本部

【卓戯】連動シナリオ

【卓戯】ドラゴンの牙を攻略せよ

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2016/09/19 18:48

掲示板

オープニング

●ふたりの勇者
「────ふざけるな。『勇者』だと!?」
 激昂したミュシャの剣が金髪の男へと叩きつけられた────はず、だった。
 だが、その剣先を男は避けて、何かを投げた。
 それは、ミュシャにぶつかると雷撃となってミュシャ・ラインハルト(az0004)を打ちのめした。
 軽く弾いた指をミュシャに向けたイルミナートが言う。
「《君の剣は僕に向かったが間一髪でその剣は僕を傷つけることはできなかった》────」
「な……っ」
 にやりと笑った男は己の剣を引き抜くと、ミュシャの眉間へ突きつけた。



●冒険者ギルドへようこそ
「エール酒、どうだい?」
 赤ら顔の亭主がエージェントたちにしきりに酒を勧める。
 ここは街の外れにある酒場────を装った、冒険者ギルドの依頼請負所だ。こう見えても働き者のギルドマスターが直接依頼を振り分けている。
 革鎧姿の男女、ローブを纏った人影、ドワーフ、エルフ…………様々な冒険者たちによって店内はがやがやとうるさかった。
「!」
「お、お待ちかねのエルナーが来たぞ」
 ドアを押して入って来た青年に気付いた亭主がエージェントたちに声を掛ける。と、同時にエルナー・ノヴァ(az0004hero001)は亭主が待つカウンター前にやって来た。
「ギルドマスター、新しい依頼はあるかな」
 亭主は酒焼けした顔ににやりとした笑みを浮かべる。
「依頼って言えば依頼だな。ドラゴンの牙がらみだ。最上階まで行ったことがあるのはお前だけだよな?」
「ドラゴンの牙────確かに行った覚えはあるんだけど、記憶が曖昧なんだよね。モンスターにでもやられたのかな」
 呑気に笑って、エルナーはエージェントたちにこう言った。
「道案内なら任せてよ」



●ドラゴンの牙
 ────ここは、現世界と異世界の迫間に作られたドロップゾーンの中である。
 テーブルトークRPGのルールブックを媒体に、たくさんの一般人の精神がこの世界へと囚われるという事件が起きた。
 その事件解決のために、ミュシャ・ラインハルトは英雄のエルナーと共にこの世界へやって来たのだが……、斥候として本部と連絡を取りながら潜入したはずのミュシャからの連絡が、突然、途絶えた。新たなエージェントを派遣して調べたところ、精神を囚われた一般人と同じように、ミュシャの英雄エルナーまでこの世界の住人”NPC”として生活していることが確認された。恐らく、ミュシャの方もそうなのだろう────本部はそう推察した。

 この世界のエルナーはミュシャのことも、現世界での自分の事も忘れている。
 けれども、何度もこの世界の住人とコンタクトを試みたH.O.P.E.エージェントたちのお陰でいくつかの事実が把握できた。

 まず、ドラゴンの牙というダンジョンに向かった後、エルナーはNPC化した、ということ。
 ドラゴンの牙ではたくさんの一般人が囚われているらしいということ。
 エルナー・ノヴァはドラゴンの牙での唯一の生還者であり、塔のマップを記憶しているらしいということ。

 そこまで調べたH.O.P.E.は、改めてエージェントたちを派遣することにした。
 ”冒険者”エルナーと共にドラゴンの牙にて、囚われた一般人とミュシャを救出せよ。


「エルナーさんと合流できましたか?」
 ドロップゾーン内のエージェントたちと通信を行いながら、オペレーターは不安に顔を曇らせた。
 確実とは言えないが、ミュシャとエルナーが共鳴することができれば、NPC化は解けるかもしれない…………。
 ────ただし、『ドラゴンの牙』には、ミュシャとエルナーをNPC化した”何か”が居るかもしれないのだ。

解説

冒険者ギルド(酒場)からのスタートになります。
 ※事前の心情描写はOKです

シナリオ目的:一般人救助 ※ミュシャは成功度に含まれない
成功度によって霊石(ライヴスストーン)の獲得数が変わる

ステージ:ファンタジー世界、ドラゴンの牙(五階建ての塔、最上階にボス)

敵×?匹 弱い
スライム:透明のプルプル体。アイテム等を溶かしたりしない最弱のモンスター
角ウサギ:角の生えた攻撃的なウサギ
ゾンビ:モンスターであり一般人とは関係ない



●PL情報
最上階にてイルミナートたちと囚われた一般人女性がいます。
「へえ、あらたなチャレンジャーってわけか」
イルミナートと黒騎士×2は2ラウンドで退却します。退却した場合、ミュシャは救出できません。
ミュシャを救出するにはどこかにいる彼女を確保・または重傷以上にする必要があります。
 ※精神体であるため傷は現実には影響しません。

