本部

戦旗運用実験

鳴海

形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2017/03/31 22:04

掲示板

オープニング

● 新武器運用実験。
「旗ってあるじゃない?」
 遙華は会議室でロクトに告げた。
「ええ。バアル・ゼブブ。ジャンヌダルク。まぁいろいろ出したわよね」
 ロクトは指折り数えて見せた。なかなかの人気でヒットと言える商品のためロクトはそれを記憶していたのだ。
「本当はね、振り回して戦えるものを出したかったのよね」
「旗なんて使いにくいだけじゃない?」
遙華は首をフルフルとふって見せた。
「使えるとすごくカッコいいのよ? それに有用性は愚神ラジェルドーラの戦闘で証明済みじゃない」
 ラジェルドーラとは龍に変形できるロボット型の愚神であり。彼の主武器が旗だったのだ。
 そのエネルギーで覆われた布部分で攻撃をはじきつつ、その切っ先で敵を突き。時には旗部分に対象をからめ捕って無力化などもして見せていた。
「使えるようにしたいわ」
「あなたが使うなら本腰入れて開発してもいいけど?」
「えー、私じゃなくて……」
 遙華は難色を示した。
「私ペンより重い物もつのいやだって知ってるでしょ? 本当はナイフを持つのも嫌なのよ?」
「だったら……なんならいいの? リンカーである以上武装の形態は避けられないし」
 ロクトは問いかける。
「めがね?」
「ビーム出るのがすでにあるじゃない、それ使ったら?」
「冗談よ」
 その普段よりとろけた態度の遙華に向けて、ロクトはため息を一つついて見せた。
「なによ、その溜息」
「いえ、春が近いからって気を抜かないでほしいと思っただけよ」
 告げるとロクトは髪をかき上げ遙華の隣に座ってメガネをはずす。
「で、話を戻しましょうか。これがあなたの考案する旗。なのね?」
 遙華はロクトに画面が見やすいようにパソコンの位置を動かした。
 そして3Dモデルを表示させ遙華は頷いた。
「ええ。これを使って。ちょっと愚神を刈ってきてもらおうかなって」
「コンビニに買い出し行くわけじゃないのよ?」
 ロクトは呆れつつもそう言った。
「知ってるわよ。それなりの戦闘ができるように作ったつもり。レベルの高いリンカーなら苦戦もしないと思うわ」
「わかったわ、そこまで言うなら。あなたの野望に協力してあげる。商品価値もあると思うしね。あなたのプレゼンテーション、聞きましょうか」
 ロクトはそう告げると、リモコンを手に取りプロジェクターの電源を入れた。
 遙華はキーボードを叩き出力変更。スクリーンにPC画面を複製し、ロクトへと語り始めた。

● ラインナップ
 今回は旗の運用試験をリンカーたちに行っていただく。
 合計三つの旗を最低一本は使用して愚神を叩いてほしい。
 今回旗を装備するにあたって、装備コストはかからず、装備数の上限に含まれないこととする。
 ちなみに今回の旗、試作品なので故障する可能性があるので気を付けてほしい。

・ブラッティフラッグ
 全長二メートル程度の大旗、とある愚神が用いていた旗を参考に作成されている。
 旗を霊力で包むことができ、その旗で遠距離攻撃を無効化しつつ柄で敵を攻撃する攻防一体の武装となっている。
 さらに自身から数えて5SQ以上遠い攻撃に関しては両防御力に+50の補正がかかる。
 

物理攻撃
+100
特殊抵抗
+3
物理防御
+75
射程
1 ~ 3

魔法攻撃
+0
移動力
-2
魔法防御
+80
イニシアチブ
-1
命中
+0
レート
+0
回避
+0
生命力
+10


・絆結びの御旗
 全長1.5メートル程度の旗。取り回しがよく武器としての機能は控えめ。
 しかし旗自体を霊力で多い。防御力に優れている点は変わらず。
 付属効果としてリンクレートを上げる力がある。
 この力は戦場にある絆結びの御旗数だけ効果が上がり。具体的には上がるリンクレートに+1される。

物理攻撃
+25
特殊抵抗
+0
物理防御
+100
射程
1
魔法攻撃
+0
移動力
-2
魔法防御
+100
イニシアチブ
+0
命中
+0
レート
+3
回避
+0
生命力
+15


・毘の軍旗
 毘沙門天の加護を受けたと言われる旗。上杉謙信の愛用していた旗がデザインの元。
 全長二メートルほどの大きな旗。特に布部分が大きく軽く人を覆うことができる。その分扱いが難しい。
 周囲に防護フィールドを張ることができ、自身を中心に5SQの任意の対象は両防御力に+30、さらにターンの終わりに生命点が1回復する。

