本部
- 形態
- イベント
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
- 500
- 参加人数
-
- 能力者
- 20人 / 1~25人
- 英雄
- 18人 / 0~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/11/04 15:00
- 完成予定
- 2018/11/16 15:00
このシナリオは3日間納期が延長されています。
掲示板
-
相談卓
最終発言2018/11/04 14:10:52 -
質問卓
最終発言2018/11/03 20:12:47 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/11/04 13:18:47
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●躍動する悪意
「清十郎様、準備が整いました……し、しかし、本当によろしいのですか?」
「私の判断が不服か?」
「し、失礼しました!」
地中海の海中を進む、マガツヒに奪われた原子力潜水艦の内部。
航行の指揮を任された部下の戸惑いを切り捨て、比良坂清十郎(az0134)は艦内を歩く。
「……まあ、万が一にも失敗があったとすれば、改めて貴様らに責を問えばいい」
「――ひっ!」
声音は一定、威圧感は皆無、振り向きもしない清十郎の背中に、部下は確かな畏怖でのどがひきつる。
感情を波立たせることは滅多になく、圧倒的な存在感と背筋が凍る空虚さについぞ慣れることはなかった。
「タイミングは指示する。行け」
目的の場所に到着すると、清十郎は短く言い捨て『中』へ入っていった。
マガツヒはさながら、『暴力』を原動力に世界を駆ける『無秩序の翼』である。
ただし、実態は自由を羽ばたく代償に大量の『羽』を撒き散らす『イカロスの翼』。
清十郎の期待に応えた者も応えられなかった者も、自然に冷淡に平等に散っていった。
今までも。
これからも。
『マガツヒ』の軌跡に残され積もる『羽(いのち)』は、どこまでも軽い。
「『視(み)』えない恐怖と『視』える諦観、どちらがより深い絶望か……」
暗闇の密室で1人、清十郎は誰に向けるでもない独り言を漏らす。
「――滑稽だな。いまさら己を主体と惑うか、比良坂清十郎?」
自問自答にて導かれた解は、己への嘲笑。
「私は『比良坂清十郎』。『混沌』の体現者――それ以上でも、以下でもない」
独白から静かな息づかいが流れ、わずかに身じろぐ。
「本命はもらう。『鍵』も手にした。悪く思うな……リヴィア・ナイ」
そして『タイムジュエリーの欠片』を手の内で転がし、その時を待った。
●舞台へ降り立つ巨悪
そして、潜水艦の制御室にて。
『撃て』
「っ! 合図だ! 『魚雷』を発射しろ!」
唐突に届いた短い指示に、マガツヒ構成員は慌てて動き出した。
「正常に射出を確認……でも、本当に大丈夫なのか!?」
「さぁ? てめぇが直接『中に入った』ボスに聞けば?」
制御室内が困惑に包まれる中、浮上途中のガリアナ帝国のバリアへと『魚雷』が直進する。
『っ!』
そして、清十郎を乗せた文字通りの『人間魚雷』は――バリア付近で爆発した。
「すっげぇ! あれってカミカゼって奴だろ!? 俺初めて見たわー!」
「何に興奮してる!? ひ、ひとまず撤退を――」
『――誰が退却を指示した?』
一瞬で混乱がピークに到達したマガツヒは、しかしすぐに聞こえた通信の声に硬直。
慌てて海中探索用のカメラ映像をモニターに映し、乗員は無意識に息を呑む。
「……うっわ、生きてやんの」
「(黙れバカ! あまり口が過ぎると、本当に殺されるぞ!?)」
爆発の余波で砕け散った魚雷の破片とともに、ガリアナ帝国の内側へ落ちる『黒い影』。
そして、帝国より上を移動していた潜水艦が映す俯瞰の映像より、『黒い影』の着弾が確認された。
『海上から届いた『笛』によるバリアの消失と、魚雷の射出タイミングがわずかにズレたため、突入時に推進部をやられたようだ……上出来とは言えないが、帝国への進入には成功したからよしとしよう』
遅れて聞こえてきた清十郎の声に、安堵のため息がいくつも漏れる。
どうやら、彼らの『命』はまだつながっているらしい。
『すぐに戦力を集めろ。H.O.P.E.やセラエノの連中もすぐに感づく』
しかし、鋭い命令が突き刺さることで弛緩した空気はまたも張りつめた。
『これよりガリアナ帝国の制圧、および『天蓋の世界樹』を強制起動する――『地獄』の再演といこう』
●マガツヒ首領と直接対決
数十分後。
