本部

【東嵐】連動シナリオ

【東嵐】bring up the rear

鳴海

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
4日
完成日
2016/03/25 19:04

掲示板

オープニング

 古龍幇の動きが活発になりつつある、そのためヴィランズとH.O.P.E.は小競り合いをすることも増えてきた。
 今日も古龍幇の活動を補助するための下部組織、それが密輸した物資が港の倉庫にあるという報告を受ける。。
 その事件に対しH.O.P.E.はリンカー八人の出動を要請。
 ヴィラン側の抵抗はあったが、何とかこれを打倒し。物資を抑えることができた。
 しかし問題はその直後に起こった。

 突如その倉庫の上空ににドロップゾーンが出現したのだ。

 そこから現れたのは馬に乗った愚神。
 赤い鎧と頭に飾り。東洋風の面持ちをした、巨大な槍を持つ愚神は着地と同時にリンカーたちを見据えた。

「どうする?」

 隊員の誰かが言う。そのどうするとは当然、この愚神と戦うのか逃げるのかという選択だった。
 自分たちの部隊は疲弊しているとはいえ戦闘継続が可能な状態。
 たいして敵は、実力は未知数だが、小さなドロップゾーンの主というだけ。
 勝てる見込みはあると考え、その部隊の隊長は戦闘を挑むことにした。
 しかし、その選択は間違いだった。
 三十分後。
 全員が悟ることになる。
 勝てない。その事実を。
 たかだか愚神一体、そう思ったが、実は愚神を乗せている馬が厄介で、愚神を下ろし、単独で戦うこともあれば、愚神とコンビネーションをとってリンカーたちを翻弄することもあった。
 このチームワークが一番厄介だった。

「何を勘違いしている」
 
 その時、何者かの声が聞こえた。愚神ではない。チームメンバーでもない。誰かの声を全員がきいた。
 そしてその声の主をみつけ、全員が目を見開いた。
 言葉を離したのは馬の方だった。
「私もお前たちが言うところのグライヴァーだ」
 愚神が二体。その事実を知った面々は撤退を意識するしかし、あの馬の機動力から逃げられるとも思えない。
 万事休すか、そう誰もが思った時。救世主は現れた。

 
 それは希望のシルエット、傷ついたH.O.P.E.戦闘員と愚神の間に君たちが割り込んだのだ。
 殿を務める、その意思表示だった。


「ほう、なかなか骨がありそうだ」
 そう武将型愚神はその特大の槍を振りかざし構える。
「すぐに死ぬなよ、楽しめない」
 そう馬型の愚神の手綱を握り。突貫した。


*戦場情報*

 港の倉庫前での戦闘です。船などは特になく、人通りもほとんどありません。
 ただ周囲の倉庫(五つありますが)には火薬や小麦粉など爆発しそうなものが多々あります。
 見晴らしがいいので、馬型愚神に有利な地形と言えるでしょう。

解説


目標、愚神二体の討伐。

 今回は仲のいい二体の愚神の討伐です。
 二体の愚神はお互いがお互いの状況に気を配り、常に相手に優位な状態になれるように戦略を練ってきます。
 物理攻撃に弱い敵を優先的にリョフが狙い。
 リョフに気をとられているリンカーを横からセキトバが攻撃すると言ったコンビネーションが可能です。
 こちらもコンビネーションで対抗するしか道はないでしょう


デクリオ級 愚神『ファイナルリョフ』
武将型の愚神、体調は二メートルの大男、赤い鎧と体長の二倍ほどあるかと思われる槍が特徴

*特長
・その長い槍を用いた薙ぎ払いや、突など攻撃方法は多彩。近接攻撃一択だが、リーチがかなり眺め。
・槍を投擲し攻撃することができるが。槍がない状態だと拳で戦闘する
・武術にも秀でているため、武器が無くても強い。


ミーレス級 愚神『パーフェクトセキトバ』
 馬の愚神、手綱と鞍を装備。人語を話す。
*特長
・機動力に秀でる、この機動力はリョフを乗せても変わらない。
・一ターンに二回移動できる。
・移動しながら突撃攻撃ができる。ただしこの攻撃を真っ向から止められると大きく隙ができる。
 