物理攻撃
+80
特殊抵抗
+2
物理防御
+100
射程
1 ~ 5

魔法攻撃
+0
移動力
-5
魔法防御
+120
イニシアチブ
-3
命中
-120
レート
+0
回避
+0
生命力
+20


● 作戦説明。
 
 遙華は旗の説明後間髪入れず、愚神討伐作戦の説明に移る。
「今回戦ってもらうのは、個体名『バラージャ』と呼ばれる、遠距離火力型の愚神よ」
 モニターに表示されたのは。まるで戦車のような愚神。ただ戦車と違って装甲の表面から無数のバレルが覗いている。
 それらすべてがある程度角度を変えられ、360度周囲への砲撃を可能にしているらしい。
「長距離狙撃用の砲塔。中距離制圧用のバレルからは散弾が放たれるわ。さらに周囲に飛行する砲台、ビットを八機はべらせているようね」
 空中を高速で飛来し、敵を見つけ次第迎撃する、自動砲塔。
 いかにもやりづらい相手だが、そんな相手に慣れない武器で挑めと遙華は言う。
「今回の作戦、旗は必ず一本ずつ使ってもらうわ。だから十人中三人は必ず旗で戦闘をしてもらうことになるわね。他の人たちに関しては、バランスを考えて武器を選んでみてほしいわ」
 今回はデータを取ることが目的のため、多少無茶な使い方をしてもいいという。
「いろんな状況でのデータが欲しいわ。さらに新しい旗の使い方も、みんなの発想力期待しているわね」
 そう遙華は告げると報酬の話に移った。

● 作戦地
 最後に今回作戦に使われる地域について説明する。
 荒廃した都市部で、高層ビルが立ち並ぶ。ただしどれも世界に愚神が現れたころの建物なので風化、劣化が進んでいる。
 ちょっとした衝撃で崩れるビルもあるかもしれない。
 町自体破壊しても大丈夫という許可が下りているので、これをうまく使えば戦いは楽かも?
 町は碁盤の目のようになっていて見晴らしはそこそこよい。
 かつて愚神に襲われ打ち捨てられた町のひとつだが、なぜか愚神が湧きやすく、再開発のめどは立っていない。




解説


目標 愚神バラージャの撃破

 今回は旗のデータを取っていただきたいので旗の担当になった方は旗をどう自分の戦術に盛り込むか、演出はどうするかを考えていただきたいです。
 その上で愚神バラージャを追い詰め倒してください。
 状況の設定が細かいので戦略はいくつもたてられるかと思います。
 それではよろしくお願いします。

《デクリオ級愚神 バラージャ》

 攻撃方法について

・長距離射撃。
 周囲5SQに敵対PCがいないことが使用条件。
 きわめて命中精度の高いさく裂する弾丸を放つ。
 対象に命中すると爆発し周囲3SQを火の海にする。
 弾丸、火焔両方にダメージ判定があり、直撃したキャラクターは二重にダメージを受けることになる。
 弾丸は物理だが、炎は魔法ダメージ。

・全方位散弾斉射。
 自身を中心とした15SQへ散弾をばらまく、こちらも面制圧で命中力が高いため注意が必要。
 威力はそんなに高くないらしい。

・飛行型砲塔(ビット)
 耐久度はほとんどないが、移動力15の速度で空を飛びながらリンカーを追尾する。
 合計八機。バラージャを中心とした80SQまで自立稼働が可能。
 性質としては二機三機程度で一組になり囮と奇襲に分かれるようだ。
 攻撃は物理の遠距離火力型。射程は短く23SQ。

