本部

人形工房の怪

鳴海

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2017/08/29 17:54

掲示板

オープニング

● そのドロップゾーンは家だった

 日本某所、町はずれの一角。一晩のうちに建築された大きなお屋敷。
 西洋建築の、中世ヨーロッパのような作り。しかし一日で建築されたのにもかかわらずその家は百年単位でそびえていたかのような痛みと風化を抱えている。
 そんな家を発見したのは地元の小学生たちだったらしい。
 三人組の悪がきで、肝試し感覚でその館に入ったのが運のつき。
 ……そう、帰ってきた少年は一人で、他の2人は生き残った少年の目の前で殺された。
 らしい。
 少年は語る。
「ぼくは、クローゼットの中から息をひそめて見てた」
 すると、悲鳴が聞こえたらしい。自分とは違いソファーの下に隠れた友人が引きずり出され、悲鳴を上げながら四肢をもぎ取られて。
「いやだって、叫んでた。でも僕は、でていけなくて」
 魔女は恐ろしかったという、笑いながら首をねじ切って、その頭を人形の頭に挿げ替えて。
 また一つ笑ったという。
 その後、上機嫌で女はその部屋を後にしたという。
 少年は足音が遠ざかっていくのを確認すると走った。廊下に飛び出て、元来た道を走る。窓を開けて外に転がりでる。
 館が見えなくなったとき、少年は息が上がりきっているのにもかかわらず叫んだという。
 心臓が張り裂けんばかりにリズムを加速させ、感情に任せるままに涙を流した。
 恐怖が引くにつれて、様々な感情が代わりに自分の心にわき上がる。
 怒り。悲しみ。羞恥。そして絶望。あんな生き物がこの世界に存在していること自体が、少年が抱く常識への裏切り行為だった。
 世界が色を変える。命など吹けば飛ぶほど軽いのだと。思った。
「え?」
 そして変貌した世界はさらに少年へと残酷を強いる。
 少年の肩にまとわりついた糸。必死に逃げていて気付かずにいたそれ。
 その糸が、強く、引かれた。
 少年は仰向けに転ぶ。頭を打ち付け悶える。次の瞬間服が擦り切れるように勢いで少年は引きずられる、引っ張られる。
「いやだあああああああ!」
 喉が張り裂けんばかりに叫んだ。友人の姿が瞼の裏によみがえる。
 錯乱して踏みつけた血の池から、立ち上る蒸気。
 その熱さを覚えてる。
 自分もああ、なるのか。死にたくない。
 その時。糸が断ち切られる。
 片手でひきちぎられたその糸。震える体で立ち上がり少年は視線を上げる。
 そこにはリンカーが立っていた。
 それが少年『砂金 竜』の見た、悲劇の全てである。

 ただ、ひとつ気になることがある。
 生き残った少年は、友人一人の死を語ったが、もう一人の死については何も触れなかった。
 もしかしたら、その少年はまだこの館のどこかに隠れているのではないか。



● マリオネットの武装について。
 この館にはマリオネットのパーツが保管されている部屋が四つ存在します。
 その部屋を説明する前に館の全体的な構造を説明するべきですね。
 先ずはエントランス。ここが一番広く。広さがだいたい300平方センチメートルくらい。五十人くらいの人間が入れる想定でしょうか。
 ここで主に戦闘することになると思います。
 そこから螺旋階段を上がると左右に部屋があります。ここが小さな工房。本格的な設備はなく、理論構築や調べものがメインの部屋のようで小パーツくらいしかなさそうです。
 そしてエントランスに入って真っ先に目に入る大きな扉が工房です。さらに攻防の奥に小さな部屋があり、そこは倉庫となっており、多数のパーツを保管しているようです。
 この四つの部屋にはそれぞれパーツが保管されています。
 パーツの種類は二種類あります。能力の一部を強化するチップや魔術礼装と言った小パーツ。
 腕や足のパーツ取り替えて飛躍的に自身の性質を変化させる大パーツは、装備に1ラウンドという時間がかかりますが、

・小パーツ
 小パーツはステータスを上昇させるアイテムで、セットするのにもアクションを必要としません。
 その能力は多種多様で、攻撃力アップから、移動力アップ。射程アップ。特定の攻撃に対する態勢。などなど、多岐にわたります。
 この小パーツを装備する上限は五つで、何の能力が上がったのかは、小パーツセット時に音声で確認してくれるのでわかりやすいかと思います。
「攻撃力が……上がりました」のようにです。声の聞き漏らしに注意しましょう。

・大パーツ
 大パーツは飛躍的に能力を向上させる上に、戦闘スタイルまで変化させます。ただし、パーツの破壊を試みたりすることで、むしろ戦いやすい戦闘スタイルに相手を誘導させたりできると思うので、戦略が重要になります。

『オルトロスガトリング』 三砲門複合させたガトリングです。弾丸をばらまくので面制圧力に秀で、射程も長いです。かなり大型の武装で、マリオネットの身長ほどあります故。俊敏性がおちるのが欠点です。

