
一階――ラウンジ
二階――トモがたてこもっているパーティー会場
三階以上――客室
パーティー会場――窓会が開かれていた会場。本来は結婚披露宴などに使われる、会場。
(PL情報――爆弾は二階のパーティー会場付近に四つ設置されており、ヴィランに守られている。そのうち、一つはトモが自分で持っている。一般人が避難し十人の人質がホテルの外に出ない限りは、トモは爆弾を起動させない。だが、トモの作戦が失敗すると自殺しようとする)
トモ……命中適正・ソフィスビショップ。女性。ミカを身捨てて生き残ったことを後悔している。五年前からリンカーになり、秘密裏に準備を進めてきた。拳銃型のAGWを所持している。パーティー会場からは出てこない。
ヴィランズ……十人。トモが罪を見逃す形で恩を売ってきた組織の人間たち。義理がたい闇組織に属していたヴィランであり、トモに恩義を感じている。全員が日本刀型の武器を持ち、近距離での攻撃が得意。戦闘経験豊富な玄人。三人が爆弾を見張り、四人がパーティー会場にいる。二人はフロア内を移動しながら、警戒している。一人は、人質の引き渡し役をしている。
福田ナオキ……ホテルの外で保護している。人質交換の件はすでに伝えており、強く拒否している。
人質……十四人。事件に無関係だった十人が、人質交換される予定。ミカを見捨てた五人は、ミカの事件に関して罪悪感は持っているが事件の真相を話すことはなかった。
ミカ……過去の事件によって死亡。英雄とは契約していたものの、HOPEの所属ではない。
マスターより
こんにちは、落花生です。
今回は年末年始の復讐劇です。
新しい年を迎えるためにも、古い恨みは脱ぎ捨てたいものです。
リプレイ公開中 納品日時 2015/12/21 22:38
参加者
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相談卓
最終発言2015/12/17 18:54:01 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/12/14 21:19:41