本部
- 形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 500
- 参加人数
-
- 能力者
- 16人 / 1~25人
- 英雄
- 16人 / 0~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/08/07 07:30
- 完成予定
- 2018/08/16 07:30
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/08/06 23:36:26 -
恐竜を守ろう
最終発言2018/08/07 00:28:09
オープニング
●欲望のままに
地中から突如現れた、スワナリア。
かつては地球上にあったが、突然に平行世界へと消えてしまった大陸。そのスワナリアは、突如現代の世界へと再び戻っていた。かつて、そこに住んでいた生物を乗せたまま。
北門を潜り、ギリシャ風の白い町並みを進む。長い傾斜が降りていくと、背の低いシダ植物が目にうつるようになる。
「これは……」
マガツヒの構成員の一人は、言葉を失った。
地下だというのに、広がる青空。うっそうと茂る太古の森。どこまでも続く大地は、見るからに広そうである。スワナリアの地上の大きさは東京の23区分だというが、地下であるこの場所はそこよりも広そうであった。
森からひょっこりと顔を出すのは、カモノハシに良く似た唇を持つハドロサウルス。その光景に、構成員は言葉を失う。
「まるで、恐竜の楽園だ」
マガツヒの一人が、そう漏らす。
森を抜けると、大きな沼があった。このあたりでは濁った沼が唯一の水場なのか、様々な恐竜たちが集まっている。
「首のフリルに二本の角のトリケラトプス、長い尻尾のエドモントサウルス、背中に鎧を背おったアンキロサウルス、背中にプレートが付いているステゴサウルス、ハゲ頭のパキケファロサウルス……全部本物なのか?」
マガツヒの一人は、目を輝かせていた。
水場には、多種多用の草食恐竜が集まっている。
体の大きな草食恐竜たちはのっそりと草を食んだり、水を飲んだりとしている。時が止まったかのような光景であった。まさに、奇跡と言っていい。
「随分と集まっているけど、全部が草食なのか?」
「ああ、肉食もいると思うけど……運がよければ遭遇しないだろう。食物連鎖のバランスから肉食獣の数は推察できるが、間違いなく肉食獣は草食獣より数が少ないんだ。地上のスワナリアがここよりも多少大きくとも――ここに住んでいる肉食の恐竜の数は少ないだろう」
肉食の恐竜と遭遇する可能性は低い。
草食恐竜たちもそれを知っているかのように、ゆったりと草を食んでいる。
だが、その奇跡の光景も人間にかかれば金を生む道具に変わってしまう。
「トリケラトプスの角が……象牙の変わりになるかもしれない」
「恐竜そのもののほうが、高く売れるだろうよ」
マガツヒたちは、麻酔銃を構える。彼らは欲望のままに、沼に集まる恐竜たちを捕らえようとしていた。
●抗う竜
シダの森に隠れてリンカーたちは、マガツヒたちの行動を隠れてみていた。
「あの恐竜は本物?」
リンカーの一人が尋ねる。
「スワナリアは、大昔に異世界に切り放された大陸だ。だから、あの恐竜は本物だと思う」
人間を見たことがないらしい恐竜たちは、マガツヒたちに興味を示していた。自分から寄ってきて、匂いを嗅いだりしている。その様子を見ていたリンカーは首を傾げた。
「怯えないんですね?」
「恐竜にしてみれば、人間なんてちっぽけだ。人間だって、初めて見るハムスターには怯えないだろ」
それぐらい人間と恐竜には、サイズに差がある。普通にしていれば、恐竜は人間など恐れないのだ。だが、人間には知恵という武器がある。
マガツヒたちは、恐竜に向って麻酔銃を撃った。
ハドロサウルスの巨体が倒れて、地面を揺らす。小さな人間たちが自分たちに害をなすと知った恐竜たちは、マガツヒの構成員たちに襲いかかろうとしていた。
