本部
広告塔の少女~歌を救って~
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 12人 / 4~12人
- 英雄
- 10人 / 0~12人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/11/25 07:30
- 完成予定
- 2017/12/04 07:30
掲示板
-
質問卓
最終発言2017/11/23 15:14:59 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/11/23 14:19:12 -
相談しましょ
最終発言2017/11/24 21:50:56
オープニング
● 少女たちの夢
「キャンセル、続出……」
止処 梓はタブレットの画面に視線を落として茫然と告げる。少し角度を変えると黒々としたタブレット画面が、今にも泣き出しそうな梓の表情を映し出す。
そうして仲間たちに向けた視線は受け止めてもらえなかった。
海崎 小雪は縮こまって拳を握り。クルシェ・アルノードは舌打ちを一つ……苛立ったように足を組み替えた。
ここは彼女たちの事務所。ここに少女三人が集まって悲しげな雰囲気を漂わせているのは、次回のライブに問題が発生したためだ。
それがチケットのキャンセル。その続出。
今やリリース直後に売り切れてしまったチケットの大部分が払い戻され動員数の十分の一入るかどうかという程度まで客数が減っている。
「どうする?」
梓が不安げにクルシェに問いかける。
「あたしに、きくな」
クルシェはそっぽを向いて机を叩いた。
「あいつら。トンデモない置き土産していきやがった」
吐き捨てるように告げたクルシェへ小雪が告げる。
「マネージメントは全部、瑠音さんの仕事だったから、こんな時どうすればいいか。分からない」
小雪がの鳴き声交じりの声。このときクルシェの尾が切れたのか立ち上がり息を吸い込んで怒鳴り始めた。
「いまだにあいつにさんなんてつけるな! あたしたちはあいつに騙されて。不幸まで背負って。愚神を加えて活動していたアイドルユニットなってバッシングされて。もうどうしようもなくなってるんだぞ!」
そのクルシェの言葉は誰もが認識しながら誰もがさけてきた言葉だ。
それはどこからか情報が漏れた、一週間前の夜に遡る。
アネット、瑠音というメンバーのトップが姿を消し。ライブはどうなるんだと世間が騒がしくなった頃。
ディスペアのあの二人は愚神で、H.O.P.E.に討伐されたと情報をリークする者が現れた。
ご丁寧に彼女たちが戦っている姿の写真付きで。
こうなってしまえば言い逃れはできない。
そもそも言い逃れをするも何も、三人は彼女達からなんの話もきかされていないのだ。
梓に至っては、同じ戦場で戦っていたにも関わらずアネットが消える場面に居合わせることもできず。
梓は、梓で、涙を流してどうしてと。虚空に問いかけることしかできずに。
「なにも言わないで、消えて……」
梓はかつて自分の英雄だった彼女を思う。
彼女は何も言わずに消えてしまった。梓に背を向けて去って行った。
「私って、どうアネットと接してたんだろう」
心細かった、自分が彼女にどれだけ依存していたか。はっきりわかった。
「で、どうする? あたし的には解散がいいと思ってる」
その解散という言葉の重みを二人は感じた。
「あたし等はもう、用済み。社会にとっていらないって事だろ? だったら解散でいいんじゃねぇか? 謝って、許されないかもしれないけど。それ以外に方法がないんだから仕方ない」
「でも、全部のチケットがキャンセルされたわけじゃないよ」
小雪が告げた。
そう、実はまだチケットを払い戻していない人間が何人かいる。
「その一部の人間も時期にいなくなる」
クルシェは眉根を寄せる。
「うちらじゃ無理だ。ディスペアなんてあの二人の力でまとまってたもんだし、うちらがどうあがいたって、観客を楽しませることなんて……できない」
その言葉に、小雪も顔を伏せてしまう。
諦めよう。そんな言葉を吐こうとした矢先梓が顔をあげた。
「だめだよ」
その言葉につられて二人も顔を上げる。
「ここで逃げることなんてできない」
梓のその言葉にクルシェは唖然と言葉をかける。
「正気じゃない……」
「正気じゃないのはクルシェちゃんの方だ。私達にはファンがいるんだよ。しかもこんなに風当りが強い私達を応援してくれてるファンが」
諦めるわけにはいかない、何より、ここであきらめてしまえばきっと梓の中でアネットという存在は、裏切者で結論づいてしまう気がした。
それが梓には絶対いやだったのだ。
私たちを頼って、梓は何度もそう声をかけられた。
今回のこの絶望的な状況ひっくり返すために何ができるのか。
素直に頼ろう、意見をもらおう。そう梓は思ったのだ。
● そしてグロリア社
「都合がよすぎるのはわかってます。けど助けてください」
次の日。さっそく梓等はグロリア社の門をたたいた。
当然向かう先は遙華のデスク。