『つい先ほど、プリセンサーが比良坂清十郎のガリアナ帝国への侵攻を予知しました!』
地中海を潜っていく複数の潜水艦の中で、エージェントたちは焦燥に染まったオペレーターの声を聞く。
『状況から察するに、どうやら海上で吹かれたヨイさんの笛により帝都を覆うバリアが一瞬だけ解除されていたようです! 信じられませんが、清十郎はその一瞬をつく形で帝都への侵入を成功させたとのこと!』
H.O.P.E.も完全に予想外の事態だったのか、通信の後ろから聞こえる声も酷く慌ただしい。
『マガツヒの狙いは十中八九、『天蓋の世界樹』でしょう! 先の恐竜を使ったテロや遺跡転移事件から推測するに、オーパーツの暴発も視野に入れた行動だと思われます! 現在、そちらへ回せる戦力を集めていますが、マガツヒはもちろんオーパーツを狙うセラエノも相応の戦力で大挙してくるでしょう!』
緊急依頼を受けたエージェントたちは先遣部隊として先行している。
マガツヒやセラエノとの戦闘も考慮すれば追加戦力はありがたいが、到着を待つほどの余裕はないだろう。
『皆さんにはこのままガリアナ帝国へ向かい、比良坂清十郎を直接叩いてもらいます! 間もなく追いつく後続の部隊には、潜入の支援とヴィランの迎撃に向かわせます! 『天蓋の世界樹』を悪用される前に、比良坂清十郎を止めてください! 非常に危険な任務ですが、お願いします!』
わかってはいたが、あまりの無理難題に思わず誰かの苦笑が漏れる。
しかし、エージェントたちは誰1人ひるまず了承を口にし、ガリアナ帝国へと突き進んだ。
解説
●目標
『天蓋の世界樹』発動阻止
(比良坂清十郎の討伐)
●登場
・比良坂清十郎
マガツヒの首領
浮上してきたガリアナ帝国の動きを真っ先に察知し帝都への侵入に成功
どこからか入手したタイムジュエリーを用いて『天蓋の世界樹』の利用を画策
能力・スキル…不明
・マガツヒ
総数不明
清十郎の命令を受け、奪った軍艦や潜水艦などでガリアナ帝国へ集結しつつある
H.O.P.E.部隊の迎撃を行いつつ、帝都に乗り込む隙をうかがっている
・セラエノ
総数不明
PCや清十郎の動きを察知し、H.O.P.E.に多少遅れてガリアナ帝国へ進行中
最重要オーパーツである『天蓋の世界樹』奪取のため、その行動には見境がない
●状況
場所は地中海のほぼ中央にて浮上途中のガリアナ帝国帝都
中心部に大きな神殿のような城がそびえ、周囲を円形に取り囲むように民家らしき建物が並ぶ
上昇速度は加速度的に上がっており、PCの帝都到着の一定時間後に海上へ浮上
その後、『笛』の影響をより強く受けるためバリアの維持・展開は不安定となる
PCは意図的にバリアを消失させて潜水艦ごと帝都へ侵入
(同時にマガツヒ部隊も侵入に成功する)
その後、直接攻撃部隊として清十郎およびマガツヒの追跡・討伐へ
清十郎はすでに神殿内の祭壇で『天蓋の世界樹』起動の準備中
●PL情報
勝利条件は『タイムジュエリーの破壊』か『起動装置である祭壇を操作し停止させる』
神殿内には水晶に包まれ眠っている帝国民が多数存在し、特に起動場所に集中して鎮座
清十郎所有の『タイムジュエリー』は欠片であり、起動までにタイムラグが発生
最初から正常に発動させる気はなく、もし起動を許せば被害規模は計り知れない
清十郎より優先順位は低いがマガツヒもすでに命令を受け、何らかの目的を持って行動する
※特定の条件を満たした場合、帝都内でセラエノも含めた混戦状態に発展する可能性アリ
マスターより
ついに動き出した比良坂清十郎さんもまた、『天蓋の世界樹』に目を付けていたようです
皆さんの目的は、地中海で同時多発的に起こった事件の原因でもあるオーパーツ発動の阻止になります
また、PCと同じく侵入したマガツヒ部隊の行動も、決していい予感はしませんね
さらに、浮上途中のガリアナ帝国にいる味方戦力はPCのみであり、セラエノの介入も予想されます
マガツヒの暴挙やセラエノの暴走を止めるには、連携がとても重要となるでしょう
一番手っ取り早いのは清十郎さんの討伐ですが、難しいならオーパーツだけでも止めてください
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/11/21 21:34
参加者
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相談卓
最終発言2018/11/04 14:10:52 -
質問卓
最終発言2018/11/03 20:12:47 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/11/04 13:18:47