敵ステータス
・イルミナート:金髪・長髪を束ねた鎧姿の男。外見は勇者のようだが、性格は強欲・独善・利己的。金と経験値に目がない。アイテムをたくさん所持している。
《運命の輪》(サダメノワ):一回の戦闘で二回だけ『確定ロール』を行うらしい
《影払い》(カゲバライ):重傷以上のリンカーの共鳴を強制的に解除するらしい
《旅の扉》(タビノトビラ):その場から退却します※条件有
イルミナートの能力情報はまだ不確かです。
確定ロールとは相手の行動を決めつけることです。

フルフェイスの兜を被った二人の黒衣の戦士
・黒騎士A:背中の開いたドレスのような鎧、片手剣、束ねた茶髪が見え女性のようだ
・黒騎士B:軍服、ハーフアーマー、両手剣

ドラゴン×3:デクリオ級。炎は吐かず、爪と牙、巨体で攻撃し賢くはありません
黒騎士たちの盾になるよう戦い、イルミナートたちが撤退した後も戦います。

一般人女性×12:ドレス姿で気を失っている。ミュシャは居ない。

リプレイ

●ログイン
「ゲームの中の世界か」
 赤城 龍哉(aa0090)の言葉に、彼の英雄ヴァルトラウテ(aa0090hero001)がいつも変わらぬ毅然とした様子で答える。
「ドロップゾーンとしては変わり種ですけれど、全く油断なりませんわね」
「まぁ、敵が反則技の1つや2つ持っててもおかしくはなさそうだな」
 そう言う龍哉の顔はどこか嬉しそうだ。────RPGゲームは鍛えて強くなる要素があるので、意外と彼はやる気なのだ。
 餅 望月(aa0843)と百薬(aa0843hero001)もやる気をたぎらせていた。
「異世界探索、これはアツいね」
「ふ、そういうときこそクールに決めるのよ」
「謎の気合ね。ともかくまずやることは、皆に向かって”仲間になりたそうに見つめる”よ」
 クールに決めた百薬と望月の『こちらを見つめている』視線をバシバシ感じながら、佐藤 鷹輔(aa4173)はH.O.P.E.のデータベースで今回の救出対象の一人であるエージェント、ミュシャ・ラインハルトについて調べていた。視線に応えてもいいが、ゲームネタに彼の中でなにやら不穏な動きを感じていた。
 ミュシャのプロフィール画面を隣から覗いた天宮 愁治(aa4355)が嬉しそうに声を上げる。
「ミュシャちゃんって会ったことないけど、超カワイイじゃん! これは何が何でも助けてスイーツ食べてもらわなきゃね!」
「人助けくらい欲望を抑えてして下さいませ。この下劣」
 彼の英雄ヘンリカ・アネリーゼ(aa4355hero001)が遠慮のない言葉の鉄拳を叩き込む。
 そんな賑やかな愁治たちの後ろでリーヴスラシル(aa0873hero001)と月鏡 由利菜(aa0873)が画面に映し出された友人の姿を複雑な想いで眺めていた。
「卓上遊戯の世界観を元とした世界か……」
「……愚神の都合のいい世界になっていても、驚きはしません」
 きっぱりと言い切る由利菜。
 二人は囚われた一般人の救出、そして、友人であるミュシャとエルナーのため、この場へ来たのだ。

 ドロップゾーンの中は思っていたより現実と遜色のないリアルな世界だった。
「ファンタジーだと、今までと同じ装備でも違和感がないな」
 月影 飛翔(aa0224)はそんな感想を漏らす。彼の隣を歩くルビナス フローリア(aa0224hero001)のメイド服も、現実以上に周囲と馴染んでいる気さえする。
「異世界転生の本、好きだからワクワクする」
 目を輝かせたGーYA(aa2289)を諫めるように、まほらま(aa2289hero001)が忠告する。
「一般人と囚われの姫の命が最優先よ」
「わかってる。────姫、ってミュシャさんの事か?」
 データベースで見た戦士然としたミュシャの姿を思い出し、GーYAが問う。
「あたしが魔王なら助けに来た勇者と戦わせて苦悩する様を楽しむわねぇ。うふふ」
「なんで魔王視点なんだよ」
「あら、貧弱な冒険者を勇者にするのは魔王なのよぉ?」
 にやりと笑う魔王然とした相棒にGーYAは一抹の不安を感じた。



●冒険者の酒場
 木製のスイングドアの向こうに居る尖った耳を持ったスレンダーな男女を見て、鷹輔の中の『かれ』は叫んだ。
『本物のエルフ、キター!』
 共鳴中の鷹輔の脳内で叫んでいるのは英雄の語り屋(aa4173hero001)の声である。だが、今回叫んでいるのは語り屋の中に居る『本当』の鷹輔────普段は息をひそめ、「鷹輔」の物語を見守る『彼』である。ゲーマーである『彼』はファンタジー世界にテンション爆上げ状態。更に鷹輔が装備しているのは極獄宝典『アルスマギカ・リ・チューン』。────素晴らしい宝典ではあるが、彼の場合は、普段は現れない『彼』が表面化してしまうのだ。
「くっ、アルスマギカ使いたくねえ……」
 鷹輔はせめてソレを口に出さないように気を付けるのだった。

