本部

誰が英雄だ

鳴海

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~12人
英雄
10人 / 0~12人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2017/11/21 09:30

掲示板

オープニング

● 勇者パーティー現る
 とある任務に就いていたリンカーたちの部隊が壊滅したという知らせが舞い込んできた。
 八人でとあるデクリオ級愚神を刈る任務に就いていたのだが。
 突如として彼らの通信が途絶えたのである。
 目標としている愚神を刈ることはできたのになぜ。
 そういぶかしみながらもH.O.P.E.上層部は調査としてリンカーを送り込んだ。
 戦場はとある海岸、砂浜が広がる見晴らしのいい場所だったのだが。
 その場は荒れ果てていた。
 そしていたるところに血痕や壊れた装備が散乱している。
 救出対象であるリンカーたちの姿はそこになかった。
 そんな戦場跡で君たちは殺気を感じて振り返る。
 その視線の先で紫色のゲートが開いた。
 あれはドロップゾーンの入り口だろうか。
 ぱっくりと口をあけた空間の向こうから二人の人物が現れる。
 その姿は全く人間と変わらなかったものの、纏う異常な空気が愚神であると知らせてきた。
「お前たちが愚神を倒し続けている魔王達か!」
 剣を携えた男が叫んだ。
「あなた達が……ひどい、愚神の命を何だと思ってるの?」
 杖を構えた少女が涙声で訴えかけた。
「お前たちが愚神をころす、殺したせいで。どれだけの愚神が悲しんでるとおもう! 辛い目にあったと思う?」
「あなた達には分からないでしょうね。この私たちの胸の痛みが!」
「お前たちの悪行はここで潰えさせる、そして……」
 次いで二人は武装を構える臨戦態勢のようだった。
「他の魔王達も私たちの手で倒すわ」
「ここで悲劇を終わらせる」

「「さぁ、かかってこい悪党ども」」

 声がかさなりわけもわからないままに戦闘が始まってしまった。
 このまま無抵抗ではやられる。
 君たちは武器を取り対抗するしかなかった。

●愚神をすくう英雄。
『テリア・アーヴァイン』『トュエリナ・エスカッシュ』は二人で一チームの愚神です。
 今回はデクリオ級愚神を二体相手にしていただくことになります。
 彼らは愚神たちの味方で、愚神を殺す皆さんを敵だと認識しています。
 なので、愚神が皆さんを攻撃する理由はこの世界の平和を取り戻すためだと認識していますし、平和を乱す存在は皆さんだと思っています。
 彼らは皆さんを攻め立てることでしょう。
 罪もない命を平気で刈り取って良心がとがめないのか。とか。
 いつまで手を汚し続けるつもりだとか。
 

・『テリア・アーヴァイン』
 テリアは近接戦闘を得意とする戦士と言った風貌です。盾と片手剣。
 背中には大剣を背負っていて。鎧を見に纏った16才くらいの少年です。
 その性格は単純にして実直、正義感溢れる青年で、愚神を殺そうとするリンカーたちに敵意を燃やしています。
 積極的に近接攻撃を挑んでくることでしょう。
 戦闘スタイルによるステータスの変動は若干ありますが、基本的には物理防御、物理攻撃特化のステータスです。
 弱点は命中力の低さです。
 戦闘スキルは単純です。

武装変更
 『大剣』か『片手剣・盾』か『ボウガン』に装備を変更します。
 大剣の射程は1~3SQ程度、片手剣は0~1SQ程度。ボウガンは15~25SQ程度の射程です。 

スプレッドマナ
 魔法が苦手なテリアは霊力の塊をそのままぶつけてきます。
 射程が10SQ伸びる代わりにダメージが固定で5減ります。
 
チェインブレイブ
 自分のテンションで攻撃力を増加する能力です。
 ようは自分の言葉で自分に酔って自分の力を増すのです。
 このスキルは常時発動なので、彼のテンションを下げる方法を考えておくといいかもしれません。
  

・『トュエリナ・エスカッシュ』
 後衛の女性魔法使いです。魔法使いとしてはかなり優秀で攻撃も防御も回復も一人で行います。
 ただし、魔法職の常として撃たれ弱く、物理も魔法もかなりききます。
 彼女はテリアを信奉しており、彼の言葉に頷き信じようとします。
 彼女はスキルのみで戦闘するので、四つのスキルを有しています。
 さらに彼女のみ1ターンで2回行動します。

コールエレメント
 三つの属性魔法を同時に駆使し攻撃します。
 属性とはフレーバーでしかないのですが。三体の対象を距離に関係なく攻撃できる点は強いと言えるでしょう。
 トュエリナの基本的な攻撃です。

ブリング
 自身かテリアの分身を作成します。
 分身は実体がありステータスを持ちますが、この分身でのダメージは全て1になります。
 また、生命力が1で固定なので、ダメージを受けると即座に消滅します。
 分身はトュエリナの集中状態で数が上下し2~4体を生み出します。

