本部
- 形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 500
- 参加人数
-
- 能力者
- 15人 / 1~25人
- 英雄
- 15人 / 0~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/08/12 07:30
- 完成予定
- 2018/08/21 07:30
掲示板
-
賢い竜と謎の城
最終発言2018/08/12 01:52:07 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/08/28 11:52:47
オープニング
●賢い恐竜
突如地上に現れた、スワナリア。
その地上には 高さ五メートルにも及ぶ城壁に囲まれた街がある。古代ギリシャに似た白い建物の街。街を徘徊するのは、小型の恐竜たちである。もしかしたら、彼らは本来の住処を追われた弱い存在なのかもしれない。
街にある斜面をどんどんと下ると、やがてシダ植物におおわれた森が現れる。本来ならば、地下にはあるはずがない光景。そして、さらに信じられない光景は――続く。
「あれは、トロオドンなのか?」
地下の世界に広がっていたのは、恐竜の世界。
そこには、地上に逃げた恐竜たちよりも大きく強く――賢い恐竜たちの世界が広がっていた。
リンカーの一人が、シダ植物の森で華奢な恐竜を見つけた。不思議なことに、そのトロオドンは明確な意思を持ってリンカーたちを見つめているようであった。
「トロオドンは恐竜のなかでは一番頭が良いって言われている種類だったよな。恐竜人間のモデルにもなったっていう……」
「ああ、でも賢いっていっても当時の動物としてはの話だぞ」
類人猿のような脳は、持っていなかったはずである。
だが、トロオドンの視線から感じる意思はソレに近いように感じられた。
「あっ、逃げるぞ!」
トロオドンは、森のなかへときびすを返した。
「誘っているようにも見えるけど……まさか仲間と待ち伏せして俺達を襲おうとしていないよな?」
「分からない……でも、トロオドンは小型の恐竜だからリンカーであれば対処できるだろう」
リンカーたちは頷きあって、森の中を進んだ。
●謎の城
「何だ、これは?」
リンカーたちは、目の前に現れた巨大な城に目をむいた。地上にあった建物と同じように、白い材質で作られた城である。だが、ぐるりと城の周囲を一周してみたが出入り口はない。
その城に、リンカーは苦笑いする。
「まるで、棺桶みたいだな」
出入り口のない城は、まるで中に何かを閉じ込めているようであった。そして、それは確かに棺桶を連想させるかもしれない。
「じゃあ、ここはトロオドンの墓場なのか?」
「トロオドンに、そんな知能はないはずだ」
死の概念を理解するのは、高性能な脳を必要とする。いくらトロオドンが頭の良い恐竜だとしても、そこまでの理解はないであろう。
リンカーの一人が、壁をこつんと叩いた。
「これぐらいの強度ならば、壁は壊せそうだな……やってみるか」
リンカーたちの攻撃が、壁を破壊する。その破壊の範囲は予想外に大きなものであり、リンカーたちは目を丸くした。
「うわ、思ったよりも壊れやすいぞ」
「時間が経ちすぎて劣化していたのかもな。これ以上、なにかを破壊したら建物事態が崩壊するかもしれない」
リンカーの一人が、そっと城の中を覗いてみる。
暗い城の内部には、生き物の気配はなかった。一歩進んでみると、ぐしゃりと何かを踏みつけてしまった。
「これは、小動物の骨か?」
城は、密閉されていたはずである。だが、骨が放置されているとなると……城が密閉される前に小動物が紛れ込んだのか、それとも自分たちが発見できなかっただけで秘密の入り口でもあるのか。
「どちらにせよ、ただの建物ってわけじゃなさそうだな」
ここには、なにかがある。
この場にいる全員が、そう確信していた。
●賢き竜の思い
トロオドンは、城に入っていく人間たちを物陰から見つめていた。ここ数日でトロオドンは多くのことを学習していた。
平和だったスワナリアに突如現れた、二足歩行の動物たち。彼らは群れで狩りをする習性を持っているようで、トロオドンは彼らが恐竜たちを捕まえたり殺したりする様子を見てきた。だが、二足歩行の動物のなかには、何故か狩りの邪魔をする一派もいた。仲間割れなのか、それとも違う理由があるのかは分からないが、トロオドンは狩りを邪魔する二足歩行の動物たちに賭けてみることにしたのだ。