『アガートラム』 銀色に輝く装備で、左腕と交換で使えます。硬度および器用さが最高クラスで近接戦闘力を大幅に向上させるほかエネルギーを放出し中距離砲撃も行えるので強力です。

『もう一人の私』 頭を体のどこかにもう一つ接続します。一ラウンドの行動数が1回増える上に、戦闘時により優れた状況判断を下せるようになります。

『フラジャイル』 破れた翼を装備します。この翼は敵の攻撃を自動的に防御してくれる上に、俊敏性の補助もしてくれます。

『マルチアタッチメント』 四肢と交換できるパーツで、何とこのパーツはその場の状況に合わせて、様々な武装に変形します。ただ、武装の扱いのデータが不足しているためか、リンカーの戦略を模倣することしかできないようなので。本当に何の武器にでもなれるわけではありません。

『スティーラー』 相手の武装を奪うことに特化した腕です。左腕、右腕どちらかと交換です。
 格闘武器等、一部の奪いにくい武装を覗いて、リンカーのAGWを奪い、自身の装備として扱います、当然持ち主が使用するより性能は落ちるようですが、相性がいい場合、特殊な能力が目覚める場合もあります。

『ライオグロウアーマー』 黄金の色を放つ前身鎧ですが、大パーツが三つ以上装備されていないと機能を発揮できないようです。
 各種パーツの能力を強化した上で。強力な防御壁を展開します。
 この防御壁は攻撃力500以下の攻撃を無効化し。攻撃力1000以上のダメージについては、自身が受けたダメージと同等のダメージを反射します。
 

解説

目標 愚神アラクネとその眷族であるマリオネットの撃破。

 魔女アラクネ
 デクリオ級愚神アラクネ、ですが。自身が作ったマリオネットは自身の戦闘力を超えるため、ほっておくと手がつけられなくなる可能性があります。
 赤いローブを羽織った妖艶な女性ですが。ローブを取ると、背中から腕が四本生えているあたり虫をほうふつとさせます。
 まぁ、戦闘力が低いと言ってもデクリオ級ですので、戦えばそれなりに強いです。
 使えるスキルは三つ。
・テレポーテーション 
 特定の物体を目の届く範囲へ転送します。
 特定の物質とは、あらかじめ触れてマーキングしたものに限ります。マーキングさえしておけば、その物体が視界に入っている必要はありません。

・女神の抱擁
 六本の腕で抱き着いてきます。彼女の体は柔らかくすごくいい匂いがしますが。すごく力が強いので前身の骨を折られる可能性がありますし、
 魔術と腕力で脱出不可能なまま継続ダメージを受けるという特徴があります。
 抱き着かれている限り、ラウンドごとに一定ダメージをうけるので、常に助けを求められるようにしておきましょう

・蜘蛛の糸。
 腕から粘着性の糸を発射します。射程は10SQと短めですが、移動阻害や行動阻害、手繰り寄せ等、用途は多岐にわたる便利なやつです。

 マリオネット
 パーツを組み替えることによって、多数の戦場に対応できる従魔です。主のアラクネ以上の戦闘力を有しており大変危険です。
 見た目は身長二メートル程度の人形素体で、髪も無ければ服も来てない感じです。
 まだ開発中の様子。
 標準装備としては口からレーザービーム、四肢を使った格闘機能です。
 まだ開発中のようで、これだけしか装備がありません。

リプレイ

プロローグ

その館は郊外にひっそりとそびえていた。
 そんな館を『島津 景久(aa5112)』と『新納 芳乃(aa5112hero001)』は並んで眺めていた。
「人形と人形遣い、かな。ジェニー、どう思う?
『小宮 雅春(aa4756)』は同じく館をじっと凝視していた『Jennifer(aa4756hero001)』へと言葉を向ける。すると一拍置いてJenniferは雅春に視線だけを向けた。
「……ほんとの『お人形』はどちらなのかしら、ね」
「従魔の方が一枚上手ってこと?」
 その言葉の意味を察して雅春はそう問いかける、するとJenniferはうなづいて雅春の手を取った。
「多分ね。なんにせよ気をつけましょう。彼らの操り糸にかからぬように」
 直後二人は共鳴。装備の最終確認に入る。
「相手は引きこもって研究してるタイプか」
『志賀谷 京子(aa0150)』は準備を整えると、状況を再度確認した。
「ゾーンルーラーの能力を持つのはケントゥリオ級以上だったはずだ」
『月影 飛翔(aa0224)』が言葉を投げかける。それに頷き『ルビナス フローリア(aa0224hero001)』はこう言葉に出した。
「今回はデクリオ級と聞いています。この祖語は…………」
「黒幕は別か、情報が間違っているか」
 少し考えて飛翔はまた口を開く。
「少年のライヴスが吸われなかったのも、ルーラー不在とすれば説明はつくか?」
「以前もありましたね。ゾーンを成長させる愚神とルーラーが別だったことが」
「兎に角、今は愚神と従魔の排除と生存者の救出が優先だ。調査は終わってからだな」
『アリッサ ラウティオラ(aa0150hero001)』も頷いてその言葉の後を継ぐ。
「いずれ成果を試すためとか言って、世間を騒がせるのでは? ……すでに被害は出ているのです。出来るなら少年も助け出さなくては」
 そう、ネックとなるのは少年。脱出した竜曰く、まだ中に一人少年が残っているはずなのだ。その少年の名前『黒羽塲 連理』という。
「生存者がいるらしいけど……」
 事前情報に目を通しながら『桜小路 國光(aa4046)』は静かに告げた。『メテオバイザー(aa4046hero001)』は不安を胸で押し殺し冷静に言葉を紡ぐ。
「先ず確認して、皆が大暴れできる様に場を整えましょう」
 だがその言葉に懸念の表情を見せるのが『ヤン・シーズィ(aa3137hero001)』
「生存者……果たして居るのかな」
「具体的でなかったとしても、死んだという証言は冗談では出ないでしょう」
『ファリン(aa3137)』も同じ考えを抱いていたのだが、いわばこの館はシュレディンガーの箱である、覗いてみなければ何が出てくるか分からない。
「言えないような悲惨な死に方をしたのかもしれません……救出が叶わぬのならせめて遺体の回収を。それにどのみち、1つはあるのですわ。無残な死体が……」
 告げるとファリンは蔡文姫に指を通す、ギミックが作動するか確認して歩みを進めた。
 突入の時だ。
「無邪気な少年を弄び、あまつさえ命まで奪うとは、許しておけません!」
『アルテミス(aa0064hero002)』が高らかに告げると『布野 橘(aa0064)』は拳を前に突き出して共鳴。
「…………今ある命を守るのが先だ。行くぞ」
 怪しい館での戦いがはじまる。