リプレイ

プロローグ

「まあ……今回もえらく個性的な……」
『晴海 嘉久也(aa0780)』はそう戦場の真ん中に刺さる何本かの旗を眺めてそう告げた。
 『エスティア ヘレスティス(aa0780hero001)』がその旗の情報を細かく読み上げてくれる。
「今回は……愚神退治もそうですが、旗の支援効果の活用と旗の有効性の……実証の手伝いをしたいと思います」
 そうインカム越しに晴海が告げると遙華がよろしく頼むわと告げた。
「作戦が始まる前の調整段階は付き合うわ、何かあったら言ってね」
 そう告げる遙華に向けてちょうどいいとばかりに『月鏡 由利菜(aa0873)』は以前から考えていた要望を伝える。
「あー、なるほど、データ取りとしてはありがたい話だし、できるように手配するわ」
「作戦開始前ギリギリですまない」
『リーヴスラシル(aa0873hero001)』がそう謝罪した。
「いえ、本当ならもっと早く連絡を取るべきだったのは、私だもの。ごめんなさい、でも問題ないから好きに暴れてちょうだい。あと他のリンカーにも言っておいて、数に余裕はあるから余分に持って行っても問題ないって」
 その言葉に頷くと由利菜はインカムの通信を切った。
 そしてリーヴスラシルは清廉な白が印象的である、その旗を手に取る。
「私はブレイブナイトだ。ならば……この旗が最も馴染むだろう」
 そしてリーヴスラシルは時計を眺めた、作戦開始まであともう少し、装備を整えたメンバーが開始地点に続々と集まり始める。
「うっし! 初仕事だ、キバッていこうぜ!!」
 燃え盛る炎は情熱のしるし異形の英雄『マーズ(aa4956hero001)』そう拳を作ると気合一発その手を突き上げた。
「あぁ! きっとやれるさ。まずは、戦い方を見せてもらおうぜ。えーっと、先輩、よろしくです!」
 同様に『寺須 鎧(aa4956)』 は気合を入れ直すと、『赤城 龍哉(aa0090)』へと頭を下げる。
「まぁ…………よろしくな!」
 先輩とはいい響きである、体育会系の二人はその短いやり取りで何かを感じ取ったのか笑い合った。
 その暑苦しい男の友情とやらを興味なさ気な目で眺めているのは『ヴァルトラウテ(aa0090hero001)』その手で重たいはずの旗を軽々と弄んで振って見せた。
「旗か…………赤城波濤流にはない系統だが」
 そんなヴァルトラウテに向けて龍哉が告げる。
「以前、ジャンヌで試していましたわね」
「ま、何事も基礎と応用だ。せっかく使うなら役に立ててみせようってもんだ」
 ヴァルトラウテは龍哉に旗を投げ渡した。
 その旗こそブラッディフラッグ。愚神が運用していた血染めの戦旗を参考に作られた新武装。
 それを眺めていると懐かしさにも似た寂しさを抱く『大門寺 杏奈(aa4314)』である。
「旗……か。ドーラには随分やられたからね」
 その言葉に頷く『一ノ瀬 春翔(aa3715)』
「ええ、強敵でしたわ。今回はそれを元にした武器を使えるなんて……燃えますの」
『レミ=ウィンズ(aa4314hero002)』も地面に突き立てられたそれを手に取り杏奈へと手渡す
「……私たちが使うのはまた別のやつだけどね。それでも面白そうだよ」
 これを手に取るとそんじょそこらの愚神には負けない気がしてくる。派生品とはいえ自身が認めた武勇の一端をその手に収めていると思うと勇気が湧いてきた。
 それも春翔も同じようで、彼は煙草を投げ捨てるとにやりと笑う。
「この面子ならほっといても討伐出来そうだからな……んじゃ、存分に試させて貰いますかね」
 腕の筋肉が硬く閉まるほどにその柄を握り、奴の動きを脳内で再生する。
 そんな、突如動きを止めた春翔の顔を『エディス・ホワイトクイーン(aa3715hero002)』が覗き込む。
「戦旗…………」
『小鳥遊・沙羅(aa1188hero001)』は腕を組みながらその様子を眺めている
「なかなか面白そうな装備ね。ライヴスを伝えられる旗なんて」
「持って帰ってばらしたいわぁ」
『榊原・沙耶(aa1188)』がそんなことを言うと、沙羅はぴしゃりと告げる。
「あなたハード系はできないでしょ?」
「そうとも限らないわぁ」
「え? できるの? できないわよね。え? どうなの?」
「どうかしらねぇ」
 からかわれているのだとわかり沙羅は沙耶を無視することに決めた。
「良いデータを取らないとね。ラジェルドーラ、だかは私知らないけど」