「お、新人さんかい?」
 酒と煙草とよくわからない食べ物の匂いが交じる雑多な酒場。
 きょろきょろと辺りを見回す一行に亭主が声をかける。
「冒険するんなら、俺んとこで登録していきな! 悪いようにはしねぇぜ」
 酒場の亭主の声に、GーYAの胸がわくわくする。できるなら登録もしてみたい。
 ────リンカーになるまで歩く事もやっとだった俺だけど、でも、能力者チートがあれば……。
 そんなGーYAを見て、脈ありと思ったのか亭主は皺くちゃな羊皮紙を寄越す。文字は不思議と読むことができた。幼児でもわかるような────日本語で言えば平仮名状態であったが。
「戦闘はまほらまに依存しているからレベルは最低値だろ……。ついでに、まほらまも登録してみようか」
 項目を埋めていくと────カン、カランと硬い木の上にダイスを落としたような音がした気がした。
「おお、竜牙亭へようこそ! 『たびだちの ゆうしゃ』GーYA、『じしょう まおう』まほらま!」
「魔王……?」
 顔を引きつらせるGーYAとは対照的に、なぜか得意げなまほらまであった。

「お、お待ちかねのエルナーが来たぞ」
「エルナーさん!」
 知っているはずの由利菜たちに、エルナーは一瞬怪訝な顔をしてそれから軽く挨拶をした。
 解っていたことだが、すっかり記憶を失ってNPC化しているエルナーの姿に、努々 キミカ(aa0002)が顔を曇らせる。
「敗北者の末路、というものでしょうか」
 だが、キミカの不安を吹き飛ばさんと、ネイク・ベイオウーフ(aa0002hero001)が豪語する。
「問題ない、勝てばよかろうなのだ、勝てば!」
 豪胆なのか向こう見ずなのか。判断の難しい彼ではあるが、しかし、キミカにとってはそんないつも通りの相棒の姿が頼もしく心強かった。
「ですね、とにかくミュシャさんと捕まっている人達を助けなくちゃ。ここはヒーローっぽくキメましょう!」
 キミカの言葉にネイクが鷹揚に頷く。
「ふむ、つまり障害を吹き飛ばして人助けすれば良いのでござろう? 人助けはともかく吹き飛ばすのは得意分野でござる、拙者にお任せあれ」
 キミカたちの会話を聞いていた小鉄(aa0213)の言葉に、稲穂(aa0213hero001)が諭すように言う。
「簡単に言えばそうだけども……現場ではちゃんと考えて行動してよね。ま、露払いで私達も頑張りましょ」
 こくりと頷いた小鉄は亭主へと顔を向けた。
「亭主よ、焼き鳥とか無いでござるか?」
「仕事中に何食べようとしてるのよ、後にしなさい後に」
 そんな稲穂たちの隣で、谷崎 祐二(aa1192)は周りの話を聞きながらもお薦めのエール酒を、プロセルピナ ゲイシャ(aa1192hero001)はミルクをストローで飲んでいた。
 エール酒は薄い安っぽい味がして、ミルクは濃厚な上物だった。
「とにかく、エルマーくんの話をちゃんと聞いてみようね」
 望月が言うと、それは違う冒険者かな、と本好きなキミカが呟いた。

「ダンジョンマップは大事よね、まず書き出してみようか、トラップわかる?」
 望月をはじめとしたエージェントたちの提案で、一行はエルナーを囲んでマップを作り始めた。
「お前が万が一動けなくなった時の保険が必要だろ」
「罠や人質の収監場所についてはどうですの?」
 龍哉の言葉に続いてヴァルトラウテがそう尋ねれば、内なるゲーマーの魂が騒ぐのか鷹輔も身を乗り出す。
「内部はどんな感じなんだ?」
 ────ダンジョン攻略の基本はマッピングだろう。全体像の当たりをつけるないと、だな。
 手慣れた感じでマップを描くエルナーを見ながら、鷹輔はさらに尋ねる。
「ダメージ床とかは流石にねえよな? 魔術師だが、流石に『浮遊』とかは使えないぜ?」
「そういうのは無かったよ。小さな塔だからね」
 エルナーと会話をしていた鷹輔の頭に疑問が過った。
 ────二人ともNPC化してるのに、ミュシャだけ行方不明になってるのは何故だ? ……女の子だからか?
「ギルドマスター、最近女性が行方不明になる事件とか起こってないか?」
 鷹輔と同時に龍哉と月影も尋ねる。
「塔に囚われているらしい一般人について知らないか」
「エルナーは囚われた人達は見ていないのか」
 テーブルの傍で会話を聞いていたらしい亭主がエルナーと顔を見合わせた。
「そう言えば、塔周辺でドレス姿の女性が黒い騎士に運ばれているのを見た奴が何人か居たなあ。助けようとしたが、あっという間にまかれたらしい」
 リーヴスラシルが口を開く。
「塔を支配している敵はいるのか」
 けれども、その質問にはふたりとも首を横に振った。わからないのだ。
 龍哉は黙って一枚の写真をエルナーの前に出す。
「彼女も救出対象だ。もし見かけたらすぐに知らせてくれ」
 ミュシャの写真を見たエルナーは眉ひとつ動かさずに「ああ、任せてくれ」と答えた。
「……エルナーさん、記憶が曖昧らしいが、そもそもなんであそこへ挑んだんだ?」
 谷崎の問いにエルナーは首を傾げた。
「わからない。思い出せないんだ」
 ミルクを飲み終わったプロセルピナが妖精の女の子と仲良くなってドワーフの髭で遊び始めたので、その会話は強制的に終了した。