*合体後の特徴
・セキトバにリョフが乗る状態を合体と呼称する
・合体すると二体の特徴が合わさることになり強力
・ただし攻撃を受けると、二体共にダメージが入る。


 H.O.P.E.戦闘員たち

 彼らは戦闘開始と直後に逃走を始めますが。
 リョフたちはこの戦闘員たちの虐殺をあきらめていないので。攻撃されないように気を配ってあげてください。

リプレイ

「呂布にセキトバとか……名前だけで面倒くせぇ」
『ツラナミ(aa1426)』は全速力で夜の港をかけていた。
 藍色の海に月が溶けるように揺蕩う、静かなはずの海に、今は悲鳴と爆音が反響している。
 遠くに火が見えた、武器庫の火薬等に引火したのかもしれない。
「……リョフって、なに?」
 ツラナミに並走する『38(aa1426hero001) 』が問いかけた
「あー……昔そういう奴がいたんだよ。当時の中国最強の武将だが、結局四方を敵軍に囲まれて死ぬ」
「死ぬの? ……強そうなのは、分かった」
 一息に跳躍、その瞬間に共鳴し、倉庫の屋根の上から戦場を見下ろした。
「それが分かれば十分だ。さっさと片づけるぞ」
 そこは阿鼻叫喚の地獄絵図。
 傷つき疲れ果てたリンカーたちが、目の前の愚神に恐怖しなすすべなく座り込んでいる。
 ファイナルリョフ、三国志最強の名を冠した愚神が、その槍をリンカーたちに突き立てようと投げた。
「これで終わりか」
 パーフェクトセキトバは感情をこめずそうつぶやいた。
 その直後着弾、轟音。たちこめる土煙
 そして悲鳴。
 しかし。その槍はリンカーたちには届いていなかった。
「なに?」
 いぶかしんだのはセキトバ。それもそのはず。
 その槍はそらされコンクリートを穿って地面に刺さっている。
 その先に立つのは戦士たちだ。
「フフッ……久々にこの身体を使うが相変わらず馴染むのぉ……見せてやろう。……鬼の闘争を」
 その煙の先にまず見えたのは『輝夜(aa0175hero001) 』
 その赤い衣を翻し、輝く瞳は真っ直ぐ愚神に向けられている。その大剣で槍をそらしたのだろう。手にもった獲物を地面につき刺す。
 その背後から火花を散らして『カトレヤ シェーン(aa0218)』が歩み出る。その肩には火之迦具鎚を引っ掛けており。そこから飛び散る火花が彼女を照らし出していた。
 そして次の瞬間、唐突に煙が晴れる。
『桜庭 燐(aa0523) 』はその手のライオンハートで空間を薙ぎ。煙幕を切り割いたのだ、そして水平に構えるとその磨かれた刀身にリョフの姿が映りこむ。
――間に合ったか
『オズワルド=プロフェッサー(aa0523hero001)』はそう背後のリンカーたちを確認しそうつぶやいた。
「大丈夫、皆無事です」
『鋼野 明斗(aa0553)』がリンカーの一人を抱き起し、大事がないことを告げた。
「みなさん安心してください……」
『黒金 蛍丸(aa2951)』は誰もかけていないことを確認。すぐさま武器を構えなおし燐の隣に並んだ。
 リョフの前に堂々と立ち、これ以上の手荒な真似は許さない。そんな意志をリンカーたちは無言で告げた。
「ほう、新手か」
 リョフは心底楽しそうに口端を歪める。
 直後リョフの周囲に着地音が二、三響く。リョフはそれを見やることもなく佇んでいた。
「さすが武人だね。これだけの敵に囲まれても動じない」
『五郎丸 孤五郎(aa1397)』が背後を抑えるように立っている。二本の大剣を鋏のように合わせると、甲高い金属音が空に響いた。
「一瞬でわかる、その覇気。霊力を束ねたところでセキトバにも届くまい」
「試してみるかのぅ?」
 輝夜が口元を抑えながら笑った、はたから見ればそれは貴婦人が微笑んでいる世に見えるだろう、しかし違う、抑えた口元は獰猛に歪んでいる。
 それに気が付いた、契約者の『御門 鈴音(aa0175)』は、それをはらはらした思いで見守っていた。
(……やっぱり今の輝夜が本来の輝夜に近いのかしら……私が輝夜と契約してなかったらと考えると怖いかも…)
