本部
【幻灯(番外1)】海のタチゴリ
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 6~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/08/07 09:00
- 完成予定
- 2017/08/21 09:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
依頼前の相談スレッド
最終発言2017/08/07 08:58:39 -
【質問卓】
最終発言2017/08/06 04:35:39 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/08/05 05:53:22
オープニング
※当シナリオは現在展開しております【幻灯】の番外ストーリーとなります。シリーズ本編に参加されているPC様は参加不可となっておりますので、その旨ご了承いただけますようお願いいたします。
●海賊
ブラジル最東端――すなわち南アメリカ大陸最東端にて一点の灯を示すブランコ岬の灯台。
そこに現われる怪現象の調査が、H.O.P.E.東京海上支部のエージェントによって進められていたが……その間隙を縫い、夜闇に紛れて岬を目ざす、一隻の船の姿があった。
「マム、アタマぁ引っ込めといてください。ジャミングの出力、下げていきますんで」
近代的なボディスーツに身を包んだ男が、いかにも“らしい”口調で言った。
「ああ……あと5秒待ちな。5、4、3――」
カウントしながら、彼女は舵輪の脇にしつらえられたハッチから船の内へと滑り込んだ。見かけは古式ゆかしい木製の帆船だが、その裏には高価な光ケーブルを織り込んだ炭素繊維を貼り、軽量化と剛化、近代化までもを実現した強襲揚陸艦である。
「エンジンカット。ジャミング出力30パーセントまで低下。オール下ろしますぜ」
船底脇から一斉に突き出したオールが海面へ突き立ち、静かに、しかし力強く波を掻いていく。
「上陸部隊、準備できてるかい?」
「いつでも行けまさぁ、マム」
マムと呼ばれた女は大股で狭い通路を歩み渡り、一度足を止め。
「……ジャミングは全部切っちまっていいよ。あちらさんはハナっからレーダーなんざ使ってないらしい」
「特別警戒区域なのに、ですかい?」
バンダナの奥に隠した眉をひそめる男。
女は赤い唇で笑みを形づくり。
「肌触りでね、わかるんだよ」
両眼を塞ぐ眼帯をなぜてみせた。
女の名はラウラ・マリア・日日(タチゴリ)・ブラジレイロ。ラウラ・マリア――勝利の先覚者の名を持つ盲目の海賊であった。
ぎりぎりまで岬へ近づいた船のウェルドック(船尾に設置されたデッキ状の格納庫)から放出されたLCU(上陸用舟艇)、その前進音を甲板より聞きながら、ラウラ・マリアは鼻先を上げる。
「……臭うね、見られてる」
『これはプリセンサーの視線か。見たことなどないのに見られているのはわかる――不思議なものだね』
内の契約英雄ジオヴァーナが笑みを漏らした。
彼女もまた、生まれついての盲目だ。それゆえなのだろう。ふたりは出逢い、誓約を結ぶこととなった。
「目が閉じていても、耳と肌と、鼻がある」
ラウラ・マリアは艶然と応え。
「今度の“商売”は特別だ。もしかしたらあたしらにも“見える”かもしれない」
『それを試すためにも、私たちはやり遂げなければならない』
ラウラ・マリアが甲板から海へと身を躍らせた。
「来るなら来な。持たざる者の必死、あんたらに思い知らせてやるからさ――H.O.P.E.さんよぉ!」
真下で待っていたLCUに降り立った彼女は、左右の腰に佩いた曲刀を抜き放ち、その鍔同士を打ち合わせて金打(きんちょう)を為した。
●応答
『ジョアンペソア支部より緊急連絡! 現在ブランコ岬沿岸にて海賊と交戦中! 応援を乞う!』
東京海上支部のオペレータールーム。ジョアンペソア支部とのホットラインを通じてこの通信を開いた礼元堂深澪(az0016)は、すぐに連絡を送ってきたオペレーターに応答した。
「こちら東京海上支部の礼元堂! 戦況を知らせてください!」
『敵は海賊船17! 現在支部長以下全戦力をもって迎撃にあたっていますが、一部の海賊がすでに岬へ侵入している模様! 調査中のドロップゾーンの安全確保が困難な状況です!』
「了解! もう少しだけ持ちこたえてください――!」
そして深澪は、回線を支部所属のエージェントたちの通信端末へ切り替えた。
「エージェントに通達! ブラジルのジョアンペソアから緊急出動要請が入ったよ! 任務はドロップゾーンを海賊から防衛すること! ……へんなこと言ってるのわかってるけど、とにかく手が空いてる人、すぐ出動して!!」
解説
●依頼
海賊を撃退し、ブラジルのジョアンペソア最東端にあるブランコ岬灯台(ドロップゾーン)を防衛してください。
●状況
・時刻は深夜26時。
・海賊の一団(ヴィランズ)が砂浜に展開し、高台にある灯台へ近づきつつあります。
・現在ジョアンペソア支部のジャックポット陣が前進を押し止めています。
・エージェントはジョアンペソア付近まで移動したインカ支部に転送後、高速輸送機で灯台上空まで移動、そこから降下して任意の場所(灯台内含む)に至り、そこから行動を開始することになります。
・エージェント到着(行動開始)と同時に、海賊の先陣が灯台の根元にたどり着き、ジョアンペソアのジャックポット陣は戦列を崩壊させます。
●海賊×20
・全員が中程度の強さのヴィラン。
・突撃銃やガトリング砲を装備し、ラウラ・マリアの支援を主に務めます。
・内2台がパワードスーツ(防御特化型)装備で、ラウラ・マリアの盾となっています。
・ラウラ・マリアが戦闘状態になると、一部の海賊が灯台へ突入します。
●ラウラ・マリア
・盲目の剣士(二刀流)。
・海賊の先頭にいます。
・能力の詳細は不明ですが、感覚は非常に鋭いようです。
・彼女の曲刀は鋭いかわりに薄く、武器破壊は容易です。
・契約英雄はカオティックブレイドです。
マスターより
おつかれさまです。電気石八生と申します。
当シナリオは私が現在展開させていただいております個人シリーズ【幻灯】の番外――同時進行するサイドストーリーとなっております。
こちらは本編とちがい、タグ付きのショートシナリオ形式で綴られます。お試しいただけましたら幸いです。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/08/13 16:42
参加者
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