本部

ニュースマーナはぬるぬるすべる

電気石八生

形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
9人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2016/08/25 20:22

掲示板

オープニング

●欲の望み
 日本の某県某所にある海岸では、今日も死闘が繰り広げられていた。
 サメである。原因は不明だが、なぜかサメが来るんである。それも迷い込んでくるんじゃなく、なんだかこう、「オレサマ、ニンゲン、マルカジリ」みたいな勢いで。
 しかし。
 騙してでも外貨を稼ぎたい――熱い思いを胸に、市長はこの海岸を「日本のニュースマーナビーチ」と勝手に宣言。『波と闘い、かまぼことたわむれよう!』などと猛烈アピールを開始した。
 おかげでニュースは見ないが波は見るという陽気なサーファーが大挙して押し寄せ、かまぼこの原材料に大量の人肉風味を添えかけて……。

 海水浴シーズンまっただ中なはずの現在、海から跳ね上がってくるサメと、海の家を拠点に銛と網で武装した人々とが海岸を挟んでにらみ合いを続けている。
 このままでは夏が終わってしまう。
 打開策が必要だった。

 一方、HOPEの兵器開発班は困っていた。
 現在の武器防具市場はグロリア社が圧倒的シェアを誇っている。エージェントの多くがグロリアブランドの武器防具で身を固め、日本支部長の娘さんと楽しく語らったりして……。
 もっと地元産、使ってほしい!
 どこが地元なのか今ひとつよくわからないわけだが、実に遺憾なことながら、兵器開発班は本気で企んでしまったのだ。HOPE産武器防具のアピールと販売促進を。
 そんな中、日本のニュースマーナビーチからSOSが入り、彼らはここぞとばかりにアレの投入を決意する。

●新型防具は超万能
「――サメの襲撃によって運営危機に陥った海水浴場を救う、そのための試験実施がみなさまにお願いいたしますお仕事となります」
 万来不動産の雇われ若社長兼礼元堂深澪(az0016)の契約英雄であるアラン・ブロイズ(az0016hero001)がぱん。手を打ち鳴らして注目を促した。
「ボク聞いてないんだけどぉ、それってサメとバトル~って依頼じゃないのぉ?」
 はいはいはいはい。手を挙げて質問する深澪へ、アランがゆっくりかぶりを振って。
「あくまでもサメと闘う準備のための試験です」
 遠回しな言い様に、深澪の顔がしかむ。
「解せぬぅ~」
「深澪様はそれでよいのです。どうかいつまでも、そのままの深澪様で……」
 目尻に閃く大人の憂いを指先で払い、アランは言葉を継いだ。
「依頼内容につきましては、HOPEの兵器開発班が開発いたしました、完全フィット型防護衣の運用試験ですね。みなさまにはこれを着用しての模擬戦を行っていただきます」
 アランは続けて。
「新型防具なのですが。どのようなエージェントの体格にもフィットし、さらに一般人でも着用が可能という、開発班いち押しの新防具です。理論上、受けるダメージを100パーセントカットできるという夢の逸品ですよ」
 もしそんなものが本当に売り出されるなら、歴史が変わるだろう、いや変わる!
 盛り上がるエージェントたちに、アランは砂浜の写真を差し出した。そこに写るものは――
 雲ひとつない青い空!
 日ざしを照り返して白く輝く海!
 ゴミひとつ落ちていないまっさらな砂浜!
 海から跳び出すタイガーシャークのみなさん!
 それを銛で撃ち墜としにかかる市役所観光課の方々。クールビズなのが唯一の救い……いや、スーツよりも装甲が薄いので、救いにはならないか。
「最終的にはこの方々が新型防具を着用することになります。現状は防具を全身にまとうと呼吸がおぼつかない問題があり、エージェントによる運用試験が先だって行われる運びとなりました」
 サメと闘い、海水浴場を人類にもたらすための防具。まあ、長い闘いになるんだろうから、いちいちエージェントに頼み続けることは難しい。コスト的な問題もあるわけだから、それはわかる。HOPEが新型兵器の実験をしたいという都合もまあわかる。
 ただ。それらをなぜHOPEではなく、万来不動産が主導しているのか?
「闘いが人類の勝利に終わった暁には、いろいろと便宜を図っていただけることになっております」
 ああ、アラン主導なのはそのせいか。
 誰もが納得し、万来不動産の商魂に戦慄した。
「とりあえず水着でお越しください。その上から防護衣を着用していただきます。AGWに塗――着装すれば威力をゼロにできますので、模擬戦で得物を使っていただいてもかまいません。新防具の耐久実験にもなりますのでね」
 アランは笑顔をエージェントたちに振り向け、また手を打った。
「現地までの交通費は依頼料に含まれます。当然おやつもですよ。依頼の詳細は依頼書をご確認ください。その上で、なにかありましたらご質問を。では、試験会場でお会いしましょう」
 エージェントたちが新型防具の真実を知るのは現地入りしてからのことだ。
 新型防具がゲル状の、どこからどう見ても『ローション』であることを……。

