本部
【映画出演依頼】 ブルー・チーム
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 11人 / 8~15人
- 英雄
- 10人 / 0~15人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/11/03 22:00
- 完成予定
- 2015/11/12 22:00
掲示板
-
打ち合わせっ
最終発言2015/11/03 21:44:16 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/01 15:27:08
オープニング
●
映画界で知る人ぞ知る監督、マクニースは前回の類のない新しい映画の成功により人生の波に乗り始めていた。海外でも映画の話題は広まり、番組出演のオファーが来る事も稀ではない。
今日も彼は仕事場でチームと綿密な会議をしていた。
「前回の映画は成功したが、反省点はある」
シナリオ脚本家は沈鬱な表情で言った。
「一つ、リンカーを序盤に出しすぎた事。乱戦にはなって魅力的だったが、これじゃあ一人一人の魅力が映る訳もない。次は一人一人の活躍が別のシーンで行われるような脚本にしよう。そしてもう一つ、監督! 予算を使いすぎた!」
今度はマクニース監督が複雑な面持ちになった。
「アフリカ旅行という案は良いと思ったんだがね」
「旅費の上限とか決めておけばよかったんですよ。まあそれは置いといて、今回は旅行とか一切なしで初日から撮影にした方が私は良いと思います」
「うん、そうだね。……正直、リンカーのおかげでCGや小細工を使わずに済んだのはよかったんだがね。いや、いやいや冗談だよ?」
程々に済んだブラックユーモアは、乱れかけた場を整えた。
「とにかく、前回の反省をしっかりと踏まえて今度もやっていくかな。じゃ、朝のミーティング終了。脚本の方はもうできてるんだったね?」
「はい、後はまたリンカーを呼ぶだけとなります」
「ご苦労。――ああそうだ、H.O.P.Eに送る紙も少し訂正しないとな」
一人のメンバーが手を上げて、紙について言及した。
「その事なのですが、使える小道具を用意するというのはどうでしょう? 今回のシナリオでいうとナイフとか拳銃とか。エージェントの皆さんも満足してくださるとは思うのですが」
マクニースは一考する余地もなく頷いた。
「いいね、その案。ありがとう、参考にするよ。じゃあ各員撮影の準備、脚本の修正に取り掛かるんだ。休んでる暇はないぞ」
リンカーを使った一作目の作品は彼のアイデアが勝利を収めたが、二度目も必ず上手くいくとは限らない。マクニースは充分すぎる程理解し、不安は拭いきれずにいた。映画の成功はリンカーの人々に喜びを与える。せっかくリンカーが来てくれるのだ。映画を成功させて、出演したリンカーを喜ばせてあげたかった。
●
「――ということで、再びあなた達エージェントに映画の出演依頼が届いてます。マクニース監督からです。後ほど前回撮影された映画をお渡ししますので、お暇があれあば目を通してみてください。依頼の内容が具体的に理解できると思います」
あなた達を見ながら依頼内容を説明する彼女は喜々としていた。
「先人の人々と同じように、しっかりと演技をこなしてくださいね。マクニース監督はあなた達の活躍を待っているのですから」
●
膝に銃撃を受けたジュペクト(本映画作品の主人公)は荒野同然の市街地の中に隠れていた。彼には家族がいる。まるで存在価値がないと言われ続けながらも兵士を続けて生き抜いてきた彼だが、家族がいるのだ。だから例え部隊を全滅させられようとも生き延びなければならない……。愛する我が子と妻のために。
彼は酒場の樽の中に隠れていた。中身はない。隠れるには最適な居場所だ。
外からは敵兵が彼を探す声と足音が聞こえる。敵国の言葉だが、翻訳能力のない彼には何を喋っているのかは分からない。神に願うようにジュペクトは手で祈りを続けていた。
酒場の中に入ってくる足音が聞こえる。頼む、頼む……。見つからないでくれ。
すると一人の兵士が叫んだ。相変わらず何を叫んでいるのかは分からない。だが、なぜか鼓動が高鳴っている。彼は思い出したのだ。慌てて隠れた事により、膝から垂れる血を拭き忘れてしまったのだ。
樽の外を蹴る音がした。
ゆっくりと光が彼の闇を照らしていく。ジュペクトは意を決した。光に包まれた途端、全ての生涯を終える覚悟を。
闇は光に消し去られる事はなかった。ジュペクトは唖然とした。ここに隠れている事は確定しているだろう、それなのになぜ見つけ出そうとしなかったのか?
突然、銃声が聞こえた。一つだけじゃない、酒場にいる兵士全ての銃声だ。互いに叫び合って、何か言っている。
――その全ての音が聞こえなくなるまで、十秒はかからなかっただろうか。突然、動物の気配が全て消えた。一体何があったのか、ジュペクトには全く分からない。
樽から外に出て、周囲の様子を見た。言葉を失った。
いつから自分は死体に歓迎されるような人間になったのだろう。自分を探していた敵国の兵士が全員、命を奪われているのだった。
解説
偉大なるエージェントへ
・映画内容
舞台は世界大戦が始まった地球。アメリカ、ロシア間で発生した大々的なトラブルが世界に波乱を呼び再び戦争が勃発した。インターネットを使ったサイバー攻撃や無人戦闘ロボ、核開発が行われていく中、戦争の悲劇を更に助長する存在が現れた。『能力――アビリティ』を得た能力者は国家に属していない。彼らが一つの国家だ。
国同士の争いに彼らが参戦した事により、世界大戦は一時中断。争っていた国同士が結託し、能力者を破滅にまで追い込む。
息を飲む暇もないノンストップアクションムービー。
・あなた達の活躍するシーン
エージェントのあなた達には能力者を演じてもらいます。この世界で能力者はあなた達しかいません。
世界観に沿った上で今回はあなた達にどのようなシーンを演じてみたいかを尋ねます。
尚、あなた達はロシアの人体実験で生まれた超能力者という設定で、本映画では悪役系を演じる事になります。
以下に、シーン設定をする上で記入必須事項を列記します。
起承転結のどの部分に登場するか
どう退場するか
クライマックスシーンを希望する場合、あなたは倒される事になりますが、最後の台詞。
・演技指針
この欄に、シーンの中でどのように動くかを記述してください。英雄の中でのあなたの役割、使う武器、能力を大まかにでも、細かくにでも)
・使える小道具
ククリ型ナイフ (近未来的要素を追加しています)
銃器 (コルト・パイソン、グロック、デザートイーグル、MP5、その他希望があればお取り寄せします)
爆発物
特殊軍服 (着用は自由。人数分用意してあります。能力者という事を表現するための服装です)
その他アイデアがあればご自由にお申し付けください。
・リンクに関して
エージェントの方の自由意志とします。英雄とリンクしてもよければ、しなくても問題ありません。
・監督に一言
マスターより
http://www.wtrpg0.com/scenario/replay/189 こちらが前回のマクニース監督映画となります。ぜひ参考にしてください。
やや戦争チックな映画内容になっていますが、戦争しているというだけで戦争映画ではありません。ですが、いずれは戦争映画風シナリオも書いてみようかなとは思いました。(戦争映画をあまり見たことがないのでまず勉強からですね……)
もしも映画内容のアイデアがあれば是非お教えください。次回の作品に最大限反映します。
それではエージェントの皆様方、映画が成功する事を切に願っております。
ちなみに映画のラストは、能力者のお陰で戦争が終結します。
リプレイ公開中 納品日時 2015/11/07 19:10
参加者
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打ち合わせっ
最終発言2015/11/03 21:44:16 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/01 15:27:08