 今回は輝夜のたっての希望により表面人格を英雄にした状態での出撃だった。
 それほどに血の気が多い英雄など、輝夜だけかと思っていたが、いざ蓋をあけてみると、血の気が多いものばかりで、鈴音は変な意味で安心したのを覚えている。
「主よ、槍を」
 そう低く明瞭な声が、場に響く、短くセキトバがそう言った。
――ほんとにしゃべりましたよ、奇妙な感覚ですね。
『黒鉄・霊(aa1397hero001) 』が言う。
 その言葉の意味をオズワルドが継ぐ。
――人の言葉を話せる馬の愚神か……。面白い奴だな。喋る事に夢中に成り過ぎて、周りが見えなくならなければ良いけどな。
「……そんな奴じゃないか。少しとばかり、楽しませて貰うぞ?」
 そう燐が挑発交じりに語りかけたその瞬間
 セキトバはいななき、その蹄で地面を打った。コンクリートにひびが走る。
 そんな一触即発の面々とは違い。『ドロシー ジャスティス(aa0553hero001) 』は楽しそうに明斗に念で語りかけている。
――ウマ!ウマ!
「頭の中で騒がないでくれるか?」
――戦士にウマ!
「いや、あれ愚神だし」
――ガッデム!
「話をしに来たのか? だとすれば残念だ」
 その時、状況を傍観するだけだったリョフに変化があった。息をのむほどに濃厚な殺気が場を満たした。
「その口は私に対しては用をなさないと知れ」
 それを言い終るや否や、一瞬でセキトバが移動。
 リンカーたちの中央を突破しようと、その巨体を無理やり差し込む、しかし。
 その頭を燐とカトレヤで抑える。
――早く立って、走って逃げてください、ここは、私たちが
 鈴音がリンカーたちに向けて叫ぶが。
――私たちが抑えているうちに早く。
「もう遅い」
 その手で槍を掴みそして、薙ぐ。あわてて距離をとったリンカーたちを暴風とが襲う。燐の頬に一筋、赤い線が入った。血がこぼれる。
 その隙を逃さず、セキトバは駆けようと、全身の筋肉を膨らませた。
 そして、それを察知した『王 紅花(aa0218hero001)』は仲間たちを鼓舞するために叫ぶ。
――仲間のピンチじゃ。いくぞ!
「愚神共が人馬一体なら、俺等は二身一体いや二十心一体だぜ」
「「ここから先は俺(我)等が相手だぜ(じゃ)!」」
 カトレアと紅花の声が重なり、高らかに響いた。
「僕達が……殿を引き受けます……!」
 蛍丸は蜻蛉切を片手で回して見せる、その切っ先がコンクリートを削り上げ、煌く切っ先の隙間から愚神に視線を送る。
 この線から先へは通さない、そう言う意志表示。
――ああ、どうか、どうか無理だけはなさらないでください、蛍丸様
『詩乃(aa2951hero001)』が悲痛な声で叫びをあげ。
 そして戦いの幕は上がった。
「みなさん、目を!」
 突如戦場に響く声。正体は倉庫の陰に隠れていた『浪風悠姫(aa1121)』
 彼の手には霊力で編んだフラッシュバンが握られていた。 
「「纏まってるなら話が早い、一緒に眩んじまえ!」」
 英雄である『須佐之男(aa1121hero001)』と共に一声。しかしその光をものともせず、リョフは駆ける。
 セキトバの機動力にまかせ距離をとり、一瞬にして加速。負傷したリンカーたちを攻撃すると見せかけて。カトレヤや輝夜を攻撃した。
――遊んでやがるのか
『雁間 恭一(aa1168)』はその光景をみつめていた。明らかにリョフは本気で攻撃していない、小手調べのつもりだろうか。
――にしてもやりにくい相手だ、お互いの弱点を埋めあってる。
その言葉に『マリオン(aa1168hero001) 』はうなづく
「なるほど、人馬一体という所か? どう攻めるか……」
 マリオンはその手の礼装剣の刀身を覗き、そしてはじかれたようにリョフを見た。流れるような美しい髪が揺れ、その鋭い視線を隠す。
「行くぞ、らちが明かない」
 直後、はじかれたようにマリオンはリョフに接敵。
 その槍で攻撃を受ける前に、もう一段階加速。何かを狙っての行動だ。
 しかしリョフは直感的に危険を察知。素早く槍を回して石突でマリオンを弾き飛ばした。