デスコーリング
 地面から死霊を沸き立たせ攻撃します。
 この攻撃は回避が難しく、9SQの四角い範囲を攻撃するので使い勝手がいいのですが、全ての回復効果を無効にするBSステータス、宣告を受けます。
 BS回復系のスキルでも回復できず、2ラウンド効果が持続します。
 これを使用した、もしくは使用する予定のラウンドはヒーリングレイを使用できません。

ヒーリングレイ
 対象が攻撃を受ける際に発動、光の柱で包んで対象への攻撃を無効化し、さらに体力を20%回復します。
 このスキルは二回使用できます。

解説

目標 二人の愚神を倒す。
 
 今回は二人一組の愚神を倒していただきます。
 彼ら個体能力としてはデクリオ級でも下位。
 しかし連携によって力を何倍にも引き出しているので油断は禁物です。
 今回の愚神は人形で話も通じそうですが、根本的な価値観が違っているので戦闘をやめさせることはできないでしょう。
 ただ、この状況を詳しくは知っていそうです。

●戦闘フィールド。
 今回は見晴らしのいい砂浜です。
 隠れる場所も狙撃位置もないので遠距離攻撃職には辛いかもしれません。
 また足元が砂なので、足がとられたりするかもです。
 当然海があるのでそれを利用するのもいいかもしれません。

● サブ目標
 サブの目標として状況を確認する……というものを提案します。
 というのも、現状この戦場で何がおきたのかが不明。
 この二人がリンカーたちを倒したのかも不明。
 ドロップゾーンの正体も不明。
 不明なことが多すぎるからです。
 今回のシナリオで手に入れた情報は今後に役立つと思います。

リプレイ

プロローグ

 その敵はリンカーたちを悪だと呼んだ。二人組の愚神たち。
 あまりに逸脱していなく、人間らしい見た目の彼らから発される言葉に、それなりの衝撃を受けるかと思いきやリンカーたちは涼しい表情を崩さない。
――悪党だってよ、さぁつさ?
 『伽羅(aa4496hero001)』は『黒鳶 颯佐(aa4496)』にそう問いかける。
「……ああ、だろうな」
 すると颯佐はそう小さく言葉を返した。
「ハッハ…………《魔王》だってヨォ~、受けるねぇトオイ~」
 『火蛾魅 塵(aa5095)』に至っては平然と聞き流し『人造天使壱拾壱号(aa5095hero001)』の頭をわちゃわちゃと撫でる。
「魔王? 悪党?」
 『朔夜(aa0175hero002)』はむしろ悪役だった頃が長かったのでむしろ懐かしい響きすら感じていた。
「当たらずとも遠からず。好物は人の魂の悪魔だしね♪でも口が悪い人間は嫌いよ。とっ捕まえて拷問してあげる♪」
「……朔夜……英雄にあるまじき問題発言の数々だから自重してね……。」
 『御門 鈴音(aa0175)』がそうため息をつき、そして二人は共鳴『朔夜フォーム~Krampus~』にて愚神を相手取る。
「悪党…………悪党ねぇ…………まぁ、間違ってねぇしなぁ」
 『リィェン・ユー(aa0208)』がそう後ろ手に頭をかくと、対して『イン・シェン(aa0208hero001)』は一考あるのか、声をあげて敵を威嚇した。
――とはいえ、ああも堂々と悪党呼ばわりされるとむかつくのじゃ!!
「ま…………いままでいなかったタイプだし、面白そうな感はあるけど今回はそれよりも面白い事があるからな」
 そう愚神の言葉を素直に受け止める面々も入れば。
 あまりに変わった愚神に対して試案を巡らせるものもいる。『餅 望月(aa0843)』と『百薬(aa0843hero001)』である。
「愚神同士の絆って、あると思う?」
――これは愛、だね。
 告げる百薬の言葉に、望月は苦笑いを浮かべた。
「愛って、愚神がそんなこと考えるかね」
――アンゼルムとグリムローゼがいたよ。
「あれも信仰や狂信の類だったじゃないの、というかあのクラスでそんな尋常以上の力を発揮する絆とかあったら洒落になってなかったね」
――それじゃ愚神にも愛の力があるのか、愛の天使から直接問いただすよ。
「うーん、聞いてみるのは悪くないか。すでにリンカーがまとめてやられてるし、言葉での洗脳には注意だね」
「リンカー、それははたして本当に『やられてしまった』のでしょうか」
 『辺是 落児(aa0281)』と共鳴した『構築の魔女(aa0281hero001)』は思案にふける。
 彼女はこの事件に対し不吉な物を感じ、壊滅したリンカー部隊の情報提供をHopeに依頼、救助も考慮し能力者・英雄・共鳴状態での容姿を確認していた。
 その中に、今目の前に存在する愚神二人に似た容姿の者がいた気がしたのだ。
「……高位の愚神が関わっていますか?」
 ドロップゾーンを開閉した存在。
 愚神が悲しむ等、愚神によるコミュニティを示唆する言動。
 リンカーの所在不明な事。
 不明瞭はことが多すぎるこの事件。背筋が寒くなるような悪寒が構築の魔女の中にある。
 さらには愚神と自分達を区別しているように感じる彼らの言動へ不信感。
「考えすぎならいいですが…………違和感を覚えますね」
 告げると構築の魔女は銃を構える。
 その銃声が、戦闘開幕の合図となった。