二足歩行の動物たちと同じ姿をした――……この世で一番綺麗な動物。彼女が眠ってからずっと待っていたが、彼女は未だに目覚めない。
自分では、彼女を目覚めさせることができない。
けれども、彼女と同じ二足歩行の動物ならば自分とは違って何か出来るかもしれない。
「もう、スワナリアは安全じゃない……」
トロオドンは、ぼそりと呟く。
彼の首にかかったオーパーツが、彼に二足歩行の動物と同じ言葉を喋らせていた。
「何千年と続いた平和は、二足歩行の動物に破られてしまった。でも……彼女が」
城の中で眠る彼女が二足歩行の動物の仲間で――仲間と共に群れで暮らすのが幸せならば、トロオドンはどれでもかまわなかった。
「なんだ、この穴は!?」
「さっきは、なかったぞ」
別の二足歩行の動物たちが現れる。恐竜たちを狩っていた者たちで――たしかマガツヒと呼ばれていた群れである。彼らは見つけた城の穴のなかに入っていく。
「あいつらをどうにかしないと」
彼女と同じ二足歩行の動物だが、マガツヒは恐竜を狩っていた種族だ。城のなかにいる彼女を見つけたら、きっと恐竜たちと同じように狩ってしまうであろう。
解説
トロオドンとの接触およびマガツヒの討伐
城(13:00)――灯りがなく、内部は暗い。隠し通路があり、恐竜が紛れ込んでくることもある。ワンフロアは広いが、迷路のように入り組んでいる。階段はワンフロアに一つしかない。城の内部はとても崩れやすくなっており、激しい戦闘には耐えられない。
一階――穴をあけたために、他フロアよりも比較的明るい。進入したマガツヒがうろうろしており、見つかると攻撃してくる
二階――天井がとても低いフロア。ディノニクスが出現
三階――天井がとても低いフロア。メイ・ロンが出現
四階――天井がとても高いフロア。ミクロラプトル、イーシャノルニス、が出現。天井には巨大な水晶があり、なかでは女性が眠りについている
トロオドン――オーパーツを持つ、小型恐竜。雑食で、虫が好物。特に攻撃手段はない。他の恐竜から逃げるのはとても得意。警戒心が強く、人間たちの行動は影から見ているが自分から接触はしない。敵意がないことを証明できれば、会話可能
マガツヒ
一階フロアにのみ10名、出現。武器は銃であり、城が崩れやすいことを知らないので遭遇すると攻撃してくる
出現恐竜(※全てが羽毛恐竜で、体長は一メートル前後。肉食で、オーパーツを飲み込んでいるためリンカーへの攻撃は可能)
ディノニクス
5頭出現。とても頭がよく、囮を使ったり、待ち伏せたりして、攻撃してくる。倒したり気絶させないかぎり、他のフロアに移動しても追ってくる。とても、素早い
メイ・ロン
5頭出現。フロアのいたるところで眠っており、気配にとても敏感で起きると襲ってくる。他のフロアまでは、追いかけてこない。ディノニクスよりは素早くないが、瞬発力が高い
ミクロラプトル
飛行可能な恐竜、10頭出現。最初は天井に張り付いており、滑空しながら獲物を狙う
イーシャノルニス
鳥によく似た飛行可能な恐竜、10頭出現。ミクロラプトルと同じ方法で狩りを行なう
マスターより
こんにちは、落花生です
登場恐竜たちが、マイナーなのでここで説明させていただきます。
トロオドンは恐竜人間のモデルとして扱われるぐらい頭のよい種類で、登場する個体は(オーパーツを所持しているため)さらに頭がよいです。人間と普通に喋れます。雑食性で、人間は食べません。
肉食恐竜として登場するメイ・ロンは、鳥のように眠ったまま化石になった恐竜です。ディノニクスは某有名恐竜映画のラプトルをイメージしていただければ、ほぼそのままです。イーシャノルニスは、外見上はとても鳥に似ています。ミクロラプトルはイーシャノルニスよりは、恐竜に近い(恐竜の手が翼になったような)外見をしています。
リプレイ公開中 納品日時 2018/08/16 21:05
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賢い竜と謎の城
最終発言2018/08/12 01:52:07 -
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最終発言2018/08/28 11:52:47