「邪魔だ」
 そうリョフは視線もくれずにセキトバを走らせようと手綱を握りしめる。その瞬間。マリオンは懐に隠してあった、小麦の袋を投げる。
 それを星天の腕輪を破壊、煙幕にする。
「ぬぅ?」
 その奇を逃さない、そうツラナミはシルフィードを構え突っ込む。そして。
 倉庫の屋根の上から狙う射手。『シウ ベルアート(aa0722hero001)』
 今回は能力者『桜木 黒絵(aa0722)』ではなく彼が主人格のスタイルだった。
 そのシウが放った魔弾がリョフへ迫る。
 そして爆音。
 それは顔面に突き刺さり、その視界を覆う。
 そしてツラナミのジェミニストライク。
 突然の強襲に反応できないセキトバは、その分身に翻弄され回避することができない、その刃が二体の愚神に傷を作る。
 次いで接近するのは輝夜、カトレヤ、孤五郎。
 孤五郎の二枚の大剣が唸りを上げ。セキトバの足を切り割き。
 そして槌を振り上げたカトレヤ。
「いいぞ、なかなかに楽しめそうではないか」
 その時、リョフの動きが変わった。
 リョフはその槍を回し、カトレヤの槌をはじく。反動でカトレヤの体制が少し崩れた。
 その隙にリョフは輝夜に対応。その大剣に槍を打ち合わせ弾く。次いで、槍を回転させる勢いそのままにカトレヤを柄で殴打。
 カトレヤの肺から空気が叩き出された。
 その瞬間セキトバは全力でかけた。倉庫の隣に積まれた箱を崩し、港の端まで一気にかけた。そのヘリを蹄で踏み砕き。さらに加速。
 高らかに倉庫を飛び越え。ジグザグに走行。進路上の機材やトラックのような障害物は皆切り割き。目標は背を向け撤退を始めたリンカーたち。
 それを防ごうと蛍丸と明斗は前にでて攻撃を放つ、しかしそれはセキトバの機動力の前に無力。その一撃が届くことはなかった。
 代わりに、リョフの槍が二人をすれ違いざまに切り割く。
「しまった……」
 蛍丸は歯噛みする、しかし、セキトバは止まらない。
「「ここは通さないぜ(ぬのじゃ)!」」
 しかし起き上がったカトレヤが素早く対応、輝夜と共に、セキトバの鼻っ面に一撃を叩き込む。
「ぬぅうううううううううう!」
「今だ、やれ!」
 カトレヤの号令で悠姫とシウは動いた。
 銀の弾丸、16式60mm携行型速射砲がヒットする。
「下馬して、俺達と武術勝負といこうぜ。それとも、腕に自信がないかい」
 カトレヤはそう槌を回転させコンクリートを砕いて見せた。
「いいだろう、面白い。私と、打ち合うか?」
 次の瞬間、リョフはセキトバの上に二本の足で立ち、そして槍を構えた。
「セキトバ、お前は死にぞこないを」
「承知いたしました主」
「私は、血の気の多い小童どもに武人とはなんたるかを刻み込んでやろう」
 そう告げるとリョフは弾丸のようにカトレヤに迫る。
「降りてきてやったぞ?」
「そいつはどうも」
 そこからカトレヤは三合打ち合った。最初の打撃で手がしびれ、三撃目で手の感覚がなくなった。
 そこにツラナミの援護射撃が飛ぶが、鎧が煙を上げただけびくともせず、リョフは槍を大きく振りかぶる。次の瞬間輝夜とマリオンがその体を間に滑り込ませようとするが。
 横に振られた槍にて全員が吹き飛ばされた。
「なんというバカ力だ」
「うぬぅ、力技はわらわの専売特許だというのに」
 地面を転がった輝夜とマリオンは素早く体制を立て直す。
「輝夜殿、あの倉庫の中へ」
「わらわに命ずるとは。まぁよい、考えは読めた。乗ろう」
 二人はリョフへ背を向けて倉庫へ向けて走り出す。
「いいだろう、何を考えているかはしらないが、その策すら力で打ち破るのみ」 
 そう駆けたリョフの背を見ながらシウは言った
「三国志最強と謳われた武将と戦う事になるとはね」
――最強の武将に私達だけで勝てるの!?
 その不安をかき消すように黒絵は言う。
「向こうが力で来るならこちらは知恵で勝負だよ。美人計利用させて貰うか……」
「信じてる、今回はシウお兄さんの策を頼りにさせて貰うよ」
 そうシウも仲間を追いかける。

