本部

決闘は暗黒の中で

にくまんあんまん

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
5人 / 4~6人
英雄
5人 / 0~6人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2015/11/13 22:39

掲示板

オープニング

●11月X日 HOPE本部 1F 食堂
「闇鍋、やらない?」
 春の陽気に包まれた、とある休日。
 昼飯時を少し過ぎたことで空いてきたそこで、彼女——能力者・礼元堂深澪はふと思いついたように提案した。
 唐突に、脈絡も何も全くなく、今の言葉。彼女と昼食を共にしていた面子は、思わずそのまま沈黙を貫いてしまっていた。
「その目を見れば言いたいことは分かるよ?」
 うんうん、と腕を組みながら一人うなずくが、
「でも考えてみてよ。英雄や他の能力者と共に鍋を囲む、なんて経験は唯一無二のものになりそうでしょ?」
 内の一人が口を開きかけた瞬間、それを制するように早口で並び立てた。
「それにさ、この世の食事情にまだ疎い存在が闇鍋をやったら、とっても面白くなりそうじゃない?」
 先ほどまでの真面目な提案から一転、悪戯っぽい笑みを浮かべながらそう告げた。
「食材は一人一品ずつ持ち寄り。能力者で一品、英雄で一品。そんな感じでどう?」
 ぱらっ、と懐からメモ帳を取り出しながら並べ立てるところからして、かなり入念に計画していたらしい。
「この世界で生きているんだし、英雄にも多少の知識はあるよね。だから、何を持ち寄るかは相談禁止。闇鍋の意味くらいは教えないと面白くないかな」
 そして、パタンとメモ帳を閉じて、
「それじゃ、興味がある人は手を挙げて?」
 ニィ、と礼元堂深澪はほくそえんだ。

●11月Y日 M町 とあるアパートの一室
『ごめん! 急に仕事が入っちゃって、行けなくなっちゃった!』
 数時間後。
 礼元堂深澪の提案に乗った能力者と英雄たちは、礼元堂深澪が鍵を開けておいたアパートの中に居た。
 部屋の主の不在を訝しんでいる時に古臭い音を奏でた固定電話に一人が出ると、もしもしの四文字もなく今の言葉。
 その声色からは焦りやら怒りやら何やら、尋常じゃない雰囲気が漂ってくる。そして、その後ろからは騒々しい複数の声も。
『いつ終わるかがまだ分からないし、先にみんなでやってて!』
 HOPEに所属している彼ら彼女らには分かる。
 彼女がこれから、愚神との戦闘へと向かうのだと。
『持ってきた食材が足りなかったら、冷蔵庫の中のものなら使って良いから! でもあんまり汚さないでね!』
 返事も待たず、彼女は通話を一方的に切る。
 ちゃんっ、と。またもや古臭い音を立てながら受話器を置くと、後に広がるのは沈黙。
 しかし、何もしないでいた訳ではなかった。
「キムチ、柴漬け、奈良漬け、スルメ、バター、牛乳、各種缶詰、こんにゃく。そんなところか……」
 一人が冷蔵庫の中を確認し、入っていたものを確認する。
 鍋に入れるものなのかどうかが不明なものもあるが、ある意味では闇鍋らしいラインナップと言えなくもない。
 それの確認を終えた各自が、自分が持っていた食材を鞄から取り出す。
 誰かが鍋に水を注ぐ。
 誰かがコンロを出す。
 誰かが火を点火する。
 そして、戦いの火蓋が切って落とされ、明かりも落ちた。

解説

「一人一品」「自分一人で食材を考える(英雄も同様に)」を守ってさえいれば何を持ってきてもOKですが、それを自分も食べることは忘れないでいてください。
ですが「美味しいものを食べたい」と「闇鍋らしくふざけたい」のどちらを優先するかはあなた(及び、あなたの英雄)次第です。もちろん、他の人が同じ方針とは限りませんし、あなたとあなたの英雄の方針が同じという保証もありません。
食品として食べられないものを入れても良いですが、あくまでも自己責任ということで。

また「食材の相談」は禁止ですが、食材以外の相談は特に禁止していません。作戦掲示板での相談も禁止していません。
あくまでもPC同士の相談はしていないものと扱うのでご注意ください。
「PLとしては相手が持ってくる食材を知っているけれども、PCとしては知らない」という状況はOKです。