解説

●依頼
 ローションを体に塗りたくり、ぬるぬるしながらバトルロイヤルにのぞんでください。

●状況
・参加エージェントはローションまみれになります。
・AGWを使用する場合、そのAGWもローションまみれになります。
・海岸に設置された試験場という名のブルーシートは一片20メートル(10スクエア)の正方形。この上もローションまみれなので超すべります。
・バトル中にかき氷食べ放題(ただし、かならずこめかみがキーンとなります)。
・時々サメがダイブしてきます。
・この闘いはHOPEの有志により、ネットで生中継されます。
・重体の方も、受けるダメージはゼロですので安心してご参加いただけます。
・上記と同様の理由で、他の方とのレベル差を気にする必要もありません。

●バトルロイヤル
・参加エージェント全員で、自分以外の参加者の心を折ることを目ざして闘います(共鳴している場合、最後の1組は共鳴を解除して闘います。この際は全スキルが適用不能)。
・射程は近接武器が1、遠距離武器が2に固定されます(衝撃波等もぬるぬるに吸収されます)。
・ローションまみれの攻撃およびローションそのものを食らうと「不快感ゲージ(HG)」が増し、このゲージがいっぱいになると、心が折れて戦闘不能になります(キャラの個性に合わせて1~10の間で設定してください)。
・ローションはすくって相手になすりつける(射程1)ことも、投げつける(射程2)こともできます。
・サメの活用は自由。
・口撃による精神攻撃も有効とします(ただしM系のキャラはこの攻撃に耐性を持つものとします)。
・かき氷を食べるときを含め、ブルーシートから足がはみ出した時点で敗北が決定します。