第一章 レクイエム

 開幕の銃弾はセオリー通り魔法職を狙ったものだった。その程度予想していたテリアはその手の盾で弾丸を弾くと武装を変更。大剣を抜く勢いも伴って『イリス・レイバルド(aa0124)』へと斬りかかった。
――来るよ、イリス。
「妖精郷は今日も絶好調だよ、お姉ちゃん」
 静かにイリスは告げると『アイリス(aa0124hero001)』は小さく微笑んだ。
 ジャンヌ、エイジス、ティタン。イリスの極めし境地、技術的防御技術と無意識を空の攻撃すら防ぐ三重結界、それらを全力展開してその刃を防ぐ。
「この! 悪魔め!」
「魔王か、悪魔か、悪党かはっきりしてほしいな」
 イリスが告げると盾でその大剣を弾きするりと側面に回り込む。そのまま足で抑えて飛び。上空からの斬撃。
 それをテリアはロールして回避した。
 その隙を見て鈴音、颯佐の駆け抜けるような斬撃。
 敵の懐の中で無防備となったテリアを支援するため、トュエリナは爆撃をみまった。
 それをすり抜けてトュエリナに相対するのは望月。どちらにも手がかけられるように距離を保ちながら戦場をコントロールする。
 轟々とたちこめる爆炎を背景に、イリスの様子を見ようと目を細めた矢先だったが、その炎が金色に塗り替わった。
 だがその爆炎の中でも、肌を焼く熱さや冷たさの中でもイリスは敵を見失わない。痛みで怯まない闘争心と体に染み付いた的確で苛烈な戦闘技術。それは狂気的にテリアには写っただろう。
 テリアの瞳に恐怖が滲むのを見てイリスはにったりと頬をつりあげた。
「煌翼刃・螺旋槍」
 黄金を纏った螺旋の一撃は空間すら切り取りそうなほど鋭利。
 それをテリアは咄嗟に召喚した盾で防ぐ。
――コンビネーションだ、イリス。
「このまま茨散華まで繋ぐ」
 前衛連中は高度な肉弾戦を演じている。
 その戦いに邪魔は無粋だ『藤咲 仁菜(aa3237)』が前に出る。
 地面から膨大な霊力を感じ。盾に換装。
「魔王達よ! 冥府に抱かれ、塵と消えなさい」
「力を貸して、御願い! 依」
 その盾を拳のかわりとして地面を砕く。
 悪霊たちの爪が仁菜の頬をかすめたが仲間への影響は最小限で済んだ。
「私達が魔王? 愚神の苦しみ? どういう事…………?」
――今分かるのは、やらなきゃやられるって事だけだ。話は動きを封じてからゆっくり聞く。……いくぞ。
 『九重 依(aa3237hero002)』が告げると仁菜は駆けだす。
 仁菜は敵を分断するためにトュエリナとテリアの間に入った。
 だが二人の連携は素晴らしく、この厳しい状況でもお互いの動きを見失わない。
 『名無騎(aa5428)』は思う、打開策が必要だと。
「読み読みですよ? おもぇの動きは」
 片手剣VS片手剣。グラディエーターのようにお互いの斬撃を盾で弾き剣で返す舞踏。
 盾がきしみ体がきしみ、剣が悲鳴を上げていたが、ここで引くわけにはいかない。
――それ、しっかりしろノブ……
「いわせはしないのさぁああああ」
 『名無姫(aa5428hero001)』の言葉に被せるように名無騎が叫ぶ。
 その背後につくのは塵である。
 テリアの動きを予測し、嫌がらせめいた攻撃を加える。
 そのために名無騎との連携は必要となるが塵は困惑していた。
「ハッハ、旦那ぁ………………何言ってっかマジで分かんねぇぜ」 
 しかし人造天使壱拾壱号はなぜかわかるようである。
「………………ということ、みたい、です、ますた」
「ハッハ、いいねぇ! トオイおめー何モンよ?」
 思わず真顔で問いかける塵。
「ま、言葉が今ひとつ分かんねェが…………ダークパワーとダークパワーが合わさり、最強に見える……ってかぁ?」
 次いでテリアの刃を撃ちあげた鈴音。そのがら空きの懐に塵はありったけの怨念を叩きつける。
「まずぁ立会いだぜぇぇ…………《魂毒焔》ッ!」
 吹き飛ぶテリア、その様子を見て名無騎は唖然と言葉を漏らす。
「汚いなさすが悪党きたない、戦い方にも礼儀ありという名セリフがあるでしょう?」
 押されて後退するテリア、その動きを阻止すべく構築の魔女が弾丸を放つ、砂粒が大きく空に舞い、テリアは足を止めた。
「ふむ……なるほど」
 構築の魔女の状況分析が完了する。
「戦士の足りない命中力を魔術師が。魔術師の足りない耐久力を戦士が補う等得意分野を活かす戦術ですね」
 セオリー通りだがだからこそかなり厄介である。
「普段、私達がやっていることですよね……足りない部分は仲間に頼るという……ね」
 想像が加速する。このままでは重大な何か、取りこぼしが起こるかもしれない。
 そう構築の魔女は戦法をかえた。
 Pride of foolsを用いた近距離戦術で、テリアへと肉薄。
 ヒールでの飛び蹴りから演目を始める。
「くそ、俺は、俺はお前たちを倒さないといけないのに」
 テリアがつぶやく。その言葉に構築の魔女は顔をしかめた。
「それは誰かに命じられたのですか? それとも」
 構築の魔女はバックステップ。トリガーをひきながら距離をとる。
 代わりに望月が間に入った。こちらもコンビネーションでは負けていない。
「違う! これは俺の使命だ! 仲間たちを殺した、そして殺戮を是とするお前たちを止めるために」