 そして開戦の狼煙が上がる。

 第一章 硝煙と血煙

 ――何故だろう。
 この朱い旗は、私の何かを喚んでいる。

 「肉眼にてターゲット、デクリオ級愚神 バラージャ確認!状況開始! 第二班 10時の方角に敵一体、各個連携し早駆け!」

 水夏の号令がインカム越しに耳を震わせる。
 その音を聞きながら、強い風が吹くビルの上で『魅霊(aa1456)』は佇んでいた。
 風になびく髪。そしてバタバタと小気味いい音を立てて震える旗。
 『R.I.P.(aa1456hero001)』はそんな彼女を後ろから見守っている。
「武器として と考えると……やはりそれなりに軽量で且つ攻撃性能があるものが望ましいですね」
 そんなことをつぶやくと即座に共鳴。
 下方から風圧を飛ばして現れたビットへとその手の旗を向けた。
 直後銃声、瞬くマズルフラッシュを見あげると『築城水夏(aa5066)』はあわててインカムに声を吹き込んだ。
「こちらマルフタ、感明オクレ!」
 ほとんどのリンカーから連絡は帰ってくる、しかし今さっき撃たれた魅霊は何の反応も返さない。
 さらには『エレオノール・ベルマン(aa4712)』の反応までない。
「大丈夫かよ……」
 水夏は走る、やがてエレオノールの姿を見つけるが、彼女の周囲をビットが漂っていた。
 助けに行くか迷った。
 しかしそんな暇はないことにすぐ気が付く。
 遠距離からの砲撃。
 その狙いはあまりに正確で、よける暇など無いくらい。
 死、という可能性が水夏の脳裏によぎった。
 だがその弾丸を、杏奈が旗でそらした。
 さらに杏奈は歩みを進める。
「みなさん、予想以上に砲弾の威力が高いです。私か月鏡さんの後ろまで下がってください!」
 そう杏奈はエレオノールの背に向けて叫んだ。
 遠距離攻撃魔法使いとして戦闘に参加していたエレオノール、『トール(aa4712hero002)』の加護があったのだが、ビットに囲まれてしまえば不利だった。
 そんな足を撃たれ呻いているエレオノール。
 その前に立った杏奈はその手の旗を振るうと。またも砲撃がそれる。
 角度がずれ僅か数メートル先に着弾。爆炎をあげて建物ひとつを吹き飛ばす。
「あ、ありがとうございます」
 杏奈へと追いついて水夏礼を告げた。
 戦闘なれはしている、銃器の扱いも頭に叩き込んだ。しかしリンカーと愚神の戦闘は常に予想外が付きまとう。そのことを水夏はこの瞬間思い知った。
「気を付けてください、あの威力ですと、直撃するとそうとうなダメージです」
 そう杏奈が告げ旗を振るう同時に水夏は移動。
 今回は先輩たちの胸を借りるつもりで、自分の戦闘スタイルが通用するのか、それを見る。
「頑張ってください」
 そう杏奈は静かに告げ。左手をあける。
 そして全身を包む黄金色の輝き。
――絆を……。
「絆を……」
 リンクコントロール。それだけではない、その左手に実体化する二本目の毘の軍旗、甲高い音が響いて金色の光に銀色の輝きが混じった。
 直後爆炎。弾丸の機動によってはそらされる。そう思った愚神が杏奈の足元を狙った。
 爆風と吹き飛ぶ瓦礫でまずは足を削ぐ、そう言った狙いなのかもしれない。
 だが。
「その程度で、この輝きの砦を落そうというの?」
 煙が晴れた向こうに見えたのは少女の妖艶な笑みだった。
 旗を左から右、もう1本は右から左に大きく振り、天を仰ぎながら対に合わせる。すると旗から白銀の光が現れ二重のフィールドを形成する。
 ジャンヌの翼をが大きく広がり煌きは最高潮までます。輝きの砦がここに顕現する。
「なるほどなぁ。アレが共鳴か…………」
 その光景を後方で見ていた鎧が感嘆の声を漏らす。
――俺らもすぐに同じコトすンだよ。えーっと、アイツが持ってるのが、”旗”ってヤツか。あんなデカいモン振り回して、まともに動けンのか?
 マーズが告げた。
「先輩に、習うしかねぇだろ」
「私からこの輝きを奪って見せなさい」
 直後はなたれる砲弾。そしてビットからの支援攻撃。
 だが狙いもつけずばら撒かれる弾丸など、このフィールドの前に無力、一歩一歩堅実に戦線を押し上げる杏奈。
「すげぇ」 
広がりゆく白銀と微妙に金色が混ざり合ったの二重結界は味方を包むが、見た目とは違い寒さより範囲内の味方にどこか暖かい"安定感"を漂わせる。
 まるで"ここにいれば安心だ"と思わせるような、絶対に守ってくれるような。
「ふふ……これこそが私が思い描いていた砦ね。私のフィールド内では誰も傷つけさせないわ」
 それこそ、戦場の先に常に立ち。家臣からの信頼うけ、安寧をもたらした上杉謙信の様。
 彼女と同じ白を纏う杏奈にはその戦国の英雄の名がふさわしいかもしれない。
――チッ、こっちにまで来るぞ。なぁ鎧、いつまで見てンだ?
 マーズがはじかれたように告げる、次の瞬間飛来する砲弾。
 対象を変えたらしい。崩せそうな場所から崩すのは基本戦術と言える。
「そろそろ、俺らも行くか。やるぞ、マーズ!」
 告げると鎧は幻想蝶を仕込んだブレスレットを掲げ叫ぶ。
「「共鳴チェンジ!」」
  直後輝きのうちに二人の体が溶けあって、まるで戦隊ヒーローのレッドを思わせる風貌へと変わる。
「猛き情熱の星、マーズレッド!」
 先ほど狙われたばかりだというのにあえてポーズを取り、戦場にこそ我ありと叫ぶ鎧である。
 その姿を捉えビットが殺到する。
「やっちまうぞオラァ!」
 そして進行を開始した。