第一章 幽霊屋敷

「おーけー、じゃあ少し派手にやって陽動を掛けようか」
 そう告げたのは京子。派手に正面の門を蹴破ると、トリガに指をかけた。さして狙いも定めず指を曲げると、ぶら下がっていた照明が飴細工のように吹っ飛んだ。
「たのもー」
 告げた瞬間眼前に短剣がテレポーテーション。それなりの速度なのでよけられなければ眼球をえぐられるだろう。
 それを打ち落としたのが『構築の魔女(aa0281hero001)』の魔女。
「ありがとっ」
「なんてことありません」
 二人はアイコンタクトで呼吸を合わせると、手始めとばかりに調度品を破壊し始めた。明らかなる長髪だった。
「さて、魔女の名に恥じないよういきましょうか」
 同じ魔女を名乗る者として。魔女のたくらみを暴き、そしてこちらに有利な状況を構築して見せる。
 構築の魔女の目がギラリと光った。
 直後上空から降り注ぐ蜘蛛の糸。
 それらを全てワイヤーで切り飛ばしながらファリンが告げる。
「余所見なさらないで。わたくしが相手ですわ」
――カグヤ、國光、行け。
 ヤンの号令、打ち合わせたコンビネーション。
 何気ない言葉の中にこそ毒は潜むもの。
「生きててくれ……」
 そう祈るように國光は告げると矢のように奥の部屋へ。
『カグヤ・アトラクア(aa0535)』は『アシュラ(aa0535hero002)』にその体のすべてを明け渡し、アシュラもまた工房への道をひた走る。
――くふふ、これはまた宝の山じゃな。趣味が合いそうな愚神とはお近づきになりたいのぅ。
「…………アイツ邪魔。ここも嫌い。ママにはアシュラだけがいればいいでしょ!」
 だが本命は彼女を闇にまぎれさせること『無月(aa1531)』は愚神の視界をすり抜けるとまんまと弐階へ、一瞬でも早く少年を見つけるために先を急ぐ。
――命を守る、それはボク達の使命だからね。
『ジェネッサ・ルディス(aa1531hero001)』は噛みしめるように告げた。
 かつての監獄での記憶がよみがえる。
 そんな無月のインカムが震える、ノイズ交じりに銃声と構築の魔女の声が聞えてきた。
「愚神が人体を分割し被害者の首を人形に挿げ替えた事から従魔の材料が人間である可能性が考えられます」
 そう構築の魔女は告げて、全員に配った少年の友人の顔写真を思う。
「可能であれば皆さん、少年の友人の顔を確認しておきましょうか……」
 告げて構築の魔女と京子は背中合わせに弾丸を放つ。
 それは壁を跳弾し、お互いのたまがぶつかり合い。読めない軌道を描いて天上の奥、暗闇に突き刺さる。その時だった。
 天井から何かが堕ちてくる。それは歪で禍々しい人を模した化け物、マリオネット。
 そして魔女アラクネ。
「何をたくらんでいるのですか?」
 構築の魔女が問いかけた。彼女に降りかかる蜘蛛の糸をファリンと京子が払っていく。
「あなたはゾーンルーラーになりえない。さらには従魔の方が愚神より強力」
 その時、アラクネが頬を釣り上げて笑ったのを全員が見た。
「ゾーンルーラーが分かるまでは警戒を……。私たちがここに呼び込まれた可能性もありますか……?」
 直後マリオネットが野太い咆哮を響かせ、襲いかかってきた。
「手はず通りに!」
 ファリンは短く告げるとマリオネットの動きを視線でおう、手すりに身をゆだねそこから跳躍、ガシャガシャと音をたてながらの右側からのブロー。
 それを潜り抜けるファリンと、受け止める橘。しかも素手。
「おうファリン、先手は任せる」
 そしてその姿をなめるように光が伝い、徐々に月光の巨人、ルナセイバー・アルテミスの姿へ変わった
「月光の国から正義のために、デュワッ!!」
 そう告げマリオネットの腕を弾く橘。
 そしてファリンの反撃、伸び上がるように顎へ掌底。その後接近してひじ打ち、やや飛距離があいたところで回し蹴り。
 状態ののけぞったマリオネットへ、左側から飛翔が刃を叩きつけた。弾き飛ばされるマリオネット。
 追撃を目指す橘と飛翔だったが。蜘蛛の糸に絡め捕られれ、それが敵わなかった。
「まずい……」
 ファリンは歯噛みする。マリオネットの腹部が開き、そこに接続口がいくつか見えた。そこに転送されてきたチップのようなものを突き刺すと。マリオネットがしゃべる。
「射程距離を、拡張しました」
 直後腕が伸びた。地面を叩くように投げ出された両腕がヘビのように伸びて蜘蛛の巣に絡め捕られた二人を狙う。
「陰陽の反転、ライヴスのポロロッカをとくと味わいなさい!」
 だがあえてファリンはその腕を弾くことなく、隙間を縫って接近。
 パーツ交換直後、さらに攻撃時のさらした大きな無防備はファリンにとって大きすぎた。
 打神鞭から放たれた衝撃がマリオネットの制御系を妨害。
 腕が止まる。
「射程距離拡張ですか、他にどんな種を隠し持っているのでしょうね」
 直後は咢が、がこっと落ちた。人間ではありえないほど口が大きく開かれて。そして放たれたレーザービーム。それに月光のの力をぶつけて橘が相殺させた。
「やらせるわけにはいかない! 月光の巨人を、甘く見てもらっては困る!!」
 形勢不利と覚ったマリオネット、人跳躍のうちに二回手すりに手をかけ、体にチップを埋め込む。
「範囲拡張」
 次いで放たれようとするレーザービームだがすでに飛翔が階段を駆け上がっている。
 彼は手すりから身を乗り出すようにマリオネット背後から奇襲。その手の刃を顔面に叩きつけると光のナイフは館の地面と天井を無茶苦茶に焼き払う。
「さっきよりレーザーが太いな」
 飛翔は着地の体制を取るとマリオネットをふりかえる。
――どうやらあの音声通りの能力が強化されていますね。
「聞き逃さないようにしないとな」
 直後マリオネットが叫んだ。人とも獣ともつかない声で。そしてマリオネットが腕を伸ばして二階作業室の扉を粉砕した。
 ガサゴソと探るように腕をひねりそして戻ってきたときには何かを握っている。
 それは頭。だが見覚えのある頭。
 全員の脳内に構築の魔女の言葉が蘇る。
 その頭をマリオネットは自分のすぐ後ろに装着した。
 子供の泣き叫ぶ声が、館中にこだまする。