リプレイ

「――ふっふっふ、煮えたようだぜ。完成だ」
 くじで順番を決めてから鍋を囲み、具材を投入してから暫くして。取り箸を置く音を小さく立てながら、カトレヤ シェーン(aa0218)は嬉しそうな声を暗闇に響かせた。
 コンロの火が周囲を照らすが、それは手元しか照らせない。よって具材の煮え具合も正確には把握できないが、焦げないように取り箸を操っていれば固すぎる品が無いことは分かった。
「それじゃあ、今から実食と行くかな」
「あっ、待って下さいます? 入れ忘れがありました」
 箸を取りながらそう言うカトレヤを制止する声。壬生屋 紗夜(aa1508)は申し訳なさそうに言いながら、鍋の中に何かを入れる。
「他には居ないか?」
「おっと、俺も忘れていたでござる。高価な物故、使わぬのも勿体なくてな」
 ふと気付いたように宍影(aa1166hero001)が声を上げ、またもや何かが鍋に入る音。
「もう良いか?」
「おぬし、早く食いたいとウズウズしておるのう」
 王 紅花(aa0218hero001)がニヤニヤと笑い、
『胃薬の用意があるから、欲しくなったら声をかけてくれ』
「それじゃ下さいなー」
 緋褪(aa0646hero001)のそんな提案に來燈澄 真赭(aa0646)が乗った頃。一番手のカトレヤがおたまで一品をすくい上げ、自らの皿に入れた。
「そんじゃ、頂きます」
 そして、恐る恐る箸を当てたら崩れたそれを口に運んで咀嚼し、
「木綿豆腐か、ラッキーだぜ。しかし、誰がカレーを入れたんだ?」
 出てきた感想は、まともな品を口にできた事への安堵だった。
「その豆腐は俺のだね。汁はおかしくなってないみたいで安心だ」
「カレーを入れたのは私です」
 それに続くのは、三傘 光司(aa0154)と紗夜。光司の声には広範囲に被害を与える物が入っていない安心と、安全牌が一つ消えた不安の二つが入り混じっていた。
『大丈夫だよ、光司なら私の大好物をゲットできるから安全だよ!』
「その根拠のない自信は何処から来るんだよ、いそみさんや」
 それに気付いた松葉 いそみ(aa0154hero001)が茶化すように声をかけ、光司がそれに呆れている間も闇鍋は進行する。
 二番手である骸 麟(aa1166)が鍋から一品を皿に入れて口に運ぶと、
「んだコレ。油揚げと餅と高野豆腐? あぁ、巾着か。普通に美味いじゃんか」
『お、私のを引いたのは骸か。美味かったなら何よりだ』
 麟が拍子抜けしたように言葉を漏らすと、緋褪が嬉しそうな声でそう呟く。
「しかし、これはこれで考え物だな。幸運を鍛えられても、胆力や体力は鍛えられなさそうだ」
「『「「胆力?」」』」
『「「「体力?」」」』
 麟の発言に疑問を抱き、その空間に緊張が走る。
「独り言だ。次に移ってくれて構わない」
 ここが明かりに照らされた部屋なら、二人の表情が判断基準になっただろう。
 ここが鍋と火の音がしない部屋なら、足りない声が判断基準になっただろう。
『まぁ良かろう。次は私の番だな』
 しかしそれも叶わず、闇鍋は進行する。
 リアクションが一通り済んだことを確認したヘルマン アンダーヒル(aa1508hero001)が鍋の中の一品を確保し、
『む。おじやか』
 臆しもせず口へ運んだヘルマンの第一声は、意外そうでありながら楽しそうな感想。
『しかし米だけでは無いな。ハンバーグと卵。これらは誰の具材だ?』
 続く第二声は戦闘の最中のように重い、僅かなヒントから正体を探りながらの発言。
『それ私が入れたロコモコ丼の具だね、全部!』
 ――に反応したのは、正反対に底抜けに明るい声を伴ったいそみだった。
「なんかボチャボチャ聞こえるな、とか思ってたけど、いそみはそんな物を入れてたのか」
『良いじゃん。一品だよ、丼だし』
「ルールの穴を突くなって」
『……次は私だな。では、いざ』