「価値観の相違でしょう……貴方たちも魔王を倒すことに躊躇はないでしょう?」
「当たり前だ!」
「お互い相容れないものを殺しているだけの似た者同士です」
「……そ、それは違う! お前たちは殺さなくていい物を殺した!」
 構築の魔女は知った、この悲しみ、憤り。知ってる。覚えている。
 相棒が時々見せる瞳に、瓜二つだ。テリアの視線は。
「守れなかったのは同情しますが……私達はすべきことをしただけです」
「俺もすべきことをしている」
「だって、私達は魔王じゃなくて英雄って呼ばれていますよ?」
「では俺たちが魔王と呼び続ける。お前たちをゆるさないために! 俺たちが許さないと叫び続ける」
 認識が致命的にずれている。構築の魔女は質問方針をかえた。
「行っていることが支離滅裂です。貴方達は愚神に何と呼ばれていますか?」
「俺達は、英霊だ。愚かであると貶められた神を救う。英霊だ!」
 そう叫んだテリアはめちゃくちゃに斬撃を飛ばす、霊力を纏ったそれから回避するために構築の魔女は海へ飛び込んだ。
 次いで背後から放たれた斬撃、それを振り帰って叩き落としたテリア。颯佐が肉薄しつばぜり合う。
「背中からとは卑怯だぞ! 悪党」
 そんなセリフを笑ったのは伽羅。
――おー悪党だぜー。
 伽羅は愚神らの反応を面白がっている節があり、テリアの言葉を嘲笑う。
 ケラケラと笑ってかわすような言葉ばかりを口にする。
 直後背後から殺気を感じて振り返る颯佐。
 背後から飛ぶエネルギー弾を切り伏せ。トュエリナが複数に別れているところを見た。
 敵も本気のようだ。
――っつぅかあの分身作んのめんどくせぇな……ああ、お前はそのまま本体狙っと颯佐。
 どうせ器用な真似など颯佐には出来ない、そう考えて指令を飛ばす伽羅。その言葉に応と答えて、颯佐はただ真っ直ぐにトゥエリナを狙って動いた。
「トュエリナ!」
 鈴音と名無騎が間に挟まり、テリアを妨害する、分断がなったかそう思ったのもつかの間。
「私はここにいるわ」
 いつの間にか接近していたトュエリナのうちのひとり、そして彼女が本物だった。
 直後颯佐が放ったウェポンズレインで分身は消滅。それで答えが明らかになったのだ。
 後衛職が前方に出てくるわけがない。
 そんな意識を逆手に取った一手。
 トュエリナは自身を中心に周りを吹き飛ばした。
 距離をとる愚神二体、戦闘は仕切り直しとなる。 
 傷つき息を荒くつくふたり、そんな彼女らの前に治療を手早く終えた望月が立つ。
「もう、こんなことやめませんか?」
 望月は再び一歩前に出た、砂を踏みしめる。
「ワタシは餅望月です、愚神、あなたの名は?」
 その時初めて二人は自分の名前を名乗った。その名前に構築の魔女は目をむくことになる。
「どうしてあの戦士に付き従うようなことをするのですか、同格のようですが、恩や義理でもあるのですか?」
――だから愛なのよ。
 百薬があっけらかんと告げると望月は百薬にだけ聞こえるようにつぶやいた。
「いや、ちょっと黙って」
 そのあいだにリィェンは『鬼灯 佐千子(aa2526)』に歩み寄る。
 佐千子は何やら『リタ(aa2526hero001)』とお話し中らしい。
 神妙な面持ちをみせていた。
「…………。……いかにも物語に出てくる勇者様って感じだけれど。愚神よね……?」
――肯定だ。このライヴス反応、間違いない。
「…………倒して良いのよね?」
――肯定だ。愚神だからな。我々と連中は一方的な捕食者と被食者の関係……、否、サチコの言うように正に自然災害と同じか。
「地震や津波、大火事と同じってコトね。出会った以上、私たちは生き延びるために手を尽くすしかない」
――それも執念深く、我々を殺し尽すまで追い続けてくる災害だ。
「なら、さっさと倒」
 そう動こうとした佐千子の言葉をリタは遮ってストップをかける。
――サチコ、位置取りには気を払っているな?
 佐千子は頷く、シャープポジショニングでばっちりの位置取りだ。
――敵との間に射線は通っているか?
「え?え、ええ。ソレはまあ。勿論」
――そうか。なら、良い。今だ、やれ。
「さぁ、殺るぞ鬼灯。今こそ試しどきだ!!」
 直後リィェンがふっと後ろから登場、佐千子の背後から組み伏せてうつぶせの状態にした。
「方位、角度よし……人類のジョーカー人間榴弾【SACHIKO】試射……いくぜおらぁぁぁぁ!!」
「は? え? ええ?」
 直後足を掴んでぶんまわすリィェン。ジャイアントスイングの遠心力で魔法使いへ向けて全力で投擲する。
「ええええええ!」
 吹き飛ぶ佐千子、しかし見事なものである。
 彼女は空中で体制を立て直して砂を巻き上げてコンマ一秒の反応速度で反応。
「…………!? はあ? ちょ、はあ…………!?」
 スラスター出力最大での吶喊。着地と同時にあたりに弾丸をばらまき始めた。
「なんなのよ! もう!」
――た~ま~や~~じゃ。
 そんな佐千子が巻き上げる銃弾の雨を火花となぞりイン・シェンが声を響かせた。
「遠慮しないにも程があンでしょ……!? ああ、もう……! 知らない…………!!」
 半ばやけっぱちの佐千子、しかし完全なる不意打ちで戦場は確実に崩れた。