   *   *

「名刺?」
 國光は魔女の工房に足を踏み入れた。少しの生活環と執念が感じ取れるそのありよう。散乱するパーツや工具、そしてわずかに鼻に突くのは血の香だろうか。
 不安をかきたてられる光景だった。
 奥のパーツ保管庫と思しき部屋からは破壊音が轟いている。
 よほど楽しいのか、カグヤ……いや、アシュラか。
 アシュラがその破壊の限りを尽くしている。
 そんな中、國光が発見したのが名刺。
 そこにはDとだけ書かれていた。ご丁寧にそこには連絡先が書いてあったのだが暗号化されているのだろう、実在のアドレスだとは思えなかった。
――そんなことよりサクラコ……
「ああ、わかってる」 
 要救助者の少年は隠れたままらしい。ドロップゾーンの影響で動けない可能性もあるので探さなければならないだろうと踏んでいた。
 少年が隠れる、または隠れやすいと思う場所、例えばクローゼットのなか、ベッドの下、机の下等重点的に探していく。
 國光はまず怪しいクローゼットをあけた。ゴロゴロと溢れ出してくるのは。
 マリオネットのパーツだろうか。だがやけに重たいというか質感が生々しい。
 その考察はあとだ、そう思い國光は振り返り、部屋全体に声を飛ばす。
「誰かいる?」
 立ち上がり、作業台に手をかけあたりを見渡してもう一度声をかけた。
「返事できなかったら、どこか叩いて音出せそう?」
 だが返事は返ってこない。視線は自然と作業台の上のパーツに注がれる。
 その光景を目の当たりにして國光は息をのむ。
「こんなところにいたのか」
 作業台の上には小柄な男の子が横たわっていた。室内が暗すぎて近づくまでそれを人と判別できなかった。
 うつろな双眸が國光を見あげる。
「大丈夫か、今外に連れ出してやるから」
――サクラコ……
 國光はその体を手に取った、ずいぶん軽くなってしまったその体だがその体は『黒羽塲 連理』の物ではない。
 そしてそれを外界に持ち出すことが危険であることを。メテオバイザーに言われなくても國光はわかっていた。
「わかってる」
 わかっていた。けれど。こんなひどいことがあるだろうか。
 目の前の少年はすでに、龍の口から死亡が確認されていた少年の。胴体と頭部分。それを何を思ったのかつぎはぎして、何かのパーツをかたどってある。
 これがマリオネットの強化パーツである可能性は高い、すぐに破壊しなければ。
 だが迷ってしまう、だから。
「こんなもの……」
 そう國光は苦虫をかみつぶしたような表情でカストルを横なぎに振るった。
 少年の遺体以外のパーツ。腕パーツ、作りかけのよくわからないパーツ、全てまとめて粉々に吹き飛ばすとそれは砕け散って床の上に転がった。
 破壊できたのはガトリング、マルチアタッチメント、アガートラムと言った腕に装備するパーツたちのようだ。
 そのほかの形ある何かは片っ端から破壊していく。やがて國光の耳には物体が砕ける、ガシャンガシャンという音しか聞こえなくなって。そして。
 気が付けば汗だくになりながら、チップの山を踏み砕いていた。
「これで全部か……」
 國光はただ一人工房で佇む。剣を地面に突き立てて拳を握った。