   *   *
 
 龍哉は襲来するビットを背に大きな道路を高速で駆けていた。
「こういうのは他の2種類の方がやり易いかもしれねぇな」
――自分を護る分には十分だと思いますわよ」
 直後龍哉は弾かれたように反転。旗を振り、布で弾丸をはじく、そのまま逆走、その動きについていけずビットは一瞬静止した。
「来ると判ってりゃ、成せばなるってなぁっ!」
 そのままビットを叩いてうち落とし、背後から迫る砲弾を旗で叩き落とす。
 爆風で肌が焼けるが直撃よりはましだ。
 そう歯を食いしばって、敵の姿を確認する。
 まだ遠い、弓の射程にも少し遠い。
「さらに前進する」
 そう龍哉が旗を振って駆けた。
――旗……使うの? おにぃちゃん?
「ああ……コレにゃ嫌って程苦しめられたが……だからこそ使いてぇのさ」
 エディスが告げた矢先。
 包囲するように春翔の前方、後方両方にビットが現れた。
 直後はなたれる射撃。
 しかし春翔はウェポンディプロイにより旗を複製、それを地面に突き刺し障害物として機能させる。前方の攻撃も旗を円回転させることによってすべての弾丸をはじいた。 「悪ぃが無茶するぜ。ま、耐久試験も必要だろ?」
――壊してこその運用実験だよ。
 直後スライドするように移動。なびく旗でビットを包みこみ、地面に叩きつける。
 反作用で浮かび上がった勢いそのままに、旗の柄に力を籠めて特大ジャンプ。
 当選旗を握ったままに。その柄をビットへ叩きつける。
――お兄ちゃん……
 エディスの張り詰めた声。彼女には飛来した弾丸が見えている、直撃コース。だが。
「アイツの見よう見真似だが……さて」
――こう、かな。
 その動きは、見る者が見ればわかっただろう。いつか塔で戦ったかの竜人そのものだと。
「こいつでどうだ!」
 布の高度を調整、包み込むように勢いを殺し、円運動でベクトルを曲げ。そして力を逃がす。
 砲弾は地面すれすれを飛んでビルに突き刺さると大きく爆発、そのまま崩れ去った。
「……さすがに跳ね返すまではできねぇか」
――でも……
 エディスは頷く。
――うん……大体わかったよ!
「よし、次だ」
 そう春翔は愚神への距離を詰めていく。
 だが、そんなリンカーたちの全身を効率よく阻んでいるのがビットの存在だ。
 龍哉は壁を走りながらビットの追走から逃げ回っている。
「最近流行ってんのか、あの勝手に飛び回ってる奴」
――ビットですわね。さっさと撃ち落とすが吉ですわ」
 そう告げると武器を感想。
「ヴァル!」
  九陽神弓装備を召喚。照準は彼女にまかせ龍哉は霊力を注ぐことに集中する。
「先手必勝と行こうか!」
 その一撃はまさに太陽を落すがごとく。
 穿ち貫き、ビットは爆発した。
 先ず一機、戦場の拮抗が崩れた瞬間を龍哉が作り出した。


第二章 切迫

 同じくビットの迎撃に当たる晴海、彼は旗を持った味方、その動きを最大限サポートできるように16式60mm携行型速射砲 を抱え戦場を走り回っていた。
「そちらにはいかせませんよ」
 晴海は常に仲間との距離を意識し離れすぎず近すぎない距離を保っている。
 いつでも仲間をフォローできるように気を使っている。
 その上でビットと射撃線を演じている者だがから普段とは別の疲れ方をしていた。
(せめてあと、ビットの数が三。いや四程度減らせれば)
 そう晴海は戦場全体の動きを逃さないように頭を回し続ける。
 そんな中ついに由利菜が動いた。
「これは……」
――まるで、私達の境目がなくなっていくような。
 杏奈はその姿を振り返ってみた。霊力の輝きを纏う姫騎士。彼女の姿は普段よりいっそう輝き、普段とは違うオーラを纏っていた。
 まるでそれは由利菜であって、由利菜で無いような。
「どれだけ、リンクレートを上げたんですか」
「あげられるだけ……」
 リンクレートなど通常5.6程度あればよい、だがその値を超えてつながりを深めるその行いに一同は驚愕の表情を向けた。
――愚神を倒すだけなら、強い装備を持ってくれば済む。だがそれではここに来た意味がない。
 リーヴスラシルはそう告げる。
(HOPEで様々なことを経験しても、両親には殆どが話せないのが勿体ないですね……)
 そうリーヴスラシルはさみしげに微笑むと、すぐに真っ向の敵を見据えた。
 その手にはブラッディフラッグをもち、杏奈の隣に並び立つ。
「ここが最前線ですね」
「はい!」
 二人は旗をクロスさせた、布地が輝き砲撃を無に帰す。
「このままゼロ距離まで持って行きます」
「そのつもりです!」
 杏奈が攻撃を弾き、由利菜が神弓を用いてビットを打ち落とす、爆炎が旗を揺らした。