 マップが完成した後、エルナーを含めた一行は彼を案内役に塔へ向かって出発した。
「どうやら現実に関係することを忘れているみたいだな」
「今の状態は精神体なので、忘れていたとしてもお二人の誓約が破られるわけではないようですね」
 NPC化した英雄の後ろ姿を複雑な想いで見つめる月影とルビナス。
「エルナーさんは勇者?」
 まほらまも月影たちの傍で疑問を口に出した。
「それとも、道案内役本物の勇者も捕まっている……?」
 改めて、奇妙な世界だと一行は感じた。



●ドラゴンの牙
 石造りの塔は空へ向けて真っ直ぐに伸びていた。
「何はともあれ、塔の探索からだね」
 天宮がそう言うと、まほらまが塔を見上げる。
「ボス戦は最上階ってトコかしら」
「まほらまならそうするって?」
「弱い敵をあてがい希望を持たせ、最奥の配下に翻弄される様を楽しむわぁ」
「魔王目線の考察きたー」
 そんな軽口を叩きながら、まほらまとGーYAが共鳴する。
 珍しい物ばかりの世界にきょろきょろするプロセルピナに谷崎が声をかける。
「じゃあセリー、行こうか」
「にゃ!」
 次々と共鳴するエージェントたちを見て、なにか思い出さないかと期待した望月だったがエルナーは変わらず無反応だった。
「この世界にはライヴスもリンカーの概念も無いようだが、共鳴を気にしないようだな」
 酒場で様々な情報を仕入れていたリーヴスラシルが呟く。そういうNPC、ということなのだろうか。

 重い木製の扉を押し開けると、じめじめとかび臭い風が吹き付けた。
 ぼよん! 透明のプルプルした塊がいくつもバウンドしながらこちらへ向かってくる。
『アメーバ状じゃなくて、こっちのスライムか……じゃあ、人体やら装備品は溶かさないな』
 語り屋の口を借りて、鷹輔の中でゲーマーである『鷹輔』がメタ発言する。
 そんな鷹輔の脇をすり抜けて、小鉄がスライムの群れへ突っ込む。
「先手必勝でござる!」
『後先考えずに突っ込まないで!?』
 共鳴した小鉄の中で稲穂が声を上げる中、ナックルガードを着けた小鉄の拳がスライムを粉砕する。エクスプローションナックルの効果で爆発したが────。
「べちょべちょするでござる」
『殴ればそうなるわよ……』
 仲間たちが次々に一撃でスライムを屠る。ライヴスを纏ったAGWの攻撃は充分効果があるようだった。
「角ウサギです!」
 頬を紅潮させてどこか嬉しそうにそう叫んだGーYAだったが、その後に続くモノたちに気付いて顔を強張らせた。
「ゾンビだ」
 龍哉が屠剣「神斬」によって固まった敵へ斬撃を飛ばす。
 その傍らでゾンビによる舐めまわし攻撃を受けたGーYAが在りし日のトラウマを思い出し、怒りを滾らせた。
『ジーヤーーー!』
 まほらまの悲鳴が嫌な記憶を加速させる。GーYAの放ったネビロスの操糸が腐肉を切り裂く。
「弱者は速やかに退くがいい! さもなくばこの炎鎚の錆とするぞ!」
 キミカの言葉は果たしてこのモンスターたちに通じているのか。そんなことなど関係なく、共鳴した彼女は角ウサギを中心に叩いて行く。

 実際、ゾンビ含めてモンスターは驚くほど呆気なかった。従魔にしてミーレス級、下手するとイマーゴ級の強さである。
「エルナーさんも一人じゃなかったはずなんだ。何か思い出さない?」
 落ち着きを取り戻したG-YAがエルナーに尋ねると、彼は不思議そうに首を傾げた。
「さっきから何度も聞くけど、特にないかな」
 エルナーの護衛を務める、共鳴した由利菜が口を開いた。
「デーメーテールの剣……あなたの主の剣。聞き覚えはありませんか」
 ああ、とエルナーが腰に下げた剣を引き抜く。それは見事な花が刻まれた────彼女の友人が戦場で振るっていた剣がそこにあった。
「この剣を知っているんだね」
 耐え切れなくなった由利菜は、黙って首を振ると一歩前を歩き出した。塔の中に居るはずのミュシャの気配を探して少しでも先に。
「もし、この世界で実体と魂が分離してしたら……」
『ユリナ……』
 英雄リーヴスラシルと深い絆を持つ由利菜は、絆を裂かれた友人リンカーの姿に胸が激しく痛むのだった。

