本部
【紫雲】紫峰翁大學入学案内パンフを追え!
- 形態
- イベントショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/10/26 12:00
- 完成予定
- 2017/11/09 12:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
パンフを追い隊(相談卓)
最終発言2017/10/23 10:07:29 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/10/24 20:44:14
オープニング
●小春日和の文化祭
「あー、無事に文化祭を迎えられそうで良かったわ」
うーんと伸びをした灰墨こころの目の下には薄いクマがあった。
「本当、がんばりました」
こくこくと頷く白衣の女子も目の下にクマ。
A.S.のメンバーたちは、連日研究室に篭って文化祭の為の疑似AGWの開発をしていたのだ。いや、疑似AGWなどと言ってはいるが、その実、AGWの銃器そっくりの水鉄砲である。しかも、濡れない。
「安全安心の濡れない水! これは水鉄砲に使うしかないと思ったわね」
胸を反らすこころに、力強く頷くメンバーたち。
「ホンモノの濡れない水はちょっと高いから、ニセモノを手に入れられて良かったわ」
そう言ったこころの手には銀色の水差しがあった。
──「虚像のレキュトス」。本物そっくりに扱える液体の幻を生み出す、れっきとしたオーパーツである。ただし、液体は十分で消え、また飲んでも吸収することも、また、何かを濡らすこともできない。
「昔はこれを拷問に使ったみたいだねー。飲みたくとも飲めないって感じかなぁ」
「気持ち悪いのでそういうこと言わないでください」
A.S.の女子たちは自分たちの顧問を冷たい眼差しで一瞥した。
「まあ、僕がこれを借りて来たからイベントができるんだし。だって、君たちは水でもお湯でも濡れるの嫌だったんでしょ?」
「当たり前じゃないですか! 幾ら暖かくても風邪ひくかもしれないし、水着に着替えなきゃいけないし、化粧だって落ちちゃうし」
女子力高めの学生が鼻白む、その隣で37mmAGC「メルカバ」そっくりの水鉄砲をぺしぱし叩いて明るく笑うこころ。
「これで容赦なく、男子ズと戦うことができるから感謝してる、ジョン・スミス先生」
H.O.P.E.技術開発研究紫峰翁センターからの客員教授であるにも関わらず、A.S.の顧問の一人を担当しているジョン・スミス。彼は可愛い学生たちに朗らかに笑ってみせた。
「思いっきり楽しむといいんじゃないかなぁ。──さて、僕は自分の……」
その時、学園内で悲鳴が上がった。
「きゃああああ! 誰か!!」
●鴉を捕まえろ!
雑木林を飛ぶ黒い影。
黒く大きく逞しい身体に力強い翼。
無数の鴉たちが次々になんらかの紙を加えて空へと舞い上がる。
「あれは僕の『野菜製のペーパーシート』!!」
──ジョン・スミスの専門はAGWの研究であるが、彼は趣味で家庭菜園を行っていた。ともすればそれが本業と思われるほどに容赦なく自身のリソースをそちらに突っ込んでいた。
「文化祭に、僕の家庭菜園で余った野菜を使って作った野菜製のペーパーシートを提供しようとしたんですけど」
もう一度言う、彼はAGWの研究者としてここへ招かれている。
「野菜製のペーパーシートはいいんです!」
「ええー、よくないんだけどなぁ」
「違うんです! 鴉が野菜製のペーパーシートと一緒に文化祭で配る予定の大学の入学案内パンフレットを……!」
悲痛な声で訴える生徒の足下にはジョンの野菜製のペーパーシートが入っていた段ボールと、入学案内と印刷された段ボールが転がっていた。
「……あぁー……」
しばらく考えた後、ジョンは口を開いたが。
「諦めて──」
そんな彼の前にA.S.の女子たちが水鉄砲を持って走り出していた。
「任せて! わたしたちが集めておくわ!」
バシュン、水鉄砲が鴉の加えた紙束を撃った。
抵抗する鴉が必死に咥えたせいでパンフが少し千切れたのがわかった。
「……先生、パンフは無事に戻りますかね……」
「うーん……。そうだねえ、H.O.P.E.に連絡しといてくれるかな?」
※紫峰翁大學(しほうおうだいがく)
茨城県つくば市にある日本で二番目に広大な連続した敷地を持つ大学
日本有数の難関大学で広大な敷地内は居住区どころか商業施設も内包しており、周辺は『紫峰翁学園都市』の二つ名で呼ばれている。
ただし、設備や道路の増設を重ねた為に迷路のようになっており人知れぬ研究施設があったり迷子になったりする。
解説
●目的:大学の入学案内パンフレットの回収
なんとかしてパンフレットを一定数回収したと判断できれば、もしくは一定の時間が経てば依頼終了
※PL情報:無事な状態かどうかはゲームの終了には関係ないが成功度には僅かに関係あり
●ステージ
そろそろ紅葉しそうな校舎裏の雑木林
地面には大量の落ち葉(少し滑る)
文化祭を数日後に控えた、とある日の小春日和の午前11時
大量の鴉が飛んでいて非常に混乱した状態
行動にペナルティがあります(当シナリオはコメディです)
●敵
・鴉 滅茶苦茶多い(正確にはわからないが50羽くらいはいるだろうか……)
妙に訓練された紫峰翁大學のカラスたち
一般的な鴉サイズ~少し大きめまで
嘴と脚で器用にパンフや野菜製のペーパーシートを掴んで飛んでいる
その辺の物を投下したりフンを投下したり、仲間の鴉と連携を取って攻撃したりしてくる
AGWではないので共鳴したリンカーにダメージは無い
本当に普通の鴉なのだろうか……
・A.S.女子ズ 4人
寝不足で殺気立った女子ズ
鴉を狙って水鉄砲を撃っているのだが、なぜかリンカーに当たる
ダメージはないし濡れないが、ちょっと痛かったり、行動が阻害されたりする
説得したくても鴉の声がうるさく、また皆寝不足で頭が回って無いので意思の疎通は不可能
こころのみ非能力者で他はリンカーor英雄だが共鳴はしていない(パートナーが同席していない)
こころ(一般人)、あずさ(英雄、ジャックポット)、シェリー(能力者、相棒はバトルメディック)、ちひろ(能力者、相棒はドレッドノートとシャドウルーカー)※あずさ以外はあまりクラスは関係ない
武器は水鉄砲、白衣を羽織っている
マスターより
シリーズシナリオ【紫雲】は紫峰翁大學関連のシナリオ用タグです。
紫峰翁大學関連をCdiv所属MSが中心で進めていく不定期シリーズシナリオになります。
目下のところ、次の大学受験(リンカー枠あり)が目的となっております。
当シナリオはコメディですので、
カラスがリンカーの攻撃を避けたりなど
通常ならちょっとありえない行動を取ることもありますのでお気をつけてください。
当シナリオや当シナリオの判定とは関係ありませんが、
昔、ヒーローやギャグにレベルがあったりご都合主義が発生するTRPGがあって個人的に大好きでした。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/11/09 20:49
参加者
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パンフを追い隊(相談卓)
最終発言2017/10/23 10:07:29 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/10/24 20:44:14