本部
ニュースマーナはぬるぬるすべる
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 9人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/08/21 07:30
- 完成予定
- 2016/08/30 07:30
掲示板
-
宣戦布告板
最終発言2016/08/20 23:11:00 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/08/20 21:39:35
オープニング
●欲の望み
日本の某県某所にある海岸では、今日も死闘が繰り広げられていた。
サメである。原因は不明だが、なぜかサメが来るんである。それも迷い込んでくるんじゃなく、なんだかこう、「オレサマ、ニンゲン、マルカジリ」みたいな勢いで。
しかし。
騙してでも外貨を稼ぎたい――熱い思いを胸に、市長はこの海岸を「日本のニュースマーナビーチ」と勝手に宣言。『波と闘い、かまぼことたわむれよう!』などと猛烈アピールを開始した。
おかげでニュースは見ないが波は見るという陽気なサーファーが大挙して押し寄せ、かまぼこの原材料に大量の人肉風味を添えかけて……。
海水浴シーズンまっただ中なはずの現在、海から跳ね上がってくるサメと、海の家を拠点に銛と網で武装した人々とが海岸を挟んでにらみ合いを続けている。
このままでは夏が終わってしまう。
打開策が必要だった。
一方、HOPEの兵器開発班は困っていた。
現在の武器防具市場はグロリア社が圧倒的シェアを誇っている。エージェントの多くがグロリアブランドの武器防具で身を固め、日本支部長の娘さんと楽しく語らったりして……。
もっと地元産、使ってほしい!
どこが地元なのか今ひとつよくわからないわけだが、実に遺憾なことながら、兵器開発班は本気で企んでしまったのだ。HOPE産武器防具のアピールと販売促進を。
そんな中、日本のニュースマーナビーチからSOSが入り、彼らはここぞとばかりにアレの投入を決意する。
●新型防具は超万能
「――サメの襲撃によって運営危機に陥った海水浴場を救う、そのための試験実施がみなさまにお願いいたしますお仕事となります」
万来不動産の雇われ若社長兼礼元堂深澪(az0016)の契約英雄であるアラン・ブロイズ(az0016hero001)がぱん。手を打ち鳴らして注目を促した。
「ボク聞いてないんだけどぉ、それってサメとバトル~って依頼じゃないのぉ?」
はいはいはいはい。手を挙げて質問する深澪へ、アランがゆっくりかぶりを振って。
「あくまでもサメと闘う準備のための試験です」
遠回しな言い様に、深澪の顔がしかむ。
「解せぬぅ~」
「深澪様はそれでよいのです。どうかいつまでも、そのままの深澪様で……」
目尻に閃く大人の憂いを指先で払い、アランは言葉を継いだ。
「依頼内容につきましては、HOPEの兵器開発班が開発いたしました、完全フィット型防護衣の運用試験ですね。みなさまにはこれを着用しての模擬戦を行っていただきます」
アランは続けて。
「新型防具なのですが。どのようなエージェントの体格にもフィットし、さらに一般人でも着用が可能という、開発班いち押しの新防具です。理論上、受けるダメージを100パーセントカットできるという夢の逸品ですよ」
もしそんなものが本当に売り出されるなら、歴史が変わるだろう、いや変わる!
盛り上がるエージェントたちに、アランは砂浜の写真を差し出した。そこに写るものは――
雲ひとつない青い空!
日ざしを照り返して白く輝く海!
ゴミひとつ落ちていないまっさらな砂浜!
海から跳び出すタイガーシャークのみなさん!
それを銛で撃ち墜としにかかる市役所観光課の方々。クールビズなのが唯一の救い……いや、スーツよりも装甲が薄いので、救いにはならないか。
「最終的にはこの方々が新型防具を着用することになります。現状は防具を全身にまとうと呼吸がおぼつかない問題があり、エージェントによる運用試験が先だって行われる運びとなりました」
サメと闘い、海水浴場を人類にもたらすための防具。まあ、長い闘いになるんだろうから、いちいちエージェントに頼み続けることは難しい。コスト的な問題もあるわけだから、それはわかる。HOPEが新型兵器の実験をしたいという都合もまあわかる。
ただ。それらをなぜHOPEではなく、万来不動産が主導しているのか?
「闘いが人類の勝利に終わった暁には、いろいろと便宜を図っていただけることになっております」
ああ、アラン主導なのはそのせいか。
誰もが納得し、万来不動産の商魂に戦慄した。
「とりあえず水着でお越しください。その上から防護衣を着用していただきます。AGWに塗――着装すれば威力をゼロにできますので、模擬戦で得物を使っていただいてもかまいません。新防具の耐久実験にもなりますのでね」
アランは笑顔をエージェントたちに振り向け、また手を打った。
「現地までの交通費は依頼料に含まれます。当然おやつもですよ。依頼の詳細は依頼書をご確認ください。その上で、なにかありましたらご質問を。では、試験会場でお会いしましょう」
エージェントたちが新型防具の真実を知るのは現地入りしてからのことだ。
新型防具がゲル状の、どこからどう見ても『ローション』であることを……。
解説
●依頼
ローションを体に塗りたくり、ぬるぬるしながらバトルロイヤルにのぞんでください。
●状況
・参加エージェントはローションまみれになります。
・AGWを使用する場合、そのAGWもローションまみれになります。
・海岸に設置された試験場という名のブルーシートは一片20メートル(10スクエア)の正方形。この上もローションまみれなので超すべります。
・バトル中にかき氷食べ放題(ただし、かならずこめかみがキーンとなります)。
・時々サメがダイブしてきます。
・この闘いはHOPEの有志により、ネットで生中継されます。
・重体の方も、受けるダメージはゼロですので安心してご参加いただけます。
・上記と同様の理由で、他の方とのレベル差を気にする必要もありません。
●バトルロイヤル
・参加エージェント全員で、自分以外の参加者の心を折ることを目ざして闘います(共鳴している場合、最後の1組は共鳴を解除して闘います。この際は全スキルが適用不能)。
・射程は近接武器が1、遠距離武器が2に固定されます(衝撃波等もぬるぬるに吸収されます)。
・ローションまみれの攻撃およびローションそのものを食らうと「不快感ゲージ(HG)」が増し、このゲージがいっぱいになると、心が折れて戦闘不能になります(キャラの個性に合わせて1~10の間で設定してください)。
・ローションはすくって相手になすりつける(射程1)ことも、投げつける(射程2)こともできます。
・サメの活用は自由。
・口撃による精神攻撃も有効とします(ただしM系のキャラはこの攻撃に耐性を持つものとします)。
・かき氷を食べるときを含め、ブルーシートから足がはみ出した時点で敗北が決定します。
マスターより
みなさまはじめまして。電気石八生(でんきいし はちお)と申します。
一本くらいは夏らしいものをと意を決し、他のシナリオに紛れ込ませてみました。とにもかくにもプレイングという名のネタを存分に叩きつけていただければ倖いです。
また、あいかわらず描写注文表を用意しております。
本ページの私の名前をクリックしていただき、基本ページをご確認ください。ただしコメディですので、シリアスだけはお選びになりませんようお願いいたします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/08/25 20:22
参加者
掲示板
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宣戦布告板
最終発言2016/08/20 23:11:00 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/08/20 21:39:35