リプレイ

●真相
 すかっと晴れ渡る青空の下、夏の白い日ざしにも溶けない鋼鉄の笑顔を決めたアラン・ブロイズ(az0016hero001)が手を叩いた。
「はい、みなさまおはようございます。本日は万来不動産とHOPE兵器開発班及び某県某市が共同主催する新型防護衣の試着試験戦闘にご参加いただき、ありがとうございます」
「はい、準備万端ですよっ。それで装備はどこでしょうっ?」
 倫理の限界に挑み続けるその肢体をマイクロビキニに包んだ更紗・アーニャ・尋河凪(aa0025)がほんわり手を挙げた。
 アランは笑顔をうなずかせ、指をぱちり。
 HOPEのスタッフにより、次々運び込まれてくる新型防護衣。
「あらあらまあまあ♪ これは素敵な装備ですこと」
 更紗の後ろで、おそろいのマイクロビキニに爆裂ボディを押し込んだ契約英雄インニュ(aa0025hero001)が、やけにやさしい笑みを浮かべてうなずいた。
「み、水着の上に装着って言ってましたけど……これ、装着とかそういうものですかー!?」
 ブリーフタイプの紺水着着用の狼谷・優牙(aa0131)が空に頼りない悲鳴を響かせて。
 ぺたボディに小さめの白ツーピースビキニをまとう契約英雄のプレシア・レイニーフォード(aa0131hero001)は、ぽやっと防護衣を見つめて小首を傾げるばかり。
「んー、よくわかんないけど、ダメージなくなるんならすごいんじゃないかな? かな?」
「はい、すごいですよ。あらゆる体型に対応し――」
 得意げに語りだしたアランの口をイラっと塞ぎ、ダグラス=R=ハワード(aa0757)が激怒を押し込めた無表情を突きつける。
「これを防具などとのたまう間抜けはどこだ? 今、ここで、殺してやる」
「主にHOPEの兵器開発班と私、某県某市の観光課になりますが」
 アランは笑顔を振り振り、水着ならぬ黒スーツで身を固めたダグラスに答えた。これが雇われ社長の器というものか。まったくもって小揺るぎもしない。
 と。ダグラスの殺気がふと消えた。
「――もともと乗り気ではなかったが、一気に失せた。身代わりは置いていく。好きに使え。俺も好きにやらせてもらう」
 その間に、ひっそりと場の片隅へにじみ出す少女。ダグラスの契約英雄、紅焔寺 静希(aa0757hero001)である。
 彼女はおもむろに修道衣を脱ぎ捨て、下着の白を晒しかけて――女性スタッフの手でスク水に着替えさせられた。そして。
「……」
 無造作な手で防護衣を引っつかみ、上からごぶごぶ着装した。
 すなわち、小ぶりなジェリカンにたっぷり詰められた、防護衣という名の『ローション』をかぶった!
「どうして初依頼でこんな目に……」
 スク水姿の体を縮こめ、涙目でつぶやく氏原 なりさ(aa0337)だが――やはりスク水姿の契約英雄リノ・キングス(aa0337hero001)は、妖しくギラつく瞳をローションに向け。
「よい子の味方なはずのHOPEがローションぬるぬるさせちゃうなんて……恐ろしい子っ!! でも、それがいいぃぃっ!!」
 リノと同じくギラギラするのは、長身爆乳巨尻の3タテボディを誇る御手洗 光(aa0114)だ。
「サメの脅威から人々を助けるお役に立つため、まかり越しました。ええ。防具の効果をより実証できるよう、布地面積をぎりぎりまで減らしてのぞんだこの体、存分に張らせていただきましてよ……うふ、うふふふっ」
 悩ましいボディラインを強調しまくる黒のマイクロビキニが、禍々しい邪神の鎧に見えるのはなぜだろう?
 逆に彼女の契約英雄、朝顔柄のワンピースをまとったレイア・メサイア(aa0114hero001)は無邪気だった。
「わぁーいっ、みんなで遊べて楽しそうですねぇ! レイアちゃんがんばりますぅ♪」
「あははー、ぬるぬるー。なにこれおもしろーい。なに味~?」
 レイアに負けず無邪気な笑顔でローションを嗅ぐ、白スクのギシャ(aa3141)。それを(多分)渋い顔で見やった契約英雄のどらごん(aa3141hero001)は低い声で。
「食うなよ。見た目はともかく防具なんだからな」
 そう言う3頭身の着ぐるみ風ドラゴンな彼が装着するのは、赤のブーメランパンツ。普段は裸コートのくせに、今さらなにを隠すつもりなのか。
「ぷにぷに~? ぷるぷる~♪ この防具、わたし好きになっちゃいそうです~。はい、希望さんもどうぞ~」
 白ビキニをローションまみれにしたアニマ(aa2199hero001)が、契約主の天之川・希望(aa2199)にローションだばー。
「やーんっ☆ こんなに真夏の日ざしなんか浴びちゃったら、ボク日焼けしちゃうー☆」
 キャーっとしなった希望が次の瞬間、どんより肩を落とし。
「なァんて気分でやってきたらこのザマですか、ふふ……☆」
 ピンクのビキニのフリフリが、ぬるぬるの粘りと重みでぺったりして台無しなんだった。
「……どうせこの世は色と欲。おまえもおまえも、おまえらも、落ちる地獄はサメ地獄!」
 怪しげなBGMを口ずさみつつ、器用にナレーションを入れて現われたのは、昆布でしたてた褌姿の江口 焔(aa1072)だ。
「戦う前に、これだけは言わせてもらおう」
 くわっ。
「ありがとうございます!!」
 夏に、水着女子に、ローションに――この場のすべてにマジ感謝。
 などと。エロい輩が熱く、無邪気な輩が楽しく盛り上がる脇で、まじめな目をローションに向ける御宮 裕樹(aa4419)。
「ふむ……なるほど。塗布する形式のローション型防具――防具か? まあ、確かにこれなら着装する者は選ばんだろうが」
「うわ、すっげぇヌルヌル! なにこれちょっとパネぇんだけど!」
 対照的に、契約英雄のトゥマス ウォルフガング(aa4419hero001)は感覚全開でぬるみを味わっていた。
 ちなみにどちらもスク水(男物)。そして初の依頼参加である。
 そして最後のひと組、荒木 拓海(aa1049)とメリッサ インガルズ(aa1049hero001)は……ちょっと不穏だった。
「オレ、優勝したらアイツに好きだって告白する」
 拳を握りしめる拓海を横目でちらちら見やり、メリッサが固い声を差し挟んだ。
「それ負けフラグよ! ……あのメンバー相手に、勝てるつもり?」
 彼女が指すのはエロに燃える面々だ。ローションというぬるみを得た奴らは、まさに水を得た魚よろしく生き生きカオスを引き起こすだろう。
 しかし。
「意気込みがないといつまでも動けないから」
 拓海は本気。
 だとすれば――拓海の優勝、断固阻止! 告白絶対ゆるすまじ!
 メリッサは暗い決意が燃える目を、一気にかぶったローションの奥に隠した。