   *   *

 倉庫の中は暗く。さまざまな物資で満ちていた。
 先ほどマリオンが投げた小麦粉もここにあったのだ。
 その物資の山の中をリョフが、自分たちを探し闊歩していた。
――おい。大丈夫なんだろうな、手も足も出てないように見えるぞ。
「おい、今回は余に戦いを任せるとの約束だっただろう。乗っ取ろうとするな」
 二人の主人格争いの話は戦闘前にさかのぼる。
「おい、雁間、余は考えたのだが戦いの時にどちらが主導権を握るかもっと公平に決めぬか?」
「あ?何が言いたい?剣を振るう時は何時もお前に任せてるだろう」
「まあそうだが、貴様いつも手綱を握って良い所で取り返すでは無いか……余は思いっ切り暴れたいのだ」
「……斬り合いだけじゃ済まねえ事が多いからだが。分かった、仕方無え、コイントスで決めるか」
「……ズルはするなよ」
 そうコイントスで決められたはずだが、そのコイン自体に細工がしてあったことを恭一は知らない。
――おい、始まるぞ。
 恭一がそうつぶやいた瞬間。
「こっちじゃ」
 長い沈黙を破り輝夜がその牙を突き立てた。
 大剣を翻し、リョフに負けないほどの筋力で大剣を押し付ける。
 その隙に脇から迫っていたカトレヤがその槌を振りかぶり横腹に一撃見舞った。
 その攻撃を受けてもリョフは平然とし。代わりに、槍を持たない片手での掌打を見舞う。
 それをカトレヤは体をひねって回避。だがそれに肉薄したリョフは肘でカトレヤを弾き飛ばした。
 その隙に背後に回る輝夜、それを予想していたリョフは体を空中で一回転、槍を叩きつける。
 あまりの威力に輝夜は歯噛みする。
 そんな力任せの攻防が続く。
 お互いの武器が勢いを殺し切れず、ぶつかっては弾け、またぶつかるという打ち合いをなんども繰り返す。
 だがそれも長くは続かない、リョフは後ろ脚を大きく前にだし、掌底。輝夜はその体が浮き上がり、次いで槍での刺突、その肩をバッサリと切り割かれた
 追撃は首を狩る軌道の薙ぎ、それはまずいとマリオン間に入る。礼装剣で攻撃を受け流し。深追いはせずに荷物の陰に隠れる。
 その姿を追おうとしたリョフだが、小麦粉の袋を爆破。視界を白く覆った。
 その白くかすんだ視界の向こうから、二発の遠距離攻撃。
「小賢しい」
 直後リョフは全身全霊の力を込めて跳躍。
 建物の側面にぶつかるところで体を回転させ、まるで壁を地面のように両の足で衝撃を吸収して見せた。
 そして目の前にはシウとツラナミがいる。
 その視線が交錯した。次の瞬間。槍が振るわれる。二人は腹部を切り割かれ宙を舞う。
「このっ!」
 輝夜とカトレヤがそれに追随した。しかし、リョフはそれを槍で弾き、輝夜は小麦粉の山へ突っ込んだ。
 しかしその隙にマリオンとカトレヤはシウとツラナミを救出、荷物の陰に隠れる。 
「大丈夫か?」
 カトレヤはツラナミの傷を癒す。
 その隣でシウがうめいた。
「策がある、あわせてくれないか」
 そっと耳を貸すマリオン、そのシウの作戦にマリオンはうなづいた。
「なら、引きつけ役は余が適任か」
 そうマリオンは物陰から躍り出てリョフへと突貫する。その手の短剣で槍の攻撃をそらし、懐へ。
「槍と体の間に潜り込まれた場合どうする?」
 マリオンは不敵に微笑む、しかし自身もうまく攻撃できる距離ではない。張り付いて行動を妨害するのが精いっぱいだった。
「いまだ、よけて!」
 シウの叫び声、素早くマリオンはその場を離脱した。
 その瞬間ブルームフレアがさく裂する。
 だがその炎も物ともせず前へ。
 その時、リョフの槍が一瞬止まる。
 炎のカーテンの向こうに黒絵を見た、しかし性格には黒絵に驚いたわけではない。
 彼女の姿を見て槍を止めたのだ。。
 あれはまるで。その派手できらびやかな衣装はまるで、三国志に出てくる女たちの衣装そのもの。
 それは貂蝉の衣装を模した映像、イメージプロジェクターがかたどる仮の姿。
 しかし、それを見るリョフの目は、小刻みに震え、明らかな動揺を浮かべていた。
「おまえは、いやそんなはずはない。お前は、お前は」
 リョフが茫然とつぶやく。
「私が殺したはずなのだから」
 その瞬間。
――まずい、よけろ!
 振りかぶられたリョフの槍。
 その槍に込められた力を感じシウは叫ぶ。
 そしてその槍は加減もなく地面に叩きつけられてクレーターを作った。
「今のはいったい」
「わからない、だが、あれを受けていたら、再起不能もあり得た」
 黒絵は素早くシウに体の主導権を渡し、そして幻想蝶を放つ。
 その幻想蝶のせいで、リョフはこのアリジゴクのようなクレーターから逃れることができないでいる。
「セキトバああああああああ! こいつらを皆殺しにしろおおおおおおおお!」
 突然リョフは叫びをあげた。
 その声は怒りを孕んでいた。

