本部
- 形態
- イベントショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/07/06 15:00
- 完成予定
- 2018/07/18 15:00
このシナリオは3日間納期が延長されています。
掲示板
-
質問用スレッド
最終発言2018/07/01 20:02:53 -
相談スレッド
最終発言2018/07/05 07:24:35 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/07/03 03:32:22
オープニング
●
大英図書館の館長室において、キュリス・F・アルトリルゼイン(az0056)は表の仕事をこなしていた。
(古墳から発見された地図ですか。希少性からいって仕方ない金額ですね)
机に向かい、各部署からあげられた申請書に目を通して可否を決めていく。
英雄のヴォルフガング・ファウスト(az0056hero001)は来客者用のソファで菓子を摘まみながら、ファッション雑誌の記事に目を輝かせている。
もうすぐ昼食の時間といったところで、机の片隅にある固定電話が鳴り響いた。表向きの秘書を介さないH.O.P.E.ロンドン支部との直通回線だ。
「詳細はそちらに出向いてから。それでは」
話し終わって受話器を置いたキュリスに、ファウストが「大急ぎで、どうかしましたの? 世界が滅びそうだったりするのかしら?」と訊ねる。
「そうでなければよいのですが」
キュリスの返答に、からかった風のファウストは真顔になっていた。
キュリスが書架の本を一部入れ替えると、奥に引っ込んでいく。さらに横移動し、エレベータの出入口が現れる。
H.O.P.E.ロンドン支部は大英図書館の地下深くに存在していた。降りたキュリスとファウストは、執務室へ向かわずにブリーフィングルームへ。中央にあるテーブル上にはホログラムイメージが浮かぶ。地中海周辺の地図である。
「早速、本題に入らせて頂きます。ご存じの通り、地中海周辺でテロが起こるというプリセンサーの報告が相次いでいます。これまで曖昧だったのですが、ここ二、三時間ほどで確定的なものに変わっていまして――」
職員の一人が状況を説明した。
「確度の高い前兆ですね。警戒態勢を引きあげましょう。本部にも連絡を……、いや私がしたほうがよさそうですね」
キュリスはテレビ電話を通じて、自ら本部とやり取りする。終わったあとで、職員が戸惑いながら口を開いた。
「あの、支部長。マガツヒの首領『比良坂清十郎』は、本当に『過去機知』が使えるのでしょうか。私もプリセンサーの端くれなのですが、どうしても信じられません」
職員が語った『過去機知』とは非常に稀なプリセンサー能力だ。過去に起こった事実をつぶさに知ることができるといったものである。
「私も完全に信じたわけではありませんが、その想定で動くつもりです。そうでなければ説明しづらい行動が、マガツヒにはありますので」
キュリスはそう答えて廊下を歩きだす。
「キュリスちゃん、そんな恐い顔をしていると、お肌に皺が増えてしまいますの」
「それでこの事態を収束できるのであれば、安いものです」
執務室の扉を閉じたとき、キュリスはファウストに軽く肩を叩かれた。
(やはり比良坂清十郎の真の目的は、古代遺跡の破壊にあるのでしょうか)
テロの発生が疑われる地域の多くには、古代遺跡が存在している。キュリスは共闘することとなったセラエノのリーダー、リヴィアの言葉を思いだしていた。
●
満月が白く強い光を放つ夜。
キプロス、アクロティリ遺跡を見下ろせる丘の上でフリルがたっぷり使われた黒のブラウスと、パニエで膨らませた黒のスカートを身につけた少女――黒崎由乃(くろさき・ゆの)はふふふ、と笑った。
「あれを壊せばいいのね。由乃ちゃんにかかればあっと言う間よ!」
由乃は勢いよく振り向いた。
そこには、百体を超える泥人形が立っていた。いずれも妖しく目を光らせている。
「この子達に一斉に襲わせれば楽勝楽勝!」
由乃は手にしていた傘を振り回す。と、その先端が一体の泥人形の額に当たった。そこに埋め込まれていた宝石にぴし、とひびが入る。泥人形は瞬く間に土くれに戻った。
「あ、やっちゃった……。大丈夫、一体くらい減っても大丈夫大丈夫!」
一応予備の宝石は用意してあるし、と由乃は足元の鳥かごを見た。そこには色とりどりの宝石が十五個ほど入っている。
「それに万が一の時は、ヒュドラちゃんを作って、戦えばいいし!」
由乃は満月を見上げた。
「見ててね、清十郎ちゃん!」
解説
アクロティリ遺跡をマガツヒのテロから守りきることが今回の目的です。
以下の情報に注意しながら、目的を達成して下さい。
・アクロティリ遺跡について
紀元前に起きた海底火山の噴火による火山灰で埋もれてしまった街の遺跡です。
場所はキプロスのイギリス主権地域。
観光資源として公開されている範囲が今回の守備対称となります。
遺跡自体が屋根に覆われており、遺跡の周りに設けられた見学通路を一周する形で見学ができます。
遺跡の入口(見学受付)は1つですが、遺跡敷地内へは3つの門があります。
詳しくは以下の図を参照してください。
北
↑
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■ ●〇● ■
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凡例
■:高さ2メートルほどの壁
□:遺跡敷地内への入口
●:遺跡
〇:遺跡入口
▲:売店・レストラン
※記号1つは5メートル四方、とお考え下さい
※以下PL情報
・黒崎由乃
マガツヒ構成員。姿形は少女だが、実年齢は不明。
・黒崎由乃の戦闘方法
彼女自身が戦うことはない。
ライヴス技術を用いて自分の代わりとなる戦士を生み出し、戦わせる。
・由乃の戦士
どれだけ傷つこうが破壊されようが、由乃の命令通りの行動をし続ける。
但し、【弱点を突かれる】または【由乃が持っている傘を壊す】と動作を停止し、その場で崩壊する。
マスターより
色々考えていたら何だかぶっ飛んだマガツヒ構成員が生まれてしまいました。
こんにちは、絢月滴です。
プレイングに、「どの門から遺跡に近づくか」の明記をお願いいたします。
東から、西から、という表記で大丈夫です。
それでは皆様の燃え滾るプレイングをお待ちしております。
リプレイ公開中 納品日時 2018/07/10 20:46
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