第二章 別たれし…………

 佐千子は口の中に混じった砂を吐き捨てると休まずトリガーをひき続けた。熱でマズルから立ち上る陰炎。その向こうに魔法使いの姿を捕えながら早足で接近する。
「私だって近接くらいできます」
 そう振るわれた杖をマズルでそらして銃口を顔面に、首をそらしたトュエリナの足を払って体制を崩した。
 それでもトュエリナは杖を手放さない。
 関節技を……。
 そう佐千子は冷静な判断を下す、しかし地面から聞こえてきた怨念で足を止めた。
「テリア!」
 トュエリナは飛びずさる、テリアから離れた方向へ。
 とうのテリアは、リィェンを前に歯を食いしばっている。その空気から只者ではないことがうかがい知れる。
「さて……それじゃ戦闘に入りますか」
 ゆらりと重心を移動した瞬間にはテリアに肉薄しているリィェン。
 その瞳には確かな意思が宿っていた。
「お前、面白いことを言ってたな」
 リィェンが告げた。
「俺の質問にも答えてくれよ」
 斬撃をかわしながらリィェンはテリアに問いかけた。
 1つ、愚神を殺すのが悪というのなら、この世界の人を殺す愚神がなぜ悪じゃないといえる?
 1つ、君が同胞の愚神を襲われて怒りを覚えるというのなら、俺らが同胞を襲われて怒りを覚えるのも理解できるよな?
 1つ、他人が住んでいるところにいきなり現れて、他人を襲うやつを君は何ていう?
「ごちゃごちゃと人のように話すな!!」
 テリアは渾身の一撃を放つ、霊力の塊、それは暴力の嵐となってリィェンを貫くはずだった。
 しかし、代わりに間に入ってきた鈴音がその一撃をそらす。鈴音とリィェンは衝撃で吹き飛ぶもののダメージは最小限で済んだ。
――ライブスフィールドがあるとはいえ、無茶ばっかりして。
 朔夜がため息をつく。
 追撃のためにテリアが放った矢を鈴音は膝立ちのままダンスカブルで受けながら。リィェンの傷を癒す。
「さて、名探偵フムフム様みたいにまずは状況判断よ」
 次いで放たれるケアレイン。その光を背景に塵と名無騎が立った。
「まずは現場周辺を洗って証拠がないか確認するの。それがおわったら怪しい人物に聞き込みをして犯人がボロを出すか試すの」
(いや、殺人事件とかじゃないからね? 輝夜よりこういうの得意と思ったから朔夜呼んだのだけど……大丈夫よね?)
 大丈夫じゃないかもしれない、そんな思いが鈴音の胸に湧くが戦場は待ってくれない。
 先ほどの戦いの続きとばかりに名無騎はその手の刃を振るう。
 ボウガンをその手から弾き飛ばして、盾と剣を警戒し僅かに距離をあけた。
「勇者様がえらいのはゲームの中だけと決まってるんだが?」
――……ノブオちょっと黙ってて。
 そうカッコよく刃を構えたはずの名無騎に名無姫が告げる。
「おいこらやめ」
――…………勇者……か。大層なものだな。
 そう嘲笑う名無姫。
――人を悪だと断ずる前にその理由を語って貰おうか。少なくとも、この世界の記録では、愚神の方が無垢なる人々を虐殺している訳だが?
「俺達が、殺しているのは生きるためだ。お前たちを殺し尽くさないと生きられないからだ」
 その言葉に名無姫は堪忍袋の緒を切らす。
――そうで無いと言うなら貴様等は何者だ。何故自らを正義と語れるのか、何故私たちを悪と断ずるのか。その理由を十全に語れ! 痴れ者が!
 そして放たれる爆炎。塵の攻撃に合わせ、名無騎の背後に隠れていた二人も散開。三方向から敵を追い詰める。
「なぜあなた達はこんなことを始めたの?」
 鈴音の刺突を潜り抜けテリアが答える。
「何度も言っただろう。お前たちが攻撃してくるからだ」
「違う、今回に限っては私達の仲間が先に攻撃されたの、リンカーを攻撃したのはだれ?」
「しるか! いや、違う、俺は、俺はそれを知っている?」
 テリアの動きが鈍る。
「このドロップゾーンを作ったのは誰、あなた達は何を求めてるの?」
「俺が、求めるのは、復讐だ」
「おいカス野郎、おもぇ勇者なら騎士の俺と正々堂々勝負すろ」
 頭を痛ませるテリアに、今度こそカッコよく武装を向ける名無騎。
「それとも、俺が怖いんですかねぇ?」
「もう、俺に怖いものなど無い!」
「そういう中ニ病プレイは日本語が不自由なのがバレるからやめた方がみのため、頭が弱いのが見え見えですよ?」
 そう名無騎が煽りながらもテリアの斬撃をそらす。
――あなたの方が不自由そうよ?
 名無姫が告げた。
「どうやって俺が日本語不自由って証拠だよ! お前言語学者なのかよ! 何がおかしいのか説明して下さいますかねぇ」
――言葉って伝わってないと意味がないんじゃないかしら? って話よ?
「うるさい黙れ気が散る、一瞬の油断が命とり。対人ゲーは黙ってやるべきそうするべき」
「御前こそだまれ!」
 放たれる渾身のスプレッドマナ。名無騎が哀れにも海へと吹っ飛ぶが代わりに肉薄したのがリィェン。
 その刃は隙だらけのテリアにつきささり腹部を貫通した。
「がっ……は」
「1つ:ここは、君の同胞の愚身は此処で討たれ、俺らの同胞のリンカーがここで襲われた場所……つまり此処はすでに戦場だよな?」
 リィェンはその刃をぐりぐりとさらに深く押し込む。
「じゃぁ……俺から言えることは一つ」
「ごめん、トュエリナ、みんな。俺、約束守れなかったよ」
「侵略者であり、同胞をおそうと宣言した君らは俺の敵であり、戦場で敵と会ったら殺ることは一つ!! 『敵の首を狩る』だけだろう。だから……」
 かすれるような声をリィェンは耳元で聞く、だが、それでもその腕に込める力を弱めることはない。
「その首置いてけ!!」
 鮮血が砂浜にふる、その血は自分たちの体の中に流れるくらいの赤さを伴っていた。