「ディスペアの皆ね。噂はきいてるわ。私でよければ力になる」
そう告げた遙華は三人を快く事務所に通した。
「クリアすべき問題は施設の客入りだけじゃないわ」
遙華はそう告げてPCを広げて見せた。
「これは極秘裏にネットワーク上のアクセスを監視したものなんだけど。あなた達の活動を明確に妨害してる誰かがいる」
遙華は告げる、数日前からディスペア関連の異常な盛り上がりを監視していたと。
「ライブの成功、そしてあなた達の汚名をあるべき場所に返すこと。それを同時にこなす必要があると私は考えているわ」
「同時に……」
「それをこなすための作戦を考えてきたの」
そう遙華は資料を手渡す。
「まずあなた達には路上ライブを行ってもらうわ、ゲリラ的に。そして相手の出方を見ると同時に、今回の件。敵が誰なのか調べる」
遙華はすぐに手配を回す、まずは協力してくれそうな人材への声掛けから。
「すごいですね、遙華さん」
小雪が告げると遙華は首を振る。
「違うのよ。私がすごいんじゃない。私に力を貸してくれるみんながすごいのよ。私なんて何もやっていないわ」
次いで遙華はメガネを持ち上げると告げた。
● ゲリラライブツアー
皆さんにはこれから、血に落ちてしまった音楽グループディスペアの
今回は皆さんに三つの役割を担ってもらいます。
これは専任してもいいですし、複数の役割を同時でもいいです。
1 純粋なライブ要員
謳ったり踊ったりでゲリラライブを盛り上げてください。
ゲリラなので集客戦術は使えないので、どこで、何時ごろ、どんなパフォーマンスをやるか、が重要です
日本全国で何か所行うのか。等ですね。
期間は一か月程度のうちを考えておいてください。
場所の許可は大体遙華がとってくれるので心配しないでください。
2 ディスペアサポート
大衆はディスペアを愚神の手先だと思っています。
少なからずファンは残っているのですが、こうも世間がディスペアに対して否定的だと本人たちも異端者扱いされるでしょう。
さらにそこへアネットたちが抑え込んでいた、妬み嫉妬と言ったアンチディスペア派が合流してすごい波になっています。
先ずは、今残っている三人は全く愚神と関係ないという事を世に知らしめないといけません。
そのための効果的な演説であったり演出などを考えてください。
3 戦術行動。
ライブの警護、護衛、およびアンチディスペアを先導している人物を割り出すための班です。
何かが起こった時のために武装していなければなりません。
解説
目標 本当の敵を突き止める。
今回このゲリラ作戦に参加するのは小雪と梓のみです。
彼女達は自分たちの演出に組み込んでいただいて構いませんし。
二人とも傷ついているので、いたわっていただけると事件の進展があるかもしれません。
下記PL情報
『犯人は必ず、ゲリラライブに現れます。全てのゲリラライブにです
さらに、ライブ中に一度だけ一般人の暴動が起きます、数は百人の一般人。
それぞれバット、鉄パイプなどで武装しています。
リンカーにとっては敵ではありませんが、人数が多いので、女の子たちがけがする可能性もあります。
対処方法の提案をお願いします』
『海崎 小雪』
一番の新人さん18才、演劇の学校に通っておりその才能はずば抜けていると評判。歌唱では梓とタッグを組むことが多い。代表曲は『取り残された蒼き日々を』
雪のように白い髪とブルーの瞳はメンバーの中でも特に異質。
『止処 梓』
かつて空に囚われた少女。これといった才能はなかったように思われたが最近演劇の才能に目覚めた。
黒髪短髪の少女で純日本人の顔立ち。歳は17才
常に一生懸命で何事にも前向きに取り組む姿勢の持ち主、意外とファン人気が高いのはライブでは積極的に場を盛り上げようとする姿勢からだろう。
今回はやることが多いのですが、やれなかったことは次回に持ち越されてシナリオが組まれるので、躍起になって全部やる必要はありません。
大きく分けて作業グループは三つですが。参加者の息が合うならば狙って物事の解決に当たった方がいいかもしれません
1 アンチディスペアの首謀者を割り出す。
2 ゲリラライブを成功させる。
3 小雪と梓とコミュニケーションをとる。
マスターより
今回は情報量が多くなってしまいました、読むのが面倒かと思います、すみません。
今回はまどろみの事件を受けてディスペアが大変なことになってしまったというお話です。
このシリーズを終わらせて、ガデンツァの物語も最終楽章と生きたいものです。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/12/03 18:48
参加者
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質問卓
最終発言2017/11/23 15:14:59 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/11/23 14:19:12 -
相談しましょ
最終発言2017/11/24 21:50:56