本部
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/07/18 19:00
- 完成予定
- 2018/08/01 19:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
【相談卓】
最終発言2018/07/18 11:13:07 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/07/18 08:22:06
オープニング
●神託が下る地
マガツヒによるテロの頻発で、遺跡の警備についていたエージェントの通信機が突如として起動した。
『緊急事態です! 国内のエージェントを対象にした無作為の通信ですが、聞いてください!』
ギリシャの支部から飛ばされた女性職員の切迫した声に、緊張感が高まる。
『つい先ほど、セラエノから緊急の連絡として『デルフィの考古遺跡』が襲撃されると知らされました!』
そこはかつて古代ギリシャ世界では『世界のへそ(中心)』と信じられていた、都市国家・デルポイの面影を残す遺跡だ。パルナッソス山のふもとに位置し、山の斜面に沿って残る遺跡から見える景色も素晴らしい観光地でもある。
『彼らの予知によると、テロ発生予定時刻は今から数時間後! 現場の警備担当だったエージェントへ連絡を入れましたが、応答がありません! すでにマガツヒの攻撃を受けた可能性が高く、生死も不明です!』
つまり、警備エージェントたちの全滅は確定で、最悪もう殺されている。
後手に回るだけならまだしも、あまりにも悪い状況に多くのエージェントが歯噛みする。
『付近の遺跡博物館に連絡を入れ、観光客の避難や入場規制などの助力を依頼していますが、効果はあまり期待できません! あまり大々的に行ってしまうと、被害拡大のおそれがあるためです!』
下手を打てば観光客に紛れているだろうマガツヒ構成員が暴走し、一般人に武器を向けるリスクがあった。警備エージェントがいれば少しは違っただろうが、戦力的に無防備なまま敵を刺激するのは悪手になりかねず、人的被害を考えれば慎重に行動するしかない。
『とにかく、時間がありません! 距離が近いエージェントの中で、現場へ迎えそうな方は直ちに向かってください! 遺跡の近くには駐車場がありますので、エージェント権限を使って警察車両を借りるなどしてもらって構いません! フォローはこちらが行います!』
通信機から頼もしい声が複数聞こえ、急遽決まったマガツヒ撃退メンバーへ女性職員がさらに告げた。
『なお、マガツヒの数は20人で、かなり攻撃的なクラス編成のようです! くれぐれも注意してください!』
女性職員の通信が切れてから、エージェントたちは通信機を介して現場へ向かうメンバーと連絡を繋げ、移動中に作戦を確認していった。
●『海の星』は笑う、少女のように
同時刻。
『なお、マガツヒの数は20人で、かなり攻撃的なクラス編成のようです! くれぐれも注意してください!』
「――なるほど。過去の残骸を破壊しようとしていたあの方々は、『マガツヒ』と呼ばれているのですか。そして、『希望』を掲げる方々に協力している、『セラエノ』と呼ばれる方々もいるのですね」
同じ女性職員の声を耳に当てた通信機から聞いていたステラ・マリス(az0123)は、普段と同じ笑みを浮かべながらしばらく空を眺めていた。奇妙な点はステラの両手もまた普段通りに胸元に組まれており、通信機を顔に寄せているのが頭からかぶるヴェールの右端――まるで指のように裂けた濃紺の『手』であること。
「……あら? 声が聞こえなくなってしまいましたね」
しかし、通信が切れるとステラは眉尻を下げて笑みを苦笑に変え、眼前に通信機を掲げてヴェールの左端が変化した『手』を動かして操作を試みる。
「あら? ……あらあら?」
が、淡青緑(シアン)色の髪の毛が左右へさらりと流れる度に通信機に穴が開き、気づけばステラの『手』にあった通信機はただの残骸になっていた。
「…………人が扱う道具とは、とても脆いものなのですね」
声音を沈ませて落ち込むステラは己の不器用さを棚に上げ、壊れた通信機に責任をかぶせて投げ捨てた。
「やはり、私(わたくし)が直接見聞きする方が深く正しく知ることができそうです」
再び空を見上げたステラは、小さく点滅する光を見つけて柔らかく微笑んだ。
「『無知』な私は、より広い見識を身につけねばなりません。それも『海の星の聖母』の務めですから」
そうしてステラは指が消えたヴェールをたなびかせ、素足に砂利を食い込ませつつ歩みを進めた。
――捨てられた通信機の残骸を受け止めた、エージェントたちの亡骸をその場に残して。
解説
●目標
マガツヒ(&ステラ)の撃退
観光客・遺跡保護
●登場
マガツヒ構成員×20…遺跡破壊を目的として観光客に紛れ、4人1組(ドレッドノート・ソフィスビショップ・バトルメディック・カオティックブレイド各1人)の小隊単位で行動。
ステラ・マリス…地中海沿岸の国へ攻撃を仕掛ける少女の姿をした高位愚神。
スディレ×2…ミーレス級従魔。岩のような表皮を持つ1mほどのヒトデ。黄白色の肉体はライヴスで発光し、ステラの指示を伝達する指揮能力を保有。海中行動の他、飛行能力も持つ。
能力…防御↑↑、回避・移動↑、攻撃↓↓
スキル
・クディジデ…カバーリング、移動+2、表皮を硬くし味方をガード、被ダメージ1D10減少
●場所
ギリシャのパルナッソス山のふもとにあるデルフィの考古遺跡
アポロン神殿を中心とする神域と都市遺構からなり、渓谷の急斜面に残留
参道にカスタリアの泉やアテナ・ブロナイアの神域、複数の宝庫跡があり神殿のすぐ北側には古代劇場
ギリシア神話にも登場するデルポイの神託は有名で、ソクラテスの『無知の知』など数多くの逸話がある
天気は晴れ、気温は高いが空気は乾燥
●状況
支部からマガツヒの遺跡破壊テロの報告を受け、付近の地域を巡回中だったPCが現場急行
道中で合流・作戦相談を行い、PC到着直後に戦闘開始
セラエノからの情報かつ事件直前の予知により、観光客への避難勧告は間に合わない
戦闘開始は昼過ぎ、主戦場はアポロン神殿を中心とする考古遺跡の範囲
(PL情報)
スディレ2体は遺跡から75sq上空にて戦闘を俯瞰し、基本的に介入しない
ステラは観光客の中に紛れてマガツヒを援護(隠密行動優先で遺跡・観光客に手は出さない)
ただし、マガツヒはステラの存在を知らない
マガツヒの全滅orスディレの討伐orステラの撃退→ステラ撤退
マスターより
マガツヒが実行に移る直前で発覚したテロ活動の鎮圧がメインになります
今回のステラはPCとの直接戦闘には消極的で、何故かテロ支援を第一に動くようです
ステラの思惑は今のところ不明ですが、早めに退場させれば戦闘の負担を減るでしょう
ちなみに遺跡の位置関係に関する補足として、
『カスタリアの泉』と『アテナ・ブロナイアの神域』は主戦場のアポロン神殿からやや距離があります
状況からして戦力分散は避けられないため、PC同士の連携がかなり重要になりそうです
さらに観光客の避難もあってやることが多いですが、何とか最前を尽くしてください
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/07/30 19:59
参加者
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最終発言2018/07/18 11:13:07 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/07/18 08:22:06