●ぬるみを感じる
 カーン。ゴングが打ち鳴らされて、試験が開始した。
 試験会場はブルーシート。どこもかしこもローションでぬるぬるだ。
「はいっ」
 ゴングの余韻が消えないうち、ギシャが猫騙――
 ぽぴょっ。
 ローションを盛られた掌が吹き出した音は、なんとも言えない半濁音だった。
「あれ?」
「今だよォほほぉーっ!!」
 邪念とぬるみをたぎらせたリノがギシャへスケーティングで突進した。
『ギシャ! あのお嬢さんは目がやばい! 捕まるな!!』
 ギシャの内より本能が告げるまま警告を飛ばすどらごん。残念なことに正解だ。リノの信奉するトゥルー・ラブはアレなので。
「命じゃないなにかの危険を感じるー」
 すべりこんでリノのベアハッグを回避したギシャだがーだがーだがー。摩擦力激低なぬるみの上を、どこまでもすべっていった。
「うなー。すーべーるー」
「待て待てぇ~」
 ローションよりも粘っこい声をあげてリノがその後を追おうとして、ぬるぶちょぉ! コケた。
「ぬぶぁ! 息できな――ロ、ローション意外にうまいぶっ」
 ぬるみに塗り込められておばけみたいになったリノの顔へ、ローション弾が上塗りされた。
「えい! えい! へ、へたに近づくの、はずかしいですし……ぽいぽい投げてがんばろう」
 弱々しい気合を入れて、優牙がローション弾をリノに投げまくる。気づいていないのだ。自分がどれだけ酷いことをしているか。
「ちょ、ぶへ! やめ! いきッ! 死っ!」
 そこへなぜか仰向け腕組みですべり込んできた焔が、ローションを盛り上げられながら強く叫んだ。
「ありがとうございます! ありがとうございまぶふっ」
 その腹をにゅうっと踏みつけ、進み出たのは光。
「介錯しますわーっ! 御手洗流柔術がエロ魔神、御手洗 光、推・参っ!」
 焔をぐりぐり踏みしだき、一部不適切な名乗りをあげて、光がぬるぬるわきわきリノへと迫る……!
「よし」
 こちらはシートの隅。裕樹がローションまみれのA.R.E.S-SG550をトゥマスへ向け、乱射した。ぬぶぶぶぶ……なにやら鈍い音とともにトゥマスの白い肌をアサルト弾が叩き、外れた弾は少し先で力を失い、ぼてぼて落ちた。
「ちょ、おま、なにしてはんの!?」
「おまえの故郷はいつから京都だ? ……いや、防具の性能チェックをな。まあ、仮にまともに当たったところで1発くらいは平気だろう?」
 自分の無傷を確認しつつ叫んだトゥマスに答え、自らもいきなり後ろへぼっちょり。非受け身で倒れてみるが、無傷。
「物はともかく、効力は本もノッ!」
 仰向けになった裕樹の横腹を足がかりに、希望がジャンプ!
「光さん、お覚悟でーす!」
 光へ背後からのフライングボディアタックをかました。
「アクシデントで光さんがぽろりしちゃう前にその心、折らせてもらいますから! ええ、ボクの激しい攻撃で事故がね! 事故が起こっちゃうかもですけど! それはそれでそのときそんな感じで!」
 などと、超早口で唱えながら飛びついたわけだが……ぬるむ光の巨尻にぬるぷりんっと弾かれて落ちた。
「うふふふ。跳んで火に入る夏の虫、という言葉をご存じですかしらぁ?」
「にゃー! ぬるぬるっ!? 想像以上にぬるぬるぁひゃー! 開発班の方々確かにコレすごいんですけどもう少し着心地いえ塗り心地をご検とォーっ☆」
「ぬるすぎてつかめませんわ! これではわたくしの寝技であんなこともこんなこともできませんわよ!?」
 主に希望の胸元を攻めようとしてぬるぬるすべる光の手。つかみどころがないとはこのことだ。
 共鳴状態の更紗は、自分の胸にかぶりつこうとしたサメがぬるガチっと歯がみして落ち、ついーっとすべっていくのを見送り、息をついた。
「ぬるすぎね……。これじゃぽろりのスリルを視聴者のみなさんにご提供できないわ~」
 が。一瞬で意を決し、足元のローションをだばだばかきまぜてから体になすりつけ。
「ならもう行き着くところまでぬるぬるしちゃうしかなくなぁ~い?」
 ぬめりながらからみあう光と希望をハグ! ぬるぬるツイスターゲームを展開した。
「カメラさん、こっちこっち~。“しちょうりつ”欲しいんでしょう?」
 更紗が他のふたりにからみつきつつカメラを手招き。
「もっと更紗に寄って! パンからズーム! もっとズぅぅぅぅム!! その視線が更紗のロー力(ローション力?)になるの~!」
 さらには。
「はやぁ、ぬるぬるでなんか変な感じなのだ? でも、これはこれでおもしろいねー」
 ぬるみを満喫していたプレシアがカットインし。
「あ、光お姉さん見っけ♪ 僕もいっしょに遊ぶのだー。ぬるぬるにしちゃうよー」
 すでにマックスぬるみ状態の光にタックル。
「お姉さん湯加減どーですかー?」
「わたくし攻めるのは得意ですけれど攻められるのは……こ、これはこれで! 護らなければならない最後の一線の向こう側へ――!」
「も、もう、心とみんなにお届けしちゃいけないモノが折れちゃいそう☆」
「おかわり――ローションおかわり~!」
 プレシア(ロリ)、希望(美少女)、光(エロ)、更紗(エロ)。四者がぬるぬると心の防壁を削りあうよつどもえは今、視聴者的にクライマックス!
 そこへ視聴者の恨みと嫉みを一身に背負ったトゥマスがヘッドスライディング!
「はっはぁ! 男女平等タックルってことでひとつごめんよー!」
「邪魔なオトコは楽園追放だーっ!」
 そのスク水をつかんで、リノがメロンかき氷混入ローションを思いっきりぶち込んだ。
「おひょうっ!」
 愉快な悲鳴をあげて体をくの字に折るトゥマス。空に跳ねたその体を、更紗がゴーストウィンドで泡立てたローションでお出迎え。
「つ、つめっ! ぬるヒヤだよーっ」
 すかさずリノが加えたレモンかき氷泡立つ激冷ローションの中で、なぜかトゥマスの代わりにじたじたするプレシアに更紗がくすり。
「やだぁ~、なんかぴくぴくしてるぅ~。きもかわいー」
「うなぁ! かわいーってほめられたのだ!」
 口撃は、対象者が理解しなければ空振りに終わる。プレシアがえへーっと笑うその横で。
「ありがとうございます!」
 ぬるみの奥底に封じられた焔がいい笑顔。
 もう、なにがなにやらわからなかった。