   *    *

 リョフから負傷したリンカーたちの殺戮を命じられると、セキトバは矢のように駆け最後尾のリンカーをまず弾き飛ばした。
 短く悲鳴が聞こえ、地面を転がるリンカー、その顔面へ蹄を振り落とそうとした瞬間。 
「やめろおおおおおお!」
 蛍丸が蜻蛉切を片手に突貫、その刃を足へと突き立てる。
「ぬうううううう、小癪な」
 セキトバはその槍が突き刺さったまま、走行、蛍丸はその槍を引き抜いて着地した。
――早いです。
 黒鉄がうめく、ライブスラスターをもってしても追いつけない。
 そして肩口から発射されるライトブラスターも当らない。
 まるで後ろに目が付いているかのように左右に体を振ってよけるのだ。
 その走行中のセキトバの横から悠姫が射撃。
「「その隙を狙い撃つぜ!」」
 悠姫と須佐之男の声が重なって響く
 セキトバにはその弾丸は当たっているはずだが止まらない。そしてその起動が緩やかにカーブを描き方向転換、リンカーたちの列を狙って加速する。
 その攻撃を燐と蛍丸が武器を重ねて防いだ。頭を押さえるように。その威力全てを二人の体で吸収する。
 一方セキトバも、ぶつかる気満々だったために、両足を地面から離し、それこそ弾丸のように四肢を折りたたんでの激突だった。
 周囲に衝撃波が散る。
 そしてその勢いはセキトバにも二人にもコントロールできず、思ってもいない方向に全員がはじかれた。
 セキトバは地面に四本の筋を引きながら着地。
 燐は剣を支えに立ち上がり。セキトバに言い放つ。
「この人たちには手を出させない、俺がいる限りな」
「では望み通り、お前を最初に屠ってやろう、その胸に蹄のあとを刻み込んでくれるわ」
 守るべき誓い。守るという決意で燐はセキトバをしばりつけた。
 セキトバはいななき蹄で地面を砕く、そして駆け出し、より一層鋭く、速度を増して燐へと突撃する。
 だがそれをリンカーたちも黙っては見ていない
 蛍丸も15式自動歩槍に装備を持ち替え、ルートを予測しながら悠姫、孤五郎と共に銃弾を撃ち込んでいく。
「大丈夫ですか?」
 明斗はその間、燐が受けた怪我の治療と、そしてパワードーピングを手際よく済ませていく。
「ありがとう、よくなった、タイミングを合わせて仕掛けるぞ」
 燐がつぶやくと明斗はうなづき、アーバレストを構える。そしてセキトバを真っ向から捉え、その顔面に矢を放った。
 それをセキトバは回避するために進路を変えざるおえなかった。負傷者たちへの攻撃はまたも阻止される。
 その速度になれつつあるリンカーたちの弾幕によってなかなかセキトバはリンカーたちに近づけないのだ。
 セキトバに焦りが募る、セキトバは思わずいなないた。
 その時だった。
 悠姫のロングショットがセキトバの足を穿つ。
 まるでボールのように空中を舞ったセキトバは勢いを殺せず、二、三度バウンド。
 何とか停止し、素早く体制を立て直し、また加速を始める。 
 その目は血走っていた、意を決したようにセキトバはまた燐へとめがけて走る。
 その前には悠姫と蛍丸、
 蛍丸は再び蜻蛉切に持ち替えている。悠姫は。
「俺は近接も嫌いじゃないんだよっ!」
 そうセキトバの体が触れる瞬間フラメアに持ち替え。そして。
 その盛り上がった左前脚の筋肉に突き立てた。
「ぬぐううううう!」
 悲鳴を上げるセキトバ、しかしその加速度は死んでいない。
 だが、またも蛍丸と燐によってその突撃は止められてしまった。
「邪魔をするなああああああああ!」
「はあああああああああ!」
 次の瞬間、ライブスラスター前回の孤五郎がその大剣を振りかざし接近、横から体当たりをし、セキトバを突き上げた。
 そのまま両手の大剣で何度も切り付ける。時折切り上げの動作を混ぜ、セキトバが落ちないように工夫しながら。そして最後に、ライブスラスターの加速力をもってして、肩をぶち当て、セキトバの巨体を遠くに弾き飛ばした。
 セキトバはその巨体をコンクリートに横たえた。
 穴が開き霊力が流れ出す体に鞭を撃って立ち上がろうと呻く。
 その瞬間だった。
「セキトバあああああああああああああ!」
 主の叫び声が聞こえた、主は怒っている、全てを打ち滅ぼさんと吠えている。
 それには自分が必要だ、セキトバはそれがわかっていた。
 なぜなら、自分と彼は一心同体。人馬一体の愚神なのだから。
「いま、行きます、主殿」
 そうセキトバは駆ける、まるでかつての力が戻ったかのように力強く、しかし。
 そこにはツラナミが待っていた。
 縫止。
 その蹄が一切、地面から離れない。
 その二つの大きな目が主を捉える。その主は瓦礫を弾き飛ばしながら。輝夜とマリオンの二人と刃を合わせている。
 その二人を弾き飛ばすことができればまた再び主を背にのせることができる。
 そうセキトバは力を振り絞り、そして、駆け出す。
 だがその背に乗る不届き者がいた。
 カトレヤである。彼女は満面の笑みを浮かべてその手綱を握った。
「我が主以外が、その手綱を握る出ないわあああああああ」
 カトレヤは乗馬の経験でもあるのだろうか振り落とされぬよう、両手で手綱を、両腿で鞍を締め、姿勢正しく振り落されずにいる。
 セキトバが駆けだそうとすれば手綱を引き妨害し。その動きに合わせて姿勢を変えていた。
「ロデオなら、任せな!」
――暴れ馬を押さえ込むのじゃ!
「何を遊んでいる」
 冷たいその声が妙に戦場に響いた。
 そして。
 まるでミサイルのように発射された槍が。カトレヤめがけて飛ぶ。