「恐竜たちが突進してもマガツヒにはほとんどダメージがない。トラックに衝突したようなものなのに!!」
リンカーの一人が、驚きの声を上げる。衝撃でマガツヒの一人は吹き飛んだが、ダメージを負った気配はない。
「恐竜っていっても、相手は普通の動物だ。リンカーにはダメージを与えられないんだ」
恐竜たちの負けは、目に見えていた。
だが、トリケラトプスの一匹がマガツヒを刺し殺す。そのトリケラトプスの角は、一瞬だけ光り輝いていた。
「あれはなんだ!!」
「わからんが、おそらくは光る固体はリンカーにもダメージを与えられるんだ。もしかしたら、オーパーツを飲み込んだのかも……」
恐竜たちの角、尻尾、鎧が光り出す。
「うわっ! こっちにも来たぞ!!」
恐竜に、人間の見分けは付かない。
パニックに陥った草食恐竜たちは、目に写る人間を全て敵であると判断したのだった。
●肉食の本能
ティラノサウルスは鼻を鳴らす。
餌の匂いがした。
そして、餌以外の匂いも感じ取っていた。その匂いが自分の縄張りを荒らす敵なのか、新たな餌なのかはティラノサウルスには分からない。だが、ティラノサウルスは恐れない。彼は最強の肉食恐竜。彼よりも、小さなものは全て餌である。
スピノサウルスは、濁った沼のなかから外が騒がしいことに気がつく。魚を食べるスピノサウルスだが、自分の縄張りを荒らす輩は許さない。彼は、のっそりと沼から顔を出そうとしていた。
解説
・恐竜を捕獲しようとしているマガツヒの撃退。
沼地周辺の平原(13:00)――シダ植物の森を抜けた先にある場所。中央部に深い沼がある。周辺に身を隠せるような木々はない。恐竜たちが十分に暴れられるほどに広い。
マガツヒ……恐竜を生きたまま捕獲にしたり、角などを得るために小さい固体の恐竜を殺そうとしている。20人出現。
麻酔銃――恐竜に対して、使用。どんな恐竜でも五秒で眠ってしまう。ティラノサウルスやスピノサウルスといった巨大な肉食恐竜には効かない。
檻――眠らせた恐竜を閉じ込めるための檻。まだ、恐竜は入れられていないが、非常に頑丈。中に入れば恐竜の攻撃をやり過ごすことも可能。
銃――ライフル。恐竜を殺害するのに使用。人間用の武器にもなる。
トリケラトプス、アンキロサウルス、ステゴサウルス――大型草食恐竜。体重五トン以上であり、体当たりされるだけでも人間は吹き飛んでしまう。トリケラトプスは角、アンキロサウルスは尻尾の瘤で、ステゴサウルスは尻尾のスパイクで攻撃する。なお、アンキロサウルスの鎧は非常に硬い。各種類頭6ずつ登場し、各種の半数がリンカーへ攻撃することが可能。
パキケファロサウルス――中型の草食恐竜。ところかまわず頭突きをしてくる。5頭のうち2頭がリンカーに攻撃可能。
エドモントサウルス――大型草食恐竜。10頭出現。長い尻尾が特徴だが、これといった武器はない。群れを作って移動し、ティラノサウルスが優先的に狙う。群れに突進されることがある。リンカーへの攻撃手段はない
ティラノサウルス――中盤に登場。自分よりも小さなものを捕食する。エドモントサウルスを狙う傾向にあるが、人間も捕食しようとする。1体出現。リンカーに攻撃可能。
スピノサウルス――沼にもぐっている。魚を主食としているが、人間程度の動物なら捕獲して食べてしまう。沼に人や恐竜が近づくと出現する。1体出現。リンカーに攻撃可能。
マスターより
こんにちは、落花生です。
今回は暴れている恐竜を捕まえようとしているマガツヒを何とかしよう、という話になります。草食恐竜は身を守るために暴れまわりますし、肉食恐竜には人間は「美味しいおやつ」ぐらいに思われています。オヤツにならないように、マガツヒと戦ってください。
リプレイ公開中 納品日時 2018/08/11 20:55
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/08/06 23:36:26 -
恐竜を守ろう
最終発言2018/08/07 00:28:09