第二章 犠牲

 無月は素早く二階に潜入していた。スキル潜伏を使用。敵が仲間たちと戦闘している間に二階に滑り込んだ。
 先ずは左の部屋。そう探索していたのだが手がかりになりそうなものは何もなかった。
 パーツは無数にあったのだが、破壊行動で敵に存在がばれる可能性を考えると後回しにすべきだと結論が下った。
 幸い協力と思えるパーツは存在しなかったので安心はできる。
――まず、最優先は子供の探索だね。
 ジュネッサが告げる。
――愚神には感づかれたくないから、声を上げて呼びかける事は出来ないね……だったら、子供の気持ちになってかくれんぼするならどこに隠れるか考えてみようかな。子供の大きさ、柔軟性を考えて探してみるよ。
 そして次の部屋。その部屋に入るなり無月は不思議な気配を感じ取った、蠢くものはいるだが、それは愚神でも人間でもないような気がした。
「君が『黒羽塲 連理』君だね」
 無月は告げると作業台の上に佇む少年が無月へと視線を向けた。
「もう大丈夫だ。私達は君を助けに来た。さあ、ここから出よう」
――悪い怪物はボク達の仲間がやっつけているからね。さ、行こう。
 と言っても、少年の眼窩には何も収まっていないのだから意識を向けた問いうのが正しいのだが。
「ああ、やっと来てくれたんだ、よかった、完全に僕がいなくなる前で」
 そうつぶやく少年に無月は歩み寄りチョコレートを差し出す。
「ひどいことを……他に体のけがはないか? チョコレートでも食べるか?」
「いらないよ、もう消化できる場所もないから」
 無月の顔が引きつった。
「とりあえずここから早く出よう。ここは危険だ」
「それも必要ないよ。だってボクここから出られないし」
 無月は拳を握りしめる。遅かったのか。そんな思いが彼女の中で渦巻いた。
「まだ分からない、助かるかもしれない。だから、こちらへ」
 そう無月は窓を割って外を指さした。手を差し伸べて少年を見る。
 だが、少年は悲しそうに首を振って。告げる。
「Dに気を付けて、特に26分の5。五番目にして最後のDに」
 直後部屋の扉がぶち抜かれて伸びたのは腕。
 その腕を切り払おうと迫るが逆に無月は吹き飛ばされた。
 その指に絡め捕られる少年。その体がめきめきと音をたてる。
「ありがとう、助けに来てくれたこと嬉しかった」
 ぐしゃりとつぶれる音。ペンキを地面にぶちまけたような水音。空中に投げ出された球体をその手はとり。縮んでいく。
 最後に少年は行った。
「みんなは僕らのヒーローだ」 