 それをカトレヤは手綱を操作し、セキトバを盾にしようと試みるが、それはそもそも無意味。
 それはなぜか。簡単だ。
 その槍は、セキトバも吹き飛ばすために放たれた槍だから。
 カトレヤとセキトバはその攻撃をもろに受け、地面を転がる。
 カトレヤは自前で回復ができるがセキトバはそうもいかない。
 足が砕けそうになりながらも素早く立ちあがり。主の元まで走る。
 主はその間も交戦していた。リョフは槍を持たなくとも戦える、素手で輝夜の剣を止め。懐に入ろうとしたマリオンに肘鉄を食らわせる。
 脳が揺さぶられたマリオンをシウの射線を遮るように投げて。
 そして輝夜の薙ぐような攻撃を肩鎧でうけとめてみせた。
 その間にもシウやツラナミの攻撃は続く。援護射撃によって、拳の動きを妨害することはできるが、それでも勢いをそぐ程度のことしかできずダメージが蓄積する。
「お前たち、先ほどから、私の武器を奪おうとしていたな」
 リョフは唐突にカグヤにそう言葉をかけた。
「だから、なんじゃ?」
「いい発想だと思ってな」
 そう言うとリョフは輝夜の大剣を振るう動きに合わせて、その大剣の柄と小指の付け根あたりに手を置く。そして柔術の要領で輝夜を投げ飛ばし地面に叩きつける。
 バウンドする輝夜を蹴り飛ばし、そして輝夜の愛剣を投げつけた。
 直後轟音、土煙を上げて輝夜は倉庫の壁に激突した。
 その隙を見てセキトバが主と合流する。
「主殿…………」
「遅い」
「申し訳ありません」
 リョフは悠々と鞍に跨り手綱をとる。
 そして。
「よい、粛清する、まずは、死にぞこないからだ」
 そうセキトバを走らせる。
 突き刺さった槍を抜き。そしてリンカーたちに迫る。
 その姿を見て、カトレヤは思った。
 あんなにも忠義を尽くす部下に対して、これほどの間での仕打ちを強いることができるなんて。
「ひでぇ愚神もいたもんだぜ」
 しかし、体は動かない。それはカトレヤだけではない。
 全員に相当なダメージが蓄積していた。
 なのに、それなのにもかかわらず。
 愚神の前に出る。少年が独り。
 蜻蛉切を構え、その突進を止めようとするその姿は、嵐の前の小枝に等しい。
「…………すな」
 しかし、それでも蛍丸は立ち続ける。目の前の愚神の行為を許すわけにはいかない。
「その人たちに手を出すな……」
 その瞬間、蛍丸の瞳に光が宿る。
 その体にため込まれた霊力が爆発し、濛々とたちこめる霧のように蛍丸の背後にちらつく。
 不退転の撃、いま蛍丸の目には、セキトバの動きの動作全てがはっきり見えていた。
「……守るための力は詩乃のおかげで手に入れた。お前は僕が倒す!」
 その蛍丸は、その槍をすれ違いざまに振るう。
 だがその槍は蛍丸に届くことはなかった。
「全く、世話が焼ける」
 マリオンがその腕輪より放たれた光弾で槍の軌道をわずかにずらしたため漢ぶったのだ。しかしセキトバの巨体は蛍丸にあたる。
 その体は跳ね飛ばされたがしかし。セキトバもまた、足がもつれて地面を転がる。
――蛍丸様!
 詩乃が叫ぶ。
――ほ、蛍丸さま! どうか。無茶はやめてください!
「大丈夫ですか!」
 明斗が駆け寄る。明斗だけではない、他のリンカーも蛍丸の元へ集結していた。
「あと一息だ、頑張れるか?」
 カトレアが差し出した手を蛍丸はとる。明斗のケアレイが蛍丸の体を優しく包む。
 そして全員が、敵を見据える。
「さぁ正義執行だ」
 悠姫は速射砲を構え、そう唱えた。
「この戦いは僕の中では力と知恵の戦い……。さあ、異世界の英雄同士決着をつけようか!」
 シウは死者の書を開き、宣言する。
「これで終わりにする」
 ツラナミはシルフィードを構えなおし。そして。体制を立て直した人馬一体の愚神に渾身の連携を叩き込む。
「目を!」
 悠姫が再度フラッシュバンを使用。リョフとセキトバの視界を光が覆う。
 しかしリョフの視界が光で焼かれる。
 最初は防げたのになぜ、そうリョフは歯噛みするが、それも当然だ。
 蛍丸のライヴスフィールドが発動している。リョフの抵抗力は先ほどより弱まっていた。
 そこに明斗のブラッドオペレート。二体の愚神の体が引き裂かれ霊力が漏れ出していく。
「くっ」
 ここで初めてリョフは、その余裕の表情を崩した。
 その隙を逃さず、肉薄するカトレア。そして黒鉄。火之迦具鎚での殴打、そして黒鉄は疾風怒濤に一気呵成を見舞う。
 続いてマリオンが短剣を片手に飛び出し、その腕を切り割く。
 その拳から力が抜け、槍が落ちた。
 その隙を逃さず燐が、すれ違いざまにセキトバへと一撃加えた。
「ぬおおおお、主殿、主殿!」
「お前もか、お前も私の役に立たんのか」
 カトレアと黒鉄がいったん離れると。遠距離攻撃が二体の愚神に殺到した。
 四方から撃ち込まれる弾丸と魔力の塊に、もう二体は呻くことしかできない。
「主よ。私は、それでも」
 セキトバがそう言い切らないうちに。
 セキトバはそれに気が付いた。
 いつの間にか、赤い角の鬼がいる。その瞳も血に染まったように赤く。その黒髪は夜の闇のように深い黒をたたえていた。それこそ、死が潜む夜のような輝きを帯びた黒。
 そんな美しい鬼の手には愛刀が握られており。
 そしてそれを回避する術はないことをリョフは覚った。
 セキトバの体が消えつつある。
 限界だったのだ。
 そして。
 一気呵成に叩き込まれる斬撃を。リョフは受けた。
 その鎧は砕かれ。そして光となって消え去った。 