   *   *

 魅霊はその旗を左右にひねりながら抜く。ビットを一機破壊した。
 そして目視できるほどに近づけた愚神を眺める。
 ここは高層ビルの屋上、ビルを盾にしながら飛び移り続けて移動をしていたのだが、先ほどビットに見つかり、これを仕留めた。
「すごく。使いにくいですね」
 そう魅霊は思う。まず布だが。この布が制御しづらい。振り回すにもこの長さは不利だ。
 なので魅霊は旗を柄に巻きつけて使っていた。それである程度強度も保てるらしく、壊れる兆しは見えない。
「こうなれば、あまり槍と変わりませんね」
 そう告げて魅霊はスライドするように右に動いた。
 あまりにスムーズな重心移動。それがノーアクションで移動しているようにビットに見せたのだ。
 対象をサーチしなおすビット。しかし遅い。
 魅霊は一撃を加える。
 槍で言う切り上げの動作。そして棍のようにそれを振り回し連撃をみまう。
 距離を離される魅霊。銃撃をその身に受けてしまうが咄嗟に旗を棒として使用。高跳びの容量でしならせて、上空からの振りおろし。
 その直撃を受けてビットはまっさかさまに路上へと落ちていく。
「これで、四機目」
 直後魅霊の端にマズルフラッシュが見えた。
 反射的に布を開き、それを防ごうとする。
(散弾程度なら、旗の布を開いて射線を塞げばなんとかなる)
 広がる旗が妙にゆったりした動作に見えた。
 その鮮やかな赤が曇天に栄えて美しい。
(問題は長距離用の榴弾……こちらは――)
 魅霊は徐々に体へ力を込めていく。足、腰、肩、腕。効率の良い、効果的な体の動かし方。何全何万と繰り返した動作、その連携。
(あれ? 私、なんで 真正面から砲弾を叩いて……?)
 直後爆発、閃光が瞼の向こうから目を焼き。
 見たくもない光景が暗闇に浮かび上がる。
 それは……


――無数の雫が降りしきる。

 泥でぬかるんだ広場をひたすらに駆ける少女がいた。
 その少女はいつも明るく、弱さを見せない人だったが。
 その日は魅霊でも容易にわかるほどに。痛々しい姿をさらしていた。

「友達と、お別れをしてきたんだ」
 
 そう告げた彼女は、魅霊の顔を見ると微笑んだ。
 いつもと同じような、笑顔。
 けれど……。
(あの人はきっと泣いていただろう)
 雨の中走り続けるのは、涙を隠すためだったと魅霊は思っている。
 降りしきる雨は涙を隠して、人を遠ざける。
 あの冷たい雨の中、彼女は一人きりだった。
(けど私は、何もしなかった)
 一人きりで痛みを抱えていた。


 ああ、痛い。苦しくてたまらない。


 あの時、私は血を流せなかった。


 憎い 殺したいあの女が―ガデンツァがそこにいたのに。


 私の大事なひとから、一時でも笑顔を奪ったあの愚神!


 私の敵はまだ、この世に存在する。なら―

 直後インカムの向こうでビットの破壊報告がされる。
 晴海は待っていましたとばかりに先陣を担当。
 敵の砲撃を封じられる距離まで一気に近づこう。
 そう思った矢先、背筋に冷たい物を感じた。
 晴海が見上げると一人の少女が佇んでいる。その少女へ降り注ぐ砲弾。
 それを沙羅が防いだ。
「ちょっと! あなた居眠りでもしてるの!」
 盾を振り、爆炎で軋む体に鞭打って彼女を戦線から離脱させようとする。
 だがその少女は眼光だけで沙羅を押しとどめて地面を蹴った。
 黒のオーラを纏う少女。それは戦場に舞い散る煌びやかな光とは対照的。 
「ちと無理矢理だが……こういう形が俺等の得意分野なんでな!」
 ばら撒かれる散弾をはじいて春翔はそう叫んだ。
 その隙に龍哉と鎧が迫る、駆け抜けざまの一撃に装甲が軋む音がした。
「銃剣戦闘用意! 銃剣ありません!」
 やっと生まれた好機。水夏はそれを逃すまいと突貫するも、装備に近接武器がナイフしかないことを思い出す。
 それを懐か抜きだし、突き立てようと駆けた。
「しとーつ! ヤーーーー!!」
 しかし愚神の装甲には通らないナイフ。砲塔が回り、彼の頭に突きつけられる。
「タスケテーーー!!」
 逃げる時間は十分にあった。仲間が間に入る時間も。
 沙羅がたどり着き、水夏の首根っこを捕まえると自分の後ろに下がらせて、盾でかばう。
「あれ? あの子は?」
 そう沙羅が視線を巡らすその背後で春翔は霊力を旗に集中させていた。
 その手の旗が一度波打つと、波紋状の刃のように形を変える。
――どっかーん、とやっちゃおう!
「懐は取った!」
 体を滑り込ませる、右足を主軸にして、左腕で全身を押し上げるように力を込める。
 旗は腕の筋肉で支えて、腰の筋力で威力を増す。
 いつもの攻撃、慣れ親しんだ手順。自分の武力。
「吹き飛べ!!!」 
 砲塔を向けるが間に合わない。春翔の一撃が愚神のどてっぱらに見事に突き刺さった。
 同時に手の中で砕け散る旗。
 直後春翔は弾かれたように距離を取る。そして幻想蝶から本物の旗を抜き取る。
「これからが本番だぜ」 
 春翔の攻撃後の隙を最後に残ったビットが狙う。
 それを杏奈が盾となって防ぐ。
 毘の白布が春翔を包み。それが翻ると弾丸は全て消えていた。
「大丈夫かしら?」
 そんなあんなに対し、愚神は火力が不十分と判断。砲塔を向けるが。 
 その砲塔に深々と突き刺さるのはブラッディフラッグ。
 持ち主は魅霊。
「あんた、今までどこに」
 春翔が呻く。だが答えが発せられることはない。
「殺さなきゃ」
 その瞳は怒りに燃えていた。
 そして旗が燃え立つような赤に染まる、血がこびりついたようなブラッディレッドではない。燃え盛るような真紅。
 それは殺意の炎
「そうだ、この旗に焔を!」
 瞬間魅霊は自身の体が傷つくのにも構わずに旗を振るう。
 無茶苦茶な機動だ。その体への負担は計り知れないだろう。
 たとえ彼女自身のリジェネレーションでもカバーしきれないほどの。
「下がってください! 魅霊さん」
 由利菜が告げる。しかし。
 直後爆風が吹き荒れる。熱波がリンカーを襲う、愚神の放とうとした弾丸が放たれる前に、砲塔に魅霊が旗を突き刺してそれで爆発したのだ。
 燃え盛る炎を背景に彼女がゆらりと戦った。
 まるで歌うように叫びをあげる。