   *   *

「あなたには最後まで付き合って貰わなきゃ困るよ!」
 響く銃声、奥の工房にこもろうとした魔女に対して京子が発砲したのだ。
 それをみて雅春は、ねとつく靴を脱ぎ捨てて前に出た。幸いリンカーであればガラスなどを踏んだとしても足を切ることはない。
 そしてそのまま、六体の人形全員に命じて投げつけられる家具やナイフを防いだ。
 愚神アラクネは、自身が投擲した武器物体すらワープさせて攻撃が命中するタイミングと角度を誤認させる。
 厄介な戦法だが、人形の統率者、七番目の人形である雅春と。魔弾の射手たちには通用しなかった。
「割れた壺の破片に気になる文様が……」
 雅春はそう告げながら投げつけられた蜘蛛の糸を瓦礫を投げつけ回避する。
「張り付いた糸は銃撃でなるべく排除もしておきたいですね」
 そう残りの蜘蛛の巣を銃撃で打ち落としていく構築の魔女。
「指先から糸を作り出しているようですね、五指で対象を操るわけですか」
 そう構築の魔女はアラクネが伸ばした指先を銃弾でうち飛ばす。
 その言葉に頷いた京子は部屋のあらゆる場所を視線で負う。
 他に同じような文様がないかすべてを確認し。
 一発の弾丸を放った。それは壁を何度も跳躍して的確に紋章を撃ち砕いていく。
「これで、びゅんびゅん飛ばせなくなったわけだ」
――これで視界に入るものではアラクネをサポートできなくなりました。
 アリッサが考えながら告げる。
「後は他の部屋の探索状況しだいか」
 それもインカム越しの報告でほとんどのパーツの破壊が終わっていると教えられていた。
 であれば警戒すべきものは残っていないのではないか。
 そう考えながら京子は銃弾を放つ。
 その弾丸はアラクネの目に突き刺さろうとしたが、それをアラクネは間一髪で回避。顔の側面に傷を作った。
「へぇ、よけたね」
 京子の視線がぎらつく。極小の部位狙いとはいえ弾丸を外したのはいつ振りだろうか。
「次は、はずさない。」
 そう京子は飛び上がって螺旋階段の手すりに足をかける。
 高所を取るのはスナイパーの鉄則、そのまま魔女アラクネの動きを乱すべく弾丸をガンガンお見舞いする。
 歯噛みするアラクネ。幸い防御力には自信がある方だ、即座に沈みはしない。
 だがテレポーテーションがほとんど封じられた今、頼りになるのはマリオネットのみ。
 そう工房から黒い布の塊のようなものを呼び出した。そして。
「戦場で部品を追加するとか、狙ってくれって言ってるようなものでしょ!」
 マリオネットに走った瞬間京子がその足を打ち抜いた。
「不自然な視線の動きなどにも注意いたしましょう」
 動きを止めたアラクネの手に持ったパーツを構築の魔女が破壊する。
 転んでひざをうったアラクネは呻きながら顔をあげると周囲を人形たちに包囲されていた。
「これで終りだ」
 そうきりりと操り糸を手繰り雅春は告げる、するとアラクネが今まででは考えられないスピードで動き、雅春へと接近した。
 あまりに唐突な動きで対応しきれなかった雅春、彼の体は魔女に抱き留められることになる。
 不覚にもいい香り。
――正気に戻りなさい。今すぐに、出なければ。
 死ぬ、そうJenniferが告げた瞬間。
 その言葉の意味を雅春は実感した、魔女アラクネの背中から伸びるのは、まさに蜘蛛の足と言った細長くカギヅメ鋭い複数本の足。それらすべてが雅春の体に絡みついた。
「がっ。は……」
 肺が、骨が、全身が。
 締め付けられ、絞られてうめき声をあげる雅春。
 血の香りがした、自分の体の奥底から沸き立つ血の香り。
 だけど、抱き留められる腕に、香りに何か、何か懐かしい感覚が蘇ってくる。
 意識がもうろうとしてきた。
 相棒が名前を呼ぶ声ももう、聞こえない。
「離れないで。そばにいて。ねえもっと……」
 蘇る記憶、それを人は走馬灯と呼ぶのだろうか、だとしたら雅春は今、死に向かって走っているのだろうか。
 一切の抵抗をやめた雅春、そんな彼の体の中でJenniferもまた、自分の記憶を見る。
『愛しい者を奪われ捨てられた』記憶、それが八つ裂きにされた記憶の断片が次々によみがえり、Jenniferは歯噛みする。
 アラクネの行動が許せない

(愛しい者? 彼が? 何故?)

 理由は分からないだが、気が付けばJenniferは鋭い声で叫んでいた。
「雅春!」
「な……」
 とたん、邪を払われたかのように我に返る雅春、途端に前身の痛みを思い出す。
「いたたたたた」
――見失わないで。『ジェニー』はここにいるわ。
「もう大丈夫……ごめんね、ありがとう」
 と言っても自分では逃げられないのでとりあえず回復スキルをかけておく雅春。
 後は、情けないことだが女性二人にまかせよう。そう思った矢先視界の端で二つの影が躍る。
「冷静に確実に……狙って見せましょう」
 針の穴を通すような正確さでうち放たれた弾丸。
 それらがアラクネの腕を根元からうち飛ばした。
 悲鳴を上げるアラクネ、拘束力が弱まる。
 だがまだ雅春は離れない。
 見かねた京子が銃を肩に吊るし、姿勢を低くして突貫、アラクネの背後に急接近してその腕の関節内側へナイフを滑り込ませた。
 そのまま勢いよく振りぬくといともたやすく足を切断することに成功。
 雅春の拘束がとかれる。雅春は脱出に成功した。
 噴出した血を浴びる雅春。
 彼は悲しそうな顔で、息も絶え絶え、地面を這いずる魔女を見た。
 その目には複雑な感情が混じっている。
――雅春?
 不安げなJenniferの問いかけ、だが雅春はそれどころではない。
 気づいてしまったのだ。愚神に抱かれている時。
 あの手は思い出の中の『ジェニー』の手によく似てた。
 だから、もしかしたら『ジェニー』は空想の友達ではなく。愚神ではなかったのかと。
 その時。誰かの叫び声が聞こえた。
 茫然とたたずむ雅春の腕を飛翔が引く。
 次の瞬間、雄たけびをあげながら突撃してきたのはマリオネット。
 奴は四つん這いになりアラクネの頭を踏み潰すと。
 その死体を貪り始めた。