 自らの額を押さえる光司と、出し抜いたとばかりに笑ういそみ。そんな二人の会話に終わりが見えないと悟った緋褪は、鍋から皿に何かを装って一口。
『へぇ、キノコか。日本の鍋らしくて良いじゃないか』
「「ッ!」」
 瞬間。十人中二人の雰囲気が変わった。
 だが、残りの八人も伊達ではない。一歩間違えば死すらありえる日々を生きてきたからか、誰の気配が真っ先に変わったのか肌で分かった。
「宍影殿。お主、何を入れた?」
 ここまでの平和な闇鍋パーティには不釣り合いな、警戒心に満ちた声色で紅花が沈黙を破る。
「何を、と申すか。俺が入れたのは茸の盛り合わせでござる」
「骸一族の闇鍋は訓練の一環。椎茸、布袋しめじ、舞茸、毒つる茸、月夜茸、松茸。六種の茸が投入されているが、内の一つはよく似た毒茸にすり替えてあるんだ」
 宍影に続いて口を開いたのは麟。
「どれも骸の隠れ里で採取された天然、有機の見事な品でござるよ」
 誇らしげに語る宍影ではあるが、他の八名はそれどころではなかった。
 四番手までは普通の鍋料理の具と呼べる物ばかりが出てきたが、ここに来て現れた生命の危機。リンクすれば命に別条は無いが、毒と聞きながらも躊躇せずに口にできるほど飢えてもいない。
「緋褪さん、大丈夫ですか?」
 誰もが口を開きたかったが、開けなかった。そんな状況を打開したのは、声を震わせる紗夜。
『何、が?』
「さっき挙げられた六種の内、二種はすり替えるまでも無く毒キノ――」
『真赭ッ! 頼む、リンクしてくれ!』
「流石に、これは胃薬でもどうにもならなさそうよねぇ」
 真赭ののんびりとした口調に若干の焦りが見えた瞬間、暗闇の中で姿が変化する。だが、直後に二人の姿は元のまま元の位置に戻っていた。
「そこでリンクは情けのうござるよ」
『……次、頼む』
「次、ってうちよね? 忙しい忙しい」
 挑発に反論もできず、緋褪は次の番を促す。それに導かれた真赭は疲労(主な理由は心労だろう)に染まった声を返しつつ一品を取り出すと、
「あら」
 疲弊から一変。意外そうな、嫌そうな、焦りが混じったような声が発せられた。
『どうした、二人揃ってキノコでも引き当てたか』
「そうでは無くてねぇ、」
 未だ警戒心を解かないヘルマンが探りを入れるが、想定していた答えは帰ってこない。
「うち、うちが入れた具材を取っちゃったのよね」
 果たして、苦笑いと共に出てきたのはそんな告白だった。
「真赭さんは自分が食べられないほど危険な物を入れていたのですか?」
 先の毒キノコの例があったからか、紗夜が疑るような声色で尋ねる。
「鰯のツミレ自体は好きなんだけど、アフターデスソースは苦手で」
「……なるほど」
 が、人体への影響が無さそうと判断すると同時にその声色は平常運転へと戻る。
「んな物が得意な奴なんて居ねぇぜ」
「ふむ。中々に面白そうでござるな。まだ残っていれば良いのだが」
『私ならば、牛乳や胃薬などに頼らずとも完食できただろうにッ!』
「何で二人が悔しそうなのかが分からねぇぜ」
 カトレヤが宍影とヘルマンにツッコミを入れるが、二人は心底悔しそうなまま。
「こんなこともあろうかと、うちは用意してたのよねぇ」
 真赭がそう言うと同時にゴソゴソと物音。次いでコポコポと注ぐ音。再びゴソゴソと物音。それらが止んだ後に小さい悲鳴と共に、
「……次、どうぞ、」
 酷く辛そうな真赭の声が響いた。
「次は我じゃな。……ところで真赭よ、おぬしは今、何をしておった?」
「最初に冷蔵庫の中から拝借しておいた牛乳で流し込んでいました」
「なるほどのう。では、参るのじゃー!」
 先の異音の正体を掴んだ紅花は満足げに叫びながら、ガッと勢い良く一品を取り出す。
「おぉー! これはメロンパン! 我も我の具を引けたのじゃ! これで安心でき――」
 テンションを急上昇させながらそれを口に運んだ。
「るっ!?」