第三章 真実
「テリア!」 
 浜辺に少女の叫び声がこだまする。あれは致命傷だ。 
 それはわかっていたそれでも回復を飛ばさずにはいられない。
 その隙を、リンカーたちに疲れることになろうとも。
 放たれたリーサルダーク。
 その闇をかき分けるようにイリスが肉薄し。その腹部を盾で叩いた。
「がは!」
 吹き飛ぶ少女の体。追いすがるイリス。
 テリアが自分の血の海でおぼれながら、人でなしと塵を罵った。
「ククク、汚ぇは…………褒め言葉だぜ!」
 塵は笑う、次なる好機を狙う。
 その合間に、イリスは起き上がった少女に対して刃を突きつけた。
 斬撃を切り上げるように。わざと立たせて狙いやすくしたうえで、杖での殴りを盾ではじく。杖が吹き飛び海の中に消えた。
 がら空きになった腹部に刺突。
「迎芽吹!!」
 それは剣尖を敵に合わせ固定し待ち構え瞬時に光刃を伸ばし穿つ、疑似パイルバンカーである。
 あまりの勢いにトュエリナは吹き飛んで地面をバウンドしながら止まった。
 それでも、それでもまだ彼女は諦めない。 
 その颯佐はどさくさの混乱に紛れトゥエリナに接近、背後からその背を切りつけた。
 しかしそれは幻影。朧のように消えた少女の向こうに別の少女が見える。
――颯佐、屈め。
 相棒の指示に従うと颯佐の頭上を魔術弾がかすめて行った。
 悠々と立ち上がるとトュエリナが叫びをあげる。
 その視線の先には貫かれるテリア。
「私は、あの人を殺さないって、誰かに誓ったのに。なのになんで!」
 ふらふらとした足取りでトュエリナはテリアの元にいこうとする。
 だがそれを許すイリスではない。
「さてと……茶番は終わりだ」
 イリスが怒っていた。愚神がなにを言っているんだろう、ずっとそう思っていた。そのストレスを今ぶちまけることができる。
「戦場に出たんだ。ごっこ遊びだろうが死ぬということを教えてやる」
 彼女はその押さない身ながら、欠片の甘さで誰かが死ぬことを知っている、だから。
 先ずは杖を握る腕をイリスは切り飛ばした。
 衝撃で足をもつれさせ倒れるトュエリナ。
「許さない! 魔王が! この、悪魔ども」
――魔王ねぇ……で、君たちは魔王を殺して良心の呵責とかは感じないのかい?
 アイリスがいつもの調子を崩さずに告げた。
――しかし、リンカーが魔王か。そんな事誰が言い始めたんだい?
「皆が言ってる、お前たちを魔王だと」
――で、そのDゾーンの入り口の先に君たちの仲間でもいるのかな。
「だめ! その先はダメ! いったならあなた達を呪い殺す」
 なけなしの体力全てを込めてトュエリナはそう叫んだ。
 颯佐はその言葉に静かに答えた。
「……恨むなら恨めばいい。いずれ地獄に堕ちてやる、それで良いだろう?」
「あなたの命など、欲しくない!」
 ひび割れた声で叫ぶトュエリナ。その背後から仁菜が忍び寄った。
 不意に伸ばされる腕に組み伏せられ転がるトュエリナ。彼女を尻に敷いて仁菜は問いかけた。
「さて、魔法使いさん。話を聞かせてくれる? 勝手に私達の世界を侵略しにきて勇者気取りって気に入らないのだけど?」
 依の影響だろう今日の仁菜は不遜で強気だ。
「ここにある血痕や壊れた装備……。貴方達が私達の仲間をやったの?」
「私は知らない」
「そもそも貴方達に愚神がこの世界の平和を取り戻すために戦ってるって教えたのは誰?」
