本部
今度は無料で牛肉が手に入り(以下略)
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/10/09 22:00
- 完成予定
- 2017/10/18 22:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/10/08 22:31:21 -
牛肉回収準備室(相談卓)
最終発言2017/10/09 20:44:45
オープニング
●従魔化によるやり取り
ある都市の食肉市場で、競りにかけられていた和牛の精肉約1頭分の各部位が突如合体し、除去された頭と4本足を生やして逃げ出した。
唖然とする市場の人達だったが、我にかえると慌ててH.O.P.E.へ依頼を出す。
「競りの最中に解体した牛1頭分の肉が、頭と足を生やして走って逃げたんです。精肉部分400kgの和牛肉の塊です。どうか取り戻してはくれないでしょうか」
『話を聞く限りだと従魔化したようだね。まさか従魔化した牛肉をそのまま売り出すつもりかい?』
たまたま応対にあたったH.O.P.E.のジョセフ イトウ(az0028)からの確認に、依頼主は言葉を詰まらせる。
『いまの時期でも牛肉が動き回れば肉の鮮度は急速に落ちちゃうよ。倒した時点で売り物にならないし、買い手がつかず廃棄処分にするしかないんじゃない?』
依頼主が言い返せない間にも、ジョセフは依頼主を追い詰めていく。
『まあ、こっちが牛1頭分の精肉を好きにしていいなら、事態解決に動くエージェント達のしょくよ……ああ失礼。意欲も違うと思う。こうしている間にも牛肉の鮮度はどんどん落ちてくし、どうする? 事態がややこしくなる前に早めに決めなよ』
そして依頼主はしばし判断に迷い苦悩の末、ジョセフの提示した条件を受け入れた。
「……逃げ出した400kgの和牛肉の塊は、H.O.P.E.の自由にして下さい」
依頼主は逃げ出した牛1頭分400kgの精肉の所有権を、現地に来るH.O.P.E.エージェント達に譲り渡したという証明書をH.O.P.E.宛に発行するが、このとき依頼主は気づいていなかった。
依頼主が判断を迷っている間に、街中を走り回る牛の従魔を目撃した複数の勢力が、牛肉目当てに動き始めていたことを。
●最強人種の参加
従魔を人々から遠ざけるため、先行して派遣されたH.O.P.E.別働隊が周囲を封鎖する間に、名状しがたいオーラのようなものに包まれた人々が封鎖線を突破した。
「肉ぅぅぅ!」
「無料の牛肉ぅぅ!」
「肉よこせぇぇ!」
そんな雄叫びを上げ、H.O.P.E.別働隊をも突破したのは……ある意味人類最強にして、一般人と分類するのにいささか疑問があるOBATYAN――もとい昔は乙女だった方々。
総数およそ100人前後。
街中を牛肉が走る光景を目にしたおばちゃん達が、独自の情報網と伝手を総動員して結集し、半ば暴徒化して従魔を追いかけていた。
その様子は別働隊よりジョセフへと伝達されていく。
「こちらH.O.P.E.別働隊。おばちゃん達がご自分とご家族の胃袋を満たすため暴徒と化し、現在従魔を追いかけてます」
『止められないのか?』
「あの気迫に勝てる気がしないです」
ジョセフからの要請に、H.O.P.E.別働隊はそう応じる。
おばちゃん……もとい一般人達は牛肉を食べる事と持ち帰る事しか頭になかった。
●ヴィラン達も参加
解体されたはずの牛が逃げ出したという食肉市場の情報は、この地域のヴィラン達もかぎつけ、動き出していた。
ヴィラン達は、その身体能力を生かして一般人達よりも先に従魔のもとへ到達し、おばちゃん……もとい一般人達が駆けつけた時には従魔の周囲を取り囲んでいた。
「この一帯は俺達の縄張りだ! 肉が欲しければ通行料と肉の代金を払え!」
ヴィラン達は根拠不明の縄張り宣言を出すと同時に、包囲している牛肉(現時点では従魔)の所有権を主張し、牛肉が欲しければ通行料と牛肉の代金を支払えと一般人達に要求する。