 直後、ゲッホゲッホと咳き込む音。
「我の好物がっ、ここまでのグチャグチャに、変貌していようとは……!」
 大事な存在に裏切られたような気分を味わった紅花は、耐え忍ぶように皿の中身を減らしていき、
「おおっ、恐ろしい、恐ろしいのじゃ。メロンパンをこんな姿に変えるとは……。こ、これが、闇鍋!?」
 完食後、この世の地獄を見たような声色に乗せてそう呟いた。
「闇鍋は関係ないぜ。……うし。次の人、頼むぜ」
「ねっ、労ってはくれんのか!?」
「そりゃあ、グチャグチャになってたのは自業自得だからな、仕方ないぜ」
「次、となると俺でござるな」
 紅花のテンションの浮き沈みを微笑ましく見守っていた者達が一変、再び警戒に満ちた表情に切り替わる。
「さて。俺は何を取るのでござろうか、っと。……なるほど、」
 それを気にも留めずに一品を皿に入れた宍影は、躊躇することなくそれを租借する。
「椎茸、布袋しめじ。そして舞茸――に見せかけた毒茸でござるな」
「どうして宍影さんはそんなに落ち着いていられるのでしょうか?」
「骸一族は幼少の頃より服毒訓練をしておりますからな」
 人体への影響は慣れではどうにかできないだろう、と思って質問した紗夜だったが、その考えはたやすく打ち砕かれる。
「――完食でござる。それでは次でござるな」
『よーっし、私だねーっ! YAっMIっNAVEっ! YAっMIっNAVEっ!』
 暫くして、宍影は隣に座るいそみの肩を叩いて続行を促した。
「いそみさんはさっきまでのアレコレを見ていたのによくそこまではしゃげるねぇ」
 自分の英雄を諌める光司の声色はどう聞いても戦闘中に
『大丈夫だって! ちゃんと美味しそうな物も入ってるし!』
「それが残ってるかは分からないから心配してるんだけどね」
 なんてやりとりの最中に盛り付けを終えたいそみは、まだ熱い具に息を吹きかけつつ口へ運び、
『……?』
 頭上に疑問符も浮かべた。
『なんかさっぱりしてるし、鶏肉? でも、それにしては味が薄いし』
『それは蛇肉だ』
『あーっ、なるほど蛇肉かーっ! どうりで食べた覚えが無いん、え?』
 ぴたり。
 跳ねるような声が停止し、さっきまでとはまた違う類の緊張感が宿る。すぐさま危険物と判断できる訳でもない未知の品に対し、どう反応すれば良いのか。それを見極めるための空気に変わる。
『猪や兎が望ましかったのだが、こやつも中々に大物だったぞ』
『どこで買ったの、蛇肉なんて凄い物』
『どこで狩ったか、だと? 己の狩場がどこであるか、は他言無用。命を奪い合うような真似はしたくないのでな』
『え?』
『ぬ?』
「会話が噛み合ってない気がしますね」
 紗夜の呟きに周りの数人が頷くがそこは暗闇。気付かれないままにいそみは頭を捻るが、
『よく分からないけど、美味しかったから大丈夫。次、光司だったよね』
「あぁ。後は誰のが残ってるんだっけな、っと」
 どうでも良さそうに笑い飛ばし、隣に居るパートナーに声をかける。それを受けた光司は選んだ品を恐る恐る口に近付け、小さく小さく齧り、
「大根だ!」
 ここまでで一番嬉しそうな、感動しているとも表せる声を上げた。
「順番が遅くて良かった、汁が綺麗で良かった、ノーリスクな具が残ってて良かったッ!」
「大根がそこまで歓迎されるとは思ってなかったぜ」
「ありがとうカトレヤさん!」
「その様子だともう食べ終わってますよね。次、良いですか?」
「あ、どうぞ」
 感激のあまり声が大きくなる光司を制止しつつ、紗夜がおたまを鍋に入れる。
『しかし、残っているのはサヨ自身が投入した品ではないのか?』
「カトレヤの番の時、カレーを投入したのが紗夜ってバレてたよな?」
 ヘルマンと麟の言葉を聞いて、周りから上がるのは驚いたような声。
「えぇ。そのまま食べさせるため、辛口のカレールーを開始直前に幾つか入れたのですが、」