 彼らがこうなっているのは洗脳? 後ろには誰がいる?
 疑問にまだ答えは出ていない。まだピースが足りないのだ。
 だから望月は口を開く。
「ワタシたちが愚神と相容れないのは、愚神が人からライヴスを奪うからです。
 それとも、そのドロップゾーンの中だったら現世の人間からライヴスを奪わないとでも?
 ドロップゾーンの中に上位愚神がいて、信じ込ませている可能性はありますね」
「愚神はそんなことはしない、愚神はだって、だって優しくて強くて」
「それって本当にいるんですか?」
 望月は虚ろな瞳でそう問いかけた。
「え」
「お二人は、攻撃、防御、回復と一通りできますが、デクリオ級の域を超える物ではないですね。その戦力で到底、リンカーたちを殺し切れると思えないんです」
 現に自分たちは圧倒している。であれば、この二人がリンカーたちを殺したとは考えにくかった。
「一体何で、八人がかりのリンカーを倒し得たのでしょうか」
――愛と、それから勇気だね。
「えー?」
 嘲笑の混じった笑みを望月は浮かべた。
「憶測ですが」
 構築の魔女が銃口を下げて告げた。トュエリナを見下ろし、勝負はついたとばかりに戦意を失わせる。
「あなたを殺した愚神なのではないですか? 英雄トュエリナ」
 その言葉に目を見開くトュエリナ。
 構築の魔女を一瞬凝視すると、その背後に分身が出現。魔術を放つという段階で、仁菜が防衛に入った。爆炎を受けてもなお少女は輝きを失わない。
「いつもより痛い……」
――俺の防御力分かってる?メディックの時と同じ感覚でカバーリングされたら困る。
「考えるより先に体が動くの……! 依と一緒だといつもより遠くまで守れるね」
――……本来、ルーカーは攻撃を避けるものだからな。
 次いで仁菜は背後に気配を感じて振り返る、そこには全身から霊力をほとばしらせるトュエリナがいた。まるでリンクバーストのよう。だが正体は違う、きっと命を燃やしているのだ。
 そんな予感が仁菜にはあった。
「私は私だからしょうがないね!」
 そう微笑んで仁菜は少女に歩み寄る。
(あいつの苦労が分かる……)
 依はそう、依頼に出る前に仁菜の事が心配でしょうがない! という様子だった第一英雄を思い出す。
 彼には仁菜を守ることをつげ、安心するように言い含めてきた。
 過保護だなと思っていたが、いつも自分の身より仲間の身を優先するようでは。
 あいつが過保護になるのもしょうがないのでは……? そう思えた。
 そして、この少女が本気になれば誰も止められないことも今、実感した。
 仁菜は少女の前に立つ。
「これが、邪英化」
 邪英化から愚神化までのスパンが短すぎる。
 だがそれに特化した愚神なのだと思えば納得できた。
 仁菜は誰にでもなく問い掛ける。
「もう、元には戻らないんですか?」
「前例は、ないね」
 望月は仁菜の方を叩く。このままでは真っ先に狙われる仁菜を放っておけずそばに来たのだ。
「私は、だとしてもあきらめたくありません。だって私は」
 そう、希望を口にしようとした仁菜の横顔を鮮血が彩る。
 ぐちゃりとあまりにも軽すぎる音がして。そして。
 トュエリナが形を変えた。人ではない何か。ぐずぐずのなにか。
 壊れてしまった何かに仕立て上げたのは。
 笑みを湛えて佇む塵である。