ヴィラン達の行動目的は資金確保だった。
当然ながら一般人ことおばちゃん達はヴィラン達の要求を拒否し、牛肉を求める一般人達と、通せんぼをするヴィラン達の間で言い争いが始まった。
『こんな風に事態がややこしくなるから、早目に決断しろって言ったんだけど』
一連の動向を把握したジョセフより現状を説明され、依頼主の顔色は悪くなる。
結局依頼主は、ジョセフのさらなる要請にも屈し、エージェント達が牛肉を手に入れた時、その所有権や自由裁量権など、全ての権利を保証する証明書の発行の他にも、どんな料理にも牛をさばくことのできる店の手配と、人数無制限で料理を食べさせてくれる店での食事の無料提供、および追加報酬の支払いを約束させられることになった。
なお食べきれなかった牛肉は、『あなたたち』が店に頼めばクーラーボックスが貸与され、クーラーボックスに収まる分程度はお持ち帰りが可能ということだ。
解説
●目標
食肉市場の牛に憑依して逃げ出した従魔1体の退治
登場
イマーゴ級従魔1体。通称『牛』。
解体された和牛肉に頭と足が生えた姿の従魔。現在街中を逃走中。倒した後の牛肉の所有権、自由裁量権など全ての権利はH.O.P.E.のエージェント達にある。
ヴィラン達
黒スーツ姿の集団。通称『黒服』。
現在6人が常人を超える速度で走り、従魔を包囲中。専用武器はなく素手。かけだしのエージェントでも無傷で倒せる程度の強さしかない。
一般人(?)×100
自分と家族の腹を満たすため結集したおばちゃん100人前後。正確な情報網を持ち、対従魔包囲網を形成中。
何故かほぼ全員、ハシと皿と茶碗、大型タッパー、焼き肉のたれ等の調味料を装備し、一部は炊飯器(中身入り。炊きたて)も携帯中。
状況
とある地方の食肉市場がある街。区画整理が進み、碁盤目状の区画が並ぶ。
現在以下の区画内で従魔は逃走中。
ABCDE
1□□□□□
2□□□□□
3□□■□□
4□□□□□
5□□□□□
1マスあたり縦横200mの区画。間を縦横各4本ずつ道が走っている。現在この区画を囲む形でH.O.P.E.別働隊が周辺の道路封鎖や避難誘導を実施中。その中で従魔が逃げ、ヴィラン達が包囲中。
依頼主が手配した牛をさばく店と、無料で料理し提供してくれる店もこの区画内にある。
上記の一般人(?)達は別働隊の制止を掻い潜って、現在従魔を追っている模様。
(PL情報:『あなたたち』が到着時にはC3あたりでヴィラン達が従魔を取り押さえ、一般人達は周囲に集まりヴィラン達と牛の所有権を巡り口論中)
依頼人から発行された、元に戻った牛の精肉に関する権利は全てH.O.P.E.のエージェント達にある事を示す証明書も人数分提供されるが、依頼終了後証明書は回収される。
マスターより
岩岡志摩です。ご覧下さりありがとうございます。
現地で探し回ればC3あたりで人だかりができていて、そこに従魔、ヴィラン、おばちゃんこと一般人達が勢揃いしている事がすぐ判明します。
従魔を倒した後、残った牛肉400kgをどうするかは『あなたたち』の自由です。
ヴィラン達が従魔を取り押さえているので、今のところ周囲の一般人達に被害は出ていません。
一般人達に怪我人が出なければ、一般人達に山分けを持ちかけて交渉したり、情報網を利用する等協力態勢を組むのも自由です。
牛肉に関する全ての権利は『あなたたち』にあると保証されています。
ご不明な点がございましたらジョセフが答えます。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/10/15 18:35
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/10/08 22:31:21 -
牛肉回収準備室(相談卓)
最終発言2017/10/09 20:44:45