リンクブレイブ

【死と乙女】シェオルの背後にゲヘナが形を以て顕現する。その様相は宛ら死神に憑かれた聖女が如く。 主体はシェオルが有し、武器の類をはじめとする攻性の戦闘行動はゲヘナが担う。 無論、これをして個々別々に行動が出来ると言う事ではなく、単に攻撃に分類される行動にシェオルが適さないが為の役割分担に過ぎず、二人で一つの共有は共鳴の例に漏れるものではない。 共鳴の発現としては歪だが、そもそもこうした発現はシェオルの《救済者》と言う在り方に由来する。 心の奥底に抱く救済願望が、無意識から戦闘行動を排斥しているのである。 然もそれをしてゲヘナが咎める所か認めている事が拍車をかけている。 「無感の聖女よ、汝が地獄の救済を謳うが良い！」 救いたがりの聖女は何れその望みの内に燃え尽きるだろう、然しそれが何だと言う。その歪みこそが美しいのだと喝采する。 真実救済が必要なのは一体誰か…嗚呼、いと高き救いの奇蹟よ、救済者に祝福を！