本部
ワン・モア・キリング
- 形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/12/08 22:00
- 完成予定
- 2015/12/17 22:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2015/12/08 19:59:18 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/12/04 20:00:22
オープニング
●彼らは駆け出していき
「ここまで来れば、大丈夫だ。すぐに、H.O.P.E.へ連絡を。周辺の住民も避難させなければ、犠牲が大きくなる!」
彼は、皆へそう言った。
だが、その言葉に嫌な予感を感じた同期の男が問いかける。
「連絡って……サム、君はどうするつもりだ」
「まだ取り残されている人がいる。たった1人で彼らを倒すことは出来ないが、1人でも多くの者を救うことは出来る」
「無茶だ! 君は確かにエージェントだ、だが、君が死ぬかもしれないリスクを1人で背負う必要はない!」
そう、サムと呼ばれた彼はH.O.P.E.所属のエージェントでもある。
今日は、本業と彼が言う研究者としての仕事で、キリング・フィールドのひとつへチームを組んでやってきていた。
だが、何の因果か、そこへ愚神達が現れた。
サムは彼の英雄とすぐに共鳴したが、1人で倒せるような相手ではない。
チーム全員を逃すことを優先に、彼は皆を守りながらここまでやってきた。
だが、そのキリング・フィールドにいたのは、自分達だけではない。
慰霊塔で祈りを捧げる行程を持った、ツアーの観光客がいたのだ。
チームは慰霊塔から少し離れた場所にいた為に逃げられたが、彼らは逃げ遅れている。
サムは1人でも多く救いたいと言うが、能力者ではない同期の男もそれがどれ程無謀で、リスクある行為であるかは理解している。
「エージェント到着までに手遅れが発生するかもしれない。彼らが死んでいい理由などない。しない後悔より、した後悔がいい。……彼らにだって、旅行を楽しんでおいでと送り出してくれている人がいるだろう?」
「僕達がそう言う君を送り出し、君がした後悔を喜ぶと思っているのか!」
「大丈夫だ、危なくなったらすぐに戻ってくる。……お前、奥さんが身篭ってるんだから無理するなよ!」
サムは軽口を叩いて、走り出した。
「戻れ、戻れサム!! 止めろ、アイリン!! 聞こえてるんだろ!?」
けれど、『彼ら』は振り返らず走っていく。
急いでH.O.P.E.へ通報し、彼は叫んだ。
「サムを、アイリンを絶対に連れ戻してくれ。俺の妻はあいつの妹なんだ。英雄のアイリンは妻とは親友で……。もうすぐ叔父さんになるあいつを、それを喜ぶアイリンを、何としても取り戻してくれ。あんな気のいい奴らが死んでいい筈なんかないんだ」
頼む。
軋むのではと思う程握り締められた携帯電話の先、H.O.P.E.の職員は男を裏切らない答えを返した。
付近の支部にエージェントが研修に訪れており、すぐに向かわせる。
帰ってきたら、無謀なことをした彼を叱る為にどうか自分の命を守る最善の行動をしてほしい。
その言葉に頷き、祈るように手を組んだ。
「サム、アイリン……帰って来い……!」
●蘇るキリング・フィールド
『あなた』達は、緊張の面持ちで資料を捲っていた。
支部での研修中緊急事態として下された任務は、極めて緊急度が高い。現場へ向かうまでに資料を読み込む必要があるが、その現場に向かう時間さえも今は一刻も早くと思う。
この瞬間にも、人の命が失われているかもしれないから。
カンボジアには、かつて強制収容所というものが幾つもあった。
強制収容は思想改造の名目だったらしいが、実際は拷問の末処刑されており、強制収容所からの生還者は一握り……最も過酷な収容所では2万人収容されても8人のみであったという話もある。
カンボジア各地にある、その処刑場跡はキリング・フィールドと俗に呼ばれ、慰霊塔も建てられているらしい。
そのキリング・フィールドのひとつが愚神達に襲われ、後にドロップゾーンになったことが確認されている。