   *   *

 戦闘終了後の現場の指揮は全てカトレヤが取った。
 後片付けもそうだが。
  H.O.P.E.及びその戦闘員達に連絡を取り、先の事件の詳細を聞いて、愚神達が現れた為にそれどころではなくなったヴィラン達とその物資を抑える。
 中には帳簿にない物資や、消えてしまったヴィラン幹部もいたが、それを今は追える状況ではないというのが、また苦い思いをさせた。
「あの愚神達、偶然此処に現れたんじゃなくて、これの妨害が目的だったんじゃねぇか」
「可能性は高いですね」
 明斗はその隣でPCのキーを叩いていた。
 戦闘の経緯と敵の特徴、攻略法等をノートパソコンでレポート作成しメールで本部へ送信している
『地味事務?』
ドロシーがスケッチブックにそう文字をかいて尋ねる
「まあね。動物型の愚神なんて珍しいからね。データの蓄積は次への推測と対策に役立つ。小さな事からコツコツとだよ」
 ドロシーが指で目を大きく拡げてみせる
「どこで憶えた」
『TV!』
「毒されたな……」
 その戦場の端で、鈴音は共鳴を解く。
 するするとその長い黒髪が抜け落ち。
 分離するや否や。
「もうだめじゃ~」
 そんなことを言って輝夜は崩れ落ちた。
「え! 輝夜大丈夫?」
 鈴音は慌てて指を切って輝夜の口に指を突っ込んだ。ぼろぼろではあったが、どこか幸せそうな寝顔で輝夜は寝息をたてはじめる。
 そして同じく共鳴を解いた蛍丸は。
 痛む体を引きずって仲間たちの治療を行っていた。しかしその隣では蛍丸の服の袖をつまみながら泣きじゃくっている詩乃がいる。
「もう、このようなことはなさらないでください」
 そんな詩乃の頭を蛍丸はなで、そして笑った。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • エンプレス・ルージュ
    カトレヤ シェーンaa0218
  • 病院送りにしてやるぜ
    桜木 黒絵aa0722
  • ヴィランズ・チェイサー
    雁間 恭一aa1168
  • 汝、Arkの矛となり
    五郎丸 孤五郎aa1397

重体一覧

参加者

  • 遊興の一時
    御門 鈴音aa0175
    人間|15才|女性|生命
  • 守護の決意
    輝夜aa0175hero001
    英雄|9才|女性|ドレ
  • エンプレス・ルージュ
    カトレヤ シェーンaa0218
    機械|27才|女性|生命
  • 暁光の鷹
    王 紅花aa0218hero001
    英雄|27才|女性|バト
  • エージェント
    桜庭 燐aa0523
    人間|15才|男性|回避
  • エージェント
    オズワルド=プロフェッサーaa0523hero001
    英雄|16才|男性|ブレ
  • 沈着の判断者
    鋼野 明斗aa0553
    人間|19才|男性|防御
  • 見えた希望を守りし者
    ドロシー ジャスティスaa0553hero001
    英雄|7才|女性|バト
  • 病院送りにしてやるぜ
    桜木 黒絵aa0722
    人間|18才|女性|攻撃
  • 魂のボケ
    シウ ベルアートaa0722hero001
    英雄|28才|男性|ソフィ
  • ヒーロー見参
    浪風悠姫aa1121
    人間|20才|男性|攻撃
  • エージェント
    須佐之男aa1121hero001
    英雄|25才|男性|ジャ
  • ヴィランズ・チェイサー
    雁間 恭一aa1168
    機械|32才|男性|生命
  • 桜の花弁に触れし者
    マリオンaa1168hero001
    英雄|12才|男性|ブレ
  • 汝、Arkの矛となり
    五郎丸 孤五郎aa1397
    機械|15才|?|攻撃
  • 残照を《謳う》 
    黒鉄・霊aa1397hero001
    英雄|15才|?|ドレ
  • エージェント
    ツラナミaa1426
    機械|47才|男性|攻撃
  • そこに在るのは当たり前
    38aa1426hero001
    英雄|19才|女性|シャド
  • 愛しながら
    宮ヶ匁 蛍丸aa2951
    人間|17才|男性|命中
  • 愛されながら
    詩乃aa2951hero001
    英雄|13才|女性|バト
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