第三章 手の内のマリオネット

 その扉は重たく、また鍵が厳重にかけられていた。
 だがそんなものは破壊の権化の前に関係がない。 
 その一撃は全ての理屈も理不尽でうわがいてしまう。
 紙のように吹っ飛んだ扉。
 次いでアシュラは吠えるように叫んだ。
「邪魔よ紛い物!」
 アシュラはすべてを破壊する、芸術的に腕が並べられた棚も。上半身だけとなった子供たちも。
 哀愁も感慨もなくただただ破壊する。
 ただアシュラは馬鹿だが、無能ではない。優先順位をしっかり立てて、それだけを考え行動する
 今回で言えば、カグヤが変な道具や自分に似た外見の愚神を手に入れたら、自分に構ってくれなくなる。故にすべてを排除する。
 そんな思いつきで、思いたちで、全てを破壊する兵器となる。
 次いで発射されるミサイルたち。カチューシャの砲門全てからありったけの火力をぶちまけた。
「むー、どれがママの好みかわからないから――全部壊れちゃえ」
 衝撃と爆炎が壁を焼く、棚を吹き飛ばす。
 破壊の嵐のあらしが全てを消し炭に変えていく。 
 次いでデストロイヤーに持ち直し、壁につっかえながらもそれを叩きつけ、叩きつけ、笑いながら叩きつけていく。
「あははははー♪ みんな壊れろ♪」
 そう告げてアシュラはデストロイヤーを壁に投げつける。いともたやすく穴が開き、その壁の向こうに消えたデストロイヤーを回収すべくアシュラは壁を裂いた。
 その向こうにあったのは狭い空洞、そしてその空洞には骸骨やら腐った肉片やらが折り重なって捨てられていた。
 だがそれもアシュラにとって一考に付すべき事柄でもなく。
 天井を削るように放った一撃でそれを瓦礫の向こうに押しやってしまう。
 もはや手綱話された破壊の申し子は収まらない、少なくともこの世界を破壊し尽くすまでは。 
「すごいでしょママ。アシュラはなんだって出来るんだから」
 そう笑いながらアシュラは破壊活動を続ける。
   
  *   *
 
 凄惨な光景だった。
 血を出しすぎたせいか血があたりに飛び散ることはなかったのだが、マリオネットが床を踏み荒らすごとに、赤い足型手形が無数についた。
 肋骨の砕ける音、骨盤の踏み砕かれる音。
 ついにはマリオネットはアラクネの心臓を探し当て、その歪な歯で掬い取。
 その弾力を刃の上で楽しむとぐしゃりと前歯でそれを噛み潰した。
 マリオネットの前身が真っ赤に染まった。
「従魔が、愚神を食ってる……」
 橘はそれを戸惑いの視線で見つめていた。
 幸いマリオネットの傷が塞がったり、霊力が増強されている様子はない。
 だが、マリオネットがアラクネの死体を漁るとそこから腕を発見する。
 その腕はマリオネットに装備され、盗人の腕と化す。
 その直後だった。無防備になったマリオネットに襲いかかったのは無月。
「無月、推参! 愚神よ、ここは貴女のいるべき世界ではない、疾く己があるべき世界へ還るがいい!」
 頭の中で繰り返される言葉。ヒーローという文字。
 先ほどは血の通った唇で言葉を紡いでいた連理の唇が、マリオネットの背中に装着されたマリオネットのパーツが、代わりに無機質なコードを吐く。
 そんな現実が無月には許せない。
「はああああああ!」
 不意打ちでの女郎蜘蛛。縫い止めて無抵抗のところを一気に終わらせる、そう思った。だけどそう一筋縄ではいかない。
 伸びる腕二本。それが先ほどよりも器用に、連携して無月を地面に叩き落として、その体を上から押さえつけた。
 みしりと軋む体。
 そしてその腕が無月の腕に伸び雷切を奪い取る。
 次いで動いたのは仲間たち、無月の拘束を解こうと一斉に攻撃。
 衝撃でマリオネットは吹き飛び、その体を盛大に壁に叩きつけていた。
「あああああああ!」
 直後分身、無月は駆ける。伸びる腕に片方が潰されたとしてももう片方の無月が刃をマリオネットに突き刺した。
 その陰に隠れてファリンが接近。燃えたつ槍、その陰炎はわずかに距離を誤認させる、頬をかすめるマリオネットの指先、その腕をかちあげて。雷切を踏みつけ。槍を回す。
 顎を石突でうつ抜いて半歩下がり斬撃。
 返す刃で雷切を奪い返した。
「今です」
 構築の魔女、そして京子が起き上がろうとしたマリオネットの肩を同タイミングで打ち抜く、壁にピンでとめられたように動きを封じられたマリオネット。
 直後動いたのは橘。
 その胸の龍玉の前で腕を水平に薙ぐ、すると光のエネルギーが収束。
 龍玉が輝きに満ち溢れる。
――アルテリウム光線ッ! デュワァァアアアアアアッ!!
 その隙を逃さずに飛翔が接近した。
 渾身の斬撃を振り下ろし。後ろに回転しながら切り上げる。
 Xの傷が胸に刻まれマリオネットの全身にひびが入った。
 そしてその中央を引き裂くように刃を叩きつけると。
「物騒な人形は壊れて眠れ!」
 マリオネットは前身のパーツをあたりに散らせ、完全に活動を停止した。
――まるで着せ替え人形ね。よくできたオトモダチだわ。
 Jenniferがそう告げると、館に響くのはアシュラの奏でる破壊音のみとなる。