今も正確な犠牲者の数が判明していない状態である為、それらの調査を行っていた研究者チームの中にたまたまエージェントがおり、研究者チームを何とか逃したものの、観光客が取り残された。
すぐさま現地の愚神を討伐すべく、『あなた』達が向かっているのだ。
居合わせたエージェントは任務ではなく、研究者の1人として訪れていたこともあり、自分だけでは研究者チームを守るのが精一杯という状態らしかったが、研究者チームを安全圏まで逃した後、H.O.P.E.への通報を依頼し、1人でも多くの観光客を救うべく引き返したとのこと。
だが、戻ってこないとのことで、それが『あなた』達の嫌な予感を募らせる。
「……今は、現地に到着し、任務を遂行することを考えましょう」
エージェント達が最悪の事態を過ぎらせる中、夜神十架(az0014hero001)を安心させるように手を握る剣崎高音(az0014)が静かに呟く。
そこで、再び虐殺を繰り返させてはならない。
通報を受けた職員からも、通報者がそのエージェントの身内であり、絶対に助けて欲しいと懇願している事情を話しており、悲劇が連鎖しないことを願って動くしかない。
もうすぐ、移動車両で近づけるギリギリの場所へ到着する。
『あなた』達は、まだ目にしていない。
そこに、複数の愚神だけでなく、邪英化してしまったエージェント、サム・タオがいる事実を。
解説
●目的
・敵撃破
・邪英化エージェントの回収
・人々の救出
●現地情報
・快晴
・慰霊塔周辺は芝生、遮蔽物は慰霊塔以外ない。
・周辺区域の一般市民は避難済。
●敵情報(PL情報)
・ケントゥリオ級愚神クロホーム
壮年の男性型愚神。ゾーンルーラー。
無口無表情の殺人狂。
バランス型で頭脳派。
剣、銃を状況に応じて使い分ける他、2枚のシルバーシールド相当の盾を出現させ、自分と指定した対象の身を自動的に守らせる能力(効果時間30ラウンド)と1ラウンドに同じ対象へ3連続攻撃を行う能力を持つ。
・デクリオ級愚神コンラハ
壮年の男性型愚神。クロホームと同じ容姿をしている。
無口無表情の殺人狂。
バランス型。
剣、銃を状況に応じて使い分ける他、2枚のアスピス相当の盾を出現させ、自分と指定した対象の身を自動的に守らせる能力(効果時間15ラウンド)と1ラウンドに同じ対象へ2連続攻撃を行う能力を持つ。
・ミーレス級従魔ジャルンx10
4人のバラバラ死体をちぐはぐにくっつけた姿。
二足歩行をするものもいれば、四足でしか歩行出来ないものもいる。
物理攻撃のみで戦闘能力は低い。
初めて目にした際特殊抵抗判定に失敗すると、BS狼狽付与。
・邪英化エージェント
30代男性能力者サム・タオと20代女性英雄アイリン。
共鳴化時はアイリンの姿。
バトルメディックでケアレイ・クリアレイ使用可能。
戦闘時後衛、弓の援護射撃を行う。
●NPC情報
・剣崎高音、夜神十架
指示がなければ一般人の生存確認。
・添乗員・観光客
20名程。意識不明だが全員生存。
●注意・補足事項
・敵は慰霊塔付近にいます。
・H.O.P.E.からの優先順位指示は、回収・保護>討伐です。邪英化したサムも生存回収最優先、万が一邪英化していても討伐は最後の手段と厳命が出ています。
・サム達の容姿は資料で確認済、ドロップゾーン突入前に共鳴します。
・緊急任務につき装備しているアイテムのみの判定となります。(一般品持込不可)
マスターより
こんにちは、真名木風由です。
今回は、ちょっと多めの敵と邪英化してしまったエージェントを回収するシナリオとなります。
やることも多いことより、連係しないと目的達成が難しくなりますので、役割分担をしっかりし、話し合った上で臨まれてください。
連携が取れていない場合、そこを狙われることもありますので十分ご注意を。
無事に任務を達成されますよう。
それでは、お待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2015/12/16 04:54
参加者
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相談卓
最終発言2015/12/08 19:59:18 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/12/04 20:00:22