 そこで言葉を一度切り、紗夜は自分の皿に入れた――正確に言えば注いだ――カレーを飲み干して、
「ただのカレー鍋になってしまいました」
 ぷはっ、と満足げに息を漏らした。
「……良し、窓を開けろ! 換気だ換気。空気を入れ替えるぜ」
 ぱんっ、と手を打ち鳴らし閉会を告げ、カトレヤが立ち上がって電気を点ける。
「汁をヤバくする物を誰も持って来なかったのは良識だよね、正に立つ鳥後を濁さず」
「ドキドキして楽しかったが、食べるなら普通の鍋が良いのう」
 久々の明かりに目を細める者もすぐに慣れ、ガヤガヤと感想を語り始める。
「おい、最後に後片付けが残っ――」
「ごっめーん、もう終わっちゃったみたいだねー」
 バンッ! と。慌ただしく扉を開き、礼元堂深澪(az0016)とアラン・ブロイズ(az0016hero001)が部屋に入ってきた。
「折角だし、鍋の中に残ってるの食べちゃって良い?」
「別に良いが、後はもう汁だけだぜ?」
「良ーよ良ーよ、底に沈んでる具とかあるだろうし。あ、あった。え、何これ?」
 光司が被害の少なかった皿を差し出すと、深澪は間髪入れずに鍋から一品を取って持ち上げた。
『それは蛇の頭部だ』
 眼孔から紫の液体を垂らし、口からはカレーが滴る。そんな代物が鍋から出てきた様は、控えめに表現してもホラーそのものだった。
「ッ!?」
『そこまで喜ぶ様を見られたなら、私も大物を狩った甲斐があるというものよ』
「あらあら、うちの食紅が溜まっちゃってたのね」
『頭ごと買ったの!? っていうかなんで頭も入れちゃったの!?』
『む。この国では頭部を丸ごと入れておけば『おかしらつき』と呼ばれ尊ばれるのではないのか?』
「要らぬと言うのなら俺が食しても良いでござるか?」
「オレも引き受けられるけど、おまえはどうしたいんだ?」
「既に明るくなっているとは言えこれは闇鍋。一度取った品は自力で食するべきではないかの?」
「冷蔵庫の中の何かでやり直しても良いんだぜ!?」
「食べるよ、食べるけど毒蛇とかじゃないよねーっ!?」
『もう毒は嫌だぁ!』
「カレーならまだ残っているから、そちらにしても良いのではないでしょうか」
 と、鍋の底に潜んでいた恐怖に大半が慌てている間。
「……」
 荷物置き場から一つのカメラを取り出した光司はそれを構える。
「おーい、ちょっと注目、」
 声をかけると騒ぎも一時的に収まり、全員が光司の方を向いた。
 そして、
「はい、チーズ」
 生まれた一瞬の隙を利用して、ぱしゃり。
 急に撮ったのでブレブレではあるものの、楽しそうな面々の姿がそこに記録された。

結果

シナリオ成功度 大成功

MVP一覧

重体一覧

参加者

  • シャークハンター
    三傘 光司aa0154
    人間|21才|男性|命中
  • トーチャー
    松葉 いそみaa0154hero001
    英雄|12才|女性|ジャ
  • エンプレス・ルージュ
    カトレヤ シェーンaa0218
    機械|27才|女性|生命
  • 暁光の鷹
    王 紅花aa0218hero001
    英雄|27才|女性|バト
  • もふもふの求道者
    來燈澄 真赭aa0646
    人間|16才|女性|攻撃
  • 罪深きモフモフ
    緋褪aa0646hero001
    英雄|24才|男性|シャド
  • 捕獲せし者
    骸 麟aa1166
    人間|19才|女性|回避
  • 迷名マスター
    宍影aa1166hero001
    英雄|40才|男性|シャド
  • ヘイジーキラー
    壬生屋 紗夜aa1508
    人間|17才|女性|命中
  • エージェント
    ヘルマン アンダーヒルaa1508hero001
    英雄|27才|男性|ドレ
前に戻る
ページトップへ戻る