 月影、望月、鷹輔が協力してマッピングをしていく。特に鷹輔が方眼用紙を使い、各階の様子を細かに記入する。
「エルナーの記憶と同じか確認と、隠し部屋みたいなものがあるかもしれないからな。あとダンジョン制覇はRPGの醍醐味だし」
『今後、また来る必要があった場合、使えますし、どこかにミュシャ様もいらっしゃるかもしれませんしね』
 各階にミュシャや一般人がいなければ、全員最上階にいるという事なのだろう。
 そう考えた月影とルピナスは辺りを警戒する。
「未探索領域だ」
 マップを指して鷹輔が言う。
「ま、基本はテーブルトークRPGなんだから、ダンジョンの基本として怪しい所は探していこう」
 天宮が辺りを探す。GーYAがそれに続き、やがて一行は隠し扉を見つけた。
「何故かボスを倒すためのアイテムとか、正体を見るためだけの鏡とか落ちてないかな」
 扉に耳を押し付けながら望月は言った。罠は無さそうだったので、その扉を思い切って押し開けてみる。
『あたしなら棺の中に隠すかしらねぇ』
 まほらまの呟きに、さっきのゾンビを思い出したGーYAが身体を強張らせるが、扉の向こうに並んでいたのは棺桶ではなく、木製の────いかにもな宝箱だった。
「爆発の罠とか警戒して開けようか」
 天宮が銃を取り出すと、宝箱の端を軽く撃つ。何も起きない。
 ────魔導銃なんて無粋なものをこの世界で使えるかよ。
 同じく銃を持つ鷹輔だったが、己のこだわりを飲み込んでマッピングに専念した。
「開けるよ」
 安全を確認して開けた箱の中には底板が見える程度のそれがぱらぱらと入っていた。
「霊石、なにこれ? 百薬食べられそう?」
『それをすてるなんてとんでもない、気がするよ』
 目を丸くする望月に百薬が冷静にツッコミを入れた。とりあえず、エージェントたちは手に入れた霊石を幻想蝶へと仕舞った。

「見落としはないよな。となると、ボスの間が怪しいか」
 龍哉が最上階へと続く階段を睨む。
『道中に人質を置いておけば足手まといになるんだけど、魔王としては美しくないのよねぇ』
「それでも、俺は全員を守って先に進んでみせます!」
 相変わらず魔王目線のまほらまと、勇者になりきって答えるGーYA。
『……勇者レベル1ってトコかしらねぇ』
「勇者と魔王が共鳴したら何になるんだよ」
 軽く苦笑した後、GーYAは顔を引き締めて階段を見上げた。


●塔の勇者
 いかにもここがボス戦です、と言わんばかりの扉の前でGーYAはエルナーに魔法銃を手渡した。
「ここで待ってください」
 この世界のモンスターは共鳴していないエルナーの攻撃でも倒すことが出来たが、この先に居るのはこのエルナーをNPC化した相手────ゾーンを展開する愚神、もしくはその配下である可能性が高い。
「何が起きても良いように準備を整えて突入しよう。ボス部屋前でバフ掛けとくのは基本だしな」
 Buffとは能力値を上げる支援魔法のことである。
 それぞれが準備をすると、最後に谷崎が《潜伏》を使った。