「ペイ・パー・ビューにしておいて正解でしたね」
 アランが満足気にうなずいた。
「カメラさん。引きよりも寄りを多めに」
 その傍らでボイラー・メーカー(ビールにウイスキーをぶち込んだカクテル)をあおっていたダグラスが苦い顔で吐き捨てる。
「くだらん見世物だ」
 挑むべき愚神も拳を交わす敵もいない、ぬるぬるしすぎて攻撃すらも入らない。試験とはいえ、あれが戦いであるものか。
「では、ダグラス様が見世物を、真の戦いに」
 アランが悪魔のような笑顔を傾げた。
「騙したいなら金を持て余したじじいを狙え……静希」
 と。ブルーシートの隅に立ち尽くしていた静希が顔を振り向けた。
「立っているだけでは試験にならん。動け」
 ダグラスの命にジト目をうなずかせた静希が、体を不可思議な角度でくねらせた。
「あれはボディランゲージ、でしょうか?」
「説明できんものを語れるか」
 不機嫌に言い返すダグラスから笑顔を翻し、アランはカメラマンへまた指示を出した。
「色気だけでなく、無邪気もお願いしますね。需要があります」

 と、いうわけで。
「きゃははーっ、おもしろいですぅっ♪」
 ぬるぶしゃー。ローションにダイブするレイアの背中にアニマがローションをだばだばかける。
「レイアちゃんもぷるぷる好きですかぁ~? じゃあ、ぬるぬるしましょうね~」
 楽しげである。しかし、外見年齢12歳のレイアと18歳のアニマの無邪気なからみは、ネットに炎上を巻き起こしていた。曰く、天然なのか、演技なのか。
「ううう……お外を歩けなくなるようなことになっちゃったら……困りますぅ」
 器用にローションの上を小走り、他の参加者から逃げ回っているなりさ。超インドア派ゆえの人見知り能力で悪意(エロ意)を避けてきた彼女だが、それゆえに気づかなかった。この世界には、悪意なき邪鬼がいることを。
「氏原さん、ぬるぬるしてませんよぉ~?」
 アニマがなりさにローションびしゃー。
「ぅひぃっ!?」
「そーですぅ! いっしょにぬるりましょー?」
 レイアがなりさにローションぶちゃー。
「ぁはぉひょ!?」
 ダブル無邪気に汚されていく地味め少女。カメラさんもたまらずどアップである。
 ガブァ! 折しも彼女を救うように跳び込んでくるタイガーシャーク!
「あ」
 天の助け! なりさはそれをつかもうとして――ぬるっとつかみ損ねた。
「ふわ? おっきなお魚さんですぅ!」
「サメさんもぬるぬるしましょうね~」
「あああああ」
 天の助け、あっという間にぬるぬる地獄へ。
 さらに放流されたそれを裕樹がキャッチ。鞘に収めた黒漆太刀でぽこぽこぶん殴った。
「……打撃も衝撃も完全に打ち消されているな。申し分ない」
 そのサメをローションで厳重にくるみ、どこからか駆けつけたかまぼこ工場の人に渡して満足気にうなずいた。
 一連の流れを見て、なりさは思い知ったのだった。この世には、神も仏もいやしない。