 さあ殺そう! 手始めの敵は目の前にいる!
 焔の扱いはアルスマギカが識っている。敵を焼き払う術を!
 では敵を引き裂く術は?―そんなものはとうに、私の身体に刻まれている!

 そう誰かが歌う。自分か? では自分とはなんだ。これは誰だ。
 私はなんだ。
 そう思考を巡らせながらも混濁した意識はまどろむように、その体を身勝手に動かす。

 高所の敵は引き摺り降ろせ。廃墟の上など、柱を叩き壊せばすぐだ!
 敵は砲身という名の弱点を晒している。刺し穿ち、焔を以て消し飛ばそう!
 これより連なる戦いは私の希望―憎悪で磨かれた、私の魂が求めたものだ!
「怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨ッ!!!」
「無茶苦茶です」
「でも、止めたって聞かないんっすよね」
 水夏が告げる。
 そして武器を構え再度突撃を敢行する。
「バディバディ! 援護いきます!」
「間に入る余裕もないわね」
 その光景を眺めながら唖然と沙羅は告げた。
 回復は常時続けている者の。ノーガード戦法ではさすがにこちらが不利だろう。
「であれば、早く終わらせるしかないですね」
 その由利菜の言葉に鎧は拳を打ち付け歓声を上げる。
「待ってたぜ! 俺がやる!」
「どうやって近づくつもりです?」
「それはほら」
 鎧は満面の笑みを杏奈に向ける、杏奈は溜息をついて頷いた。
「送り届けます」
「便利なモンだなァ。その旗ってヤツはよ!」
「私は攻撃に集中します」
 そう由利菜が告げると、全員が散開する。
「オラオラどうした、テメェの攻撃はそんなモンかァ? だったら、こっちからも行くぜェ!」
 鎧は杏奈に守られ駆けだす。
 そして鎧はその手のライヴスツインセイバーをがむしゃらに叩きつける。
 その武力も何もあったものではない一撃が当然通るはずもない。
 だが。  
 そのひたむきに敵を打ち破ろうとする心は誰しも共感できるもので懐かしさすら感じさせるもので。
「食らえ! 必殺、マーズストライクッ」
 放たれたライブスブローは装甲を歪めた。
「いいじゃねえか。あとは任せて少し下がってろ」
 そう龍哉が前に出る。その手の旗、布を巻いてドリルのようにとがらせると、鎧が歪ませた装甲部分に突き刺した。
「ここに叩き込め!」
 龍哉が叫ぶと由利菜は頷く。
 限界まで高められたリンクレート、そして輝きを増した御旗で愚神にコンビネーションを発動。
 その時だった。
「こ、これは……!?」
一瞬だけ、二人の目の前に繁栄したミッドガルドの城下町の光景が浮かぶ。
 由利菜はその町の美しさに目を奪われた。そしてあの店先で花をめでる女性は、きっと。
――私の世界の幻影か……? それも、栄華を極めていた頃の……。
 直後現実が戻ってくる。
 そして現実が戻ってきたときには、全ての連撃を愚神に叩き込んだ直後だった。
 愚神の装甲がはじけ飛ぶ。
 直後三方向から攻撃が飛んだ。
 沙羅の渾身のシールドバッシュ。
 晴海によるNAGATOの連撃。
 さらに。
「こいつでトドメだ!」
 疾風怒濤の連撃は動力部を見事に穿つ。
 直後爆発、周囲に装甲がまき散らされ、敵正反応の消失を水夏が宣言した。