 木製のドアは龍哉によって力いっぱい蹴倒された。
 部屋の中心の床には魔法陣が描かれ、白いドレスを着た十二人の女性たちが身体をくの字に曲げて苦悶の表情で倒れていた。
 その前に一人、鎧を纏った金髪の男が床に転がる女性たちへ向かって掌を向けていた。
 そして、男を守るように三体の黒いドラゴンと黒い騎士が立って居た。
 ────そのドラゴンを見て、龍哉は顔を歪ませた。
 翼も無く、身体も記憶よりだいぶ小さいが、それを龍哉は見たことがあった。学舎にうろつくその竜はかつてミュシャの背中を裂いた。
 ────……悪趣味だな。
 内心吐き捨てた龍哉の想いを唯一理解するヴァルトラウテが同意する。
「どうやらあいつがこの塔のボスって感じだな」
 月影が男を見て呟く。
『ミュシャ様はここまでいらっしゃいませんでした。では、あの黒騎士のどちらかが怪しいですね』
「ミュシャ達をNPC化したのはあいつだろう。なら何かをやられる前に速攻で黒騎士を沈めて、全員で相手をするべきだろうな」
 ルビナスに応えると、月影はブーメランを手にした。
 一方、振り返った金髪の男を見て語り屋を通した内なる『鷹輔』も毒づく。
『糞が、イケメンかよ。どうせ、侍らせてる黒騎士も女の子に違いねえ。うらやまけしからん、イケメン死すべし!』
「ちょっと待て、女の子? ならミュシャの可能性もあるのか」
 鷹輔の身体に緊張が走る。その鷹輔の言葉を聞いて、天宮が思考を巡らせた。
「黒騎士のどちらかがミュシャちゃん……? う~ん……ちょっと確かめてみようか」
 闖入者に驚いていた男だったが、すぐに剣を抜き放った。
「誰だ、お前たちは!」
「……その方々は無事なのでしょうね!」
 剣を構えた由利菜が声を上げる。
「当たり前だ、私は勇者イルミナート。誰かを助けることはすれ、無暗に傷つけることなんてしない。ただ────」
 そう言うと、彼はにっこりと微笑んだ。
「私のアイテム強化のためにライヴスを貰っているだけだよ」
 その言葉に、エージェントたちの間に緊張が走った。
「こいつが勇者?」
『自身の欲に塗れてますね。愚神の作り出したものには相応しいでしょう』
 月影の密かに怒りを孕んだ言葉にルビナスが同調する。
「あっれ~? ゲームの中で女を攫うことしかできないクズがなんか言ってるぞ~?」
 天宮がわざとらしく声を上げる。
『そこのミュシャ様のように、我々も人形とされますか? うんこ勇者様』
 脳内に響くヘンリカの言葉もわざとらしさ増し増しで発言する天宮。
 果たしてその挑発は功を奏した。
「私がパーティに加えるのは能力値が高い女性だけだ。お前のような口の悪い女など願い下げだ!」
 ────正解。
「ドラゴンはいるが……ボスにしちゃ今一つ貫禄がねぇな」
 同じようにイルミナートを挑発しながら、距離を測る龍哉。
「笑止千万! 貴様ごとき俗物が勇者を名乗るとは、まさしく勇者の面汚しと呼ぶが相応しいな!」
 堂々と前に飛び出たキミカが紅い炎のような尾を引く鎚を頭上で回す。
「我が名はキミカ、我が名はネイク! 真の英雄の在り方、貴様に見せてやろう!」
 そう高らかに宣言する共鳴したキミカ。
 即座に月影が投げたスラッシュブーメランが不規則な動きで空を滑り、敵の意識を奪う。
「蜥蜴の一匹は拙者が引き受けるでござるよ」
 小鉄はひらりと飛び込み、一匹のドラゴンに横からストレートブロウを放った。そのまま、その巨体をキミカとは逆の壁へ叩きつける。壁は砕け、周囲に煉瓦を欠片をまき散らした。
「ここは、私に任せて、みんなは黒騎士とイルミナートを」
 望月も飛び出して一体のドラゴンへと張り付く。
「黒騎士が終わったら、ちゃんと倒しに来て下さいね」
 フラメイヤを突き立てた望月をドラゴンが殺意に燃える瞳で睨みつける。
 最後にキミカは《守るべき誓い》をドラゴンに向けて発動した。そうして、盾を前に翳す。
 最後のドラゴンがキミカ目がけて巨体で圧し掛かる。その瞬間に、イルミナートと黒騎士たちへの道が開けた。
「────前へ!!」
 キミカが叫び、仲間たちは走った。

「小賢しいね。大人しく勇者へ経験値とライヴスを捧げればいいものを」
 眉を顰めたイルミナートがそう口にした瞬間、彼の背後で《潜伏》していた谷崎が吐き捨てた。
「言いたいことは終わったか?」
 グリムリーパーの銀の刃が閃く。しかし、谷崎の刃はイルミナートの鎧を掠っただけだった。
 即座にイルミナートはその剣で谷崎に斬りかかった。
「っつ……! ドレス姿の方は背中に傷が無い! ミュシャはもう一人の方だ」
 傷口を押さえながら、イルミナートから距離を取る谷崎。
 イルミナートは不敵に笑って軽く弾いた指を谷崎に向けた。
「《しかし、ダイスの悲劇か、君の奇襲を私はひらりと躱す》────」
「!?」
 龍哉がGーYAと視線を交わす。
 龍哉が力を抑えた攻撃を叩き込む。その直後にGーYAがスキルを使った全力の攻撃を叩き込んだ。難なく龍哉の攻撃を避けたイルミナートがGーYAを警戒する。
「スライム相手にも私は全力で戦うよ」
「なんだと!」
 逆上する龍哉。しかし、その瞳は冷静さを失っておらず、GーYAにはそれが演技だとわかっていた。