第四章 結末

「食い散かしな…………《死面蝶》ッ!」
 人の顔持つ禍々しい蝶が倒れて動けないテリアを襲う。
「やめろおおおおおおおおおおおお!」
 まるで群がられついばまれる被害者のような悲鳴を聞きながら塵は愉悦に浸った。
「勇者ねェ…………お上品でちゅねぇ~ママごとみたいね、ハッハぁ!」
 塵は笑い狂う。
「クク…………じゃあヨ? 俺が誰かを殺したっつー証拠が何処にあンだよ? 俺らが一体、具体的に、何時、何処で、ど~~んな悪事をしたのか、ちゃ~~んと説明して下さいますぅ?」
 そんなの子供の理屈だ、それはわかっている。だがそれすら覆せないことを見越して告げたのだ。ただ愉悦のために。
「説明もできねーのにヤッパ向けて《殺す》のぉ《勇者さま》ぁ? 立派でちゅね~、証拠も無いのに生き物殺していいんだぁ~?」
 悶えるテリア、その体に塵は容赦なくありったけのスキルを叩き込んでいく。
「大体じゃあさ、なんで生き物殺しちゃいけないノ? 俺ちゃんだって生きる為に仕方な~~くなんだぜ? ねぇなんで? ねぇなんで?」
 血肉が吹き飛びあたりに散らばる。
「ほーら答えろよ? 《人殺し》の《勇者》さんヨォ?ククク…………」
「やめてください」
 仁菜が叫んだ。その仁菜を塵は侮蔑の表情で見下ろす。
 そのわきでテリアは静かに空に向かって光を飛ばす。霊力に分解され消えようとしているのだ。
 その光景に各々思うことはあるだろう。中には目の前の参事ではなく、建設的な意見で場を導こうとする者もいた。
 伽羅が口を開く。
「で? そこのドロップゾーンはどーなってんのかねぇ」
 彼の背中を眺めながら颯佐が告げる。
「行こうか?」
「怖いもの知らずかお前」
 だが部隊を再編制したのち、このゾーンの向こうは調べないといけないだろう。
「さて、なにが出てくるでしょう?」
 そう構築の魔女は歩み寄り中を覗き込む、そこには……。

結果

シナリオ成功度 大成功

MVP一覧

  • 深森の歌姫
    イリス・レイバルドaa0124
  • 遊興の一時
    御門 鈴音aa0175
  • 義の拳客
    リィェン・ユーaa0208
  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281

重体一覧

参加者

  • 深森の歌姫
    イリス・レイバルドaa0124
    人間|6才|女性|攻撃
  • 深森の聖霊
    アイリスaa0124hero001
    英雄|8才|女性|ブレ
  • 遊興の一時
    御門 鈴音aa0175
    人間|15才|女性|生命
  • 残酷な微笑み
    朔夜aa0175hero002
    英雄|9才|女性|バト
  • 義の拳客
    リィェン・ユーaa0208
    人間|22才|男性|攻撃
  • 義の拳姫
    イン・シェンaa0208hero001
    英雄|26才|女性|ドレ
  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
    機械|24才|男性|命中
  • 共鳴する弾丸
    構築の魔女aa0281hero001
    英雄|26才|女性|ジャ
  • まだまだ踊りは終わらない
    餅 望月aa0843
    人間|19才|女性|生命
  • さすらいのグルメ旅行者
    百薬aa0843hero001
    英雄|18才|女性|バト
  • 対ヴィラン兵器
    鬼灯 佐千子aa2526
    機械|21才|女性|防御
  • 危険物取扱責任者
    リタaa2526hero001
    英雄|22才|女性|ジャ
  • その背に【暁】を刻みて
    藤咲 仁菜aa3237
    獣人|14才|女性|生命
  • 私はあなたの翼
    九重 依aa3237hero002
    英雄|17才|男性|シャド
  • 孤高
    黒鳶 颯佐aa4496
    人間|21才|男性|生命
  • エージェント
    伽羅aa4496hero001
    英雄|28才|男性|カオ
  • 悪性敵性者
    火蛾魅 塵aa5095
    人間|22才|男性|命中
  • 怨嗟連ねる失楽天使
    人造天使壱拾壱号aa5095hero001
    英雄|11才|?|ソフィ
  • 守りの盾
    名無騎aa5428
    機械|24才|男性|防御
  • 我が剣に誓う
    名無姫aa5428hero001
    英雄|20才|女性|ブレ
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