 一方、ようやくリノを振り切ったギシャはようやくスライディングを停止し、立ち上がろうとしていた。
「世界には危険がおっぱいだねー」
『ベタなボケをかますな。おっぱいはあの辺りのごく一部だけだ。……とにかく一度立って』
 未だぬるぬるでぐだぐだなごく一部を見やり、どらごんがため息をついた。
「えい! えい! えい!」
 立ち上がりかけたギシャへ唐突にローション弾が降りかかる。
 にらまれても怖くないよう、そして目のやり場に困らないよう、下を向いたままローションを投げまくる優牙のしわざだ。
「ご、ごめんなさい! でも、がんばろうって決めたから……!」
 ローションがギシャのまわりにべしゃべしゃ落ちて、足元へぬるみを追加していく。
『ただでさえすべるっていうのに!』
「早いとこ殺しちゃおー」
 不穏な決意を固めたギシャが優牙へ駆ける――ぬるっと転ぶ。
 跳ね起きようとする――ぬるっと転ぶ。
 やけになってローションを投げる――ぬるっと転ぶ。
「しまったー! ギシャとちょう相性悪い地形だー!」
『今さらか!?』
 心のゲージを自ら減らすギシャ。その身に無慈悲なローションが……と、思いきや。
「こっちはぬるぬるよぉ?」
 左から優牙へぬるりん絡みつく更紗。
「諸共☆」
 後ろから優牙をぬるがしっと羽交い締める希望。
「優牙もぬるぬるするのだー」
 前から優牙の水着をつかんでぬるがっぷり組むプレシア。
「うふーふふ。おいでませ優牙さんー?」
 3人にしがみつかれた優牙に、右からぬるっと小手返しを決めて引き倒す光。
「ぼ、僕……その……あ、アッー!!」
 四面楚歌から逃れる術なし。ぬるぬる地獄へ引きずり落とされた優牙、ぬるっと死す。

●ケンカだめ絶対
 拓海とメリッサは、思いがけずタイマン勝負を繰り広げている。
「振られるのが怖くないの? 顔、並! 体も並! 性格ぬけててお馬鹿――邪魔よっ!」
 激しい言葉を拓海に浴びせかけつつ、メリッサが拓海へすべり込み。
「いい人? それって選ばれない人の代名詞よね?」
 その脚を払いにかかった。
「情けなくて、なのに目立ちたがり! その程度でオレかっこいいとか、本気で思ってるわけ!?」
 拓海はあわててそれをよけつつ、
「リサ……なにかあっ」
「おだまり!」
 メリッサは拓海の口にローションをぶちこみ、塞いだが。
「だまらない」
 ローションと共に強い言葉を吐き出す拓海。そして手を伸ばし――手首をつかまれたメリッサがびくりと動きを止めた。
「……確かにオレ、そのとおりの奴だけど。でも、そんなオレにメール即返してくれて、逢えば楽しそうな笑顔で――いっしょにいると1日が早く過ぎるって、言ってくれるんだ」
 オレのこと好きだからじゃないかって期待するの、おかしいか?
「勘違い男! 迷惑キモイ! 絶対また振られるわよ――絶対、振られるんだから」
「アイツのこと、嫌いなのか?」
「ダイッキライヨォォォォオ!!」
 メリッサの声ならぬ裏声だった。
 焔だ。今まで腕組みしてローションの底に沈んでいるばかりだった彼が、ついに、わけのわからない燃料を得て動き出したのだ。
「オレサマ、カッポウ、マルカジリ。ぬるぬるきゃっきゃをのぞき見るべき夏に痴話ゲンカを見せつけるその非道、断じてゆるさない!」
「え? ち、痴話ゲンカなんて」
 うろたえるメリッサ。
「ケンカはケンカだけど……」
 首を傾げる拓海。
 その温度差に、焔の非正義の怒りが爆発する。
「ああ、たまらなく妬ましい――そうか。俺は、これを邪魔するために生まれてきた悪の新生物」
 悪性新生物は癌細胞のことだが、さておき。ものすごくかっこいい顔で遠くを見つめる焔。
 その褌に、突如海から躍り出たサメがかじりつこうとして、ぬるっとすべった。
「俺ご自慢の息子をすべり逃すとはなんのシャークいやジョークだぁっ!!」
 ぼひん。怒りのローションパンチに打たれ、すべっていったサメはアニマとレイアの魔手へ。
「お魚さんいらっしゃいですぅ♪」
「はいはい~、ぬるぬるしちゃいましょうね~」
 続いてダイブしてきたサメを抱え込み、とれとれぴちぴち体制に持ち込んだ焔。
「このサメ野郎! 恋人たちの夏を邪魔していいのは俺だけだー!!」
 腕の中で暴れ狂うサメの瞳に、幻が見える。
 ローション打ち際で追っかけっこしたりローションかけあったりローションから取り出した指輪をぬるっと交換したりする拓海とメリッサが。
「そんなぬるいスイートタイムを過ごさせるものか! 全身全霊をもって邪魔するためにサメ、おまえを倒す!」
 そしてぬるぬる逃げるサメを鰻つかみさながら追いかけ、去って行った。
「なんだったんだ、あれ?」
 疑問符を飛ばした拓海のこめかみへ、ギュルギュルきりもみながらぶち当たる謎の物体!
「氏原さん!?」
 うろたえるメリッサに涙目を向けたなりさはべそべそ。
「うう、ひどい……こんなことするなんて」
 そして泣きながら、呆然と横倒しになっている拓海を引きずり起こし、その影へ。
 盾にされた拓海に、ローション地獄で屠られ、目をぐるぐるさせたプレシアが激突――!
「神様は言ったんだよ。塵は塵に。ボーイはボーイに。ガールはガールに!」
 リノだった。彼女がしてみせたのは、両腕にローションを山盛り、女子をその輪の内からぬるしゅぽんと絞り出すことで砲弾と化す荒技――
「喰らえ! 人間波動砲!!」
 そのへんを四つん這いで進んでいた静希を抱え込み、3発めの砲弾でなりさに掲げられた拓海を狙い撃ったが。
「……」
 静希弾は途中で失速し、直立不動の体勢のままにゅーっとすべっていった。
「しまった! 静希ちゃんてば凹凸が激しいからスピードが殺された!」
「やめて……超高速を叩き出した私をディスるの……じゃなくて、こんなこと」
 なりさは拓海をゴルフのドライバーよろしく振り回して静希を打ち返し。
 静希は樹海のただ中の方位磁石よろしく高速回転しながら光、希望、更紗の塊に突っ込んで。
「激しいのも――むしろ激しいの、たまりませんわぁ!」
「出ちゃいけにゃいの、出りゅっ☆」
「ついにぽろりなの~!? もろり――」
 ストライクをとった。
「ああっ、あたしがダイブ決めるはずの楽園がぁ!」
 散り散りになる女子だらけの楽園。
 がっくり膝を折るリノ。
 なりさは手にしていた拓海(屍)を放り出し、涙ながらに訴えた。
「リノは心が痛くないんですか!? 人を道具みたいに……」
「え、今投げ捨てた盾は!?」
「リノは鬼です! 悪魔です!」
 どっちもどっち。
 メリッサは深いため息をついて拓海を拾いあげ、腕をつかんで一本背負い。拓海ごとなりさとリノを場外へ押し出した。