 キミカと小鉄と望月がドラゴンを引き付けた隙に、他の者たちも黒騎士へと攻撃を仕掛けていた。
 ドレス姿の白い黒騎士の背中につい目を奪われかけた鷹輔は、その背に傷の無いことを確認する。
 ────エロい背中……じゃなくて、ミュシャはあっちか。
 鷹輔の放った不浄の風が黒騎士たちを巻き込む。 距離を詰めた天宮が刀剣を召還する。
「あんな奴に操られてるなんてとにかく腹が立つしね。一刻も早く解放してあげなきゃ」
 そこへ、月影が鎧姿の黒騎士に《怒涛乱舞》を叩き込む。だが、同時に黒騎士の剣も、月影の身体を斬りつけた。
 一瞬、痛みに顔を歪める月影。
 そこに谷崎が女郎蜘蛛で鎧姿の黒騎士を拘束した。重ねるようにGーYAのネビロスの操糸が黒騎士へとさらにダメージを与え、動きを阻害する。
 そして、由利菜がもう一人の黒騎士へと剣を向ける。
「茶の束ねた髪はあの人を思い出させるけれど……!」
『悩んでいる暇はない! 邪英を目覚めさせるように、戦って確認すればいいことだ!』
 リーヴスラシルの言葉に由利菜は頷き、茶色の髪を覗かせる黒騎士にライヴスローを放った。
「破滅の茨よ……オルトリンデのライヴスを研ぎ澄ませ!」
 彼女の強力な一撃は黒騎士を、そして、そのフルフェイスの兜を弾き飛ばした。
「あっ!」
 茶色の髪が宙に舞う。尖がった耳────それは見知らぬエルフの女性だった。
「イルミナート様に貰った装備をよくも!」
 エルフの騎士が顔を歪めながらも後退する。
 同時に、その後ろで拘束された鎧姿の黒騎士のフルフェイスが谷崎によって取り去られ、由利菜は見慣れた友人の顔が覗いたのを確認する。
 ドラゴンと戦いながら、ミュシャの無事を確認した望月が扉の外のエルナーへと叫ぶ。
「エルナーさん、今です、きっと、共鳴できます」
 無表情のエルナーが扉の向こうから成り行きを見守る。
 叫ぶように由利菜がエルナーを呼ぶ。
「……私の知るあなたも、この《守るべき誓い》を扱う資質がありました」
 キミカと自分と同じように、共鳴するブレイブナイトの英雄として。
「お互いを信じてください」
 望月がもう一度、エルナーへと声をかけた。

「ふざけた真似を!」
 怒りを浮かべたイルミナートだが、どこか焦っているのを龍哉は見逃さなかった。今度は本気の一撃────《一気呵成》を叩き込む。
「なにっ!?」
 一撃を喰らい、転倒したイルミナートに追撃が入る────はずだった。
 高レベルである龍哉の、更に躱すのが難しいはずの《一気呵成》の追撃を、イルミナートは躱した。
 信じられない、と驚いた顔をしていたイルミナートが、何かにはっと気づいて憎らしそうに龍哉を睨む。
「お前────私を騙したな」
 しかし、龍哉はそんな相手の様子などお構いなしに強い瞳でイルミナートを捕らえたまま口を開いた。
「こいつをかわすか。しかも手前、おかしな仕掛けしやがったな?」
『チートかよ、邪魔すんなっての』
 鷹輔の中で語り屋が毒づくのと同時に月影が呟く。
「確定ロール、一番嫌われるGMだな」
 それを聞いて、キミカが怒りを露わにした。
「確定ロールはマナー違反だ、勇者以前に遊戯者として風上に置けんぞ!」
 エージェントたちの言葉に、イルミナートははっとして、指を弾く。
 そして、憎々しげに龍哉を指さした。
「《君の追撃は私を傷つけることは叶わない、何故なら、信念が、存在が違うからだ!》」
 それを見て、キミカは叫ぶ。
「その台詞はブラフだ! その能力はテーブルトークRPGのダイスを振る判定に作用するんだろう!」
 目を見開き、そして、即座に何か言おうとしたイルミナートだったが、再び口を結ぶと、スッと手を上げた。同時に光が彼を、エルフの黒騎士を浚って、その場から消した。
「────すみません、皆さん……」
 懐かしい声に由利菜がはっとすると、そこには青ざめた、共鳴したミュシャが居た。
「ミュシャさん!」
 見れば、扉の向こうに居たはずのエルナーの姿が消えていた。
「再会を喜ぶのは後だ!」
 龍哉が拳を合わせる。

 谷崎が、今度はドラゴンに向けて《女郎蜘蛛》を放つ。
 防戦一方だったキミカは状況を把握すると、盾から火之迦具鎚へと持ち替えてドラゴンに立ち向かう。
「主に捨て去られるとは何と哀れな、せめて苦しまぬうちに終わらせてやろう!」
 赤い炎のようなオーラが尾をひく────。
「お主の相手は拙者でござる」
 小鉄は、対峙していたドラゴンに二度目のストレートブロウを叩き込むと巨体の背中に周り込んだ。
 ────巨体とあらば爪と牙が届かぬであろう。
 背中に回り込み、ノーブルレイと苦無を駆使するが、ドラゴンも必至でその身体を壁へと叩きつける。
「くっ! 蜥蜴乗りは流石に初めてでござるな!」
 エクスプローションナックルを着けた拳を掲げて、小鉄はドラゴンへと《疾風怒濤》を叩き込んだ。
 ギザギザとした牙で望月に噛みつこうとするドラゴン。その頭を、月影のバンカーメイスが叩き潰す。
「ありがとう!」
 礼を述べながら、望月もドラゴンをフラメイヤで下顎まで貫いた。