 エピローグ
「状況終了、損害を報告せよ!」
 そう水夏が告げると、『竹田伸晃(aa5066hero001)』が肩を叩いた、飲み物を手渡す。
「なぁお嬢」
 なかなかハードな戦場に疲れの表情を浮かべる龍哉、そんな彼は遙華とつながったインカムに声を吹き込んでいた。
「絆結びの御旗だが、二振り同時運用で攻撃力を底上げとかできないか?」
「うーん、どうでしょう、サブ武器としてもう一本ということなら可能かしら……うーん」
 そうリンカーたちは疲れにへばることも無く旗の性能について報告会を初めてしまう。
 たいへんタフである。
「今までの旗は、全て命中精度や回避を上げる能力がないのですよね……」
 そんな由利菜の言葉をリーヴスラシルが継ぐ。
「絆結びの御旗は武器としての有効射程が短く、リンクレートを活かせるものが別途必要など、他の旗と比べて扱いが難しい。より万人に使いやすい性能が良いと思う」
「俺はなかなか好きだったけどな」
 春翔は言った。
「いやぁ……やっぱりすげぇいいなぁ、コレ。試作品でもいいからさ、一本くれない? 」
「せ、正式リリースを待ってね」
 困る遙華。
「そうですわ、ついでの要望なんですが」
 由利菜が思い出したように指を立てる。
「遙華さん、ロクトさん。ブレイブガーブのような、リンクレートを上げると性能が向上する装備が他にもあればいいのですけれど……ブレイブナイトは防御の安定感が強みの一つですが、能力者と英雄の絆を強めやすい利点も更に活かしたいのです」
「それは私も思っていたのよね。ただリンクレートというか、武器開発の進展が今伸び悩んでて……」
「リンクバーストは絆の力を活かせる強力な切り札だが、多用できないしな……」
 そんな先輩方と裏腹に新人組はお疲れの様だ。
 鎧はマーズと一緒に横になって空を見上げている。
 熱されたアスファルトが温かく気持ちいい。
「へっ、なかなか面白かったじゃねェか。やっぱケンカはいいぜ! 気分がこう、スカッとする」
 マーズは告げる。
「共鳴すると、マーズの人格になるんだな…………。いや、まさかあんな姿になるとは思わなかった」
 そう鎧は告げてマーズと拳を打ち合わせる。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • ライヴスリンカー
    赤城 龍哉aa0090
  • 託された楽譜
    魅霊aa1456
  • 生命の意味を知る者
    一ノ瀬 春翔aa3715
  • 暗闇引き裂く閃光
    大門寺 杏奈aa4314

重体一覧

参加者

  • ライヴスリンカー
    赤城 龍哉aa0090
    人間|25才|男性|攻撃
  • リライヴァー
    ヴァルトラウテaa0090hero001
    英雄|20才|女性|ドレ
  • リベレーター
    晴海 嘉久也aa0780
    機械|25才|男性|命中
  • リベレーター
    エスティア ヘレスティスaa0780hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 永遠に共に
    月鏡 由利菜aa0873
    人間|18才|女性|攻撃
  • 永遠に共に
    リーヴスラシルaa0873hero001
    英雄|24才|女性|ブレ
  • 未来へ手向ける守護の意志
    榊原・沙耶aa1188
    機械|27才|?|生命
  • 今、流行のアイドル
    小鳥遊・沙羅aa1188hero001
    英雄|15才|女性|バト
  • 託された楽譜
    魅霊aa1456
    人間|16才|女性|攻撃
  • エージェント
    R.I.P.aa1456hero001
    英雄|18才|女性|バト
  • 生命の意味を知る者
    一ノ瀬 春翔aa3715
    人間|25才|男性|攻撃
  • 希望の意義を守る者
    エディス・ホワイトクイーンaa3715hero002
    英雄|25才|女性|カオ
  • 暗闇引き裂く閃光
    大門寺 杏奈aa4314
    機械|18才|女性|防御
  • 闇を裂く光輝
    レミ=ウィンズaa4314hero002
    英雄|16才|女性|ブレ
  • エージェント
    エレオノール・ベルマンaa4712
    人間|23才|女性|生命
  • エージェント
    トールaa4712hero002
    英雄|46才|男性|ソフィ
  • 猛き情熱の星マーズレッド
    寺須 鎧aa4956
    人間|18才|男性|命中
  • 猛き情熱の星宿る怪人
    マーズaa4956hero001
    英雄|20才|男性|ブレ
  • サバイバルの達人
    築城水夏aa5066
    人間|22才|女性|命中
  • エージェント
    竹田伸晃aa5066hero001
    英雄|22才|男性|ジャ
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