 焔は次々押し寄せるサメに昆布をかじられ、絶体絶命中。
「もうすぐ生まれたての俺がご開帳――おまえら、グッジョブ!!」

 うつ伏せ直立不動姿勢のまま倒れた静希の頭に、コツリとかき氷を盛ったガラスの器が当たった。
「やはりよくすべる。あ、それは俺のおごりだ。食ってくれ」
 ジト目を上げた静希に裕樹がうなずいてみせた。
 しゃくしゃく。いちごシロップ味のかき氷を黙々と食べ始める静希――止まった。こめかみがキーンとしているらしい。
「おまえ……お嬢さんになにやらせてんだよ」
 先ほどかき氷を下腹部・前に食らったトゥマスが、青ざめた体を前屈みにして裕樹の頭をはたく。ぱちょん。
「この防具のすべりと衝撃吸収力なら、精密機器や重傷者の搬送にも使えそうだぞ」
 自称ツッコミのくせに真面目ボケ。ボケる隙のないトゥマスはやれやれと肩をすくめ、未だ無傷の裕樹をシートの外へ蹴り出した。
「なにを――!?」
「いやさ、あんたわかってねぇよ。ここがどんなとこか」
 そう、ここはいろいろな意味で“すべりネタ”の戦場だから。

「静希様もこめかみがキーンとするのですねぇ」
 アランの不思議顔に、アイスバーボンのグラスを干したダグラスが低く返した。
「壊れているのは中身だけだからな」
 氷はまだ充分な質量を保っている。もう一杯、このまま行けそうだ。
「おい。かわりを」
 ぞんざいにダグラスが突きだしたグラスへ、バーボンをつぐ静希。
「なにをしている?」
 結論から言えば、彼の声に反応してやってきてしまったわけなのだが……。
 静紀は無言のまま複雑にくねった。で、最後に雌豹のポーズを決めた。意外なほどナイスバディなので、十二分にグラビアアイドルが務まりそうだ。――ジト目さえ隠せば。
「静希様はなんと?」
「説明できん」
 ダグラスはバーボンをあおり、ため息と共に静希へ命じる。
「かき氷を食え」
 しゃくしゃくの果て、キーンと動きを止める静希を見やり、ダグラスはまたも迫り上がってきたため息をバーボンで飲み下した。