●fin────?
 いち早く攫われた女性たちの元へ駆けつけていた天宮は、全員の無事を確認した。
 酷くやつれてはいたが、女性たちは皆、命は無事であった。
「今回は何とかなったが、特殊ルールがあった場合、かなり大変そうだな」
 月影が呟く。この奇妙なテーブルトークRPGを模したドロップゾーンにはそれぞれ違うゾーンルールが設定されているのだ。
「それよりも、今は手当てをしないと、だよ」
 バトルメディックの望月が傷を負った仲間たちへ回復スキルを使う。ケアレインの治癒の雨が全員を癒し、更に傷の深い者たちにケアレイをかける。
 回復した小鉄は、颯爽と気を失った人々を両肩に一人ずつ背負う。龍哉もそれに続く。
「う……」
 背負われて、小さく呻く女性に小鉄が声をかける。
「大丈夫でござるか? 焼き鳥とか食べるでござるか?」
「まって、何時の間に』」
 小鉄の懐から現れた、何の鳥かはわからない特肉の刺さった串。何か言おうとした稲穂の口に一本、焼き鳥が放り込まれた。美味だった。





 ────そのまま、元の世界へ戻っても良かったのだが。
 攫われた女性たちを救出した後、一行は初めに立ち寄った酒場に戻っていた。
 イルミナートを倒していないせいか、世界はそのままそこに在った。
「……肉体が、無い?」
 オペレーターの言葉に、一行は言葉を失った。
 ミュシャたちは確かに自我を取り戻し、共鳴することも戦うことも可能だったが、元の世界へ戻るための肉体を失っていたのだ。

 困惑する空気の中で、天宮がさっとミュシャの前に立った。
「初めまして。僕は天宮。君を助けた騎士の一人さ」
 彼の周りで何かキラキラとした幻想蝶のようなものが舞っているような気がした。
「僕はスイーツ作りが得意なんだ。現実に戻ったら、おいしいスイーツをご馳走してあげるよ」
 天宮の言葉に、ミュシャが一瞬、顔を輝かせ、即座に我に返って頬を赤らめた。
「……ありがとうございます」
 そんな様子に、一同の緊張は解けた。
「あのイルミナートってやつを倒せばいいんだよね」
 その名前を聞いたキミカは拳を固めて強い口調で言い放った。
「次に会った時は……本気で叩きのめします、イルミナート!」
 彼女にとって、あの場で言った“勇者の面汚し”という言葉は挑発だけではなくて心からの言葉だった。共鳴したあの時ほどの強い言葉では表せないが、何とか討伐したい、その想いは変わらなかった。
「よくぞ言ったキミカ、我も同じ心持であるぞ!」
 ネイクが同意する。
 そんな中、亭主が大きなワゴンを引っ張って来た。
「お、お前たち、持ち込みの肉出来たぞ」
 それを見て、ふたりを覗いて一同は言葉を失った。
「…………ドラゴンの、尻尾……?」
 誰かがぽつりと呟いた。
「にゃー!」
 持ち込んだ谷崎とプロセルピナは満足げにそれを切り分け始めた。

 ────ドラゴンの尻尾は珍味だったという。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 夢ある本の探索者
    努々 キミカaa0002

重体一覧

参加者

  • 夢ある本の探索者
    努々 キミカaa0002
    人間|15才|女性|攻撃
  • ハンドレッドフェイク
    ネイク・ベイオウーフaa0002hero001
    英雄|26才|男性|ブレ
  • ライヴスリンカー
    赤城 龍哉aa0090
    人間|25才|男性|攻撃
  • リライヴァー
    ヴァルトラウテaa0090hero001
    英雄|20才|女性|ドレ
  • 忍ばないNINJA
    小鉄aa0213
    機械|24才|男性|回避
  • サポートお姉さん
    稲穂aa0213hero001
    英雄|14才|女性|ドレ
  • 『星』を追う者
    月影 飛翔aa0224
    人間|20才|男性|攻撃
  • 『星』を追う者
    ルビナス フローリアaa0224hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • まだまだ踊りは終わらない
    餅 望月aa0843
    人間|19才|女性|生命
  • さすらいのグルメ旅行者
    百薬aa0843hero001
    英雄|18才|女性|バト
  • 永遠に共に
    月鏡 由利菜aa0873
    人間|18才|女性|攻撃
  • 永遠に共に
    リーヴスラシルaa0873hero001
    英雄|24才|女性|ブレ
  • Foe
    谷崎 祐二aa1192
    人間|32才|男性|回避
  • ドラ食え
    プロセルピナ ゲイシャaa1192hero001
    英雄|6才|女性|シャド
  • ハートを君に
    GーYAaa2289
    機械|18才|男性|攻撃
  • ハートを貴方に
    まほらまaa2289hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 葛藤をほぐし欠落を埋めて
    佐藤 鷹輔aa4173
    人間|20才|男性|防御
  • 秘めたる思いを映す影
    語り屋aa4173hero001
    英雄|20才|男性|ソフィ
  • エージェント
    天宮 愁治aa4355
    獣人|25才|男性|命中
  • エージェント
    ヘンリカ・アネリーゼaa4355hero001
    英雄|29才|女性|カオ
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