エピローグ
 全てが終わるとアシュラとの共鳴を解いたカグヤ。
 彼女はアシュラの頭を全力で撫でまわすと、よくやったとほめたたえる。
「よくがんばったのぅ。帰ったらケーキでも作ってやろう」
 えへへ、と満面の笑みを浮かべるアシュラ。
(見慣れた武装類じゃったな。テストに利用されたかの?)
 そんな彼女らの背後で黙とうをささげる一同。
 戦闘に立つのは無月。助けてあげれなかった己の無力を悔い、少年を想い、祈る。
 そんなリンカーたちの眼前におかれていた少年たちの死体をファリンは大切に抱きかかえた。
「死体はただのモノだ。魂は天へ昇り、魄は地へ帰る。一度散じた気は二度とは戻らぬ。人はどうしてこうも執着するのかな」
 そうつぶやくヤン。
「ただの肉ではございませんわ。この人がこれまで生き、何事かを成してきた証ですわ。その功績に敬意を表し、天命の全うを寿ぐことこそ、まだ生きている者の務めでございますれば……」
 そんな一行の前にようやく調査を終えて姿を現したのは國光。
 愚神の作った技術、そして気になる資料を取りまとめていたのだ。
「きちんと確認してないのでご希望の品かはわかりかねますけど」
 直後ゾーンが消えていく。だが『辺是 落児(aa0281)』は不穏な気配を感じてあたりを見渡した。
 そんな館の外に一台の黒塗りの車が止められていた。
 その車の持ち主は地面にアタッシュケースを投げ捨ててそれを開く、すると、そのドロップゾーンがスルスルとアタッシュケースに吸い込まれていくではないか。
 そんな男の様子を助手席に座る少女が眺めて一言告げる。
「アブソーブ・Dのお仕事は今日も華麗に完了ね」
 その言葉に男はにやりとだけ笑いを返した。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 双頭の鶇
    志賀谷 京子aa0150
  • 『星』を追う者
    月影 飛翔aa0224
  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
  • 危急存亡を断つ女神
    ファリンaa3137

重体一覧

参加者

  • 信念を抱く者
    布野 橘aa0064
    人間|20才|男性|攻撃
  • 月光の巨人
    アルテミスaa0064hero002
    英雄|24才|?|ブレ
  • 双頭の鶇
    志賀谷 京子aa0150
    人間|18才|女性|命中
  • アストレア
    アリッサ ラウティオラaa0150hero001
    英雄|21才|女性|ジャ
  • 『星』を追う者
    月影 飛翔aa0224
    人間|20才|男性|攻撃
  • 『星』を追う者
    ルビナス フローリアaa0224hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
    機械|24才|男性|命中
  • 共鳴する弾丸
    構築の魔女aa0281hero001
    英雄|26才|女性|ジャ
  • 果てなき欲望
    カグヤ・アトラクアaa0535
    機械|24才|女性|生命
  • エージェント
    アシュラaa0535hero002
    英雄|14才|女性|ドレ
  • 夜を切り裂く月光
    無月aa1531
    人間|22才|女性|回避
  • 反抗する音色
    ジェネッサ・ルディスaa1531hero001
    英雄|25才|女性|シャド
  • 危急存亡を断つ女神
    ファリンaa3137
    獣人|18才|女性|回避
  • 君がそう望むなら
    ヤン・シーズィaa3137hero001
    英雄|25才|男性|バト
  • きっと同じものを見て
    桜小路 國光aa4046
    人間|25才|男性|防御
  • サクラコの剣
    メテオバイザーaa4046hero001
    英雄|18才|女性|ブレ
  • やさしさの光
    小宮 雅春aa4756
    人間|24才|男性|生命
  • お人形ごっこ
    Jenniferaa4756hero001
    英雄|26才|女性|バト
  • 薩摩隼人の心意気
    島津 景花aa5112
    機械|17才|女性|攻撃
  • 文武なる遊撃
    新納 芳乃aa5112hero001
    英雄|19才|女性|ドレ
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