●残されしもの
「……もぉたちぇましぇぇん」
 インニュと共鳴解除した更紗がきゅーっと倒れた。
「ふぇぇぇぇぇん――か~き~ご~お~り」
 息絶えた更紗に、最後の力を振り絞ってセクハラを敢行しようとした光だったが。
「む、無念……すべりすぎてブラひもが解けませんわ……」
 その失望をローションで塗り潰し、光の心の力をゼロにしたインニュが、そのへんに飛んできたサメを器用に豊かすぎる双丘で“挟み”、高く叫ぶ。
「あぁん、とれちゃいます~っ。見てぇ! 限界ギリギリなわたくしをぉ!」
「ダメだ俺を見ろぉ!」
 サメにまたがって乱入した焔。かろうじて昆布と背ビレ(美味)でデリケートゾーンを隠した彼は、サメに指示してインニュをがっぷりくわえさせた。
 そしてカメラ目線で渋い笑みを決め。
「俺さ、コイツらとなにかわかりあえた気がするんだ。さあ行こう……あのママなる海の向こうへ」
 インニュを道連れ、シャー(ク)っとすべって海へ還っていった。見送るのは、ダブルピースで昏倒する希望の白目だけ……。
「ぬるぬる♪ ぬ」
 ぷつん。ローション遊びに興じていたレイアが突如倒れた。
「悪いな。どうせやるなら女子を、ね」
 トゥマスが次のローション弾を手にすくったが。
「発想の転換ー」
 立つのをやめてごろごろ転がりまくっていたギシャに巻き込まれ、ぶっ倒れた。
「女子の熱烈なアタックは大歓迎だぜ! ――って、くそ! ローション邪魔だなおい!」
「あははー、ぬるぬるはぬるぬるだからぬるぬるなのだー」
 ちなみにどらごんは現在、共鳴を解除中。飛んでくるサメからギシャを守るために奮闘中のはずなんだが……気がつけばかまぼこ工場の人に、サメといっしょに運び去られ中だった。
「ちがっ! 俺はサメじゃ! せ、せめて俺かまぼこはギシャに――ギシャにぃぃぃぃ」
 ぬる闘の果てに力尽きたトゥマスとギシャをローション深くに埋葬したアニマが立ち上がり、意識をなくしたレイアを引きずりながら退場。
「なんだか飽きちゃいましたぁ~」
 優牙とプレシアはローション溜まりから足だけ突きだしたスケキヨ状態。
 なりさとリノ、裕樹、そして拓海は場外。
 ダグラスと静希はすでに参加賞を手に帰ってしまっていた。
 結果。
「優勝はメリッサさんですね」
 ぱちぱちぱち。なんとも物寂しいアランの拍手が鳴り。
「あー、う、うー」
 やることがなくなり、ブルーハワイかき氷でキーンとなっていたメリッサがうなずいた。
「消去法の勝利だったね……」
 拓海に出迎えられ、ブルーシートから砂浜へ降り立つメリッサ。
 ちょっと気まずそうに拓海を見て、目を反らして、ごにょり。
「あの人のこと、嫌いじゃない。私の気持ちがついていけないだけ。心が凍りついたみたいに固まって……」
「心が凍って固まってるなんてダメだよ。だから新しくて綺麗な、いろんなものを感じていこう。オレといっしょに」
 こういうことに限って聞き逃さない拓海がメリッサに手を伸べた。
「あっ、そっ、かっ――も、もう、しらっ、知らない!」
 あの、そういう、固まってるじゃない! もう知らない!
 真っ赤な顔を手で隠して駆け出すメリッサ。
「メリッサ待って!」
 空気を読めずに追いかける拓海。
 これはもうラヴ。ラヴだぜおい。
 ぬるい屍と化した人々――そして静やかなる海が、ローションと不穏なライヴスを泡立て始めた……。

結果

シナリオ成功度 大成功

MVP一覧

  • エージェント
    氏原 なりさaa0337

重体一覧

参加者

  • 映画出演者
    更紗・アーニャ・尋河凪aa0025
    機械|18才|女性|攻撃
  • エージェント
    インニュaa0025hero001
    英雄|28才|女性|ソフィ
  • エロ魔神
    御手洗 光aa0114
    機械|20才|女性|防御
  • 無邪気なモデル見習い
    レイア・メサイアaa0114hero001
    英雄|12才|女性|バト
  • ショタっぱい
    狼谷・優牙aa0131
    人間|10才|男性|攻撃
  • 元気なモデル見習い
    プレシア・レイニーフォードaa0131hero001
    英雄|10才|男性|ジャ
  • エージェント
    氏原 なりさaa0337
    人間|14才|女性|命中
  • エージェント
    リノ・キングスaa0337hero001
    英雄|14才|女性|ジャ
  • 我王
    ダグラス=R=ハワードaa0757
    人間|28才|男性|攻撃
  • 雪の闇と戦った者
    紅焔寺 静希aa0757hero001
    英雄|19才|女性|バト
  • 苦悩と覚悟に寄り添い前へ
    荒木 拓海aa1049
    人間|28才|男性|防御
  • 未来を導き得る者
    メリッサ インガルズaa1049hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 赤を継ぐ者
    江口 焔aa1072
    機械|18才|男性|防御



  • あざと可愛いタマ取り
    天之川・希望aa2199
    人間|17才|?|命中
  • ましゅまろおっぱい
    アニマaa2199hero001
    英雄|18才|女性|バト
  • ぴゅあパール
    ギシャaa3141
    獣人|10才|女性|命中
  • えんだーグリーン
    どらごんaa3141hero001
    英雄|40才|?|シャド
  • エージェント
    御宮 裕樹aa4419
    人間|24才|男性|命中
  • エージェント
    トゥマス ウォルフガングaa4419hero001
    英雄|20才|男性|カオ
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